Dr.JOYは、医師や病院の「働き方改革」「MR連携」を支援して、医療業界のコミュニケーションインフラを目指す!(ICC FUKUOKA 2019)【文字起こし版】 | 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

Dr.JOYは、医師や病院の「働き方改革」「MR連携」を支援して、医療業界のコミュニケーションインフラを目指す!(ICC FUKUOKA 2019)【文字起こし版】

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ICCサミット FUKUOKA 2019 スタートアップ・ダイジェスト(後半)準優勝に輝いた Dr.JOY 石松宏章さんのプレゼンテーション動画【Dr.JOYは、医師や病院の「働き方改革」「MR連携」を支援して、医療業界のコミュニケーションインフラを目指す!】の文字起こし版をお届けします。

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うためのエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット KYOTO 2019は2019年9月2日〜5日 京都での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2019 プラチナ・スポンサーの日本マイクロソフト様にサポート頂きました。


【登壇者情報】
ICCサミット FUKUOKA 2019
Session 12B
スタートアップ・ダイジェスト – 注目スタートアップを一挙紹介!(後半)
Supported by 日本マイクロソフト

(プレゼンター)
石松 宏章
Dr.JOY株式会社
代表取締役社長・医師
公式HP|STARTUP DB|LinkedInページ

2010年東京医科大学卒業。東京女子医科大学病院での研修課程を経て、2012年沖縄の勝連病院で内科医として赴任。MR担当 窓口の役割を拝命し、その経験から病院と製薬企業における旧態依然の慣習を改革することを決意。2013年11月Dr.JOY株式会社を 創業、病院・製薬向けソリューション「Dr.JOY」β版をリリース。医療における待ち時間コストを削減し、医療費削減に精力的に取り組む。

「ICC FUKUOKA 2019 スタートアップ・ダイジェスト」の配信済み記事一覧


石松 宏章氏 Dr.JOY(ドクタージョイ)株式会社の石松です。

私たちは、製薬会社の営業担当のMRと医師のマッチング・プラットフォームを提供しています。

早速ですが、デモをご覧ください。

MRが画面を開くと、連絡を取りたい医師がこのように出てきます。

電話やメッセージを送ることもできますし、アポイントの依頼も簡単に行うことができます。

リクエストをもらった医師は、複数の候補日の中から面談可能な日時を選択することで、アポイントがマッチングしていきます。

内科医として実感した、医療業界の非効率

私がなぜ、このようなサービスをつくろうと思ったのかをお話しします。

私は今から8年前、内科医としてキャリアをスタートしました。

そこで医師の非効率な業務フローをまざまざと感じ、ITで何か解決できないかと思い「Dr.JOY」を創業しました。

最初は、院内のアナログな情報共有を円滑にしたいという思いで、SlackやChatworkのような、医療機関に特化した院内SNSを開発していました。

しかし、なかなか大学病院には広がらない課題に直面していました。

そんなとき、大学病院に勤めていた頃のことを思い出すと、真夏の暑い中、製薬企業のMRさんがスーツを着てずっと廊下で待っている、そんな姿を思い出しました。

そんなMRに対して、病院には患者さんからクレームが届くことがたびたびあり、全国の大病院がMRの訪問規制を始めました。

その結果、電話やファックスを通じたアポイント制になりましたが、これはとても非効率な環境変化でした。

確かに訪問規制により廊下で立ちすくむMRさんの数は少なくなりますが、一方で医師からすると、いつも廊下にいたMRさんがいなくなって、医薬品のことについて相談しにくくなっていったのです。

MRと医師のマッチング・プラットフォーム「Dr.JOY」

そこで私は、このMRと医師の双方の課題を解決できないかと考え、先ほどご紹介したMRと医師のマッチング・プラットフォーム「Dr.JOY」をつくったのです。

それでは、これにはどのような社会的な意義があるでしょうか。

我が国の医療費は現在42兆円。

そのうち10兆円を占める薬剤費ですが、実はそのうち販管費は3.6兆円、MRの関連費用は1.6兆円にも及ぶと言われています。

そしてMRの1人あたりの関連費用は年間2,000万円もかかっており、 MRの1日8時間の仕事の中で待ち時間は3時間にも及びます。

待ち時間はコストにして年間4,800億円。これは完全に無駄ではないでしょうか。

ではそのコストは一体誰が支払っているのかというと、実はこの会場にいる、医療費を負担している皆さんなのです。

大学病院の70%、製薬企業のほぼ100%が導入するサービスに

ではここで、MRの1日の流れを見てみましょう。

大病院を担当するMRは、1日中病院に張り付いています。

アポイントのない時間は、廊下や駐車場でずっと待っているのです。

ところが「Dr.JOY」が地域の病院に広がっていけば、MRはこのように複数の病院を効率的に回ることができるようになります。

つまり我々のサービスが広がれば、医師のみならずMRにとってもアポイント調整が劇的に楽になり、待ち時間コストの削減が期待できるのです。

実際の製薬会社の方の声を聞いてみましょう。

こういった背景もあり、製薬会社等がDr.JOYを広げてくれました。

おかげ様で、リリース2年半で2,000の医療施設に、大学病院にいたっては全体の70%に導入いただいています。

また製薬企業についても261社、ほぼ100%ご利用いただいています。

全国にいるMRの68%が日々「Dr.JOY」を使っています。

これまでDr.JOYがマッチングした面会回数は累計25万回、1カ月あたりの平均面会回数は2.2万回にも及びます。

製薬企業の活動をビッグデータとして蓄積・活用

我々のサービスは、製薬企業と医療機関のゲートウェイサービスです。

Dr.JOYにはあらゆる製薬企業の活動に関するビッグデータが溜まっています。

これまで各製薬企業は、自社の活動状況しか知ることができませんでした。

ところがDr.JOYを使えば、自社のMRが全社の中でどのくらい“会えているのか”が分かります。

さらにダッシュボード機能を通じた詳細な分析により、戦略的な営業施策を打てるようになります。

サブスクモデルの開始に向け3,000病院への導入を目指す

私が今までヘルスケア産業を見てきて思ったことは、圧倒的な「面」を抑えることが、何よりも大事だということです。

そのため、私たちはあえてまだ本格的な課金は始めていません。

先ほどご紹介した261社の会社以外に、実は私たち医療機器メーカー等も含めれば、現在1,500社にDr.JOYを使っていただいています。

医療機関については、2,000施設のうち1,300が病院、700がクリニックや調剤薬局になっています。

今後は3,000病院を目指していき、最終的にはMRさん1人あたりのサブスクリプション・モデルでビジネスを展開していきます。

医療機関に特化した「勤怠管理サービス」もスタート

どのようにして導入病院数を増やしていくのか。

そのポイントは、「医療業界の働き方改革」にあると思っています。

2019年4月から働き方改革関連法案が施行されます。

一般企業の残業時間は、特別条項つきの三六協定等を結べば年間720時間まで可能とされています。

しかし医師の場合は、「年間960時間」を目指していくとされています。

さらに一定の地域医療にかかわる病院は1,800時間を上限とする、そういったことも昨今ニュースに上がっています。

現状、960時間を超えて働いている医師は全国に8万人もいます。

今後はこれを960時間以内にしていかなければならないのです。

これは当然、気合と根性でできるものではありません。

では、病院は今後どのようなことに取り組んでいくのか?

1つは、今までブラックボックスの状態にあった「医師業務の見える化」です。

そしてもう1つは「医師業務の権限移譲」です。

驚かれるかもしれませんが、未だに多くの医師は手書きで出勤簿の記入や残業申請を行っています。

また、そういった申請さえもしていない医師も多くいらっしゃいます。

ところが今年の4月、労働安全衛生法により「出退勤の客観的データを残さねばならない」と義務付けが行われました。

そこで私たちは、医療機関に特化した勤怠管理のサービスをリリースしていきます。

厚生労働省の指針に合わせた残業理由や自己研鑽等を標準搭載しています。

これがあることで、プラットフォーム上では“同じ規模の病院の同じ診療科の人たちがどのような残業をしているか”ということをどんどん見える化していきます。

またこの勤怠管理は、大学病院等の複雑なシフトにも耐えうるシフト機能とも連動しており、非常にかゆいところにも手が届くサービスとなっています。

これらを通じて3,000病院を目指していくという考えです。

医療業界を変革し、患者の利益につながるサービスへ!

私たちは、勤怠管理を提供する会社になるわけではありません。

これらのアップデートを通じて、Dr.JOYは医師が毎日使うアプリになっていきます。

そうすれば、MRさんとのコミュニケーションもこのアプリ上で行う医師が増えてゆくと考えています。

最終的には、このサービスを医療業界のコミュニケーション・インフラへと成長させてみせます。

私たちは必ず、これを実現できると思っています。

なぜなら、Dr.JOYは顧客自らが広げていくサービスになっているからです。

大病院のシェアは5割を超え、紹介でどんどんと広がっていっています。

そしてこの先に私たちはどんな未来をつくっていくのでしょうか。

私たちはこれまで、医療者や製薬企業のMRの課題を解決してきました。

今後は、患者さんやその家族の課題解決を目指し、最終的には、患者さんの利益につながるようにやっていきたいと思っています。

そして売上げも伸ばし、最終的にはm3.comを超えるプラットフォームに成長していきます。

ご清聴ありがとうございました。

(終)

実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください!

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編集チーム:小林 雅/尾形 佳靖/戸田 秀成/小林 弘美

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ICCパートナーズ(ICC Partners Inc.)は産業を共に創る経営者・経営幹部のためのコミュニティ型カンファレンス「Industry Co-Creation サミット/ICCサミット」の企画・運営および新規事業創出・アライアンスなどのアドバイザー業務を行っています。