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ICC KYOTO 2022のセッション「徹底討論!ガチ勢による”新卒採用”を成功に導く戦略とは?」、全6回の③は、リブ・コンサルティングの権田 和士さんが就活口コミアワードで「ゴールド」を獲得した新卒採用について紹介します。23年度入社は十数名の採用に対して母集団は約1万名だったという、学生を引きつける施策とは? ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット FUKUOKA 2023は、2023年2月13日〜2月16日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
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【登壇者情報】
ICC KYOTO 2022
Session 9E
徹底討論!ガチ勢による”新卒採用”を成功に導く戦略とは?
Supported by リブ・コンサルティング
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【リブ・コンサルティング】新卒エントリー15,000人を見込む
加藤 では続いて、リブ・コンサルティングからですね。

権田 はい、7分ですよね? スライドは20枚くらいあります(笑)。
リブ・コンサルティングはカルチャー、人材育成など諸々の観点から、かなりこだわって新卒採用に取り組んできています。
ですから、極力余すことなく、お話しできればと思います。
この熱さですが、大丈夫でしょうか(笑)?
加藤 はい、時間になったら止めますから(笑)。
権田 まず、新卒採用には非常にこだわって取り組んできました。

先日、就活サイトのONE CAREERのクチコミアワードで「ゴールド」を獲得し、結果も出ています。
▶リブ・コンサルティング、「ONE CAREER 就活クチコミアワード2022」新設【ベンチャー部門】にて最高賞「GOLD」を獲得(PR TIMES)
特徴を5つお伝えします。

23年卒業生で15名、24年卒業生で30名採用予定ですが、十数名の採用に対して母集団は約1万名ですので、倍率はけっこう高いと思います。
応募から内定までは5カ月間と長いのですが、その間採用活動に約30人くらいが伴走しています。
優秀な学生を引き付けるためのきっかけとして、インターンシップの機会を提供しています。
また、リファラル採用(※)を行うことで、先輩後輩のネットワークを活かし、どんどん広げています。
▶編集注:リファラル採用とは?メリットや費用、社内で定着させるポイント|doda(デューダ)中途採用をお考えの法人様へ (saiyo-doda.jp)
そして、入社後のミスマッチや離職は非常に少ないです。
全体の離職率は15~20%ほどですが、新卒社員だけで見ると5%前後なので、大きなギャップがあります。
数字をもう少し詳しく見てみると、実は、新卒採用はうまくいっていない時期がありました。

我々の会社は今10期目ですが、2期目から新卒採用を行い、5、6名の内定を出していました。
2013年から新卒採用を始めましたが、2014年春に入社したメンバーに対しては、あまり育成スピードが速くなかったですし、離職も結構ありました。
ですから2018年頃には、新卒採用を中止するかという議論をしていたのです。
しかし、その結論を出すためにも「一度本気で新卒採用を行おう。これでダメだったら新卒採用を考え直そう。」ということで、2019年にアクセルを強く踏み直し、逆に採用人数も増やしたのです。リンクアンドモチベーションさんのサポートも頂いて一気に新卒採用のモデルを再構築していきました。
それからの変化は、グラフを見ての通りです。
当時のエントリー数は1,890でしたが、今年は15,000を見込むほどで、どんどん増えています。

内定承諾率の向上で企業のブランド価値を高める
権田 新卒採用においては、内定承諾率が一番重要な指標です。
ブランディングの観点からいうと、内定を辞退された場合、そういう評価がそのまま、学生の後輩たちにクチコミで伝わっていってしまうのです。
つまり、新卒採用という市場においては、内定を出さないことがブランド形成につながるということです。
2019年には内定承諾率が30%ほどだったので、内定を辞退した学生から「リブの内定は蹴った」という情報が後輩たちに伝わっていたのではないかと思います。
一方、同時に、マッキンゼーやリクルートに決めたという声が増えると、彼らの後輩の中で、企業の序列ができてくるのです。
ですから、僕らは内定承諾率にこだわって、内定を出さないことでブランド価値を上げるようにし、内定承諾率が今は80%を超えるほどになっているのが特徴です。
なぜうまくいかなかったのか、どこを変えたか、についてお話しします。

スタートアップで採用を始める時は、だいたいこの表で言うと、パフォーマンスが低や中の学生を採用して、「ついでに」新卒採用をしているような状況です。
そうなると、採用しやすい人を採る形になります。
逆に、パフォーマンスが高い学生を採用すると内定承諾率が落ちてしまい、人材を獲得できません。
内定承諾率が落ちると、先ほど話したように、ネガティブなクチコミが広がっていきます。
ですから、パフォーマンスが高い学生の内定承諾率を上げることがキーであり、そうなると、採用力が高いということになるのです。
そこで、トップオブトップの学生を獲得することにコミットして取り組んだのが、ここ5年間のことです。
2018年までは、人事担当2人で仕事を回していましたが、それではダメだということで、2019年に、もっと会社全体が関わる組織的な新卒採用に切り替えました。

人事担当が最初から最後までフォローしていますが、内定者と1年目の新卒社員が「プロモーター」という役割を持って、母集団形成のために、後輩を連れてきています。
この役割に対しては、役割給与も付与されています。
二次選考まで進むと、ラインで忙しく活躍し始めている3、4年目の新卒社員が「リクルーター」として選ばれ、20名ほどのリクルーター集団として、それぞれ4、5人の学生を担当するようになります。
「リクルーター」が中心となって学生のフォローアップが行われ、必要に応じて「インパクター」と呼ばれるエース社員たちがセットアップされて、価値付けされるようなフローになっています。
そして「クローザー」と呼ばれるメンバーとの接点を持つころには、「ほぼLiBです」という状況になるのですが、その段階に至るまで、「リクルーター」がずっと応募者をリードしているということです。
もちろん上記の役割とは別に面接官もかかわっているので、合計すると30人ほどが役割分担しながら新卒採用に関わっているということになります。
学生が集まるようになったインターンシップの仕組み
権田 全体概要は以上なのですが、今日は3つのガチについて話したいと思います。

それは、①ガチなインターンと、②ガチなリクルーター活動と、③ガチな内定者リファラルです。
まず、インターンに非常にこだわっていました。

スタートアップで創業から数期しか経っていないと、「リブ・コンサルティングなんて知りません」となります。
そうなると、リブ・コンサルティングというブランドで母集団形成をしようとしても、エントリーは集まりません。
ですから、しなければいけないのは、リブ・コンサルティングというブランドを強くすることではなく、インターンシップについてのポジティブなクチコミを作ることでした。
コンテンツマーケティングのように、インターンシップ自体を面白いものにするということです。
つまり、めちゃくちゃ面白いインターンシップを作ることにこだわり、そこで母集団形成をしたのです。
インターンシップコンテンツがまずあり、その中にコンサル業界があり、そこでリブ・コンサルティングを選んでもらうという流れをつくる上で、その入口となるコンテンツは、かなり面白いものを作ったのです。
それは満足度が、10点満点で9.8点を超えるくらいのこだわり方でして、このインターンコンテンツによって母集団形成をしました。
インターンシップには色々なテーマがありますが、よくあるのは価値観理解や業務体験、就活対策などで、それぞれに良し悪しがあります。

我々は、一番下にあるビジネスゲーム形式でコンテンツを作り、超面白い内容の3日間にしました。
それでONE CAREERのクチコミが盛り上がり、最初の年は苦しかったですが、「リブ・コンサルティングのインターンシップに参加したほうがいいよ」という声がどんどん広がっていき、学生が集まる状況になったのです。

スライドにあるように、カードゲームをしながら、というイメージのコンテンツです。

コロナ禍の前はオフラインでしたが、今はオンラインで、同じプログラムでインターンシップを進めています。
インターンシップで応募者を集め、現在、新卒採用へのエントリー数は15,000ほどです。

2回の面接を経て、インターンシップに参加できるのは250人しかいないのです。
ここで、「LiBのインターンシップには250人しか参加できない、でも参加したい」という状態、プールを作っていくのです。
先ほど話したように満足度は9.8点を超えるので、インターンシップを経験したうちの70%ほどが選考に進みます。
途中1カ月間の重たい内容の実務選考もあり、最後の内定を獲得するのが40人ほどですね。
(続)
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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成/大塚 幸