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ともに学び、ともに産業を創るイノベーション・カンファレンス「ICCサミット FUKUOKA 2018」(2018年2月20日-23日開催)、1日目に「REALTECH CATAPULT リアルテック・ベンチャーが世界を変える」Supported byリアルテックファンドが開催されました。大激戦のリアルテックカタパルトは、審査員の投票の結果、革新的な魚群探知機を開発するアクアサウンドの笹倉豊喜さんがベストプレゼンターに選ばれました!
第一線で活躍する審査員が注視する中、研究開発系スタートアップ企業6社が8分間の熱いプレゼンテーションを繰り広げました。
当日の動画もぜひご覧ください。
登壇サービス・プロダクト一覧
第1位:海洋研究の発展に貢献する「アクアサウンド」
アクアサウンドは、水中音響調査機器の開発・販売を主に行う研究開発型ベンチャー。過去70年間、水中撮影の技術はあまり向上せず、鮮明な画像を得ることは難しかった。アクアサウンドは従来と異なる原理で機能する革新的な魚群探知機を開発、海中にいる魚1匹1匹を判別することを可能にした。水中に1秒で10回の超音波を発信し、深さ1万2千メートルの深海を探査できる超音波探査技術を商品化することを目指しており、将来の食糧問題、海洋生物の生態、海洋資源、海洋環境問題などの海洋研究の発展にも貢献する。
(プレゼンター)
笹倉 豊喜
株式会社アクアサウンド
代表取締役会長
山梨大学大学院電子工学専攻修了
1990年東京水産大学(現東京海洋大学)より水産学博士号授与。1973年古野電気株式会社入社、魚群探知機、ソナー等の開発、1992年から第1開発部長、1997年古野電気退社、フュージョン有限会社設立、水中音響機器の研究開発と販売。2012年株式会社アクアサウンド設立、現在に至る。
第2位:糖尿病治療の身体的負担を軽減する「ライトタッチテクノロジー」
ライトタッチテクノロジー(LTT)は、世界初の非侵襲型血糖値センサーを開発する、量子科学技術研究開発機構発ベンチャー。現状では、糖尿病患者が痛みに耐えながら1日に複数回血液を採取され、血糖値が測定されている。患者には1日4、5回の測定、年間15~20万円かかる医療費と医療廃棄物がかかるなど精神的、経済的負担が多い。この課題を解決するために、指先に光をかざすだけで血糖値を計測できる世界初の血糖計を開発しており、今後はより小型化を目指している。小型化が容易なレーザーをセンサーに採用することで、安定した動作と病棟や在宅医療での利用を実現できる。
(プレゼンター)
山川 考一
ライトタッチテクノロジー株式会社
代表取締役
1964年8月16日生.大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了.博士(工学).日本学術振興会特別研究員を経て、1994年日本原子力研究所(現日本原子力研究開発機構)入所.現在,国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構レーザー医療応用研究グループリーダー.入所以来,最先端レーザーの開発とその応用研究に従事. 全世界で4億人を超える糖尿病患者の採血による苦痛をなくすため、非侵襲・リアルタイム血糖値センサーの実用化に挑戦するライトタッチテクノロジー株式会社を2017年7月に創業.
第3位:遺伝子解析技術で健康な人類社会を実現する「アメリエフ」
アメリエフは専門性の高い遺伝子解析技術を保有するベンチャー企業。研究機関や医療機関を顧客として、遺伝子情報の受託解析や遺伝子情報を解析するためのシステム開発の提供などを行う。遺伝子解析技術を活用し、一人ひとりの遺伝子特性に合わせた治療法や薬剤の選択を可能にし、高い治療効果や副作用の抑制が期待できる。また、独自のゲノム医療データベースと、世界中の医学・創薬研究データベースと18年間蓄積されたデータ解析技術を組み合わせ、病気のメカニズムの解明や新薬の開発に活かすことで、より豊かで健康な人類社会の実現を目指す。
(プレゼンター)
山口 昌雄
アメリエフ株式会社
代表取締役社長
1976年東京都生まれ。2000年より、理化学研究所、パリ第6大学、京都大学 医学系研究科 博士後期課程において遺伝統計学およびバイオインフォマティクスを専門とする。バイオ・医療ビッグデータの発展性と魅力に染まり、2009年アメリエフ創業。国公立大学、研究機関とのコラボレーションにて、最先端のデータサイエンス研究に携わる。現在は、ゲノム情報を活用し個人に最適な医療を提供する「ゲノム医療」に注力。大学病院や製薬企業と一緒に創薬・医療分野へ進出している。
ドローンでメンテナンスサービスを一変させる「CLUE」
CLUEはドローンをiPadで操作して屋根の様子を点検することができるサービス「DroneRoofer」などを提供している。ドローンを利用すれば、足場を組む必要がなくなるため、作業時間を大幅に短縮し、金銭的コストも削減することができる。さらに、作業員が高所に登るという人命リスクを負わずに保守メンテナンスを実現できる。また、アフリカでドローンを用いたインフラ点検なども行い、時短・安全・正確かつデータが見やすい保守・メンテナンスサービスを様々な領域で展開している。
(プレゼンター)
阿部 亮介
株式会社CLUE
代表取締役社長 CEO
東京大学大学院工学系研究科修了後、株式会社ディー・エヌ・エーに入社。エンジニアとしてWebサービスの運用開発経験を経た後、シンガポールに渡り、現地スタートアップに入社。マネージャー及びアプリ開発エンジニアを経て、2014年に日本に帰国し株式会社CLUEを設立。「ドローンが当たり前に飛び交う社会に」をビジョンに掲げ、日本初のドローンをスマホで自動操縦できる屋根点検アプリ「DroneRoofer」や、アフリカでのドローンを用いた道路点検事業などを展開。
瞳孔解析技術でビジネスに新たな価値を与える「夏目綜合研究所」
夏目綜合研究所は、瞳孔の動きを解析し、人間の無意識の反応である「情動」や表情に出る「感情」が合わさった「情感」を数値化する技術を持つ。そのデータの活用が期待されている範囲は、ストレスチェックや動画などのエンターテインメント、セキュリティまで幅広い。掲げるミッションの通り、「瞳孔解析技術で、ビジネスに新しい価値を」提供することを目指す。
(プレゼンター)
臼倉 正
株式会社 夏目綜合研究所
代表取締役社長
大学卒業後外資系消費財メーカーで営業、CRM、マーケティング、新規事業開発業務に従事。2005年に起業。テレビ番組連動のフリーペーパー事業に始まり、PPC広告やスマホアプリ事業などに拡大。2011年に現研究所所長の菊池と出会い、瞳孔解析技術に興味を持ち、会社売却後の2016年に夏目綜合研究所の代表取締役に就任。
睡眠解析プラットフォームを開発する「ニューロスペース」
ニューロスペースは、AIやIoT技術を活⽤した睡眠解析プラットフォームの開発を開発するベンチャー企業。本プラットフォームは、独⾃の睡眠センシング技術で個⼈毎の睡眠データを⾼精度に計測する。その上で、眠りはスキルであり、上達するものという考えのもと、AIを活⽤した独⾃の解析技術から導き出した最適ソリューションや改善データを提供する。今後は、24時間シフト勤務制の飲食店などの従業員を対象にした実証実験を予定している。
(プレゼンター)
小林 孝徳
株式会社ニューロスペース
代表取締役 CEO
1987年⽣まれ、新潟⼤学理学部素粒⼦物理学科卒。自身の睡眠障害の経験をきっかけに社会問題を解決すべくSleepTechベンチャー株式会社ニューロスペースを設立。睡眠の悩みを根本的に解決すべく、大学や医療機関と連携し『法人向け 睡眠改善プログラム』を開発。大企業を中心に30社の導入まで一人で営業をこなし、企業で働く多くの従業員の睡眠改善を実現。独自開発をしたコア・テクノロジーが2017年度NEDO研究開発型助成金事業STSに採択されリアルテックファンドから資金調達。AIとIoT技術を活⽤した大規模睡眠解析プラットフォームを企業向けに提供している。三大欲求の1つである睡眠を、現代の人々がレストランで食事を楽しむのと同じように、一人ひとりが睡眠をデザインし楽しめる世界を目指しています。
表彰式
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編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/横井 一隆/本田 隼輝
【編集部コメント】
最後までお読みいただきありがとうございます!2月21日には注目ベンチャーの祭典「カタパルト・グランプリ」をFacebook Live / YouTube Liveで生中継いたします。ICCのFacebookページから中継のリマインダを設定するか、こちらのYouTubeのページから、ご覧ください。
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