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ICC KYOTO 2025に初登場!「ビジネスに直結する『感性育成ワークショップ』-あなたの“感じる力”が、次のイノベーションを生む-」を一足早く体験!

2025年7月18日、ICCオフィスにてICC KYOTO 2025の最終日に初めて開催するCHEERS白井 智子さんによる「ビジネスに直結する『感性育成ワークショップ』-あなたの“感じる力”が、次のイノベーションを生む-」が開催されました。絵の具や嗅覚、知覚をたくさん使ったあっという間の3時間のワークショップの模様をぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット KYOTO 2025は、2025年9月1日〜9月4日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。


2025年7月18日、ICCオフィスにて新たなワークショップが開催されました。これは、CHEERSの白井 智子さんが6月のICC運営スタッフのリトリート(旅行)でスタッフ向けに行ったのが評判となったもので、ICCサミットのプログラムで追加しようという運営実証も兼ねて行われました。

絵を描き、感性を育成するというテーマから、感性の鋭い方々にご参加いただきたいということで、7月18日、オフィスに集まったのはスタッフに加えて、カタパルトやアワードで結果を残している登壇者の皆さん、emome 森山 穂貴さん、LX DESIGN 金谷 智さん、エシカル・スピリッツ山口 歩夢さん、yuni内橋 堅志さん、ハイヤールー葛岡 宏祐さんにも参加いただきました。

最初はみんな、おそるおそる「絵は苦手…」「瞑想?」と言っていたのに、始まるや否やみんな夢中になって取り組んで、最後には今までにないワークショップといなりました。

写真だけだと、ありがちなものに見えてしまいそうなのですが、参加者の熱中と手応えは、見た目以上にあるワークショップです。これから参加する方に、なるべくネタバレにならないようにその魅力をレポートしようと思います!

「自分の好きなもの」で自己紹介

ICCオフィスに到着するなり、ワークショップの準備を始めた白井 智子さんとCHEERSの皆さん。机に白いテーブルクロスを敷き、アクリル絵の具やカットしたホイル、ビニール手袋などを、テーブルセッティングするように丁寧に並べていきます。

参加者たちが軽食を取り、挨拶を交わしたあとは、1テーブル4人で、用意された道具の前に座りました。いよいよワークショップのスタートです!

今日の最初のミッションは、同じテーブルに座った人に対して、「所属や肩書きなどを抜きに、自分の好きなものを伝えながら自己紹介する」というもの。普段の仕事抜きというと、逆に仕事が自分を形成するのにいかに大きなものかを思い知りますが、とりあえずみんな頑張ってトライ!

見知った運営スタッフ同士であっても、「仕事の話は抜き、好きなもの縛り」の自己紹介は初めて。自分の好きなもので自分を語る、あなたならどうやって語りますか? うまく伝えたい!と、頭を働かせるワークショップのスタートです。

好きな色3色で、思うままに描いてみる

賑やかに盛り上がった後は、白井さんから2つ目のミッション。用意されている「絵の具から3色を選んで、指で感じるままに描いてみる」です。

早々に描き上がった人は、なぜこの色を選んだのか、塗り方に自分の思考が出ているか、たとえば上手に描きたいと思ったか、何を描きたいと思ったのか…などなどじっくり内観していきます。

続いて描き終わったら同じテーブルでシェア。シェアを聞く側のルールとしては、批判否定はせず、相手を知るための質問をしていきます。相手の描いたものの話を聞くと、逆に自分はどうだったのかを考えることになり、内観がさらに進む感覚があります。

同じテーブルの仲間の絵を見たら、他のテーブルも気になる、ということで、他のテーブルも眺め始めた参加者たち。あの人がこんな色を?こんな絵を?と、眺めるだけでも楽しそうです。感想コメントを発表の時は、気になった絵をに言い合うリレー形式になりました。

金谷さんから「淡い色を選んで意外」と言われた、と言われた葛岡さんは「あまりビビッドな色は実は好きじゃなくて」とコメント。その葛岡さんに、周りを気にせず描いていて面白いと言われた内橋 さんは「宍戸さんの絵の色がすごくきれいで、昔どこかで見た感じで気になる」とのこと。

内観・自己理解の導入部はここまで。単純な作業なのですが、”上手に描く”を目的としない色選びやお絵描きは思いの外、楽しい作業のうえ、その人なりのキャラクターが出てくるようです。

さまざまな「知覚」を使ってみるワーク

続いては「味覚」について探っていきます。白井さんから各テーブルに、何かが入っているチョコレートが配られました。

こんなふうに、味覚から「感じる力」、嗅覚から「言語化する力」を、それぞれ体験とワークを挟みながら、白井さんは丁寧にモデレートしていきます。この知っているようで知らない味は何か、この香りから連想するのは……? 

なんとなく考えることはあっても、それを言語化しようとすることはないですよね。言語化しようとすると、前後も考えないといけません。普段そこまでしないことをうーんとストレッチして考えてみるのが、このワークショップの醍醐味。そこまでやってみるからこそ、自分でも気づかない無意識の領域がどんどん出てくるように思われました。

とても面白いワークショップだったので、細かいところまで全部お伝えしたいのですがネタバレしたくないので、これはぜひ、当日のワークショップで体験いただければと思います。参加者たちは時間を忘れたように作業に熱中して、その結果、自分のアイデアや感覚とその言語化、表現に夢中で向き合いました。

自分で作業している間はシーンと、発表する時間はわきあいあいと、このワークショップ、チームビルディングやお互いを知るためのものとしても、最適だと思います。

同じものを媒介しても、こんなに違う発想をするのかと、思いがけないプレゼンに大笑いが起こる場面あり、情景が浮かぶようなストーリーを語った人も。お互いのいろんな面がワークを通じて明らかになっていきます。

何より、このワークショップの目的とされている「『描く』というシンプルで本質的な行為を通じて、右脳=創造性のスイッチをやさしく入れ直す」というのが、目に見えてわかるようでした。最後の作品なんて、みんな本当にすごいものだったんです!

最後のワークは、3色縛りがなく、好きな色を使って道具を使ってもOKというもの。ここでは嗅覚や知覚や発想が解き放たれた自由なアイデアが表現され、そこから自分の好きな色やスタイルを改めて確認したり、絵より新たな表現を探すことに熱中する自分や、何かを見つけようと描き続ける人など、「自由になってしまった人たち」が多く見受けられました。

軽く興奮状態になった頭を落ち着かせるように、最後は瞑想でクールダウン。渡邉 みかさんのリードで、会場の電気を落として、ゆっくり呼吸しながら再び深く、深く自分の内側へと潜っていくような時間が設けられました。

自分自身や思考のパターンを発見できるワークショップ

瞑想を終えて、ふんわりとした雰囲気の中、白井さんの声でゆっくりと現実に戻っていきます。

「普段、自分は左脳人間だとか、右脳派など、いろんなふうに認知されていると思います。

今日はかなり感性に振り切ったやり方をしましたけれども、今までにない事業を創ることや、達成していない景色を達成すること、それをビジョナリーに人に伝えていくときに、皆さんが普段使っている左脳と、こういった感性を意識して使ってみると、皆さん誰でもアーティストになれるんじゃないでしょうか」

最後は参加者たちの感想を、ぜひうかがいましょう。

一番最初に挙手したのは 森山 穂貴さん。

「こういう絵を描いたんですが、思ったより自分は勢いがあるなと思いました。パッと選んだ色が暗かったりして、自分でも思わぬところで悩んだり、プレッシャーを感じているんだなと、色にすると感じました。ありのままの自分を描けました。

どんなことを描いても、今の気持ちとしては、早くまた頑張りたいなという感覚になりました!」

金谷さん「ほだやん(森山さん)の絵を見て、すごく親近感を感じました。僕もそういうのを描いている時もあるし、今日はたまたまパステル調ですけれども、瞑想をしていると出てくるのは、熱狂とか、うちのチームに青森出身の人がいて、みんなでねぶた祭りを見にいく恒例行事があるのですが、ああいうのを求めているような気持ちもあったりして。

そういうものと調和、アンビバレントなものが自分の中にあって面白いなというのを感じながら、心穏やかな時間を過ごさせていただきました」

山口 歩夢さん「絵とかめちゃくちゃ下手すぎて画伯と呼ばれたり、普通に絵が下手で先生に怒られたりしていたんです。

それでも抽象で、自分の思ったことを描くのはこんなに楽しいのかと知ったのと、自分で描いていて想像つかないようなことになったり、どんどん思考がぐるぐる巡って楽しかった。

最初の絵は指先に絵の具をつけて、パソコンをいじるようにカタカタと計画もなく描いていたんですが、最後は計画を持って描きました。やっていくうちに、あれやこれやと想像しなかった結末に陥って、自分でも楽しかったです」

内橋 堅志さん「思いの外、楽しめたのが率直な感想です。最後に描いたのはこれで、白井さんにいただいた『過程を楽しむ』というのが、本当にそうだと自分でも感じました。これをやったらどうなるのかなという興味が先行していて、描いたものを見ても、正直、全然意味がわかんないんですよ。

何をやろうとしたんだっけ?と思うんですけど、過程でいろいろ試したというのはある。やってる途中は楽しいし、出来終わったものには一応意味をつけるけど、『まあよくできた』ぐらいで、それ以上は何も思わない。そういった自分の性格が見えて、自分がどうやったらやる気が出るのかとか、今後の自分のマネジメントにすごく生かされるなと思いました」

葛岡 宏祐さん「めちゃくちゃ貴重な時間になりました。チームビルディングに会社で使いたいです。初めましての方が多いなか、とくに物語を創るときは、いろんな人の話を聞く内に、この人こういうパーソナリティなのか、明るそうだなとか伝わって、会社でやってみたら、超真面目な人の内側にこんな熱いものを秘めているんだとかわかりそうだなと思います。

また、瞑想が好きで、ICC KYOTOでもそういう坐禅のプログラムを選んでいるのですが、最近資金調達などで非常に忙しくて、『考えない』ということをあまりにしていなかったと思って、最後の瞑想のときに、それを大事にしないといけないと思いました」

小林 雅さん「一番最初の何も見えなかった作品から、最後には見えるように進化しました。景色を描くというより、最後は色を混ぜたり、重ねて発見があるのが楽しかった。カーブを描くのが楽しいとか、何かをイメージするというか、創る過程が楽しいのかと感じました。色合いとか作風はぶれなかったです。

物語を創るときは、作り話よりも意外に具体的な記憶を思い出すのかと、そういう自分の思考の習慣があるのだなと改めて思いました」

ワークショップの最後は、絵の具を絞り出したパレットを、白いテーブルクロスにこすりつけて終了。普段はちょっと気が引けるようなことができちゃうのも、こういうワークショップのいいところですよね!

最後は記念撮影をして終了。ワークショップを開始してから3時間がほんとうにあっという間でした。

この白井さんのワークショップ「ビジネスに直結する「感性育成ワークショップ」- あなたの“感じる力”が、次のイノベーションを生む -」は、ICC KYOTO 2025のDAY3、9月4日の14時30分からG会場にて開催、事前登録で参加ができます。少しでも興味を持ったら、ぜひご参加いただきたいおすすめのワークショップです。以上、会場から浅郷がお送りしました。

(終)

編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成

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