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「ともに学び、ともに産業を創る。」エクストリーム・カンファレンス 「Industry Co-Creation(ICC)サミット FUKUOKA 2021」(2021年2月15日〜2月18日日開催)、2月16日に「REALTECH CATAPULT リアルテック・ベンチャーが世界を変える」 Sponsored by KOBASHI HOLDINGS が開催されました。
第一線で活躍する審査員が注視する中、8社のスタートアップが各7分間の熱いプレゼンテーションを繰り広げました。審査員の投票の結果、Smart Eye Cameraを展開する「OUI inc.」が優勝いたしました!
結果速報
ICCサミット FUKUOKA 2021 Session 4A 「REALTECH CATAPULT リアルテック・ベンチャーが世界を変える」優勝は、「眼科医の“眼”を世界に広げる」をコンセプトにSmart Eye Cameraを展開するOUI inc.でした!
第2位は、産業用水中ドローンの開発・販売する「株式会社FullDepth」でした。
第3位は、Ear Brain Interface(イヤホン型の脳情報取得活用デバイス)を開発する「株式会社CyberneX」でした。
当日の中継映像もぜひご覧ください。
登壇サービス・プロダクト一覧
優勝:スマホに装着するデバイスで世界の失明率50%減を目指す 「OUI inc.」
OUI inc.は、「医療を成長させる」ことをミッションに掲げ、眼科医療機器「Smart Eye Camera (SEC)」を開発する2016年設立の慶應義塾大学医学部発ベンチャー。同社のSECはスマホアタッチメント型で、眼瞼・角膜・結膜・虹彩・水晶体等の傷や炎症のほか、緑内障、白内障等の多くの目の病気を、既存の診断機器と同様に診断可能。「2025年までに、予防できる世界の失明率を50%減らす」ことをビジョンに掲げ、白内障の早期発見、治療につなげるべくベトナム、モンゴル、ザンビア、マラウイ、ケニア、コンゴ民主共和国といった国の医療過疎地への支援活動を開始している。
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清水 映輔
慶應義塾大学医学部眼科学教室 特任講師 / OUI inc. CEO
HP | STARTUP DB
2013年慶應義塾大学医学部卒、眼科専門医・医学博士(同大学で取得)。東京歯科大学市川総合病院、慶應義塾大学病院など勤務。眼科医として、ドライアイや眼アレルギーを専門とし、特に自己免疫疾患関連の重症ドライアイに関して多数の臨床研究や基礎研究の実績をもつ。2016年に同級生の眼科医3名とOUI Inc.を起業、ベトナム無料白内障手術ボランティア参加をきっかけに、医療現場の課題となるニーズを発見し、帰国後に、安価で誰でもどこでも眼科診察が可能な「Smart Eye Camera」を発明、学術化の後に医療機器として、実用化に成功した。現在、慶應義塾大学医学部眼科学教室特任講師兼任。2020年 国際失明予防協会 The Eye Health Heroes award・第十四回日本シェーグレン症候群学会奨励賞・2018 ARVO/Alcon Early Career Clinician-Scientist Research Award等受賞。
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第2位:水中の保守点検をドローンで可能にする 「FullDepth」
株式会社FullDepthは、産業用水中ドローンの開発・販売をする2014年設立のスタートアップ企業。同社が提供する DiveUnit 300は、危険な場所や作業が困難な場所で、人に代わって水中の映像や水温・水質等の情報を取得する。簡単に持ち運びができるコンパクトなサイズであるが、最大300mまで深海での潜水が可能で、視界が悪い状況でも音響装置の搭載により対象物の状況を把握、クラウドで映像共有もできる。活用先としては、洋上風力発電所、ダム、養殖場、水族館など水中の保守点検を挙げている。
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伊藤 昌平
株式会社FullDepth
代表取締役社長
HP | STARTUP DB
1987年2月12日生まれ。筑波大学第三学群工学システム学類卒。大学在籍時より ベンチャー企業において、ロボットの試作開発に従事。 2014年6月に独立し、株式会社FullDepth(旧:空間知能化研究所) 設立、代表取締役社長に就任。
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第3位:イヤホン型の脳情報取得活用デバイスで、以心伝心のコミュニケーションを創る「CyberneX」
株式会社CyberneXは、2020年に富士ゼロックス株式会社よりスピンアウトして設立された、Ear Brain Interface (イヤホン型の脳情報取得活用デバイス)を開発するスタートアップ企業。同社が開発するEar Brain Interfaceは、音声インターフェースに加えて日常生活における脳活動を含む様々な生体電位の取得が可能で、その脳情報をもとに業務効率改善やヘルスケアなど様々な活用が想定される。将来的には、耳由来の脳情報の活用を日常に広め、「人や機械との以心伝心のコミュニケーション」を軸にした新しい産業創出を進めるとしている。
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馬場 基文
株式会社CyberneX
代表取締役CEO/CTO
HP | STARTUP DB
1997年 富士ゼロックス株式会社入社、総合研究所にて将来価値に繋がる技術を数多く発明。2004年から同社の中核商品技術開発を牽引し、発明技術を商品に多数実装。2017年以降は、商品開発本部、研究技術開発本部の部長職としてIoT/AI領域で社外との戦略的パートナーシップを構築し、同社の新たな価値創出を牽引してきた。特許出願は国内外290件以上に及び、発明技術の商品実装による所属元企業と社会還元への貢献額は推定4600億円以上にのぼる。この実績が評価され、全国発明表彰発明賞、文部科学大臣表彰科学技術賞、関東地方発明表彰日本弁理士会会長奨励賞等の受賞歴多数あり。2016年より同社の既存事業外での新収益獲得を目指し、外部共創による0->1価値の創出活動を開始。脳波イヤホン、コミュニケーションロボット、AI対話など、新たなコミュニケーションの未来を生み出すための技術探索と価値検証を実施してきた。2020年5月、この取り組みの事業化を継続させるためにスピンアウト、所属元企業から知的財産権(技術資産と特許資産90件)の譲渡を受けて法人を2社設立。現在に至る。
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フィルター化した苔で、水や環境を浄化する 「ジャパンモスファクトリー」
株式会社ジャパンモスファクトリーは、苔の受託生産や苔を利用した金属吸着材の製造・加工をする2019年設立のアグリテックベンチャー。同社は、鉛や金を高蓄積する性質を持つヒョウタンゴケの「原糸体」を用いた、坑廃水中の鉛や工場廃液中の金などを吸着方法やフィルターを開発。工業排水などを浄水する一方で、吸着した貴金属の回収を提案する。代表取締役CTOの井藤賀氏は理化学研究所での研究で、苔の原糸体が鉛を吸着する生物機能を発見し、研究成果を社会に役立てるため創業したという。
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井藤賀 操
株式会社ジャパンモスファクトリー
代表取締役CTO
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2002年広島大学大学院理学研究科修了、博士(理学)を取得。2003年より理化学研究所植物科学研究センター研究員、2013年より同研究所環境資源科学研究センター上級研究員に従事。日本蘚苔類学会奨励賞、日本鉱業協会賞など受賞。2018年アグリテックグランプリに出場、最優秀賞を受賞。2019年スピンアウトし、株式会社JAPAN MOSS FACTORY創業、NEDO NEP 2019採択、いちかわ未来創造会議社会実験実施者に認定される。現在、環境系の理研ベンチャーに認定されている。
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糖鎖ナノテクノロジーによる高感度・迅速PCR検査を実現する「スディックスバイオテック」
株式会社スディックスバイオテックは、糖鎖ナノテクノロジーを用いた迅速PCR検査法の開発をする2006年設立の鹿児島大学認定バイオベンチャー。インフルエンザ(A型・B型)と新型コロナの3種のウイルスを同時に測定できる検査キットの開発に成功した。検体には唾液を用い、開発中の高速PCR測定機を使用した場合、1検体あたり20分以内に検査が完了できる。糖鎖ナノ粒子によるウイルス濃縮技術で、従前のインフルエンザの抗原検査と比較して50万倍の感度を実現、早期対応によりインフルエンザ重症化の回避が期待されるという。
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隅田 純史
株式会社スディックスバイオテック
執行役員
HP | STARTUP DB
1989年兵庫県生まれ。関西学院大学大学院理工学研究科生命科学専攻修了後、マザーズ上場企業に入社。営業担当として、関西エリアにて新規開拓、既存顧客など数百社を担当。その後、グループ会社の立ち上げ、グループ全体の経営企画室にて予算策定、管理に従事。退職後、2018年7月に父親の創業した、株式会社スディックスバイオテックの技術で、世界のウイルス感染症対策をアップデートできると信じ、入社。CMOとして、開発以外の全般業務を担当。
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深部体温ウェラブルセンサーで、体調の変化を早期発見する 「HERBIO」
株式会社HERBIOは、へそ周辺の温度を計測できるウェアラブルセンサーを開発する2017年設立のスタートアップ企業。同社は、へそ周辺の温度と深部体温の相関性を確認した。ウェアラブルセンサーを開発し、センサーが取得するデータで体温変動の研究・解析を行い、人々の健康に貢献したいとしている。女性向け基礎体温・体調管理アプリHERBIO(ハービオ)をリリースし、デバイスのウェラブル体温計を開発中である。その他、熱中症対策支援サービスを提供予定である。
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田中 彩諭理
株式会社HERBIO
代表取締役
HP | STARTUP DB
大学・専門職大学院で臨床心理を専攻し、女性心理について学んだ後、社会福祉や精神保健の現場で支援実務を行う。人材会社を経て、教育系ベンチャーにて新規事業の立ち上げを担当し、営業管理、経営企画に就任。祖父を自宅介護の際に体調不良に気づかず亡くしてしまうという経験や、自身の体調管理の難しさから、テクノロジーで社会課題を解決したいと考え、IoTベンチャーに飛び込みハードウェアの現場を学ぶ。2016年から現共同創業者・CROである丸井とプロジェクトを開始し、2017年9月特許出願のタイミングで独立しHERBIO(ハービオ)を設立。今年、経済産業省特許庁が主催する「知財アクセラレーションプログラムIPAS2020」に採択される。現在は、体温に関する共同研究を各大学や専門機関と共に注力し、弊社のデバイスを通して信頼できるデータをもとに、世界中の誰もが医師や医療機関とつながることができる医療機器と医療システムを創っていくことを目指す。
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過酷な環境でも設置可能なセンサーで、ものづくり現場の安全を守る 「CAST」
株式会社CASTは、「あらゆる場所にセンサーを」をミッションに掲げ、高品質かつ多様なセンサーを、IoTの時代に即した形で提供を目指す2019年設立の熊本大学発ベンチャー。様々な用途のセンサーを提供するなかで、ものづくりの現場である工場の安全性を高め、生産性を向上させる異常検知センサーに注力している。同社が開発するセンサーは、耐熱・フレキシブル・薄さ・価格面で圧倒的な強みを持ち、その特性から工場に従来不可能だった箇所にも設置可能、配管の厚みや腐蝕、振動や詰まりなどを検知することができる。
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中妻 啓
株式会社CAST
代表取締役社長
HP | STARTUP DB
東京大学工学部・大学院情報理工学研究科卒、博士(情報理工学)。熊本大学大学院助教。博士課程在学中から一貫して人と機械システム/情報システムのインターフェースとなるセンサーの研究に携わる。2015年に共同創業者の小林が長年研究を行ってきた耐熱・フレキシブル圧電センサー技術に出会い、同技術を活用してNEDO「次世代AI・ロボット中核技術開発」事業に採択されたロボット皮膚センサー開発プロジェクトの研究代表を務める。この技術を社会に実装する最速の手段として小林・田邉と株式会社CASTを共同創業(2019年)、代表に就任。研究者としての経験を活かし、実世界とコンピューターの橋渡しを担うセンサーを中心に据えた新たなものづくりシステムの創出を目指す。
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空から自然災害の迅速な対策を支援する 「テラ・ラボ」
株式会社テラ・ラボは、近年増加している自然災害の迅速・広域・高精度な上空からの把握や対策を進めるために、無人航空機の設計・開発と情報提供を行う中部大学発のベンチャー。ドローンで撮った映像をミリ単位で解析し、大雨の後の水害など、起こり得る災害を予測して迅速な避難や対策に役立てたいとする。自治体の要請を受けた災害対応の実績もあり、狭域をカバーするドローンに対して、広域の把握に可能なVTOL機の開発も進めている。
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松浦 孝英
株式会社テラ・ラボ
代表取締役
HP | STARTUP DB
1999年 モバイルITコンサルティング会社を起業し、移動体通信を活用したビジネスモデルの創出を行う。2007年より中部大学職員となり、学生支援、キャリア支援、学部マネジメントを行う。2016年からは中部大学国際 GISセンターの研究員として長距離無人航空機の研究を行い、現職に至る。
公共政策を専門とし、大規模災害における長距離無人航空機(固定翼機)の社会実装を目指して研究開発を行っている。2019年2月、企業立地セミナーに参加し、南相馬市に初訪問。翌月、本社研究開発部門の機能移転として同市に支店登記。2019年9月には福島ロボットテストフィールド研究棟第1期入居企業として研究室に入居。2019年10月、超異分野学会にてDRONEFUNDと出会い、研究開発の意義やビジネスモデルの構築について協議を深め、2020年1月に出資を受ける。2020年9月には福島ロボットテストフィールドを卒業して南相馬市産業創造センターへ拠点を移動。2021年には自社工場の竣工を予定しており、地元の若い人材の雇用促進と新たな産業創出を推進し、地域貢献・震災からの復興の一助となるよう努めている。
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表彰式
(終)
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編集チーム:小林 雅/古川 琢郎/河合 幸太/榮田 佳織/フローゼ 祥子/浅郷 浩子/堂野 絢子
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