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熱海の街づくりを変革する「machimori」市来さんのプレゼンテーションを4回シリーズでお届けします。(その3)は、熱海の街並みを変える、リノベーションと街を盛り上げる様々な取り組みについてお話しいただきました。2016月9月6日・7日に開催したICCカンファレンス KYOTO 2016「カタパルト」社会起業家特集 – Supported by READYFOR プレゼンテーションの書き起こし記事です。
ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス KYOTO 2017は2017年9月5〜7日 京都市での開催を予定しております。
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登壇者情報
2016年9月6日・7日開催
ICCカンファレンス KYOTO 2016 「ICC SUMMIT」
Session 8B
CATAPULT(カタパルト) – 社会起業家特集 –
Supported by READYFOR
(プレゼンター)
市来 広一郎
株式会社machimori
代表取締役
1979年静岡県熱海生まれ、熱海育ち。東京都立大学大学院理学研究科(物理学)修了後、アジア・ヨーロッパを3カ月、一人で放浪。その後、IBMビジネスコンサルティングサービス(現日本IBM)に勤務。2007年に熱海にUターンし、ゼロから地域づくりに取り組み始める。遊休農地の再生のための活動、「チーム里庭」、地域資源を活用した体験交流ツアーを集めた、「熱海温泉玉手箱(オンたま)」を熱海市観光協会、熱海市などと協働で開始、プロデュース。2011年、衰退した熱海の中心市街地をリノベーションする民間まちづくり会社、株式会社machimoriを設立。いずれも空き店舗を再生し、カフェ「CAFE RoCA」を、宿泊施設「guest house MARUYA」、コワーキングスペース「naedoco」をオープンし運営している。また熱海市の公園施設の運営を通して公共空間の再生にも取り組んでいる。
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【前の記事】
【本編】
市来 9年前に帰ってから最初は3年間バイトしながら体験ツアーをやってました。
なのですが、これまでの街づくりの業界が皆そういう状態、つまり行政の補助金依存の状態で、本当に問題解決していかないという状況でした。
一方、熱海を見てきて、空き店舗・空き家がやたら多いということが僕はだんだんだんだん気になるようになってきました。
空き店舗・空き家をなんとかしていきたいと思って、今から5年前にmachimoriという会社を作り、熱海の中心のエリアを変えていこうということをやり始めました。
熱海の中心の中でも特にすごく狭いエリアを対象にしました。まずはそこから変えていく活動をしました。
空き店舗のリノベーションに取り組む
最初に取り組んだことは、3年間空き店舗だった証券会社の40坪位のスペースをリノベーションしました。
熱海のいろんな人たちを巻き込みながら改装をしていきました。
2012年7月「café ROCA」のオープン
そして「café ROCA」というカフェを4年前にスタートしました。まず単純に自分たちで商売をやることにしました。
しかし、「CAFE RoCA」のある熱海銀座通りほとんど人が歩いてなかった通りなのでお客さんはいませんでした。
そこで、「CAFE RoCA」でイベントを多く行い、おもしろいことが起きてるぞという場を作っていくことにしました。
そういう中でだんだん若い人たちが集まってきました。
熱海に移住する人たちも出てきて、カフェが拠点になってきました。
2013年11月「海辺のあたみマルシェ」の開催
実はまた1店舗お店ができたのですが、それだけでは、やっぱり熱海の町は変わらない。
そこで、「海辺のあたみマルシェ」というイベントを開催しました。
人が通らない通りに2ヶ月に1回、毎回40から50店舗くらいに参加いただきました。また、熱海の外から運営をする若者たちもやってきました。
(以下のスライドの写真のような)作家さんとか農家さん等、こういう人たちもやってきました。
このように私たちは新しく商売を始める一歩手前としてチャレンジできる場所を作ってきました。
その中で熱海の中でこういうお店を出したり、カフェを出したりする人が出てきて、そこをリノベーションすることをお手伝いしてきたりしてきました。
アーティストも移り住んでくれるようになりました。
2015年「空き家ツアー」スタート
熱海でお店を始めたい、住みたい人向けの「空き家ツアー」もスタートしました。
ゲストハウス「MARUYA」の誕生
昨年 クラウドファンディング「READYFOR」を活用させていただき、資金を集め、10年間空き店舗だった元パチンコ屋の100坪のスペースをリノベーションしました。
【参考資料】 READYFOR「二拠点居住の入り口となるゲストハウスを、熱海につくる!」
そして、2015年にゲストハウス「MARUYA」というゲストハウスを作りました。
もともと熱海は外国人観光客がとても少なかったのですが、今は色んな旅人や外国人が来るようになりました。
このような取り組みの結果、元々人が通らなかった通りの風景が変わりました。
常に旅人がいて、地元の人たちも応援するというそんな風になっていきました。
その結果、熱海は今カフェとか飲食店も含めて出店が相次いでいて、数十年ぶりに観光客数が増えています。
今は観光客数V字回復と言われて「東洋経済オンライン」でも取り上げていただくようになりました。
【参考資料】 東洋経済オンライン「あの『熱海』に再び観光客が集まっている理由」
私たち元々税金に依存しないで街づくりをやっていこうという中で、自社事業収益を増やしていきながらこの街を変えていく取り組みをしています。
(続)
続きは 税金に依存しない「街づくり」を熱海は目指す – 注目の社会起業家特集「machimori」市来広一郎(4) をご覧ください。
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編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/築家 まき
【編集部コメント】
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