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ICC KYOTO 2022 新企画 カタパルト Xに登壇いただき、3位に入賞した、ノバセル 田部 正樹さんのプレゼンテーション動画【「ラクスル」のノウハウを結集! 指名検索で事業成長を支える“サードエージェンシー”「ノバセル」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット FUKUOKA 2023は、2023年2月13日〜2月16日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。
本セッションのオフィシャルサポーターはリブ・コンサルティングです。
▶【速報】ビッグデータ × AIで”勝てる”広告クリエイティブを生み出す「AIR Design」(ガラパゴス)がカタパルト Xの初代王者に輝く!(ICC KYOTO 2022)
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【登壇者情報】
2022年9月5〜8日開催
ICC KYOTO 2022
Session 2A
新企画 カタパルト X
Supported by リブ・コンサルティング
田部 正樹
ノバセル株式会社 代表取締役社長
ラクスル株式会社 取締役CMO
1980年生まれ。大学卒業後、丸井グループに入社。主に広報・宣伝活動などに従事。2007年テイクアンドギヴ・ニーズ入社。営業企画、事業戦略、マーケティングを担当し、事業戦略室長、マーケティング部長などを歴任。2014年8月にラクスルに入社。マーケティング部長を経て、2016年10月から現職に就任。ラクスルの成長を約50億かけて事業成長を実現してきたマーケティングノウハウを詰め込んだ新規事業「ノバセル」を2018年に立ち上げ急成長を牽引。2021年12月ノバセル株式会社の代表取締役社長に就任。
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田部 正樹さん 我々ノバセルは、ラクスルという会社の成功したマーケティングのノウハウを事業化して外販するサービスです。
売上に直結する「運用型テレビCM」サービスということで、2018年にスタートしました。
ラクスルの実績をもとにしているというのが最大のポイントです。
テレビCM5年で認知60%を獲得
「テレビCMで売上成長するのか?」と質問されることが多いのですが、我々ラクスルは5年でテレビCMに57億円を投下して、認知60%を獲得、売上成長することができました。
ですから、うまくやれば、テレビCMで売上成長は作れるということがポイントです。
効果が説明できる運用型テレビCMで事業が成長
デジタルマーケティングの強みをテレビCMと融合させたのが、我々の運用型テレビCMです。
2018年、この運用型テレビCMというコンセプトを初めて提唱し、日本でサービスをスタートしました。
それから4年で、売上は67億円、利益は10.8億円にまで成長しています。
ポイントは、全期黒字でクオリティグロースを達成していることです。
2年前からSaaS事業もスタートしており、四半期で6,300万円の売上にまで成長しています。
我々は、テレビCM衰退の原因であった、「効果が説明できなかった」という点を解決できたと思っています。
我々が変えたこととしては、テレビCMのデジタル化を実現しましたが、まだまだ変わらないこともあると思っています。
それは、適切な効果の把握や自社のノウハウ不足です。
広告の適切な投資判断をサポート
我々が今後変えていきたいことは、広告代理店の役割そのものです。
この話をこれからさせていただきます。
というのも、ユーザー企業に聞いてみたところ、広告会社と取引を行う際の不安として、提供価値や価格が適切か判断できないということが大きな不安として挙げられました。
そして、正しい効果計測や適切な投資判断ができていると言っている企業は全体の約2割で、実はまだまだ正しい投資判断や計測ができていない企業が多いということです。
これについて、我々は代理店の構造上の欠陥があると思っています。
広告主と代理店の間で、計画実行から評価までを代理店がワンストップで行うために自己否定ができない、それゆえ評価が歪められるということが起こっていると思います。
我々ノバセルが真ん中に入ることで、実行を代理店が、計画と評価を我々が客観的に行うことで、無駄な作業からの解放を実現していきたいと思っています。
ノバセルが提供する3つの顧客価値
顧客価値は3つあります。
まず、明確な効果指標を作れます。
2つ目は、客観的な分析と評価ができることです。
3つ目は、人手とノウハウを提供できることです。
効果測定の指標として、指名検索を採用しています。
3社に1社が指名検索を重視しているというデータもありますが、何よりGDPR法の施行によって、サードパーティクッキーの付与に同意が必要になりました。
▶GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)(個人情報保護委員会)
Chromeも将来的なブロックを表明しているので、いわゆる追跡型の広告ができなくなってきます。
ウェブマーケティングの広告在庫が減少し、広告単価が上がっていくと予想されるので、指名検索がより重要になります。
例えば、メルカリは「フリマアプリ」ではなく「メルカリ」と検索されてきました。
我々ラクスル以外にも、SanSanやビズリーチも等しく、指名検索で伸びています。
ラクスルが指名検索を5年で20倍にしたノウハウ
ノバセルは、指名検索を向上させるサービスを持っている会社です。
誰が顧客で何を販売するというストラテジーから、商品名ではなく、その商品の強みや利便性を認知してもらい、純粋に想起されて検索されるという仕組みを作り、その検索を市場と競合の観点から分析してPDCAを回します。
これによってラクスルは、指名検索数を5年で約20倍にしました。
57億円のお金を使いましたが、指名検索数を増やすことで、CPAを約半分に落とすことができました。
事業理解に基づくマーケティング支援
新しい広告代理店に必要なのは、クリエイティブやメディア以上に、事業理解とマーケティング戦略だと我々は考えています。
テレビCMパートナーに対する課題としても、事業を理解し正しいことを言えるパートナーが必要だと答える人が非常に多いというアンケートもあります。
一方で、自社には、実行までできる人材がいない、正しい判断ができる人がいないという課題もあります。
私を中心に、事業会社出身者で構成された、マーケティングのプロフェッショナル集団が伴走します。
広告代理店出身者もいますが、事業会社出身者が中心です。
広告代理店と事業主のややこしいやりとりがある、客観的評価ができないという状況から、ノバセルが間に入って作業を巻き取り、客観的評価をする状況にします。
これが、ノバセルストラテジーです。
市場調査やお客様インタビューも行います。
マーケティングリソースやノウハウがなくても、事業に集中できる環境を作ります。
手早く安価な調査を実現する「ノビシロ」
次に、ノビシロというサービスです。
調査内容を入力すると、20分100サンプルが20,000円で取得できます。
調査と言うと、少し時間がかかるので実施できない会社が多かったのですが、ノビシロの提供によって、誰でも簡単に調査ができる、調査の民主化を実現しようとしています。
競合CMの効果を分単位で可視化する「ノバセルトレンド」
次に、ノバセルトレンドというサービスです。
世の中のテレビCMの効果を分単位で可視化するサービスです。
特許をとっていて、我々にしか提供できないデータであると考えています。
このように、クリエイティブ素材ごとの効果が分かります。
また、良かった番組と悪かった番組を全てダッシュボード上で見ることができます。
例えば、これはフードデリバリーの会社ですが、Uber Eatsと出前館の効果も分かりますし、何が良かったか悪かったかが分かります。
BtoB企業ですと、バクラク、マネーフォワード、楽楽精算です。
この中でどこが一番良かったのか、また、CMの曜日時間帯別で、どこが良かったか悪かったかまで、全部分かります。
ですから、どの番組を買うのがいいのかまで分かります。
ですから、CMに1億円を使っていた会社が、6,000万円で同じ効果を得るということを実現できるのが、ノバセルのサービスです。
ノバセルトレンドは、日本全国、全ての検索効果を把握し対策を打てるサービスです。
広告代理店と違い、我々の顧客では、効果測定のみ、マーケティング戦略策定のみ実施する企業も増えており、ご利用社数は400を超えています。
大手企業からスタートアップ企業、to Bからto Cと幅広くご利用いただいています。
我々は、コンサルでもなく広告代理店でもなく、新しいサードエージェンシーと名乗らせて頂いています。
指名検索を伸ばせば、事業はノバセル。
ご清聴ありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/正能 由佳/戸田 秀成/大塚 幸