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ICC KYOTO 2023 スタートアップ・カタパルトに登壇いただき2位に入賞した、セルクラウド中島 謙一郎さんのプレゼンテーション動画【たった1回の採血「マイクロCTC検査」で、全身のがん細胞を捕捉する「セルクラウド」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット FUKUOKA 2024は、2024年2月19日〜 2月22日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。
本セッションのオフィシャルサポーターはノバセルです。
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【登壇者情報】
2023年9月4〜7日開催
ICC KYOTO 2023
Session 1A
STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門
Sponsored by ノバセル
中島 謙一郎
セルクラウド
代表取締役CEO
HP | STARTUP DB
1967年生まれ。新卒でリクルートに入社。2000年に友人が立ち上げたスタートアップベンチャーの「サイバード」の経営に取締役として参画。サイバードは創業2年半で、ケータイキャリアの公式コンテンツを250以上提供する国内最大のモバイル・コンテンツ・プロバイダーとなり、史上最短記録でJASDAQ上場を果たす。2002年常務取締役、2006年からは副社長CSOとして、経営全般とB2B事業の立ち上げを担う。2010年に楽天に転職し常務執行役員就任。グローバルを含む楽天グループ全体のWEB編成、広告・宣伝・マーケティング、広報・PR等の横串系戦略部門を、CMOとして統括。2015年、楽天から派遣され米国ハーバード大学ビジネススクール最高峰のプログラムAMP(アドバンスド・マネジメント・プログラム)を修了。2015年7月に東証プライム上場でアジア最大の総合PR会社ベクトル入社、常務執行役員就任。2017年からは専務執行役員CSOとして、グループ全体の営業推進と戦略子会社の事業推進を担う戦略推進本部を管掌。2021年8月、PRクラウドテックを起業し代表取締役就任(現任)。2022年4月、セルクラウドを起業し代表取締役CEO就任(現任)。
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中島 謙一郎さん 我々のサービスは、たった1回の採血だけで、「血中に流れるがん細胞」を検出することで、全身のがんリスクが明確に分かる「マイクロCTC検査」です。
がんで亡くなった4人の同期
これは、僕が新卒で入社したリクルートの同期会での写真です。
実は、仲の良い4人の同期が、全員がんで亡くなりました。
誰しもが、まさか自分ががんになるとは思っていません。
日本人の2人に1人以上が「がん」の診断を受ける
しかし、日本では2人に1人以上はがんに罹患し、40歳以上では43%以上が、がんで亡くなっています。
(データ引用元)
▶最新がん統計/全国がん登録罹患数・率報告(がん情報サービス)
▶三重県衛生統計年報(令和元年) 令和3年度発行(三重県)
でも、実はがんは早期発見さえできれば、今や十分治る病気なのです。
では、なぜこんなに多くの人が、がんで亡くなっているのでしょうか?
時間と費用ががん検査のネックに
それは、従来のがん検査では、事実として、早期発見に繋がっていないからです。
全身がん検査も、検査しきれない部位が多く、本当に全身くまなくチェックしようと思ったら、丸一日以上の時間がかかり、30万円近くかかります。
結果、受ける時間がないという理由で、多くの方が受けられていません。
従来の早期リスク検査でわかるのはリスクの高低
安く簡単にできる検査もたくさんありますが、全て、あくまで間接的にリスク指数を提示するだけで、結果はリスクが低いか高いかを漠然と示すだけなので、納得感や信頼感に大きな課題がありました。
「マイクロCTC検査」なら約半額・たった1回の採血のみ
この従来のがん検査のペインを全て解決するのが、マイクロCTC検査です。
全身がん検査の約半額の費用で、時間はたった5分。
がん細胞自体を検出するので、検査結果に圧倒的な納得感を得ることができます。
悪性度の高い「間葉系のがん細胞」を捕捉
マイクロCTC検査の概要をご説明します。
がん細胞は、1mmくらいの大きさになると、「新生血管」を創って血管と繋がり、それを通して酸素と栄養を血管から吸収し、さらなる増殖を進めていきます。
実は、この新生血管を通して、がん細胞が血管内に漏れ出しているのです。
もともとがんは、悪性度が低い、上皮性のがん細胞なのですが、これは血中に漏れても自己免疫ですぐに消されてしまうので、そんなに怖くありません。
それが、どんどん進展・悪性化していく過程で、上皮間葉転換が起こり、浸潤・転移の高い能力を持つ「間葉系のがん細胞」になります。
そして、この間葉系のがん細胞も、新生血管を通して血中に漏れ出し、その他のリンパや血管に浸潤し、全身に転移していきます。
マイクロCTC検査は、この悪性度の高い間葉系のがん細胞だけを特定して捕捉することで、浸潤・転移を起こしている、もしくは起こそうとしているがん細胞が体のどこかにあることが、特異度94.45%の抗体を利用することで、非常に高い精度で分かります。
「たった1回の採血なら」と検査を受けて
こちらは実際の例になりますが、僕の20年来の先輩で、普段は忙しく、全く全身がん検査ができていない会社経営者のAさんから、1個のCTC(血中循環がん細胞:Circulating Tumor Cellsが検出されました。
とてもびっくりされ、「時間がないとか言ってられない」と、何よりも優先して全身精密検査を受けたところ、最後の胃カメラで早期の胃がんが発見されました。
すぐに手術を受け、早期だったおかげで大事に至らなかったのですが、「普段なら絶対に胃カメラなんか飲まなかったと思う、本当に命を救ってもらった」と、とても感謝されました。
Aさんは、たった1回の採血だけなら、「それならやってみよう」と思ったということです。
そして、がん細胞そのものが出たことで、「体のどこかに必ずがんがあるんだ」と確信が持て、無理やり時間をやりくりしてでも、普段は絶対やらない胃カメラも含め、全身の精密検査を受けたということです。
つまり、従来のがん検査における全てのペインを解決したマイクロCTC検査だったからこそ、Aさんのがんリスクを発見することができ、命を救うことができたのです。
「健常者向け全身がんリスク検査」に特化し提供開始
マイクロCTC検査は、元京大医学部教授で、遺伝子疫学研究の世界的権威と、元順天堂大学医学部専任准教授の悪性腫瘍の専門医が提供する、先端検査です。
我々は、米国MDアンダーソンがんセンターが開発した、細胞表面ビメンチン抗体の世界独占利用権を獲得した海外の先端検査を、独占合意で日本に導入、国内初のCTC検査センターを設立し、従来は研究ツールであったCTC検査を、世界初の健常者向け全身がんリスク検査に特化したサービスとしてスタートさせました。
全国129カ所の提携クリニックで検査可能
ビジネスモデルは、全国の提携クリニックが18万円で販売し、販売マージンを受け取るというものです。
クリニックから送られてくる血液を、我々の検査センターで分析し、結果をクリニックに戻します。
その検査受託料が、我々の売上になります。
Makuakeの医療・検査カテゴリーで史上最高額を更新
まず、Makuakeで拠点クリニックによる先行販売を実施したところ、非常に大きな反響を頂き、Makuakeの医療・検査カテゴリーにおいて、ギネス記録を更新しました。
▶たった1回5分の採血だけで、全身のがんのリスクがわかる『マイクロCTC検査』(Makuake)
僕の友人もたくさん購入してくれたのですが、彼らが検査を受けてFacebookに投稿してくれると、このように多くの方が自分も受けたいと興味を持ってくれ、アララの岩井(陽介)さんからさくらインターネットの田中(邦裕)さん、光通信の和田(英明)さん、バルニバービの佐藤(裕久)さんからアクサ生命の安渕(聖司)さんなど、本当に多くの方がこのサービスを待ち望んで頂いていたのだと実感しています。
一般の購入者からも非常に多くの応援コメントを頂き、メディアからも大きな注目を集めています。
大手企業を中心に広がる販売業務提携
また、多くの企業が我々の理念に共感してくれ、レベニューシェア(※) の販売業務提携が続々進行中です。
▶編集注:レベニューシェアとは、支払い枠が固定されている委託契約ではなく、パートナーとして提携し、リスクを共有しながら、相互の協力で生み出した利益をあらかじめ決めておいた配分率で分け合うこと(Wikipediaより)。
光通信、ベネフィット・ワン、ソースネクスト、ウィルズ、ベビーカレンダー、ライトアップ、ランディックス、EPARK、シャリオン、こくみん共済、ダイアナと、サービスローンチ4カ月で、すでにこれだけのアライアンスが確定しています。
インバウンド旅行者に大きな可能性
そして、インバウンドにも大きな可能性があります。
コロナ禍前は、なんと年間約38万人のインバウンド旅行者が日本で人間ドックを受けています。
彼らは平均50万円もかけて、大切な旅行を1日半もつぶして、日本で人間ドックを受けているのです。
マイクロCTC検査なら、たった5分で、費用も3分の1です。
がんの社会課題解決に挑む
がんの死亡率は、未だ増え続けています。
国民医療費の中で、がんの医療費がダントツの1位で、この10年で1.7兆円から4.2兆円にまで増加しており、このままでは国の財政がもちません。
医療費だけではなく、がんが社会に与える経済損失は年間でなんと2兆8,600億円にのぼります。
▶がんの経済負担、国内で年2兆8600億円…1兆円は予防できた可能性 2023/08/01(読売新聞オンライン)
この、とてつもなく大きな社会課題を、マイクロCTC検査が解決します。
がんの不安と苦しみをこの世界からなくす
自分の大切な人にがんが見つかり、もう手遅れという出来事に、もしかしたら明日出くわしてしまうかもしれません。
自分の大切な人が、がんで亡くなる…
そんな人生で一番悲しい出来事を少しでも減らしたい。
がんの不安と苦しみをこの世界からなくす、これを私たちが必ず実現してみせます。
ご清聴ありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成