農業に破壊的イノベーションを起こす「ファームノート」の今後の戦略(後編) – INDUSTRY CO-CREATION

農業に破壊的イノベーションを起こす「ファームノート」の今後の戦略(後編)

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農業に破壊的イノベーションを起こす「ファームノート」の今後の戦略(後編)をぜひご覧ください。3月24日の開催した「カタパルト」のベスト・プレゼンテーションです。ぜひ動画も併せてご覧ください。

ICCカンファレンスでは「カタパルト」登壇企業を継続的に募集しております。スケジュールなどはぜひ募集ページをご覧ください。

登壇者情報
2016年3月24日開催
ICCカンファレンス TOKYO 2016
「カタパルト」(10分間のプレゼンテーション)
(プレゼンター)
小林 晋也 
株式会社ファームノート 代表取締役
北海道帯広市出身。
機械部品の商社で営業を担当し、2004年株式会社スカイアークを創業、代表取締役に就任。
日本シェアNo.1 CMS「Movable Type」の拡販を行い、160社の大企業顧客開拓と1,000社を超える製品販売実績を達成(代表取締役は現任)。2014年に株式会社ファームノートを立ち上げ、代表取締役に就任。

前編はこちらをご覧ください:農業革命を実現するクラウド型牛群管理システム「ファームノート」(前編)

ファームノートの成長戦略

次に我々の成長戦略をお話したいと思います。まず3つです、アンバサダー、センサー、グローバル展開です。

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まず1つ目ですけれども、アンバサダーです。これこそが我々が今行っている農業革命のコアであり、熱い農家さんとともに日本の農業革命を推し進めています。

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我々は、この「カスタマーサクセス」が最も意識しているキーワードでして、農家の皆さんと直接議論して開発を進めています。この議論がファームノートの製品開発には非常に不可欠だと思っています。

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このファンこそがコアだということで、我々はその中心となるイベントを、日本最大級の農業カンファレンス「ファームノートサミット」というイベントを行っています。前回帯広で開催して、450名のお客様に帯広に来ていただきました。

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こんな農業とは思えないこのような非日常な空間で、農家さんが登壇してディスカッションをすると。この時ファクトリエの山田さんとか、ソラコムの玉川さんにも来ていただいて、アンバサダーと直接ディスカッションするという場を提供しています。

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もしこの会場でご登壇いただけるという方がいらっしゃれば、是非帯広の方にご招待させていただきたいと思います。

こうすることで、我々のコアであるアンバサダーの方々が、多く集まってくれます。新しいアンバサダーも増えます。製品を農家さんと一緒に作り上げることが、より簡単にできるようになります。

みんな今の日本の農業を変えたがってる熱い人達ですので、我々にとってこのアンバサダーこそが最も重要なコアであると考えています。

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牛の最適管理を実現するウェラブルデバイス「Farmnote Color」

次にセンサーデバイスです。我々は今、全ての牛をインターネットに繋げて、人工知能を使って牛の最適管理を実現するウェラブルデバイス「Farmnote Color」を6月から発売する予定です。

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Colorはこのように、(牛が牛に乗る行動を)これ種付けではございません、これは発情というんですが、この発情行動をした時に授精することができます。

この発情行動を、Colorがリアルタイムでデータを取得していますので、この部分を発情だと人工知能が推測して、これをスマートデバイスにアラートとして飛ばします。

そうすると牛の状態を、何時から発情が始まったんだとかいうことが詳細に確認することができます。更に、どの時間帯に休息をしているかとか、どのくらいの採食時間、餌を食べてる時間なのかということも取ってますので、より人が牛の異常に気付きやすくなります。

カラーは今定価一台29,800円なんですけども、日本のデバイスの対象牛は2,300,000頭、世界には14億頭の牛がいますので、デバイスのマーケットは非常に大きいのではないかと考えています。

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更に、Colorのデータを受信するためのゲートウェイというものが必要でして、このAir Gatewayは、Colorのデータを受信して、Farmnoteにデータを通信します。3G/ LTEインターネット回線を使ってクラウドと通信します。更にColor以外の様々なセンサーデバイスのデータを送信することができます。

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つまり我々は牛だけじゃなくて、畑も豚も全ての農業をカバーしようと考えています。

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これは今開発中の畑版のファームノートなんですけども、畑の天気とか降雨量だとか積算温度だとか予定だとか。センサーデバイスとスマートデバイスを組み合わせて畑の最適管理というのを実現できるようにしようという計画も進めています。

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日本に450万ヘクタールの農地があり、1ヘクタール毎にセンサーを置くだけで450万台のセンサーのニーズが生まれます。

我々は今、農家さんに直接データを打っていただいていますが、更にセンサーを活用することで、農家さんがデータを打たなくても自動的にデータが取れます。更に予実対比をすることで経営をより良くする。

更に、ここで人工知能を使うことで未知なる脅威というのを予測して事前に対策をする、生産ノウハウの標準化と生産効率の最大化を実現したいと考えています。

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更に農協さんとか小売店さんと農家をデータで繋いて、収量の予測だとか全体を俯瞰した生産改善、これを行うことでサプライチェーン全体の効率化を実現すると。これが我々が考えている農業の革命です。

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最後に我々が考えているグローバル展開です。

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まず牛の事業ですが、新興国は富裕層が増えているので、世界的に生乳生産が拡大しています。

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その為、牛の管理システムというのが実はかなり伸びていまして、我々の製品は「簡単」とか「クラウド」というキーワードで優位に立てると考えています。

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更に、世界には15億ヘクタールの農地がありますが、水不足、塩害、砂漠化によって肥沃な土地が減少しています。農地を増やすには既に限界がきています。

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しかし2050年に人口が90億人を超えると、1人当たりの農地面積は現在の25%まで下がってしまうと。つまり人口の増加に食料が足りなくなるという可能性が非常に高くなっています。

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ですので、この地球的問題に我々は大量のデータと人口知能で世界の農業の頭脳になろうと。誰もが高い生産性で農生産できる世界を目指すべきであろうと考えています。

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我々はこの3つの戦略を推し進めていくことで)世界のNo1の農業ICTカンパニーになりたいと強く思ってます。

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そして、この革命をこのアンバサダーと共に実現していきたいと思っています。真実は畑、現場にしかありませんので、熱い農家さんとコラボレーションして必ず実現しきりたいと思っています。

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これはうちの畑の土なんですけども、子どもの頃から親しんだ農業ですから、この衰退する農業を成長産業に変えていきたいと強く思っています。

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この北海道で培った技術を日本、そして世界に広げていって、農業に破壊的イノベーションを提供して、我々の、人類の輝かしい未来に貢献していきたいと思います。

ご静聴ありがとうございました。

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(終)

プレゼンテーション終了後は第一線で活躍する経営者やベンチャーキャピタリストの方々と積極的な質疑応答が行われました。

(コメンテーター 一覧)
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社 パートナー 河野 純一郎 氏
株式会社エニグモ 代表取締役 須田 将啓 氏
株式会社オプトホールディング 代表取締役社長CEO 鉢嶺 登 氏
株式会社クラウドワークス 代表取締役社長 CEO 吉田 浩一郎 氏
グロービス・キャピタル・パートナーズ パートナー/Chief Strategy Officer 高宮 慎一 氏
株式会社クラシコム 代表取締役 青木 耕平 氏
株式会社ネクスト 代表取締役社長 井上 高志 氏
株式会社フリークアウト 取締役 COO 佐藤 裕介 氏
株式会社Bloom&Co. 代表取締役 彌野 泰弘 氏

新しい産業をリードするトップリーダーが参加するコミュニティ型カンファレンスの特徴を最大限に活かした「カタパルト」は素晴らしい出会いの場となります。ICCカンファレンスではスタートアップのプレゼンテーションの場「カタパルト」の登壇企業を継続的に募集しております。スケジュールなどはぜひ募集ページをご覧ください。

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編集チーム:小林 雅/城山 ゆかり

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ICCパートナーズ(ICC Partners Inc.)は産業を共に創る経営者・経営幹部のためのコミュニティ型カンフ ァレンス「Industry Co-Creation(ICC) カンファレンス」の企画・運営および新規事業創出・アライアンスなどのアドバイザー業務を行っています。