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【速報】ICC SAKE AWARD、4つの部門賞と予選ラウンドの突破6社が決定!(ICC KYOTO 2025)

「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場 「Industry Co­-Creation(ICC)サミット KYOTO 2025」(2025年9月1日〜9月4日開催)、9月2日に「SAKE AWARD」 予選ラウンドが開催されました。こちらの記事では審査員による投票で予選ラウンドを通過した上位6社と、4つの部門賞に輝いた酒を紹介します。

世界で戦えるSAKEを日本から生み出すことを目指す「SAKE AWARD」では、全国から集まった13の酒蔵が自慢の酒を出品、酒のスペシャリストや酒を愛する審査員たちによる試飲体験を行い、予選ラウンドでは美味しさ、製法へのこだわり、ブランディング、想いへの共感といった観点から部門賞を選出し、決勝トーナメントに進む6つの酒蔵を選出しました。

「美味しさ」部門は「若潮酒造」、「製法へのこだわり」部門は「花巴(美吉野醸造)」、「ブランディング」部門は「ヤッホーブルーイング」、「想いへの共感」部門は「LINNÉ」が1位を飾り、決勝ラウンドには「ヤッホーブルーイング」「ぷくぷく醸造」「LINNÉ」「花巴(美吉野醸造)」「若潮酒造」「Me(KANDA TOSHIMAYA)」が進出しました。

▶️ 今回出品されたお酒の情報一覧はこちら

結果速報

部門賞

・「美味しさ」部門   

 1位 若潮酒造

 2位 ぷくぷく醸造

 3位 花巴(美吉野醸造)

・「製法へのこだわり」部門  

 1位 花巴(美吉野醸造)

 2位 LINNÉ 

 3位 ぷくぷく醸造

・「ブランディング」部門  

 1位 ヤッホーブルーイング

 2位 LINNÉ

 3位 若潮酒造

・「想いへの共感」部門  

 1位 LINNÉ

 2位 ヤッホーブルーイング

 3位 ぷくぷく醸造

決勝トーナメント進出

決勝トーナメント進出の6社は以下の通りです。

1位通過 ヤッホーブルーイング

2位通過 ぷくぷく醸造

3位通過 LINNÉ

4位通過 花巴(美吉野醸造)

5位通過 若潮酒造

6位通過 Me(KANDA TOSHIMAYA)

出展企業の詳細は以下をご覧下さい。

出品酒造・酒一覧

【1位通過】ヤッホーブルーイング

長野県軽井沢町:日本のビール文化の変革に挑む、ICCおなじみのブルワリー

酒造からひとこと
ビールに味を!人生に幸せを!というミッションをもとに、画一的な味わいしかなかった日本のビール市場にバラエティを提供し新たなビール文化を作るべく1997年に長野県軽井沢町で創業したブルワリーです!

よなよなエール(無濾過)

1997年創業時から続くフラッグシップ。アロマホップ「カスケード」の柑橘類を思わせるフレッシュな香りと、やさしいモルトの甘みが特徴。今回は普段は飲めない特別なよなを提供します。


宮越 裕介
ヤッホーブルーイング
営業部門統括ディレクター
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豪州TAFEタスマニアマーケティング学科卒業後、医療機器ベンチャーを経て、2014年ヤッホーへ転職。まず所属した地場営業チームでは「地元軽井沢を日本一のクラフトビールの町へ!」をビジョンに、営業活動以外にも、ブランド開発、住民向けビールセミナーやイベント、寄付金活動、地場産ホップ栽培などなんでもやりました。現在は、営業部門全体の統括責任者兼東京営業チームの責任者として、コンビニや大手スーパーでクラフトビールが当たり前に買える状態を目指し活動しています。さらに世界進出も視野に入社当時から輸出事業をほぼ1人で担い、これまで世界10か国以上の国へ参入をしてきました。また、個人活動としては、ビールのことをもっと理解したい、また世界の色んな人とつながりたい、という思いから”ビアジャッジ(日本地ビール協会認定)”の資格を取得して国内外のビール品評会で審査員を務める。趣味は芝生育成、好物はあんかけ焼きそば。

【2位通過】ぷくぷく醸造

福島県小高:魅惑のバラエティを誇るアレンジどぶろく、ホップサケを生む酒蔵

酒造からひとこと
“異文化との境界線を溶かした日本酒”をコンセプトに、全量を浜通り産米、自然発酵(乳酸菌・酵母無添加)で酒造りをする酒蔵。2022年からファントムブルワリー(実体のない醸造所)として活動していたが、2024年秋に福島県南相馬市小高に酒蔵を立ち上げる。お米の個性を活かした低精白の純米のどぶろくや、日本酒とクラフトビールの技術を掛け合わせたホップサケなどをメインで醸造。「お酒を通して、福島の沿岸に田畑を増やす」ことを目指す。

犬啼どぶろく feat.辰巳蒸留所

日本のクラフトジンを代表するアルケミエを製造する辰巳蒸留所とのコラボ作。ジンの蒸留後の残渣(ジュニパーベリー)をお米と一緒に発酵。葡萄や青りんごのような妖艶なアロマを放つどぶろくです。


立川 哲之
ぷくぷく醸造
代表取締役
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1993年東京生まれ。筑波大学生命環境学群卒業。学生時代に東北にボランティアで通う中、日本酒に心を奪われ「食と酒 東北祭り」を立ち上げる。「株式会社ユーグレナ」に新卒で就職するも、日本酒の道へ進むため退職。宮城県名取市の「佐々木酒造店」にて酒造りを3年学び、福島県南相馬市にてクラフトサケ醸造所「haccoba」を初代醸造責任者として設立(現在は退任)。2022年にファントムブルワリー「ぷくぷく醸造」を立ち上げ、2024年には南相馬市小高で自社蔵を創設。全量 自然発酵にて浜通り産米を醸す。クラフトビールの技法を取り入れたクラフトサケや純米のドブロクを醸造。

【3位通過】LINNÉ

京都府:日本の自然と文化にインスピレーションを受けた発酵集団

酒造からひとこと
2024年京都で創業。醸造家と料理人がタッグを組み、酒造りを起点に食文化を醸すファーメンテーション・コレクティブ(発酵集団)。代表は、前職WAKAZEにて東京・パリで初代杜氏として蔵を創立、4年半の渡仏と米国カリフォルニアでの酒造経験を経て帰国し独立。2018年創立の三軒茶屋醸造所ではクラフトサケ黎明期を担った。現在は設備を持たないファントムブルワーとして活動、2026年京都で醸造所創立準備中。

阿字観(あじかん、水酛ワイン貴醸酒仕込)

クラフトサケ黎明期、6号酵母で醸したワインを仕込水に用いて贅沢に醸造した、三軒茶屋醸造所の最高峰SAKE。自然栽培米と乳酸発酵の製法を掛け合わせ、6年低温熟成。


今井 翔也
Linné
代表取締役社長
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LINNÉ代表、醸造家。
元WAKAZE共同創業者、杜氏。1988年生まれ、群馬県渋川市出身。東京大学農学部卒。実家は1841年創業の群馬・聖酒造。長兄が8代目蔵元、次兄が愛知・丸石醸造で蔵人、母も祖母も酒蔵出身の酒造一家。オイシックス(現オイシックス・ラ・大地)に新卒入社、EC事業・店舗事業・経営企画に従事。2015年より新政酒造・桝田酒造店・阿部酒造・聖酒造での酒蔵修行と並行して、2016年WAKAZE共同創業。2018年東京・三軒茶屋醸造所、2019年パリ・KURA GRAND PARISをそれぞれ初代杜氏として創立。2023年宝ホールディングスとの資本業務提携による技術開発で、京都とアメリカ・カリフォルニアでの酒造経験を経て4年半の渡仏から帰国。SAKEの未知の可能性を拡張し未来と世界に紡ぐため、2024年独立しLINNÉ創業。2026年以降、京都に醸造所創立準備中。

【4位通過】花巴(美吉野醸造)

奈良県吉野町:“酸を解放する酒造り”で、奈良吉野の情景を味にする日本酒蔵

酒造からひとこと
自然の摂理を理解したい。地域の農林業に習い、共に歩む酒造りを目指すなか、天然酵母で醸す「酸を開放する酒造り」にたどり着きました。それは酸っぱいのではなく、余韻と複雑な味わいが酸味と美しく調和した日本酒です。製法が纏う酸の質感を大切に醸すことで、抑えきれず溢れ出す奈良吉野の情景を愉しめます。

花巴Hazy

グラスに広がる、丸出しの果実味!五感を覚醒させる酵母無添加の解放感。


橋本 晃明
美吉野醸造
代表 杜氏
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奈良吉野で生まれ育ち、酒造りを学ぶため東京農業大学醸造学科に入学。その後、他蔵での修行を経て、美吉野醸造へ。蔵人として山廃酒母を担当し、日本酒の伝統的な技術を深く探求してきました。
2008年に杜氏となり、現在の「花巴」の世界観を築き上げるとともに、2010年には吉野の林業関係者と共に木桶仕込みへと挑戦の幅を広げます。やがて、すべての酒を天然酵母100%の酵母無添加で醸すようになり、酒造りの視点を一次産業から捉え直すようになりました。
現在、すべての酒を地域の契約栽培米で仕込み、自然の多様性を最大限に引き出す酒造りに取り組んでいます。2019年には、集大成となる日本酒『自然淘汰』を発表。地域の農林産物を活かし、自然の摂理と向き合う醸造家として、新たな日本酒の可能性を追求しています。

【5位通過】若潮酒造

鹿児島県志布志町:殿堂入りした”香り系”、芋焼酎の新たな形を追求する焼酎蔵

酒造からひとこと
鹿児島・志布志の焼酎蔵。芋焼酎の技術を継承しつつ、香りに特化した「GLOW」や、日々の感情に寄り添う「一日シリーズ」など、新しい焼酎の形を追求している。クラフトジンやスピリッツの開発、異業種とのコラボも積極的に展開。焼酎の可能性を広げる挑戦を続けている。

GLOW EP05

酒屋が選ぶ焼酎大賞3連覇&殿堂入り。驚きの香りと、クラフトコーラ・お茶・アイスなどとのジャンルを超えたコラボで、焼酎の新時代を切り拓く一本(ソーダ割りで提供)。


上村 曜介
若潮酒造
取締役
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鹿児島県大崎町出身。筑波大学大学院で生物資源科学を学び、味の素株式会社にて発酵技術の研究に6年間従事。30歳を目前に、家業である若潮酒造へUターンし、本格焼酎の製造・販売・広報に携わる。現在は取締役として、香り系焼酎「GLOW」や「一日」シリーズの開発・プロデュースを手がけ、焼酎の新たな楽しみ方を提案。地域や異業種とのコラボレーションを通じて、若い世代や海外市場へも焼酎の魅力を発信している。広報・商品企画・研究開発を中心に、伝統を継承しながらも新たな焼酎文化の創造に取り組んでいる。

【6位通過】Me(KANDA TOSHIMAYA)

東京都東村山市:明治神宮や神田明神に奉納、東京唯一のみりん製造所

酒造からひとこと
江戸を繋ぎ、未来を醸す。慶長元(1596)年、神田創業の酒舗の流れを汲む当社は、現在では東村山市にて日本酒・みりんの製造を行っております。熟練した職人が手作業で丁寧に醸したお酒は、明治神宮や神田明神の御神酒としてもご利用いただいております。また、みりんの製造所としては東京唯一です。

Me 無濾過生原酒 おりがらみ

しぼりたてをすぐに瓶詰めすることにより、米糀のもろみ由来の白いおりが程よく混ざったおりがらみタイプ。おりがからむことで、まろやかなコクとアルコール感が際立っています。人工的なおり下げ剤を使用しない神田豊島屋だからこそ、生まれた商品です。


木村 倫太郎
神田豊島屋
取締役社長
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1987年1月生まれ。(有)神田豊島屋取締役社長、豊島屋酒造(株)取締役。青山学院大学大学院卒業後、建材メーカーに就職し、営業と経営企画を経験。2015年、 母である前社長が難病を発症したことをきっかけに(有)神田豊島屋に入社し、銘柄「利他」のリブランディング、自社運営店舗の大規模改装など社内改革を進める。2021年に飲むみりん「Me(ミー)」のブランドを立ち上げ、飲み物としてのみりんを広めている。また、Kanpai CHIYODA Ticket実行委員長を務めるなど、神田地域の創生活動にも積極的。2012年ABS経営学修士(MBA)取得。

ASOBI BEER

京都府与謝野町:地元の素材とつくり手と共創、まちづくりに貢献するブルワリー

酒造からひとこと
ASOBI BEERは、京都・与謝野町でホップ栽培に取り組みながら地元の素材や地域のつくり手とともに生まれたクラフトビールです。畑からグラスまで、街全体をフィールドにしてつくるこの一杯が、好奇心から新しい挑戦が生まれる与謝野を訪れるきっかけになりますように。この町で、一緒に乾杯しましょう。

晴れこがね – Yosano Session IPA –

京都・与謝野町で育まれたホップを100%用いたセッションIPA「晴れこがね」。フレッシュホップが放つ鮮烈なルプリンの香りと凛とした苦味が、夏のホップ畑を思わせます。


濱田 祐太
ローカルフラッグ
代表取締役
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1996年生まれ。京都府与謝野町出身。2019年7月、関西学院大学在学中に、㈱ローカルフラッグを立ち上げ、京都府与謝野町を中心に、若者によるチャレンジ(起業・事業承継等)を促進して、地域の雇用や地域課題解決につなげるべく挑戦中。2020年秋には、地元産ホップを使用したクラフトビール「ASOBI」をリリースし、ECサイトを中心に商品販売に取り組む。2023年7月に、京都丹後鉄道「与謝野駅」前に自社醸造所&飲食店であるTANGOYA BREWRY&PUBLIC HOUSEを開業し、沿線の再開発と地域コミュニティの活性化に挑む。『FORBES JAPAN 30 UNDER 30 2023』受賞。

弥栄醸造

新潟県宮之下:十割米麹のクラフトサケで、地域の米作りを繋ぐ酒蔵

酒造からひとこと
弥栄醸造は新潟県柏崎市にある宮之下という集落で25年秋から酒造りを開始する、新しい酒蔵です。酒蔵を中心に宮之下という集落と地域の米作りを次世代に繋いでいく事を目指しています。

ITTEKI(一擲)十割麹酒 vol.0-3 白夜 火入れ

白夜という種麹を単体で使用し醸した1本。弥栄醸造として麹菌の違いによる味わいの違いを表現したく考えており、そのテーマで醸す最初の1本。


坂本 一浩
弥栄醸造
代表社員
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神奈川県横浜市出身。大学卒業後、菊正宗酒造で営業職を経験し、日本酒ベンチャー「未来酒店」では副店長・店長として複数店舗の立ち上げと運営を担う。2021年からは新潟県柏崎市の阿部酒造で研修生として酒造りを学び、2024年に合同会社「弥栄醸造」を設立。2025年秋から柏崎市宮之下にて古民家を活用した自社酒蔵での醸造を開始予定。十割麹で仕込む「ITTEKI」シリーズを展開し、清酒免許に頼らず、米と米麹だけで新たな酒文化を切り拓く。地域の農や暮らしと深く結びついた酒造りを通じて、「弥栄=繁栄」を掲げ、地域と人が共に栄える未来を描く。

CHARLES BREWING(アリクイ)

広島県廿日市市:レストランによるレストランのためのハイエンドビール

酒造からひとこと
BGMのような、日常を彩るビールが造りたい。CHARLES BREWINGは「喉を潤すBGM」というコンセプトのもと、2023年にレストランCHILANと中村遼(フロリレージュ元マネージャー)の共同事業として立ち上がったブランド。拠点である広島の多種多様な柑橘と、コネクションのある国内有名ワイナリーの葡萄の搾りかすを使用した唯一無二のラインナップをリリース。2025年秋に自社醸造をスタート予定。

Rock this town(ロックディスタウン)

まさに大人のレモネード!広島県大崎上島にある『柑橘系猫農園』の自然栽培レモンを丸ごとふんだんに使用したLemony Saisonです。


ドグエン チラン
アリクイ
オーナーシェフ
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1988年東京都出身。ベトナム人の両親をもつ移民二世。二ツ星のキュイジーヌ ミッシェル・トロワグロのカフェ部門を経て、フランス渡航・東京のビストロ経験後、オーストラリア・ニュージーランドにてワインの栽培と醸造研修に従事し、飲食両面でのトータルプロデュースを目指す。帰国後IT企業勤務を経て広島に移住、2020年モダンベトナミーズとワインをコンセプトにしたCHILANをオープン。2023年二ツ星のフロリレージュ外苑前時代の元マネージャー兼シェフソムリエだった中村遼を醸造責任者に迎え、クラフトビール事業CHARLES BREWINGを立ち上げる。外部レシピ監修やメニュー開発なども積極的に手がける。RED U-35 2021 GOLD EGG・岸朝子賞受賞、ゴ・エ・ミヨ2021 掲載、農林水産省事業 2023年度米粉アンバサダー就任、広島県事業2023年度おいしい!広島アワード部門グランプリ受賞。

京都蜂蜜酒醸造所

京都府丸太町:ハニーハンターとのタッグで醸す「王道ミード」

酒造からひとこと
蜂蜜の専門家であるハニーハンター市川拓三郎が全国の養蜂家さんをめぐり、直接仕入れた様々な蜂蜜の特徴を活かしてオリジナルブレンドした国産蜂蜜を使用。蜂蜜の専門家であるハニーハンターだからこそできるオリジナルブレンドで、王道ミードとして皆様に愛されるミードを目指します。

The MEAD

蜂蜜と水、酵母だけで火入れせずに醸造した蜂蜜酒(ミード)。国産百花蜜の蜂蜜感がたっぷりな味わい。花々を感じさせる豊かな香りが広がる。


市川 拓三郎
金市商店(京都蜂蜜酒醸造所)
代表取締役社長
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株式会社金市商店 代表取締役でありハニーハンター 。蜂蜜専門店「ミールミィ」を3店舗展開し、日本全国のスーパー・百貨店へ蜂蜜商品を卸す。
金市商店の蜂蜜の仕入れを担い、日本全国・世界中の養蜂家を訪ね歩く“蜂蜜ハンター”。年間数百種の蜂蜜をテイスティングし、花や土地ごとの個性を見極め、最高の一滴を探し続ける。
蜂蜜を「食べ物」から「文化」へ押し上げることを使命に、商品開発・講演・メディア発信を精力的に展開。2024年には自社醸造所「京都蜂蜜酒醸造所」を設立し、蜂蜜酒(ミード)の魅力を日本から世界へ。蜂蜜・水・酵母だけで人の心を動かすお酒をつくる、新たな挑戦を続けている。


佐藤 聡一郎
金市商店(京都蜂蜜酒醸造所)
醸造責任者
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1993年生まれ東京都出身。東京農業大学で農学と醸造学を学び、都内酒販店に入社。その後北里大学大村智記念研究所にて微生物創薬の研究プロジェクトにサポートスタッフとして微生物の大量培養と化合物精製に業務に携わる。3年間の勤務後に日本酒スタートアップ企業である株式会社WAKAZEに転職。東京の三軒茶屋醸造所にて醸造家としてのキャリアをスタートし、クラフトサケやどぶろくの醸造や製品開発を行う。翌年同社フランス法人に出向し、醸造拠点であるKURA GRAND PARISで清酒製造やクラフトサケの製品開発に2年間従事したのち退職。2025年の1月から株式会社金市商店に入社し、京都蜂蜜酒醸造所の醸造主任としてミード醸造を手掛ける。

Far Yeast Brewing

山梨県小菅村:地元の素材を活かしたクラフトビールを世界に発信するブルワリー

酒造からひとこと
人口600人の小さな山あいの村、山梨県小菅村から世界へ挑戦。多摩源流の清らかな水と、フルーツ王国・山梨の恵みでクラフトビールを醸造。アメリカ・台湾をはじめ27カ国に輸出し、地域の魅力とビールの多様性を発信。SAKE AWARDで新たな一歩を刻みます。

Far Yeast White

Drinkability(杯が進む軽やかさ)がテーマ。フルーティなのにドライでシャープ。Far Yeastのフラッグシップとして国際審査会23の受賞を誇る。


山田 司朗
Far Yeast Brewing
代表取締役社長
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1975年生まれ。大学卒業後、ライブドアなどIT系のスタートアップ複数社でファイナンスを担当。MBA留学や海外赴任で赴いた欧州生活中に多様なビール文化に触れる。帰国後、起業準備期間を経て、2011年にFar Yeast Brewing株式会社を設立。当初は契約醸造(製造を外部委託する形態)で事業をスタートし、2017年に念願の自社醸造所を山梨県小菅村で開業する。「馨和 KAGUA」「Far Yeast」は現在世界27カ国で販売されている。JBA(一般社団法人 全国地ビール醸造者協議会)理事。ケンブリッジ大学MBA。

BLANK HARD CIDER WORKS

北海道足寄町:シードルのためにりんごを栽培する農家から生まれたシードルリー

酒造からひとこと
「乾杯に新たな選択肢を!」をコンセプトにりんご生産地でない足寄町で「0」から始まったりんご栽培とシードル醸造。りんごと様々な果実、酵母を使いシードルの味わいを探求。TRY AND ERRORの連続、今なおチャレンジし続けるシードルリー。

BLANK HARDCIDER「00」L#3

「ビール好きが楽しむシードル」
原料にふじとグラニースミスを使いALE酵母の力でフルーティさを醸した味わい深い、最後にりんご感が残るシードル。


沼田 正俊
足寄ひだまりファーム
代表取締役
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1977年生まれ、北海道十勝地方足寄町で中学まで学び高校から大学までを十勝帯広で過ごす。2浪を経て進学した帯広畜産大学では畜産学を学び、実家の家業を継ぐ。実家に戻って2年ほどして訳あって、今の会社(有)足寄ひだまりファームを創業する。「食で世界を笑顔にする」を経営理念として農業を軸に関連するサービスや事業を展開、今年で創業21年目。最近5年間でカフェやシードル作りといった他の事業に手を拡げ、より生活者に近い視点でものづくりを実践している。

ISEKADO

三重県伊勢市:「何杯でも飲める」ペールエールで世界に挑戦するブルワリー

酒造からひとこと
ISEKADOは1575年創業の餅屋の21代目鈴木成宗が微生物への情熱から1997年に創業したブルワリーです。「伊勢から世界へ」と掲げ、世界水準の本物のものづくりを追求しています。主力製品であるペールエールは世界大会での受賞を重ね、伝統を守り革新を追求し続けるブランドの象徴となっています。

ISEKADO ペールエール

創業より28年間作り続けてきたISEKADOの看板商品。常に、その時代の最高を追求する。ど真ん中を貫く、王道のアメリカン・ペールエールです。


山宮 拓馬
二軒茶屋餅角屋本店 / ISEKADO
品質管理責任者兼マーケティング本部長
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1996年生まれ。京都大学農学研究科修士卒。大学在学中にクラフトビールに惚れこみ、一流のブルワーに最速で成長できる環境を探し、2020年有限会社二軒茶屋餅角屋本店 ISEKADO入社。2021年 品質管理責任者就任。2024年より現職。品質管理・国内外の商品開発・ブランディング・マーケティングに携わる。

(終)

編集チーム:小林 雅/籾山 実穂/原口 史帆/浅郷 浩子/森田 竜馬/戸田 秀成/小林 弘美/古川 琢郎

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