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【速報】自律分散型水循環システムの社会実装に挑む「WOTA」がカタパルト・グランプリ優勝!(ICCサミット FUKUOKA 2021)

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「ともに学び、ともに産業を創る。」エクストリーム・カンファレンス 「Industry Co­-Creation(ICC)サミット FUKUOKA 2021」(2021年2月15日〜2月18日日開催)、2月17日の朝に「CATAPULT GRAND PRIX 強者が勢揃い」 Sponsored by AGSコンサルティング が開催されました。

第一線で活躍する審査員が注視する中、11社のスタートアップが各7分間の熱いプレゼンテーションを繰り広げました。審査員の投票の結果、自律分散型水循環システムの実現に挑む「WOTA」が優勝いたしました!

結果速報

ICCサミット FUKUOKA 2021 Session 7A 「CATAPULT GRAND PRIX 強者が勢揃い」優勝は、自律分散型水循環システムの社会実装に挑む「WOTA」でした!

第2位は、3Dプリンタを活用し低価格・高品質な義肢装具を届ける「インスタリム」でした。

第3位は、障害のある方のアート作品で新たな文化創造を目指す「へラルボニー」でした。

第4位は、密閉方式の生産システムで植物の安定収穫を実現する「プランテックス」でした。

第5位は、日本各地にある空き家や別荘、遊休不動産などを活用した定額多拠点居住サービスを展開する「ADDress」でした。

第6位は、スポーツ指導者の指導をAIによってアシストする「Sportip」でした。

当日の結果発表にて順位発表に誤りがあり、正しくは第5位が「ADDress」、第6位が「Sportip」でした。関係者の皆様にご迷惑をおかけしたことを深くお詫びするとともに、ここに訂正させていただきます。

当日の中継映像もぜひご覧ください。

登壇サービス・プロダクト一覧

優勝:ポータブル水再生プラントで、世界の公衆衛生をアップデートする「WOTA」

WOTA(ウォータ)株式会社は、水道のない場所での水利用を可能にするインフラシステムの研究開発・事業を行う2014年設立のスタートアップ企業。同社が販売する「WOTA BOX」はポータブル水再生プラントで、AI水処理技術を用い、使用済みの水の98%以上を再利用可能にする。熊本地震、西日本豪雨などの災害時には試作機が活用された。その技術を活用した手洗いとスマホ除菌の両方が可能な「WOSH」は、水道接続不要の水循環型ポータブル手洗い機で、断水時やSDGs的観点からも注目されている。

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前田 瑶介
WOTA株式会社
代表取締役社長CEO
HP | STARTUP DB

1992年徳島県生まれ。東京大学工学部建築学科卒業、同大学院工学研究科建築学専攻(修士課程)修了。幼少期より生物研究に明け暮れ、高校時代には食用納豆由来γポリグルタミン酸を用いた水質浄化の研究を行い日本薬学会で発表。大学・大学院在学中より、大手住宅設備メーカーやデジタルアート制作会社の製品・システム開発に従事。その後起業し、建築物の省エネ制御のためのアルゴリズムを開発・売却後、WOTA株式会社に参画しCOOに就任。現在同社CEOとして、自律分散型水循環社会の実現を目指す。過去に、東京大学総長賞、グッドデザイン大賞(内閣総理大臣賞)、「30 UNDER 30 JAPAN 2020(主催:Forbes JAPAN)」を受賞。

第2位:3Dプリント技術で、低価格・高品質な義肢装具を世界中に届ける「インスタリム」

インスタリム株式会社は、低価格で高品質な3Dプリント義肢装具を開発・提供する2015年設立のベンチャー企業。同社は、脚の断端のデータを3Dスキャニングで取得し、3D-CADで設計後、専用の3Dプリンターから義肢装具を出力する技術を持ち、制作時間・製品原価・設備費を従来の1/10程度に抑えることに成功した。同社のビジョンは「必要とするすべての人が、義肢装具を手に入れられる世界をつくる」であり、フィリピンで貧困のために義肢装具を購入できない人に向けて開発を進め提供してきた。国内ユーザーからの要望も受け、現在国内向け提供を準備中である。

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村上 信一郎
インスタリム株式会社
取締役CTO
HP | STARTUP DB

2013年東京工業大学大学院卒業。大学卒業後に、アイシン精機株式会社に入社し、当初は機械設計を行う。その後、2015年からDeep Learning等のAIの技術開発に従事。IMRA Europe SAS (France)、Toyota Research Institute Advanced Developmentに出向し、ドライバモニタリングシステム等の顔認識、自動運転用の周辺環境認識用のAI開発を行う。その後、社会課題を持続可能な形で解決するという方針に共感し、2019年7月にインスタリム株式会社に参画。2019年10月からCTOに就任。義肢装具の製作に最適化された3Dプリンタ、自動設計AIアルゴリズム、形状レコメンド機能などを備えた3Dモデリングソフトなどを開発に携わる。入社後の2019年度においては、HONGO AI 2019にて経済産業省 産業技術環境局長賞、Extreme Tech Challenge (XTC) 2020では日本代表に選抜される。

第3位:福祉施設に所属するアーティストの作品を社会実装し、新たな文化創造を目指す「ヘラルボニー」

日本には現在、知的障害のある方々が108万人おり、そのなかにはアートの才能を持った人が多い。株式会社ヘラルボニーは、「異彩を、放て」をミッションに掲げ、日本全国の福祉施設に所属するアーティストと共に生み出した作品によるアートライフブランド事業とライセンス事業を通して、新たな文化の創造を目指している。作品を直接販売するほか、商品のパッケージやショールーム、ホテルの部屋から、公共の場などにも提供し、ライセンス料をアーティストに還元する。共創パートナーは企業から自治体に渡り、メディアからも注目を集めている。

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松田 文登
株式会社ヘラルボニー
代表取締役副社長

HP | STARTUP DB

1991年岩手県生まれ。代表取締役副社長。チーフ・オペレーティング・オフィサー。大学卒業後、ゼネコン会社で被災地の再建に従事、その後、双子の松田崇弥と共にへラルボニー設立。自社事業の実行計画及び営業を統括するヘラルボニーのマネジメント担当。岩手在住。双子の兄。日本を変える30歳未満の30人「Forbes 30 UNDER 30 JAPAN」受賞。

第4位:クローズドタイプの植物工場で、収穫の最大化を実現する「プランテックス」

株式会社プランテックスは、人工光型植物工場の産業化に取り組む2014年設立のアグリテック企業。同社は、量産タイプの生産装置としては世界初となる「クローズド型(閉鎖式)」の植物工場を開発した。20以上の環境条件を緻密に制御し、植物の成長を制御するシステムと、設計から組み立てまで自社で行う栽培装置が同社のコア技術である。今後はさらなる収穫安定性・生産性の向上を目指す。植物の栽培レシピの開発・販売や、植物栽培研究所と量産マザー工場を立ち上げて、研究と量産の両輪で事業展開することを予定している。


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山田 耕資
株式会社プランテックス
代表取締役社長
HP | STARTUP DB

2007年東京大学大学院卒業後、ものづくりの生産工程改革で有名な㈱インクスに勤務。同社の民事再生申請時には、再生計画案を作成。インクス退社後の2010年以降は、日米計6社のベンチャーの創業に参加。2013年末に、人工光型植物工場と出会う。世界の食と農に革新をもたらす新技術であること、ものづくりのエンジニアを集結することで新技術の発展・普及に貢献できることを確信し、創業を決意。エンジニアリングの分野で卓越した実績・スキルを持つメンバーと共に、新しい産業を興すことを目指して2014年6月に㈱プランテックスを創業、代表取締役社長に就任。日本を発信源とする一大グローバル産業の創出を目指す。

第5位:月4万円で全国どこでも住み放題、多拠点生活を提案する「ADDress」

株式会社アドレスは、日本各地にある空き家や別荘、遊休不動産などを活用した定額全国住み放題サービス「ADDress」を提供する2018年設立のスタートアップ企業。同社が提供するADDressの利用者は月額4万円の支払いのみで、アドレスが運営する各地の物件に住むことができ、地域住人である「家守(物件管理者)」から、地域の情報提供や交流などのサポートが受けられる。リモートワークの浸透など働き方が多様化する現代において、空き家問題を解決すると同時に、多拠点居住という新しいライフスタイルを提案したいとする。

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佐別当 隆志
株式会社アドレス
代表取締役社長
HP | STARTUP DB

2000年株式会社ガイアックスに入社。広報・事業開発を経て、2016年一般社団法人シェアリングエコノミー協会を設立し事務局長に就任。2017年内閣官房IT総合戦略室よりシェアリングエコノミー伝道師を拝命。総務省シェアリングエコノミータスクフォース委員就任。2018年、経済産業シェアリングエコノミーにおける経済活動の統計調査による把握に関する研究会委員。月額4万円で全国住み放題のCo-Livingサービスを展開する株式会社アドレスを設立し、代表取締役社長に就任。2019年シェアリングエコノミー協会常任理事に就任。

第6位:“アシスタントAI”でトレーニングの効率化・個別化を可能にする「Sportip」

株式会社Sportipは、フィットネスクラブのトレーナーの指導を支援するAI「Sportip Pro」を開発する2018年設立の筑波大学発ベンチャー。同社が提供するSportip Proは、筑波大学と共同開発した姿勢解析技術を用い、スマホなどで撮影した身体の映像から、個人に合わせた最適なトレーニングメニューを自動で提案する。トレーニング中に蓄積した豊富な身体・動作データを元に指導の質を高め、顧客満足につなげている。toC市場としてAIトレーナーを導入した、無人パーソナルトレーニングジムへの展開を視野に入れている。自宅でのトレーニングを支援する「Sportip Meet」を開発中である。

 

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髙久 侑也
株式会社Sportip
代表取締役CEO
HP | STARTUP DB

筑波大学体育専門学群卒業。その後一橋大学大学院経営管理研究科(MBA)修了。 筑波大学在学中は、フィットネス等のスポーツマネジメントの研究やカンボジアでのパラスポーツ普及活動などスポーツ・ヘルスケアを幅広く学ぶ。 自身が野球を病気で断念せざるを得ない経験から筑波大学発ベンチャーとして株式会社Sportipを創業。

オンライン相談から病院選びまで、“妊活コンシェルジュ”が夫婦をサポートする「ファミワン」

株式会社ファミワンは、“妊活”に取り組む夫婦に向けた妊活コンシェルジュサービス「famione(ファミワン)」を開発・提供するヘルスケア系スタートアップ。famioneを利用するユーザーは、LINE経由で、不妊症看護認定看護師や臨床心理士を中心とした専門家チームのアドバイスを無料で受けることができる。高い専門性と幅広い対応範囲を特徴とし、精神面の改善サポートも実現。医療機関の受診が望ましい場合にはユーザーと医療機関のマッチング・予約代行を提供し、医療機関側からの送患フィーによりマネタイズを図る。大手企業の福利厚生サービスとしての導入も進んでいる。

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石川 勇介
株式会社ファミワン
代表取締役
HP | STARTUP DB

妊活・不妊治療を取り巻く社会課題を解決するために、2015年6月に株式会社ファミワンを創業。LINEを活用したパーソナルサポートサービス「妊活コンシェルジュ ファミワン」では、看護師や心理士、培養士などの専門家チームから継続的にアドバイスを受け取ることができる。妊活を意識したらすぐに使うサービスになることで、夫婦の意思決定と行動変容に深く寄り添い、リテラシー向上等の必要な支援を行う。妊活に取り組む夫婦へのサービス提供だけでなく、小田急電鉄やmixi、ANAなどの企業への福利厚生提供、神奈川県横須賀市への自治体連携、そして医療機関との提携など、様々な展開を実施。2018年には妊活がテーマとなったフジテレビのドラマ「隣の家族は青く見える」(深田恭子・松山ケンイチ主演)の医療監修を担当し、妊活の認知拡大のきっかけとなった。東京大学との臨床研究も進行中で、生活習慣と妊活の相関をエビデンスベースで解析し、サービス化を検討。

外国籍社員の雇用を守り、訪日外国人向け旅行サービスを提供する「WAmazing」

WAmazing株式会社は、訪日外国人向けプラットフォームサービスを提供するスタートアップ企業。訪日旅行の予約サービスや無料SIMの提供を行なうなどし、インバウンド旅行客の利便性を計る。
現在は訪日旅行者が激減したため、訪日客向けのサービスを一時停止中。従業員の40%が外国籍であることから、現在は外国人従業員の雇用を維持するために、ネイティブによる翻訳(ローカライズ)サービスを開始したことも話題に。

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加藤 史子
WAmazing株式会社
代表取締役社長
HP | STARTUP DB

WAmazing株式会社は、訪日外国人向けプラットフォームサービスを提供するスタートアップ企業。訪日旅行の予約サービスや無料SIMの提供を行なうなどし、インバウンド旅行客の利便性を計る。
現在は訪日旅行者が激減したため、訪日客向けのサービスを一時停止中。従業員の40%が外国籍であることから、現在は外国人従業員の雇用を維持するために、ネイティブによる翻訳(ローカライズ)サービスを開始したことも話題に。

アナログな自動車アフター業界を、ワンストップでつなぐプラットフォーム「モタガレ」を提供する「MiddleField」

MiddleField株式会社は、中古車・カーパーツの取り引きをオンラインで効率化する「モタガレ」を展開する2015年設立のスタートアップ企業。自動車整備工場は修理に際し必要なパーツをカタログで探し、メーカーへ電話やFAXで連絡するという非効率な手順を踏んでいる。同社の「モタガレビジネス」を導入すると、国内最大級の4億SKUパーツ群の中からスピーディーに商品検索ができ、オンラインでの受発注管理が一挙に可能になる。自動車保険紹介コンシェルジュサービス「クルマの保険」などのtoC事業も展開し、現在はBtoBプラットフォームを強化拡大中。

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中山 翔太
MiddleField株式会社
CEO
HP | STARTUP DB

1988年8月生まれ。法政大学キャリアデザイン学部卒。自動車のアフターパーツメーカーである株式会社SARDにて、同社が運営するレーシングチーム“LEXUS TEAM SARD”のスポンサー営業やプロモーション等の運営業務に携わる。モータースポーツに関わるファンやレーサー、スポンサーとの接点を多く持つ中で、自動車アフター産業は日本の自動車産業を支えている重要な産業にも関わらず、IT化の遅れや労働人口の減少、業界の高齢化等の多くの課題を抱えていることを目の当たりにし、それらを解決すべく起業を決意。2015年12月にMiddleField株式会社を設立。

音環境・議論の分析技術でWeb会議をリアルタイムで見える化する「ハイラブル」

ハイラブル株式会社は、「音環境分析でコミュニケーションを豊かにする」をミッションに掲げ、クラウドサービス「Hylable Discussion」を運営する2016年設立のスタートアップ企業。同社の提供するWeb会議システム「Hylable」は、コア技術である音環境分析技術、議論分析技術を用いて、参加者の発言量や会議の状況をリアルタイムで見える化する。参加者はその場で自身の行動を改善でき、企業は蓄積されたデータを用いて会議の評価・改善ができる。アクティブ・ラーニング型授業にも活用され、教師のファシリテーションのトレーニングや、生徒自身の態度の振り返りに役立てられている。

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水本 武志
ハイラブル株式会社
代表取締役
HP | STARTUP DB

2013年 京都大学大学院 情報学研究科 博士後期課程修了。博士(情報学)。カエルの合唱の時空間構造の可視化と人とロボットの合奏の研究に従事。IROS NTF Award 等受賞。同年にホンダ・リサーチ・インスティチュート・ジャパンに入社し、リサーチャとして車内の音声認識やロボット聴覚の研究に従事。2016年にハイラブル株式会社を創業し、オンラインとオフラインの話し合いの見える化サービス Hylable を開発。これまでに様々な学校の話し合いの授業や企業研修を中心にのべ18,000人以上の会話を分析。第17回 日本eラーニング大賞厚生労働大臣賞、リアルテックベンチャーオブ・ザ・イヤー2019などを受賞し、異能vationプログラム破壊的な挑戦部門の挑戦者に採択。

パンの冷凍技術で、製造技術・設備がなくてもパン屋開業を支援する「パンフォーユー」

株式会社パンフォーユーは、地域の人気ベーカリーのパンを独自技術で冷凍し販路拡大を支援する2017年設立のフードテック・スタートアップ。同社は、冷凍パンの定期便サービスとして、個人向けの「パンスク」、オフィス向けの「パンフォーユーオフィス」を展開。業務用パンの企画製造を請け負う「パンフォーユーBiz」に加えて、パン職人やパンを焼成する設備がなくてもパン屋が開業できるサービス「ゴーストベーカリー」を発表し、出前館での取り扱いを開始している。

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矢野 健太
株式会社パンフォーユー
代表取締役
HP | STARTUP DB

新卒で電通入社。中部支社にて交通・屋外媒体のメディアバイイングと企画立案を担当。その後、教育系ベンチャー、地域系NPOを経験。2017年1月に冷凍パンメーカーとの合弁会社パンフォーユーを設立し代表取締役に就任。2018年5月に同社にて経営陣によるMBOを実施し、複数のパン屋と提携し地域のこだわりパンを冷凍で配送する事業モデルに変更。現在はオフィスワーカー向け「オフィス・パンスク」と個人向け宅配サービス「パンスク」、OEMパンプラットフォーム「パンフォーユーBiz」を展開。平成元年、浅草生まれ群馬育ち。京都大学経済学部卒業。

表彰式

(終)

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編集チーム:小林 雅/古川 琢郎/河合 幸太/榮田 佳織/フローゼ 祥子/浅郷 浩子/堂野 絢子

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