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【速報】福祉×アートの力で社会に彩りを与える「ヘラルボニー」が初開催のICCデザイン・アワード「ライフスタイル分野」優勝!(ICC KYOTO 2021)

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「ともに学び、ともに産業を創る。」エクストリーム・カンファレンス 「Industry Co­-Creation(ICC)サミット KYOTO 2021」(2021年9月7日〜9月9日開催)、9月7~8日に新企画「ICCデザイン・アワード」 Supported by Makuakeが開催されました。

10社の出展企業が、ショートプレゼンテーションを行い、ガイドツアーによって展示を紹介。19名のアワード審査員とガイドツアーの参加者によって2日間投票が行われました。その結果、「ライフスタイル分野」では、福祉施設に所属するアーティストの作品で、社会に彩りを与える「ヘラルボニー」が優勝いたしました!

結果速報

ICCサミット KYOTO 2021 新企画「ICCデザイン・アワード ① ライフスタイル分野」優勝は、福祉施設に所属するアーティストの作品で、社会に彩りを与える「ヘラルボニー」でした!

入賞は、ウールの可能性を追求する老舗高級素材メーカー「三星グループ」と、植物由来でサステナブル、防寒衣料の概念を変える「KAPOK JAPAN」でした。

登壇サービス・プロダクト一覧

優勝:福祉施設に所属するアーティストの作品で、社会に彩りを与える「ヘラルボニー」

日本には現在、知的障害のある方々が108万人おり、そのなかにはアートの才能を持った人が多い。株式会社ヘラルボニーは、「異彩を、放て」をミッションに掲げ、日本全国の福祉施設に所属するアーティストと共に生み出した作品によるアートライフブランド事業とライセンス事業を通して、新たな文化の創造を目指している。作品を直接販売するほか、商品のパッケージやショールーム、ホテルの部屋から、公共の場などにも提供し、ライセンス料をアーティストに還元する。共創パートナーは企業から自治体に渡り、メディアからも注目を集めている。


松田 文登
株式会社ヘラルボニー
代表取締役副社長
HP | STARTUP DB

ゼネコン会社で被災地の再建に従事、その後、双子の松田崇弥と共にヘラルボニーを設立。4歳上の兄・翔太が小学校時代に記していた謎の言葉「ヘラルボニー」を社名に、福祉領域のアップデートに挑む。ヘラルボニーの営業を統括。岩手在住。双子の兄。日本を変える30歳未満の30人「Forbes 30 UNDER 30 JAPAN」受賞。日本オープンイノベーション大賞「環境大臣賞」受賞。

入賞:ウールの可能性を追求する老舗高級素材メーカー「三星グループ」

三星グループは、1887年創業の老舗高級繊維・樹脂メーカー。最高級ブランドに納品するB2Bの素材メーカーとしての事業に加え、天然繊維の風合いを生かした製品づくりを事業に取り入れ、“作り手”と“使い手”がつながることのできるD2Cファブリックブランド「MITSUBOSHI 1887」を展開する。五代目の跡継ぎである岩田真吾氏は、サステナビリティ経営を目指し、地元の同業他社や跡継ぎ経営者、産地と手を組み、“作り手”と“使い手”をつなげる産業観光クラフトツーリズム「ひつじサミット尾州」を立ち上げ、2021年6月にプレ開催を行った。廃業が相次ぐ産業において、知見を共有し、産地を盛り上げて守っていくことを目指す。


岩田 真吾
三星グループ
代表取締役社長
HP

1887年創業の三星グループ五代目・代表取締役社長。2021年6月6日=ひつじの日に、「着れる、食べれる、楽しめる!ひつじと紡ぐサステナブル・エンターテイメント」と題して、産地活性×産業観光イベント「ひつじサミット尾州」を開催。2004年に慶應義塾大学を卒業後、三菱商事株式会社、ボストン コンサルティング グループを経て三星グループ入社。 10 ヶ月後に社長に就任。2015年 Ermenegildo Zegna “Made in Japan Collection” 選出、2019年 Japan Textile Contest2019 グランプリ(経済産業大臣賞)受賞。

入賞:植物由来でサステナブル、防寒衣料の概念を変える「KAPOK JAPAN」

KAPOK JAPAN株式会社は、植物のカポックの実の繊維を使用したアパレルを製造・販売するファッションブランド「KAPOK KNOT」を展開するスタートアップ企業。カポックの実の繊維は、繊維の短さから従来は糸にすることが難しかったが、旭化成と共同でシート化する技術を開発した。コットンの約8分の1の軽さで吸湿発熱の機能を持ち、ダウンのような暖かさをもたらすこと、動物性由来・石油由来の素材ではないことから「エシカル・ダウン」とも呼ばれている。「消費者」の選択を増やし、「生産者」の労働を守り、サステイナブルな「環境」に寄り添ったものづくりを目指している。2021年秋冬に企業とのコラボ商品の販売が決まっており、8月末には表地・裏地・ボタン・糸・接着剤にいたるまで、100%プラントベースドの素材で作ったコートを販売予定である。


深井 喜翔
KAPOK JAPAN株式会社
代表取締役
HP

1991年生まれ、大阪府出身。1947年創業のアパレル企業双葉商事の四代目。1日に10回以上「カポック」と発する自称カポック伝道師。2014年慶應義塾大学卒業後、ベンチャー不動産、大手繊維メーカーを経て、家業に戻る。現在の大量生産、大量廃棄を前提としたアパレル業界に疑問を持っていたところ、2018年末、カポックと出会い運命を確信。KAPOK KNOTのブランド構想を始める。


“革靴のまち”の技術と想いを伝える国産レザースニーカー「brightway」(インターナショナルシューズ)

株式会社インターナショナルシューズは、「ずっと履いていたい大人のスニーカー」をコンセプトに、ユニセックススニーカーブランド「brightway(ブライトウェイ)」を展開する1954年創業の老舗婦人靴メーカー。同社専務取締役の上田氏は婦人靴工場の三代目。大学卒業後にシューズブランド企業に就職し販売経験を積んだ後、2015年に家業である同社に入社。作り手から想いが伝わり長く愛される靴を届けるために1年以上の試行錯誤を重ね、「使う人も作る人も共に輝く未来を歩めるように」という願いを込めて、2020年3月Makuakeより「brightway」をデビューさせた。一足一足手間と時間をかけて製造する誠実なものづくりが評価され、これまでのOEMに比べ収益性が改善した。3回目のクラウドファンディングでは、大人のためのレザースリッポンを販売し目標金額を達成した。


上田 誠一郎
株式会社インターナショナルシューズ
専務取締役
HP

1987年大阪生まれ、立教大学経営学部国際経営学科卒。大学卒業後、高級婦人靴ブランドの株式会社かねまつ(銀座かねまつ)へ入社。5年間の接客販売、店舗運営を経験後、2015年に家業である株式会社インターナショナルシューズ(革製製造工場)に入社。2017年からファクトリエと「Factelier by INTERNATIONAL」を販売スタート。2020年3月、ユニセックススニーカーブランド「brightway(ブライトウェイ)」を立ち上げ、「Makuake」からブランドデビュー。「ものづくりを通じて作り手も使い手も共に心が豊かになる社会を創る」をミッションに、ALL OSAKA MADEで新たな挑戦を行っている。ICC KYOTO 2020クラフテッドカタパルト・ファイナルプレゼンテーター。

普段着としても着たくなるゴルフウェア「HERG1」(Tokyo Athletic United)

Tokyo Athletic Unitedは、ラグビーチーム運営、アスリートマネージメントやアパレル、エンターテインメントなどスポーツ関連事業を展開する一般社団法人。CRAFTEDカタパルト登壇でプレゼンするのは、アパレル事業で、ゴルフウェアブランドの「HERG1(エルグワン)」。ミラノでファッションデザインを学び、イタリアブランド数社にてメンズ、レディースデザイナーを務めた内柴有美子さんが「ゴルフというスポーツをもっと楽しむために、ラウンド以外でも着たくなる服」をコンセプトに作り上げた。


内柴 有美子
一般社団法人 Tokyo Athletic United
アパレル部門ディレクター
HP

20歳から渡伊。国立ミラノ美術大学、大学院ファッションデザイン科卒業。イタリアブランド数社にてメンズ、レディースデザイナーを務め9年をミラノで過ごす。2015年より東京を拠点に活動。特にテキスタイルの天然繊維、合成繊維ともに繊維業界との仕事を通して素材開発が強みとなり、ダウンコート等の高品質アウターアイテム、メンズドレススタイル、ホームウェア、雑貨ブランドのMade In Japanブランド数社、百貨店PB、企業ユニフォームの企画デザイン、ブランディングを手掛けた。2012年伊ファッション協会主催コンテストファイナリスト入賞。2017年百貨店バイヤーズメンズ部門新人賞受賞。2018年から2020年までPITTI UOMO選出、出展。デザイナー業を経て2021年現在ディレクターとして「ゴルフ場以外でも着たくなるゴルフウェア」をコンセプトに掲げたHERG1(エルグワン)を立ち上げ活動中。
https://her-onlinestore.com

ファッションから伝統工芸に出会うきっかけを創出する「renacnatta(レナクナッタ)」(Dodici)

株式会社Dodici(ドーディッチ)は、日本の着物やイタリアのシルクといった「使われなくなった」「着なくなった」「以前より作られなくなった」デッドストックを使うアパレルブランド「renacnatta(レナクナッタ)」を運営するミラノ発のスタートアップ企業。ミラノでファッションを学び設立したこのブランドで、日伊の素材をリバーシブルに使った巻きスカートが好評を博したことから日本へ拠点を移し、デッドストックだけではなく現在、未来へ伝統を継承しようとしている織元や職人とタッグを開始。将来「作られなくなった」とならないように、西陣織で作った「一生着られるウェディングドレス」や西陣織のマスク、京都の伝統工芸「金彩」を用いたアクセサリーなどや体験ワークショップをプロデュースし、伝統工芸と新たに出会うきっかけを創出している。


大河内 愛加
株式会社Dodici
代表取締役
HP

1991年横浜市出身。15歳でイタリア・ミラノに移住し13年間在住。 Istituto Europeo di Design ミラノ校(ヨーロッパデザイン学院、略称IED)広告コミュニケーション学科卒業。 2016年2月に「文化を纏う」をコンセプトに掲げるD2Cアパレルブランドrenacnatta(レナクナッタ)を立ち上げ、日本とイタリアのデッドストック生地や伝統工芸品などの素材を組み合わせたアイテムを展開。2021年4月にはネクタイをメインとした着物のアップサイクルブランドcravatta by renacnatta(クラヴァッタ・バイ・レナクナッタ)を立ち上げる。現在は京都とミラノの2拠点生活。2020年 京信・地域の起業家アワード 優秀賞受賞。2021年 京都女性起業家賞(アントレプレナー賞) 京都府知事優秀賞受賞。

高い技術を誇る、鍋島藩の焼き物文化を後世に伝える「鍋島虎仙窯」

1675年、将軍への献上品を作るため、肥前国の有田・伊万里地域で選りすぐりの陶工31人を集めて鍋島藩が築いた藩窯をはじまりとし、「大名の日用品」としてつくられた鍋島焼。そこで代々置物や釉薬研究などを行う細工人の家系であった川副家が1963年に創業した鍋島虎仙窯。その絵師である3代目の川副 隆彦さんは、鍋島焼の特徴でもある色鍋島、藍鍋島、鍋島青磁といった高い技法を要する鍋島焼文化を絶やさず、残していきたいという気持ちから「鍋島文化の確立」というビジョンを掲げ、鍋島焼を後世に伝える取り組みを行っている。


川副 隆彦
鍋島虎仙窯
番頭 兼 絵師
HP

1981年、鍋島虎仙窯陶主 川副虎隆の長男として生まれる。2020年に佐賀県伊万里敬徳高等学校卒業後、佐賀県立有田窯業大学入学。2002年に、鍋島虎仙窯に入社し、2008年に技能検定一級技能士認定。その後、2014年に伝統工芸士下絵付の認定を受け、2015年に伝統工芸士。上絵付の認定を受け今に至る。

肌に優しく環境負荷の少ない石鹸を提案する老舗メーカー「木村石鹸工業」

木村石鹸工業株式会社は、家庭用洗剤/洗浄剤から、店舗・業務用洗剤/洗浄剤まで生産・販売する1924年創業の石鹼メーカー。同社のハウスケア&ボディケアブランド「SOMALI」は、植物オイル100%の純石けん・天然ミネラル・植物由来の成分のみで作った、肌に優しく環境負荷の少ない石鹸。ダメージヘアやくせ毛に悩む人向けのシャンプー「12/JU-N」や、ホームケア商品「&SOAP」などのブランドも展開している。三重県伊賀市に建設中の工場は、伝統の釜焚き製法によるものづくりを行う予定である。


木村 祥一郎
木村石鹸工業株式会社
代表取締役社長
HP

1972年生まれ。1995年大学時代の仲間数名と有限会社ジャパンサーチエンジン(現 イー・エージェンシー)を立ち上げ。以来18年間、商品開発やマーケティングなどを担当。2013年6月にイー・エージェンシーの取締役を退任し、家業である木村石鹸工業株式会社へ。2016年9月、4代目社長に就任。自律型組織を目指し、稟議書の廃止や「自己申告型給与制度」の導入、社員自らが組織づくりを行う「じぶんプロジェクト」等、様々な施策を通じて組織改革を行っている。事業では、OEM中心の事業モデルからの自社ブランド事業への転換を進め、石鹸を現代的にデザインしたハウスケアブランドを展開。2019年12月Makuakeでスタートしたヘアケアブランド「12/JU-NI」は、支援額500万円(達成率1699%)を超えた。2020年より三重県伊賀市での新工場「IGA STUDIO PROJECT」の稼働をも開始。

京都丹後発。伝統の手織り技法で“美しいものづくり”を世界に発信する「KUSKA」

クスカ株式会社 は、1936年創業の老舗手織りメーカー。日本の絹織物の約6割を生産する京都丹後において、300年以上続く伝統的な丹後ちりめんの製造技術を駆使したハンドメイド・アパレルブランド「KUSKA」を展開する。2010年に現代表取締役の楠氏によって立ち上げられたKUSKAは、ブランドのローンチに伴い世界でも稀な手織り機を開発し、卸を介さず小売店や消費者に直接販売する独自の流通スタイルを構築した。一人の職人が1日3本しか織れない、世界で唯一のネクタイを主力商品として展開する。国内では大手百貨店・セレクトショップや自社ウェブ通販での販売を行うほか、2020年6月には銀座に旗艦店のオープンを予定。さらにTIE YOUR TIE(イタリア)、HUNTSMAN(英国)など国際的ブランドとのダブルネームでのコラボレーションも行う。ラインナップはネクタイのほか、ストールやTシャツ、スニーカーや小物など拡大中。


楠 泰彦
クスカ株式会社
代表取締役
HP | STARTUP DB

京都・丹後生まれ。30歳で家業の織物業に入社し「伝統」「ファッション」「芸術」の3つを融合する自社ブランドKUSKA(クスカ)を立ち上げると共に、唯一無二の手織りのネクタイを開発し、百貨店や大手セレクトショップ・自社店舗で販売。2017年からイタリア・フィレンツェで行われる世界最大のメンズ服飾展示会PITTI UOMOに3年連続で出展し、世界最高峰のロンドン、サヴィル・ロウにあるロイヤルワラントの店舗でもネクタイを展開中。また、地元、京都・丹後に特化したWEBメディアTHE TANGO(ザ・タンゴ)を2018年から運営。趣味は丹後の海でサーフィン。ICC FUKUOKA 2020 CRAFTED カタパルト優勝。

ミシン離れの課題に着目し、“欲しくなるミシン”を再定義する「アックスヤマザキ」

株式会社アックスヤマザキは、1946年創業の大阪市にあるミシンメーカー。同社の商品には、子ども向けの「毛糸ミシンHug」シリーズや、子育て世代向けの「子育てにちょうどいいミシン」がある。「子育てにちょうどいいミシン」は、片手で持てるコンパクトなサイズで、インテリアにも馴染むスタイリッシュなデザインから、男性の購入者も多いという。同ミシンはキッズデザイン優秀賞、グッドデザイン金賞などの受賞歴を持つ。ICC FUKUOKA 2021のクラフテッド・カタパルトでは2位に入賞。


山﨑 一史
株式会社アックスヤマザキ
代表取締役
HP

2002年近畿大学商経学部商学科卒業後、機械工具卸企業に入社。2005年に父(当時社長)から相談を受け、右肩下がりの状況を何とかすべく、家業である家庭用ミシンメーカー株式会社アックスヤマザキに入社。2015年に3代目として代表取締役に就任。その後、新市場を開拓するため子供向けに開発した「毛糸ミシンHug」がヒット。2016年ホビー産業大賞(経済産業大臣賞)、キッズデザイン賞受賞。第2弾として子育て世代に向けて開発した「子育てにちょうどいいミシン」もヒット。2020年にキッズデザイン賞優秀賞(少子化対策担当大臣賞)、グッドデザイン賞金賞(経済産業大臣賞)、JIDAデザインミュージアムセレクションvol.22と国内デザイン賞3冠受賞。企業として「大阪活力グランプリ2020特別賞」に選出される。

表彰式

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/古川 琢郎/榎戸 貴史/板橋 今日子/小林 弘美

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