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手に埋め込むマイクロチップで、リアルとデジタルを繋ぐ認証を実現する「Quwak(クウェイク)」(ICC FUKUOKA 2025)

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ICC FUKUOKA 2025 スタートアップ・カタパルトに登壇した、Quwak 合田 瞳さんのプレゼンテーション動画【手に埋め込むマイクロチップで、リアルとデジタルを繋ぐ認証を実現する「Quwak(クウェイク)」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット KYOTO 2025は、2025年9月1日〜9月4日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。

【速報】シニアと介護施設への映像レク事業から、豊かな超高齢社会を目指す「emome」がスタートアップ・カタパルト優勝!(ICC FUKUOKA 2025)


【登壇者情報】
2025年2月17〜20日開催
ICC FUKUOKA 2025
Session 1A
STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門 
Sponsored by EVeM

合田 瞳
Quwak
代表取締役
公式HP | 公式X

新居浜高専在学中に起業。トビタテ留学Japanプロフェッショナル採択。自民党リバースメンターに就任。


合田 瞳さん 皆さん、こんにちは。

人とAIが共存する世界を作る、瞳です。

今ミーティングしている相手はAIなのかも

こちらの画像は、 よく見るミーティングの様子に見えませんか?

彼らが話していても、何の違和感もないと思います。

皆さんが、この人たちとミーティングをしていたら、相手が人間であるかAIであるか、分かりますかね?

きっと気づかないと思います。

今、世界ではこんなにも多くの事件が起きています。

まだ自分には関係ないと思っているかもしれません、まさに”地面師”ですね。

▶︎大ヒット作『地面師たち』はこのようにして生まれた(imidas) 

自分が自分であることを何で証明する?

こうなってしまった以上、自分が疑われた時にも、自分が人間であることを証明する必要が出てきます。

自分が人間であり、自分がユニーク(唯一の存在)であること。

さて、皆さんなら、どうやって自分が人間であることを証明しますか?

審査員の原田(明典さん、Coalis General Partner)さん、人間であることをどうやって証明しますか?

免許証ですか、ありがとうございます。

では朝倉(​​祐介さん、アニマルスピリッツ代表パートナー)さんは、いかがでしょうか?

静脈認証、ありがとうございます。

そうですね、皆さん、免許証など生体情報を使われるのではないかと思っています。

それらがどんな役割を果たしているかと言いますと、パスワードなどの知識情報を使って「独自性」、身分証明証や運転免許証、パスポートなどの所持情報によって「当人性」、そして静脈や指紋、顔認証などの生体情報によって「人間性」を証明していることになります。

多要素認証もなりすましを防げない

ただ、これらももう安全ではありません。

オンラインバンキングもAIが作れてしまう。

皆さんが使う多要素認証でも、なりすまされる可能性が高いです。

だんだん、証明することが難しくなってきています。

アカウントの不正利用によって、Netflixは24億ドルを失っているというニュースが発信されていました。

アカウント共有で大きな損失、Netflixは24億ドルを失っているとの調査結果(PR TIMES)

自分であることを証明する生体埋め込み型NFC「I’m HUMAN」

そこで、私たちは人間の証明に必要な要素である「独自性」「当人性」「人間性」、これら全てを証明できる、「I’m HUMAN」を開発しています。

「I’m HUMAN」は、生体埋め込み型のNFC(Near Field Communication、近距離無線通信)チップを用いた本人認証です。

手に埋め込んだチップは、「I’m HUMAN」といいます。

家の鍵、車の鍵、社員証、運転免許証、パスポート、クレジットカードなど様々なアイデンティティを、我々のプラットフォーム(Quwak Me)に登録することで、一つのインターフェイスである「I’m HUMAN」による認証が可能になります。

事業者は、私たちのプラットフォームにアクセス(認証をリクエスト)して、私たちがIDを提供します。

これによって作りたい世界は、決済端末に私たちが手をかざすとクレジットカードのように決済ができ、家やオフィスのドアに手をかざすと鍵が開く、というものです。

さらには、ビジネスシーンでも、名刺交換ができます。

このように、何にも依存しない、自分がそこにいることによって認証を行います。

「ジブンだけでジブンの証明ができる」世界です。

緊急時に命を守ることにつながる

ここまで聞いて、便利になると思われるかもしれませんが、便利になるだけではありません。

医療現場でも大活躍します。

意識がなくなった時、医療情報、緊急連絡先、健康な時の状態を共有することで素早く治療ができたり、命を守ってくれることになったりするかもしれません。

埋め込み時の痛みは少なく安全

ただ、よく聞かれる質問が、「体に入れて、安全なのか?」です。

我々の開発するNFCチップは、医療機器ではありません。

しかし、医療グレードのシリコーンに包まれており、とても安全な状態です。

また、これもよく言われます、「痛そう…」。

個人差はありますが、痛みは採血やワクチン接種と同じくらいと言う方が多いです。

AIの進化とともに成長する市場

SFのように聞こえるかもしれない、私たちの作りたい世界。

我々がアプローチする市場は、こんなにも大きいです。

2024年の、本人認証とサイバーセキュリティの市場は合わせて30兆円以上、今後AIの進化に伴ってさらに大きく成長すると見込まれています。

NFCチップと認証料によるビジネスモデル

ビジネスモデルです。

私たちは、ユーザーにNFCチップを購入していただくことで、プラットフォームにアクセスしていただきます。

ユーザーは私たちのプラットフォームを介し、1つのIDで認証をするので、私たちは、トランザクションに応じて認証料を頂きます。

マイルストーンとしては、2026年に10万人、2035年に300万人、2050年には32億人を目指します。

変わることのなかったアナログな認証方法を変えていく

しかし、未来は勝手にはやってきません。

誰かが作らないと、数字は達成できないと思っています。

私は、「インフラになりたい、この数字を達成したい」と思い、起業をしました。

まさに、私がつくります。

私は18歳の時に初めて、自分の手にマイクロチップを入れました。

その時は、社会に対するたくさんの疑問を持っていました。

運転免許証を持たずに運転をすると捕まる、身分証明証を失くすと認証ができない、保険証を忘れると保険対象外になってしまう…こんなアナログで、常に何かに依存をして認証をする世界は、私にとってはすごく気持ちが悪かったです。

そして、AIの出現とともに我々の生活は変わりつつありますが、認証は全く変わらないのはおかしいと思い、私はこのビジネスを行っています。

リアルとデジタルを繋ぐ認証プラットフォームを作る

「I’m HUMAN」によってリアルとデジタルを繋ぎ、AIと人間が共存する世界における認証プラットフォームを作ります。

そして、人とAIが共存する世界を作ります。

ありがとうございました。

▶︎実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/小林 弘美/戸田 秀成

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