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【速報】ゲノム編集技術による水産業革命で、世界の“タンパク質危機”を解決する「リージョナルフィッシュ」がスタートアップ・カタパルト優勝!(ICC FUKUOKA 2023)

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「ともに学び、ともに産業を創る。」エクストリーム・カンファレンス 「Industry Co­-Creation(ICC)サミット FUKUOKA 2023」、2月14日の朝に「STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門」 Supported by ノバセル が開催されました。第一線で活躍する審査員が注視する中、10社のスタートアップが各7分間の熱いプレゼンテーションを繰り広げました。審査員の投票の結果、ゲノム編集技術による水産業革命で、世界的タンパク質不足を解決する「リージョナルフィッシュ」が優勝いたしました!

結果速報

ICCサミット FUKUOKA 2023 「STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門」優勝は、ゲノム編集技術による水産業革命で、世界的タンパク質不足を解決する「リージョナルフィッシュ」(得点:36点)でした!

第2位は、衛星データによるアルゴリズム開発を世界のエンジニアが競う「Solafune」(得点:21点)でした。

第3位は、複雑なサプライチェーンの全体最適化を担う「optium」(ALGO ARTIS)(得点:15点)でした。

同率第4位は、エンジニア不要のソフトウェアテストを可能にする「MagicPod」(得点:12点)と、

同率第4位は、運送事業者を書類作業から開放するDXツール「LogiX」(ascend)(得点:12点)でした。

同率第4位は、ミュージシャンのライブ収入を増やすメタバース「corom」(workeasy)(得点:12点)でした。

同率第4位は、業界最大量CBD配合サプリを開発「ワンインチ」(得点:12点)でした。

当日の中継映像もぜひご覧ください。

登壇サービス・プロダクト一覧

優勝:ゲノム編集技術による水産業革命で、世界的タンパク質不足を解決する「リージョナルフィッシュ」

ゲノム編集技術で水産物の品種改良を行うリージョナルフィッシュ株式会社は2019年設立。従来の水産物の品種改良は30年以上かかっていたが、京都大学と近畿大学の研究成果と技術によるゲノム編集で2〜3年にまで短縮、身が大きく餌量の少ない魚を実現した。可食部1.2倍で餌量2割減のマダイ「22世紀鯛」と、成長性1.9倍で餌量4割減のトラフグ「22世紀ふぐ」は、クラウドファンディングサイトでは完売を記録。社名の由来でもあるゲノム編集による地域の地魚を作る取り組みや、大規模スマート養殖工場を進めており、効率的な水産物の品種を作ることで、世界のタンパク質不足の課題を解決し、世界1位から8位に転落した日本の水産物生産量に寄与したいとしている。


梅川 忠典
リージョナルフィッシュ株式会社
代表取締役社長
HP | STARTUP DB

デロイトトーマツコンサルティング株式会社(現:合同会社)に入社。資源エネルギーセクターにて、電力・ガス業界の大手企業に対して、戦略・業務・システム・M&Aに係る経営コンサルティング業務に従事。株式会社産業革新機構(INCJ)に転職し、大手・中堅企業に対するバイアウト投資および投資先の経営支援に従事。2019年4月、リージョナルフィッシュ株式会社を設立し、代表取締役社長に就任。70団体以上とオープンイノベーションを実施。

第2位:衛星データによるアルゴリズム開発を世界のエンジニアが競う「Solafune」

アジア初の衛星データ解析プラットフォームを運営する株式会社Solafune (ソラフネ)は2020年設立。衛星で収集される膨大なデータは利用のハードルが高く、一般的には進まないという課題に対し、ワンストップで衛星データのアルゴリズムが作れる・使える場を提供する。「Solafune」では、データセットをオンラインで公開し、そのアルゴリズム開発をオンライン競技化。世界中からエンジニアが参加してアップロードしたアルゴリズムはスコア化して、ランキング上位となった優秀なソースコードを買い取り、課題解決を求める先に販売する。2023年1月現在、800人以上のAIエンジニアが参加、農業、物流、インフラ、資源など7,000件以上のAIアルゴリズムが開発されているという。


上地 練
株式会社Solafune (ソラフネ)
代表取締役CEO
HP | STARTUP DB

UC Berkeley (カリフォルニア大学バークレー校)で応用数学を専攻。大学在学時にDJIが主催するロボット競技の世界大会「RoboMaster」に出場しアルゴリズム部門でThe First Prize(1位)を受賞。また大学在学中の2019年からIoT領域を中心に投資を行うシードVCにてアソシエイトとして従事。その他、アーリーからレイターステージまで国内スタートアップを中心にソフトウェアエンジニア、データエンジニアを担当。競技形式の技術開発手法と衛星データの活用に着目し2020年に株式会社Solafuneを創業。同年、衛星データ解析プラットフォーム「Solafune」をリリース。沖縄生まれ沖縄育ち。

第3位:複雑なサプライチェーンの全体最適化を担う「optium」(ALGO ARTIS)

極めて複雑な運用計画の最適化ソリューション「optium」を提供する株式会社 ALGO ARTISは2021年創業。一例として世界各地から石炭を積んだ輸送船を受け入れ、貯蔵後、ボイラーで燃焼するという発電所の燃料運用では、輸送船の発着や、石炭の混合条件など多くの複雑な制約があり、熟練技術者が試行錯誤しながら計画してきた。optiumでは無数のパターンから良い計画を探し出し多様な問題に適用可能な「ヒューリスティック計画法」を用いて、人による作成時間の90%以上を自動化し、年間数千万円から数億円のコスト削減を実現している。導入は6カ月~、5,000万円から。関西電力、東北電力、日本触媒で導入されている。


永田 健太郎
株式会社 ALGO ARTIS
代表取締役社長
HP | STARTUP DB

宇宙物理学で博士号取得後、業務コンサルティング会社(株式会社インクス、現:SOLIZE株式会社)にてコンサルタントとして従事。2009年にDeNA入社し、事業管理、データマイニング、ゲーム事業、海外事業、オートモーティブ事業の立ち上げ等の業務に携わる。2018年にAIを活用した最適化に関するプロジェクトを開始。事業化の後、スピンオフに至る。

同率4位:エンジニア不要のソフトウェアテストを可能にする「MagicPod」

ソフトウェアテストの自動化クラウドサービス「MagicPod」を運営する株式会社MagicPodは2012年設立。ソフトウェアテストはエンジニアが時間をかけ手作業で行うものだったが、MagicPodでは自動化したい項目を選ぶだけで、テストの作業手順の自動作成から実行まで行い、非プログラマーでも扱える。Web、iOS、Androidに対応し、アプリやサイトのバージョンアップ時には、AIがテストを自動修正する。利用は月契約で49,800円から。年契約すると月額は39,800円に割引。ソフトウェアテスト自動化のニーズは拡大しており、IT業界のリーディングカンパニーでの導入が進む。


伊藤 望
株式会社MagicPod
CEO
HP | STARTUP DB

京都大学大学院情報学研究科を修了後、株式会社ワークスアプリケーションズ入社、自動テストツール開発で社長賞を受賞するなど活躍。その後独立しMagicPodを設立。「日本Seleniumユーザーコミュニティ」設立、「Selenium実践入門」執筆、 国際カンファレンス「SeleniumConf」日本初開催など、長年テスト自動化の普及に努めてきた、日本におけるテスト自動化の第一人者。「楽天テクノロジー&イノベーションアワード2019」受賞。

同率4位:運送事業者を書類作業から開放するDXツール「LogiX」(ascend)

運送事業者の業務効率化・経営DXのための業務ツール「LogiX(ロジックス)」を運営するascend(アセンド)株式会社は2020年設立。運送事業者では、受注から配送、請求までの間に、多種類の帳票やExcelへの転記などアナログな作業が多く、事務コストがかさむため賃金が上がらないという悪循環がある。LogiXでは配車計画の作成から必要書類の出力、請求書作成まで一気通貫で行えるうえ、データが一元集約されていくため、収支改善につながる経営数値(運賃・積載率等)が容易に可視化できる。利用は月額10万円から。国や行政とルール作りを行う物流コンサルティングも行っており、内閣府推進の国家プロジェクトの第2期スマート物流サービス・物流のビッグデータ利活用の研究開発領域において、実証実験事業者に採択された。


日下 瑞貴
ascend株式会社
代表取締役社長
HP | STARTUP DB

北海道出身。2016年早稲田大学政治学研究科修了。PwCコンサルティング合同会社にて、サプライチェーンマネジメント案件に従事。野村総合研究所に移り、官公庁や業界団体を中心に物流業界に関する政策提言や業界の構造分析など上流からの改革プロジェクトに従事し、物流業界の課題・動向・あるべき姿を追求。IT化の遅れ等から、社会インフラでありながら危機的状況にある物流業界の変革を目指し、2020年3月創業。運送管理システム(SaaS)「ロジックス」の提供を通じてシステム、及びコンサルの両面からミッションである「物流業界の価値最大化」に挑む。2022年東洋経済すごいベンチャー100選出。論文「フィジカルインターネットによる物流課題の解決」ヤマト総合研究所 学術論文部門受賞。日本ロジスティクスシステム協会「ロジスティクス経営指標調査」専門家委員、東京大学工学部システム創成科特別講師他。

同率4位:ミュージシャンのライブ収入を増やすメタバース「corom」(workeasy)

スマホアプリ「corom (コロム)」で、ミュージシャンのためのLiveメタバースを運営するworkeasy株式会社は2014年設立。ミュージシャンの9割以上は音楽収入がわずかで音楽だけでは生計が立てられない。coromは小さな成功体験を積める場として誰でもオンラインで専用ライブ会場が作れるライブ空間とライブ配信のサービスを提供した。coromはカメラなしでコミュニケーションを楽しめるのが特徴で、ミュージシャンがファンの近くに移動したり、拍手を受けて会話したりもできる。ユーザーの98%は趣味で音楽活動をしているアマチュアだが、1時間のライブで約半数が1万円以上の収益を上げている。


佐治 浩一郎
workeasy株式会社
代表取締役CEO
HP | STARTUP DB

1988年東京都出身 中学生の時からボクシングを始め、高校3年生の時にプロテストに合格 プロボクサーとして活動するも怪我で19歳で引退。 その後株式会社光通信に入社、携帯やOA機器の直販営業に所属、23歳の時に福岡へ営業課長として転勤。25歳の時に独立し通信事業の代理店として活動、27歳の時に結婚を機に自社サービスを立ち上げ一人で半年でMRR100万円を超える売上を作り、事業譲渡。その後いくつも事業を立ち上げるが悉く失敗。コロナを機に自分自身で音楽を初め、音楽の素晴らしさとミュージシャンの根深い課題に気付き、coromをミュージシャン向けに完全シフト。ミュージシャンを憧れの職業No`1にし、音楽は世界を救うを実現させます。

同率4位:業界最大量CBD配合サプリを開発「ワンインチ」

日常において避けられない緊張、ストレスを抱える人向けのCBD(カンナビジオール)製品を開発する株式会社ワンインチは2018年設立。1粒当りに含まれるCBDが業界最大量のサプリメント「CBD100」(1箱30粒)を、月額15,000円で販売している。原料は『Forbes』が選ぶ “Best 25 CBDブランド”に2年連続選出された企業から輸入し、輸入ごとに厚生労働省に法的観点で問題ないことを確認している。アスリートでも使用可能なことを、国際的なアンチドーピング機関で証明した。2022年11月にはワンインチ企画・UHA味覚糖製造の「CBDグミ」をMakuakeに出品し、目標金額を達成した。


柴田 耕佑
株式会社ワンインチ
代表取締役
HP | STARTUP DB

早稲田大学政治経済学部出身、在学中に推薦AO入試の塾の立ち上げ、その後ベネッセ系列の予備校にて予備校講師、その後株式会社ワンインチを起業。

請求書のアップロードで電子化・自動振込が完了「ペイトナー」

請求書の電子化・振込を自動化する「ペイトナー請求書」を運営するペイトナー株式会社は2019年設立。請求書電子化サービスでは自社で振込する必要があったのに対し、ペイトナー請求書では振込まで一気通貫で行える。紙やPDFで送られてきた請求書をアップロードすると、AI-OCRが振り込みに必要な情報を読み取り、確認後振込日を指定すれば振込手続きが完了する。アップロードは、専用のメールアドレスに送信するだけで済み、紙の請求書なら写真に撮り添付して送信、メール添付で送られてきた請求書なら転送すればよい。利用料は月額10,000円とGMOあおぞらネット銀行との提携により一律300円/件の振込手数料。


阪井 優
ペイトナー株式会社
代表取締役社長
HP | STARTUP DB

1989年、大阪府堺市生まれ。智辯学園高等学校、大阪教育大学を卒業後、NTTドコモを経て、コイニー(現:STORES 株式会社)に入社、事業開発として地域金融機関との提携、テンセントの決済サービス「WeChat Pay」に関する業務に従事。2019年2月にペイトナーを設立、「TechCrunch Tokyo 2019」ファイナリスト、「Forbes JAPAN 100」に選出。

ペットの日々の体調変化をデータ化する「PetVoice」

愛犬愛猫の健康管理デバイスとアプリ「PetVoice」を飼い主に提供する株式会社PetVoiceは2020年設立。同社実施の獣医師へのアンケートによると、飼い主がペットの異変に気づき来院した時には症状がかなり悪化しており課題に感じているという。PetVoiceは小型・軽量の首輪型デバイスを開発しトイレ、食事、水飲み回数、活動量などをデータ化することでペットの体調変化をとらえ、病気重症化の未然対策につなげている。首周りの温度から直腸温を推定し、熱中症につながる体調変化もとらえる。蓄積したデータは全国250の提携病院と共有しており、提携病院やPetVoice専属の獣医師にオンライン相談できる。


深田 篤
株式会社PetVoice
代表取締役CEO
HP | STARTUP DB

岡山県総社市出身。横浜国立大学経営学部卒業。創業期からインターンシップとして参画したベンチャー企業に新卒入社。2019年5月よりエゴンゼンダー株式会社入社。ヘルスケア、IT、メーカー、商社、金融等の日本を代表するグローバルトップ企業の経営陣向けCEO後継計画、経営陣の評価育成、若手ハイポテンシャル人材発掘プロジェクト等を担当。また、取締役会の有効性評価をはじめとするコーポレートガバナンス強化の支援にも携わった。幼少期から人生の大半を犬猫と一緒に暮らしていたが、エイズ陽性猫を迎えたことをきっかけにペットの健康管理の難しさを痛感し、動物病院と連携した健康管理サービス「PetVoice」を創業。動物病院ネットワーク、疾患毎のKOL(Key Opinion Leader)ネットワーク、業界随一の製品力を武器に動物病院を経由で首輪型IoTデバイスを提供。

海況モニタリングで養殖最適化をサポート「MizLinx」

養殖業の生産性向上のための海洋観測システム「MizLinx Monitor」を開発する株式会社MizLinx(ミズリンクス)は2021年設立。養殖業の現場は、給餌に無駄なコストがかかる、病気などにより突然損失を被るなど課題が多い。MizLinxは海面に浮かべるタイプと生簀に設置するタイプの海況モニタリングデバイスから水中映像・画像、水温、溶存酸素、塩分データを取得し、スマートフォンやタブレット・PCで閲覧可能にし、給餌の最適化や、魚病の検知によってへい死リスク低下に貢献。利用はハードウェア代金75万円とアプリ使用料月額2万円から。現在、映像データから給餌の最適化や、魚の突然死が例年起こる漁場での導入が進んでいる。


野城 菜帆
株式会社MizLinx
代表取締役CEO
HP | STARTUP DB

慶應義塾大学大学院理工学研究科修了。大学院ではシミュレーションによる月面探査車の運動解析の研究に従事。在学中に長期インターンにてIoT製品の試作業務に従事。2021年8月、大学院在学中に株式会社MizLinxを設立、代表取締役に就任。(独)情報処理推進機構 2021 年度未踏アドバンスト事業採択、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)2022年度「研究開発型スタートアップ支援事業/NEDO Entrepreneurs Program(NEP)」タイプB採択。(株)リバネス主催マリンテックグランプリにてスポンサー賞、内閣府主催S-Booster2021にてスポンサー賞、(公財)みんなの夢をかなえる会主催みんなの夢AWARD12にて準グランプリ受賞。

表彰式

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編集チーム:小林 雅/原口 史帆/鵜飼 一誠/小林 弘美/浅郷 浩子/古川 琢郎

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