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自然教育のプロによる、“自立の力”を育む子どもキャンプ「センスオブネイチャー」(ICC FUKUOKA 2026)

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ICC FUKUOKA 2026 ソーシャルグッド・カタパルトに登壇した、センスオブネイチャー 古谷 繁明さんのプレゼンテーション動画【自然教育のプロによる、“自立の力”を育む子どもキャンプ「センスオブネイチャー」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回500名以上が登壇し、1,200名以上が参加する。そして参加者同士が真剣に議論し、学び合うためのカンファレンスです。次回ICCサミット KYOTO 2026は、2026年8月31日〜9月3日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションのオフィシャルサポーターはICCパートナーズです。

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【登壇者情報】
2026年3月2〜5日開催
ICC FUKUOKA 2026
Session 11A
ソーシャルグッド・カタパルト – 社会課題の解決への挑戦 –
Sponsored by ICCパートナーズ

古谷 繁明
センスオブネイチャー
代表理事
公式HP

1979年熊本生まれ。東京大学工学部都市工学科卒業後、伊藤忠ファッションシステム(株)、伊藤忠商事(株)、(株)パラドックスを経て、2014年にエンカレッジ(株)を設立。企業理念の言語化・浸透支援を軸としたブランディング事業に加えて、アウトドア教育事業として企業向けのアウトドア研修、自立の力を育む子どもキャンプ「Sense of Nature」を展開している。元プロキックボクサー(J-network バンタム級1位) <受賞歴> グッドデザイン賞 日本BtoB広告賞 金賞


古谷 繁明さん “自立の力を育む子どもキャンプで次世代をエンカレッジする、というお話をさせていただきます。

一般社団法人センスオブネイチャー代表の古谷と申します。

「アウトドア教育のプロ」による子どもキャンプ

センス・オブ・ネイチャー」とは、2015年に九州でスタートした、アウトドア教育のプロが企画・運営する子どもキャンプです。

子どもたちの“自立の力を育む”ことをミッションとして、年間30本以上のプログラムを開催しています。

開催地は福岡をはじめ九州各地、沖縄、長野などです。

小・中学生を対象に、10年間で1,000人以上のお子様にご参加いただきました。

夏休み、春休みには、全国各地、海外からもご参加いただいています。

基本的には保護者から離れて、お子様だけで参加いただくキャンプです。

四季折々、“そこでしかできない”体験を企画

プログラムは四季折々、そこでしかできないキャンプにこだわって企画しています。

例えば、夏休みには長崎県の五島で「海遊びマスターキャンプ」を開催しています。

1週間で、海遊びの達人になれるキャンプです。

宮崎県の高千穂では、「九州縦断アドベンチャートリップ」を行っています。

9泊10日で山から川へ、一生ものの大冒険ができます。

春休みには、沖縄県のやんばるの森で生物多様性を体感し、希少動物に次々と巡り合えるキャンプを開催しています。

やんばる(沖縄北部) (公式観光サイト) 

他にも、秋には大分県の九重で本格的な登山キャンプを行います。

冬には糸島・たきびの家という福岡の拠点で、火おこしやたきびを思いきり楽しめるキャンプを企画しています。

このようなキャンプを通じて、何が大切かを自分で考え、判断し、行動する力、つまり「自立の力」を育むことで、日本のリーダー育成に貢献したいと考えています。

子どもの体験の場が失われているのではないか?

なぜ、このキャンプを始めたのか。

そこには「子どもたちにとって感性が磨かれるような遊びの場が足りていないのではないか」「思い切りチャレンジして、試行錯誤できる機会が減っているのではないか」という問題意識がありました。

そこに私の個人的な体験、そしてモデルにしたサンボーン・ウェスタン・キャンプスというキャンプの存在、仲間たちとの出会いが重なり、このキャンプを始めました。

自然が身近な環境で成長

私は熊本県に生まれ、ほどほどの自然遊びをして育ちました。

大学から東京に行き、商社に勤めながらプロキックボクサーとして活動した時期もあります。

その後、ブランディングの会社に移り、都心で夜中まで働く日々を送りました。

2012年に福岡に移り、この時再び自然を身近に感じ、その豊かさと価値を実感しました。

2014年に母体となるエンカレッジという会社を創業し、Sense of Natureの活動をスタートしました。

ちなみに東京でキックボクサーをしていた時は、昼は仕事、夜は練習、週末は試合というむちゃくちゃな生活でしたが、J-network バンタム級1位までいくことができました。

今は福岡でエンカレッジという会社を経営しながら、Sense of Natureを日本一のキャンプにしようと活動しています。

モデルはアメリカのサマーキャンプ

モデルとしたサンボーン・ウェスタン・キャンプスは、アメリカのコロラドで70年以上続くサマーキャンプです。

私は、2013年に現地を視察し体験しました。

広大なロッキー山脈のフィールドで、ひと夏に700人の子どもが参加します。

大統領の子息も来れば、奨学金を受けて参加する孤児もいます。

2週間から1カ月のプログラムで、さまざまな自然体験を重ねます。

専門性のあるスタッフが、子どもたちの学びをサポートします。

例えば、興味を持って山から持ち帰った石は、考古学の専門家が解説するような環境が用意されています。

このサンボーン・ウェスタン・キャンプスを訪れるきっかけとなったのは、博多の井上(良弘)さんという経営者との出会いでした。

彼が60年前にアメリカ留学した際、夏休みにアルバイトのスタッフカウンセラーとしてこのキャンプを体験し、オーナーとの絆を深め、私につないでくれました。

日本でその絆をもとに、仲間たちとの出会いを重ね、このキャンプを育ててきました。

メダリストから宇宙の専門家まで、プロと地域が支援

専門家と各地域のパートナーに支えられているキャンプです。

このような水のアクティビティでは、オリンピックのマスターズで金メダルを獲得したような選手に指導いただきます。

やんばる学びの森では、環境省に直結するキーマンに、子どもを迎えてもらいます。

五島の福江島にも、すべてのご縁をつないでくださった恩人がいます。

地元の九州大学とは、宇宙の専門家に協力いただき、星空を楽しむキャンプを企画しています。

今は九州をメインに活動していますが、他地域にもご縁を広げたいと考えています。

第1回目のキャンプは、たった2人の子どもからスタートしました。

10年経ち、1,000人のお子様に参加いただきました。

運営スタイルとしては、ボランティアではなく、事業としての自立を目指しています。

このICCサミットを通じて、協業できるパートナー、新しい出会い、貢献できる領域を探したいという思いで、ここに立っています。

子どもが主役、スタッフは見守りながら自立を後押し

私たちが大切にしていることは、子どもを主体とした実体験です。

登山を進めていくのは、子どもたちです。

スタッフは見守りながら、子どもたちの協力と自立を促します。

プログラムは、子どもが主役です。

「なぜだろう?」と不思議に思う気持ち(Sense of Wonder)を大切にし、気づきや興味・関心を引き出します。

ちがいと多様性からの学び。

年齢、地域、言葉の壁を超えて、体験を分かち合います。

自信と挑戦心、やり遂げる力。

この男の子は、保護者が勝手に申し込んだ登山キャンプに参加し、大泣きしていました。

最初は泣いていた彼も、自分の足で山を登り切りました。

スタッフは先生ではなく、カウンセラーです。

何度もケンカしている子どもがいたら、「どうしてケンカになったの? 楽しいキャンプにしたいなら、どうしたらうまくいくか一緒に考えようか」と寄り添い、ともに考え、背中を押します。

指導者は、専門資格を持っています。

アウトドア業界にありがちな経験則ではなく、指導理論、環境技術、野外救急法など、国際的な認証に基づく専門性を保有しています。

子どもを送り出す保護者の思い

保護者からの声です。

「子どもに自然体験をさせてあげたいけど、(自分に)アウトドアの経験がなく連れていけない」

「ゲームやスマホに支配されている子どもの視野、経験を広げたい」

「一人っ子、ひとり親で交流が少ないので、キャンプを通じて人との関わりを増やしたい」

保護者は、このような思いで子どもを送り出してくれます。

また、子どもがキャンプに参加した後は、「自然教育のプロに、子どもを見守ってもらえることに価値を感じた。親はつい手を出してしまうけれど、スタッフが根気強く見守ってくれた」という感想をお寄せいただいています。

こちらは、大泣きしていた男の子の母親からです。

ゲームへの関心が強くなった頃に登山に参加した息子さんが最後まで諦めずに頑張って、翌年の正月、「今年は富士山に登りたい」と絵馬に書き、お母さんは感動したそうです。

その後、彼はヘビーキャンパーとして、参加を重ねています。

ひとり親の家庭向けキャンプを無償で開催

体験格差への取り組みも行っています。

ひとり親家庭向けのキャンプを、協賛金を得て無償で開催しています。

ほかにも、不登校や発達障害、学校教育や幼児教育などのさまざまな課題や、この会場にいらっしゃる皆様が持っているさまざまな事業テーマと連携して貢献したいと考えています。

このICCサミットでつながった皆様とともに、次世代をエンカレッジしたいです。

日本の素晴らしい自然を、100年続く「育成の場」に

私にも、7歳と4歳の娘がいます。

長女がキャンプに参加するようになり、自立の力を育むキャンプの価値を、当事者としても実感しています。

この会場で、お子様がいる方はぜひご参加ください。

ご一緒しましょう。

フィールドは全国へ、世界へ広げたいです。

事業者の皆様、ぜひ連携、協業させてください。

日本には素晴らしい自然があります。

四季折々の魅力があります。

そのフィールドを全国に広げ、この事業を100年続けて、子育てや次世代をつなぐ育成の場にしていきたいと考えています。

力を貸してください。

▶︎実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/小林 弘美/戸田 秀成

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