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ICC KYOTO 2025 クラフテッド・カタパルトに登壇した、丸五 岡本 幸太郎さんのプレゼンテーション動画【100年の伝統技術を活かす足袋メーカーの“ウェルネスシューズ”で、歩くだけで身体が整う世界を作る「丸五」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください！
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット FUKUOKA 2026は、2026年3月2日〜3月5日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションのオフィシャルサポーターはJ．フロント リテイリングです。
▶【速報】規格外食材や地域課題を美味しく詰めこんだ“現代ソーセージ“をつくる「ハヤリソーセージ」（流行）がクラフテッド・カタパルト優勝！（ICC KYOTO 2025）
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【登壇者情報】
2025年9月1〜4日開催
ICC KYOTO 2025
Session 8A
CRAFTED CATAPULT 豊かなライフスタイルの実現に向けて
Sponsored by J．フロント リテイリング
岡本 幸太郎
丸五
常務取締役
公式HP | 公式X① | 公式X②
1988年、岡山県倉敷市に生まれ、幼少期をアメリカで過ごしました（でもなぜか岡山弁しか話せません）。中央大学経済学部を卒業後、20代はコンサルティング会社やベンチャー企業で経験を積み、30歳で100年以上続く家業に入社。初めの3年間は自動車部品製造をしている丸五ゴム工業株式会社でトラックメーカーへの営業を担当し、4年目よりシューズ事業をしている株式会社丸五にて事業承継をスタート。現在は事業承継に向けて奮闘中です。趣味はポーカーとランニング、そして映画鑑賞。特にポーカーでは戦略を練る時間が好きで、ランニングはマラソン大会やトレイルランニングにも挑戦しています。マラソンは足袋シューズで完走しました。
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地下足袋メーカーの7代目
岡本 幸太郎さん 100年以上、岡山県倉敷市で地下足袋メーカーをしている丸五株式会社、7代目のアトツギの岡本幸太郎です。
地下足袋という日本の伝統技術を発展させて、健康を日常にしたい。
これが本日、皆さんに伝えたいメッセージになります。
わらじや下駄の課題を解決した履物
地下足袋とは、親指と他の指が分かれている履物です。
踏ん張りやすくてフィット感が高い、それで作業現場やお祭りなどの場で使われてきました。
地下足袋ができる前は、わらじや下駄を履いている方が多かったのです。
だから、歩いていて疲れる、鼻緒が痛い、冬は寒い、などいろんな課題がありました。
それを解決したのが地下足袋だったのです、まさにイノベーションでした。
当社は業界初の安全スニーカーを作るなど、単なる地下足袋の会社ではなく、人々の足元にイノベーションを起こす、そんな靴作りをしてまいりました。
ちなみに、日本初のオリンピアがテーマの、NHKの大河ドラマ『いだてん～東京オリムピック噺～』で、主演の中村勘九郎さんが履いているこのシューズは、当社が提供しています。
人力車のタイヤから地下足袋誕生
創業者が人力車のタイヤを切り取り、お坊さんなどが履いている座敷足袋に貼り合わせて作ったところから、当社の事業が始まりました。
そして、日本で初めて地下足袋の生産一貫ラインを作ったのも当社です。
当時は、全国に代理店があるほど勢いがありました。
しかし残念ながら、年々需要は減っています。
インバウンド客にも足袋型シューズが人気に
そこで10年前、地下足袋にファッションやスポーツの要素を取り入れた足袋型シューズを作ったところ、好評を頂いています。
売上もこの8年で5倍、インバウンド需要にもはまって連日、大盛況を頂いております。
プロ選手も使用、体のプロが認めた健康効果
ただ、これ、見た目が良いだけではなく、健康にも効果があるのです。
実際、こんな声をユーザーから頂いております。
皆さん、どうでしょうか。
疲れにくくて、外反母趾が痛くならずに、膝や腰に良い、すごくないですか？
体のプロからも好評で、リハビリにご使用いただいています。
プロスポーツ選手も、トレーニングに使ってくれています。
見た目は足袋じゃない、インナー足袋シューズ
見た目が良い、健康にも良い、ただちょっと仕事では…ということで作った商品が、今回のメインです。
サンプルが配られますので、ご覧になったら隣の方に回してください。
世界初、インナー足袋構造、TABIN（タビン）です。
足袋がインしているから、TABINです。
足袋の効能を得つつ、見た目には違和感がありません。
なのに、これを履くだけで、先ほどお伝えした健康効果が得られるのです。
歩くだけで身体を整えるサポート「TABIN」
中を分けているだけの構造に見えますが、なめてはいけません。
実は、かなりの手間とノウハウが詰まっております。
靴作りは基本的に、機械化が進んでいます。
しかし地下足袋やTABINについては、どうしても手作業が必要な工程があります。
つり込みと言われる靴の形を整える工程は、熟練の技術が必要で、簡単には真似できません。
私たちはこの100年、足袋だけではなくていろんなシューズを作ってきました。
その度に、何十万、何百万と治工具に投資してきました。
シューズの機能、ターゲットに合わせて0.1mm単位の調整を続けてきました。
そんな妥協のないものづくりを、100年以上しているからこそ、TABINができたのです。
TABINはウェルネスシューズブランドとして、育てていきます。
このブランドを通じて、歩くだけで身体が整う世界を作ります。
最近では、厚底シューズや、爪先が窮屈なハイヒール、パンプス、革靴を履いている方が多いですよね。
これらは実は足に良くないことを、皆さん、ご存知ですか？
その理由は、足指を使っていないからです。
足指は、体幹やインナーマッスルに関わる筋肉に影響しています。
使わないと、足腰に不調が出やすくなるのです
例えば、こういう症状はないですか？
外反母趾、爪先が詰まったシューズは足指を動かせないどころか、足指を圧迫して変形させます。
足指の動きが悪いと血流が滞り、むくみや冷えにつながります。
足指を使って歩いていないと、歩行時の重心がずれて姿勢が崩れ、それを膝や腰でカバーしようとするから、膝腰が痛くなるのです。
皆さんの足指は、動きますか？
靴の中で、自分の足指を動かしてみてください。
解決策は、普段のシューズを変えることです。
僕たちは、変えるべきシューズが地下足袋であり、TABINだと考えています。
エビデンスです。
数ヶ月間履いて、足指の力が40%向上したという結果が出ました。
また、立った状態での安定度が高く、歩行時の体のブレも20%軽減したため、楽に歩けるということです。
姿勢についても、スマホ首や猫背に対して良い影響が期待できます。
スポーツは、フォームが悪ければ良いパフォーマンスができないですよね。
皆さん、普段の動作のフォームを気にしていないですが、歩くという動作は、毎日行っている基本動作です。
だからこそ、歩くという動作を自然に整えて、日々のパフォーマンスを上げていく。
それがTABINなのです。
実は、できたてホヤホヤ、Makuakeで9月1日よりクラウドファンディングに挑戦し、昨日100万円を超えました。（追記 2025年11月27日時点 500万円突破）
▶︎通勤がウォーキングになる！特許取得済のインナー足袋スニーカーTABIN（Makuake）
今後、TABINはシリーズ展開をします。
同じ機能で、子供の足育用、体幹に効くトレーニング用、高齢者用を展開予定です。
市場も拡大していきます。
特に、底の薄いベアフットシューズはトレンドで、今後注目すべきです。
日本の伝統の技術で、健康を日常に
創業時、地下足袋メーカーは他にもたくさんありました。
他社の多くは倒産したり、廃業したりしていきました。
でも、当社はパイオニアとして、地下足袋を履く人が最後の一人になるまで作り続ける。
これが、先代が言っていた言葉です。
僕は7代目として、創業者や先人たちの思いを積み上げ、最後の一人ではなく全世界の人に履いてほしいという思いを持って、次の100年に渡したい。
100年以上守ってきた地下足袋という日本の伝統の技術、これを発展させて健康を日常にする。
そんなイノベーションを私の代でやり遂げたい。
未来のための一歩を、皆さん、今日から一緒に始めませんか。
応援よろしくお願いします。
（終）
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編集チーム：小林 雅／浅郷 浩子／正能 由佳／戸田 秀成