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廃業寸前からの大逆転、日本食を世界の口へ運ぶ純国産 竹のお箸「ヤマチク」(ICC KYOTO 2026)

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ICC KYOTO 2026 カタパルト・グランプリに登壇いただき5位に入賞した、ヤマチク 山﨑 彰悟さんのプレゼンテーション動画【廃業寸前からの大逆転、日本食を世界の口へ運ぶ純国産 竹のお箸「ヤマチク」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回500名以上が登壇し、1,200名以上が参加する。そして参加者同士が真剣に議論し、学び合うためのカンファレンスです。次回ICCサミット FUKUOKA 2027は、2027年3月1日〜3月4日 福岡市での開催を予定しております。詳しくは、こちらの公式ページよりご確認ください。

本セッションのオフィシャルサポーターはAGSコンサルティングです。

▶【速報】小規模事業者のM&AとAIネイティブ経営で、介護業界の未来を切り開く「EEFULホールディングス」がカタパルト・グランプリ優勝!(ICC KYOTO 2026)

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【登壇者情報】
2026年8月31日〜9月3日開催
ICC KYOTO 2026
Session 6A
CATAPULT GRAND PRIX (カタパルト・グランプリ)- 強者が勢揃い –
Sponsored by AGSコンサルティング

山﨑 彰悟
ヤマチク
代表取締役CEO
公式HP | 公式X① | 公式X②

立命館大学法学部を卒業後、IT企業へSEとして就職し銀行の顧客管理システムの開発に従事。その後24歳の頃に家業である株式会社ヤマチクに就職。関わる人全てが物心両面のやりがいを感じられるお箸作りを目指し、自社のリブランディングに着手。2019年にリリースした初の自社ブランドokaeriは、NY ADCやPentawardsなど国際的なデザイン賞を受賞。現在では国内のみならず海外からも多くの受注を獲得し、自社ブランドの売上比率は全体の80%にまで成長している。2023年11月11日にファクトリーショップ「拝啓」を新設し、人口9000人の南関町で年間来場者数1万人超え、店舗年商は約3000万円。2025年8月4日には短編映画「いただきます」を公開し、youtubeの累計再生回数は70万回を超え、海外の映画祭にもノミネートされる。これらの業績が評価され「マーケターオブザイヤー2025」地方編優秀賞や「2025年度はばたく中小企業・小規模事業者300」に選定。
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竹冠が物語る日本のお箸の原点 

山﨑 彰悟さん 「今は昔、竹取の翁といふものありけり。野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。」 

日本最古の物語、『竹取物語』の冒頭です。

1000年前に描かれた竹取の翁は、実は今も存在しています。

彼は「切子(きりこ)」という職人で、山から竹を切り出し、売るのが仕事です。

成長の早い竹は、竹の子からたった3カ月で、こんなに大きな竹になります。

世界が注目するサステナブルな素材です。

「箸」という漢字を、思い浮かべてみてください。

竹冠(たけかんむり) です。

日本のお箸の歴史は、竹から始まりました。

ヤマチクは熊本で60年以上、竹のお箸だけを作り続けています。

完成まで30工程以上かける丁寧な箸作り

皆さん、お箸は使ったことがありますよね。

でも、作っているところは、見たことがないかと思います。

今日は、動画で一緒に見ていきましょう。

丸い竹を棒状に加工しています。

一瞬なので、見ていてください。

出てきました。

これがお箸の材料になります。

材料ができたら、しっかり乾燥させてお箸の形を作っていきます。

お箸はシンプルな形なので、機械に入れたら簡単にできそうですよね?

でも、違うのです。

実はその工程は、30工程以上の手仕事でできています。

長さ、形、太さ、重心。

いろいろなことを考えながら、1本ずつ丁寧に0.1mm単位で削り出していきます。

磨きの工程では、お箸同士をぶつけてツルツルにしていきます。

これで滑らかな手触り、口当たりができてきます。

形ができたら、次は塗装です。

色付けの工程です。

他にも、食洗機に入れられるコーティングや伝統的な漆塗りも自社で行っています。

まだあります。

最後は「検品」と「パッケージ」です。

お箸は2本で1膳ですから、相性を見ながら丁寧にパッケージしていきます。

これも手仕事なのです。

こうしてでき上がった竹のお箸は、年間500万膳が世界中の食卓に届けられます。

審査員の皆様のお手元にも、届いていると思います(※)。

▶編集注:審査員席には竹のお箸のサンプルが配布されました。 

お待たせしました。

赤いシールを剥がして、フタを取ってください。

軽いから動かしやすく、丈夫でつまみやすい

では、ヤマチクのお箸は何が違うのか、一緒に見ていきましょう。

まずは、持った時の軽さです。

木のお箸の半分の重さです。

動かしやすく、持ち方も綺麗になります。

次は、箸先をご覧ください。

細く四角に仕上げています。

これは、木やプラスチックだと折れてしまいます。

滑り止めがなくてもつまみやすく、口当たりも最高です。

日本では食事の時に、「いただきます」と手を合わせます。

あらゆる命に感謝し、残さず綺麗に食べます。

だからこそ米粒もつまめて、魚も綺麗に食べられる、そんな竹のお箸が生まれました。

「Made in Japan」と呼ばれるお箸の裏側  

しかし、日本のお箸は、実はほとんど日本で作られていません。

中国やベトナムで作って、最終加工だけ日本でしたものが「Made in Japan」のお箸として世界中で売られています。

日本の竹のお箸は、食卓から姿を消しつつあるのです。

ヤマチクは、廃業寸前の下請けメーカーでした。

世界唯一の技術なのに、給料が安い。

こんなに大きい竹を切っても、1本500円です。

以前、翁はこう言いました。

「世の中には、損する人も必要やけんね」

本当にショックでした。

私の家業は、彼らの我慢の上に成り立っていたのです。

自社ブランド「okaeri」を発表

ヤマチクは竹のお箸を作れる、日本唯一のお箸メーカーです。

ヤマチクの廃業は、お箸文化がなくなることを意味します。

竹のお箸をもういちど、日本の食卓へ戻したい。

そんな思いで作ったブランドが、「okaeri」です。

お箸の原点回帰をコンセプトにしたこのお箸は、ニューヨークADCなど、海外のデザイン賞を多数受賞しました。

▶2021.06.10 | プレスリリース「okaeri」が 第100回“ニューヨークADC”でメリット賞を受賞。 「オール熊本」のチームが、国際的な広告・デザイン賞の評価を受ける(ヤマチク)

販路ゼロからの大逆転

これを皮切りに、販路ゼロから取引先が400件以上増加しました。

食体験にこだわる有名レストランにも、たくさん導入されています。

さらにサステナブルなノベルティとしても大人気で、ICCはもちろん参加企業の皆様のお箸もたくさん作っています。

ファクトリーショップは年間1万人を集客

2023年には、ファクトリーショップ「拝啓」をオープンしました。

店内には、300種類以上のお箸が並んでいます。

観光地でもなく、インバウンドも来ない人口9,000人の田舎町に、1万人以上が訪れ、店舗年商は約3,000万円です。

「下請け脱却」が叶えた竹の買取価格2倍 

売上は、下請け時代の3倍になりました。

自社ブランドの売上比率は、たった7年で80%以上になりました。

収益性が上がり、従業員の給与額は40%以上増加しました。

竹の買い取り価格を2倍にして、切子の収入も2倍になりました。

今は若い切子も増えています。

お箸は儲かる価値ある産業だという証明 

社員と文化を守るのは、正直死ぬほど苦しいです。

今日までかろうじて立っていられたのは、ICCのおかげです。

4年前、ICCだけは僕の挑戦を笑わずに応援してくれたから。

▶お箸にこだわる日本の文化をサステナブルに! 作り手が報われるものづくりを目指す「ヤマチク」(ICC KYOTO 2022)

だから今日、恩返しをするために証明します。

お箸は儲かる、価値のある産業だと。  

写真右は、ICCパートナーズ小林 雅代表

韓国のテレビ通販で14万膳を即完売

実はヤマチクは、韓国で最も売れているお箸ブランドです。

韓国といえば、ステンレスのお箸ですが、皆さん、使ったことがありますよね。

重いし、滑るし、口当たりが悪い。

実は韓国の人も、我慢して冷麺を食べているのです。

ヤマチクのお箸は軽くて動かしやすく、細くてつまみやすく、口当たりがいい。

ヤマチクは、韓国に新しい食体験をもたらしました。

こちらは韓国のHyundai Home Shoppingの映像です。

14万膳のお箸が、たった40分で完売しました。

▶【プレスリリース】韓国で日本のお箸ブーム ヤマチクの竹箸14万膳が40分で完売(ヤマチク)

来年は、さらに数を増やして挑戦します。

24億人のアジア箸食市場へ挑む日本の竹のお箸 

アジアの箸食市場は、24億人です。

韓国、中国、台湾、ベトナム。

使い心地にこだわったお箸はありません。

アジアの輸入品に駆逐された日本の竹のお箸が、今アジアから注目されているのです。

2027年7月、福岡空港にお店を出します。

アジアからのインバウンド対策も、ばっちりです。

軽くて繊細かつ丈夫な竹のお箸を世界へ

アジアだけではありません。

今や世界中どこでも、お箸は使われています。

その市場は4兆円です。

軽くて繊細で丈夫な竹のお箸を供給できるのは、世界でヤマチクだけです。

完全な独占市場です。

実際に世界中から問い合わせが殺到しています。

現在、世界17カ国に輸出し、海外売上比率は(ヤマチク)全体の25%です。

これからまだ伸びます。

料理を最高の状態で口に運ぶのはお箸

たかがお箸。

でも、お箸で味は確実に変わるのです。

料理人が手を出せるのは、お皿の上まで。

それを最高の状態で口に運ぶのは、お箸だからです。

ヤマチクは、日本の竹のお箸で世界に最高の食体験を届けます。

「世界お箸革命」をやり切る

廃業寸前だったヤマチクが挑む、世界お箸革命。

一生懸命やり切ります。

皆さん、応援よろしくお願いします。

最後に、雅さん。

4年前、僕にチャンスをくれて、本当にありがとうございました。

以上です。

ありがとうございました。

▶︎実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/小林 弘美/戸田 秀成

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