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直径0.015mm!極細の超電導線で、電気業界に次の産業革命を起こす「日本超電導応用開発」(ICC KYOTO 2026)

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ICC KYOTO 2026 ディープテック・カタパルトに登壇いただき、見事優勝に輝いた、日本超電導応用開発 大坪 正人さんのプレゼンテーション動画【直径0.015mm!極細の超電導線で、電気業界に次の産業革命を起こす「日本超電導応用開発」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回500名以上が登壇し、1,200名以上が参加する。そして参加者同士が真剣に議論し、学び合うためのカンファレンスです。次回ICCサミット FUKUOKA 2027は、2027年3月1日〜3月4日 福岡市での開催を予定しております。詳しくは、こちらの公式ページよりご確認ください。

本セッションのオフィシャルサポーターは 慶應イノベーション・イニシアティブ です。

▶【速報】極細ケーブルで超電導を社会実装、電力業界に産業革命を起こす「日本超電導応用開発」がディープテック・カタパルト優勝!(ICC KYOTO 2026)

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【登壇者情報】
2026年8月31日〜9月3日開催
ICC KYOTO 2026
Session 7A
DEEPTECH CATAPULT -ディープテックが世界を変える
Sponsored by 慶應イノベーション・イニシアティブ

大坪 正人
日本超電導応用開発
代表取締役CEO
公式HP | 公式X

1975年、神奈川県茅ヶ崎市生まれ。
産業機械工学専攻で東京大学大学院を修了後、株式会社インクス(現SOLIZE Holdings株式会社)に入社。金型技術、工作機械設計、工場の立ち上げ、企業再生コンサルティングなどの業務経験を経て、2005年自ら立ち上げた高速金型工場により、ものづくり日本大賞経済産業大臣賞を受賞。
2006年、祖父が創業した由紀精密(当時従業員20名)に入社し、航空宇宙業界の品質管理に対応するためJIS Q 9100(航空宇宙品質マネジメントシステム)の取得、経済産業省のIT 経営力大賞の受賞など、より高付加価値なものづくりに特化した経営戦略に力を入れる。2017年には由紀ホールディングスを創業、中小製造業のグループ化で連結売上93億円に到達。グループ内で持っていた極細線製造技術を元に、超電導の極細線をコア技術とした「日本超電導応用開発」を2023年に創業。超電導応用技術で、次の産業革命を起こし、世界の電力問題解決を目指す。
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大坪 正人さん 皆さん、こんにちは。

JSA、日本超電導応用開発の大坪です。

よろしくお願いします。

AIの急拡大と無視できない電力問題

さて、今回のICCで、「AI」という言葉を何回聞きましたか?

多分もう100回くらい聞いているのではないでしょうか。

もうかなり浸透している状態です。

ちなみに皆さん、AIでどのくらい電力を使っているかご存知ですか?

大体1枚のAI画像合成に必要な電力量は、お弁当をレンジでチンするくらい必要です。

これは、結構な電力だと思います。

このままいくと、2035年には世界のデータセンターが使う電力は、日本の現在の消費電力の1.3倍になるといわれています。

さて、このままでいいのでしょうか?

デジタル業界と電気業界にある進化の大きなギャップ 

デジタル業界やAIの圧倒的なスピードの進化と、電気業界の進化との間には、大きなギャップがあります。

このギャップを埋めるためには、電気の世界に革命が必要なのです。

どうしましょう?

私はこれを解決するのは、「超電導」だと思っています。

“夢の技術”が電気抵抗の損失を激減させる可能性 

超電導は電気抵抗をゼロにする夢の技術です。

昔から聞くのですが、なかなか浸透しないですよね。

普通の電線は当然、電気が流れると抵抗により発熱があるのですが、超電導は全く発熱しません。

2035年に200兆円とまで試算される電気抵抗の損失を、激減できる可能性があります。

超電導普及のネックは「極低温」問題 

ただ、100年以上前に見つかった超電導の技術が、なぜここまで普及していないのでしょうか?

多分、もう皆さんの頭の中にはあると思いますが、最大の問題は「極低温」です。

冷やさないといけません。

これはかなりのギャップになっています。

ただ、ありがたいことに、年々研究者の発見によって、110年経った今、だんだん高い温度で超電導になる物質がどんどん見つかっています。

「脆く曲がりにくい」という製造の問題 

ただ一方で、それでいいのかというと、製造する時に大変問題があります。

高い温度で超電導にできる超電導線ほど、ポキッと折れてしまうくらい脆いのです。

普通の銅線だったら自由に巻けるし、自由に使えます。

ただ超電導になると、シャーペンの芯を想像していただきたいのですが、あのくらい曲がらないです。

「交流での発熱」という知られざる弱点 

もう1つ、あまり知られていない超電導の問題点があります。

これは、超電導は一定の電流を流した時だけ、電気抵抗がゼロなのです。

電流を変化させた時に発熱します。

そして交流になるとずっと変化しているので、ずっと発熱します。

せっかく抵抗ゼロの超電導線を使ったのに、交流では発熱の損失が出てしまいます。

これでは意味がないですよね?

ですので、超電導が使われるというのは、皆さんが体験しているMRIのような、本当にごく一部で、交流ではなくて直流の世界です。

特殊で限定的なのです。

解決策は「細くすること」  

さて、脆くて曲がらない、そして交流で発熱してしまう。

解決案はあるのでしょうか?

あるのです。

細くすることです。

私は、超電導線を持ってきています。

皆さんからは見えないと思いますが、これです。

この中に入っています。

見たい方は、後で来てください。

1mmから0.015mmへ。従来の超電導線との圧倒的な差

会場では見えないと思うので、スライドにしました。

従来の超電導線は、直径が1mmくらいありました。

これは、見えますね。

シャーペンの芯のような1mmがポキッと折れることを想像してください。

私たちが作ったのが、これです。

後ろのほうの方、見えますか?

視力検査みたいになっていると思うのですが、このくらい違います。

これは国立研究開発法人物質・材料研究機構(NIMS)とJSAが作ったMgB2(二ホウ化マグネシウム)の直径0.015mmの極細線です。

これは、ここまで細くすると、こんな感じで0.3mmで結んでも超電導になります。

70年の製造技術とNIMSの超電導技術が生んだ奇跡

陶器のように脆い超電導線を極細にすることは至難の業です。

なぜできたのか。

極細の導線を作って研鑽してきた70年間の技術と、NIMSの世界最高峰の超電導技術が組み合わさったことによってできました。

大企業のトップ技術者が「勝てる」と確信して参画 

JSAは、NIMS発ベンチャーです。

中山(武)さんは、核融合炉からMRIまで、超電導応用の世界で、30年にわたり大企業で開発を行ってきました。

中山さんはこの線を見て、「この線で超電導の世界が変わる。超電導で銅線に勝てると確信した」と言って、大企業から、この創業間もないJSAに転職してきてくれました。

「電気を作る・送る・使う」、広がる超電導のフィールド  

中山さんも惚れ込んだ極細線をどうやって使うのかというと、細い線をより合わせて巻いて、ユニットにして応用していきます。

MRI、核融合炉、ドローン用のモーターや量子コンピューターなど、様々なところに行きます。

皆さん気づいたと思いますが、超電導線は、電気を作るところ、それから電気を送るところ、そして電気を使うところ、全てにおいて効果を出せます。

山梨工場で量産開始、製造した線は合計4,000km以上

さてJSAは、すでに量産に向けて動き出しています。

山梨に工場を立ち上げました。

オリジナル設備がたくさん入って、検査装置があって、クリーンルームがあります。

そして製造した線の総延長は、もう4,000kmを超えています。

直径3mmの超電導線で5,500A超の通電に成功

そして、その線は様々な機関で評価を受けています。

例えば、直径3mmの超電導線を、持ってきています。

ポケットから超電導線をどんどん出す人は、世界で私だけだと思っているのですが、これです。

これに5,500Aを超える大電流を流しています。

これがどのくらいすごいかというと、銅に流そうとすると、厚さ10mm、幅100mm、この銅板が6枚必要です。

こんなことをやっています。

世界100社を超えるパイプラインを構築

私たちはこれを世界中に発表して、今、世界を周っているところです。

すでに、世界中から100社を超えるパイプラインを構築しており、PoCも続々とスタートしています。

超電導業界の「NVIDIA」となり産業革命を起こす 

今、線の話ばかりしているのですが、JSAは線を売る会社ではありません。

超電導業界全体のEnablerになります。

そして、超電導が当たり前の世界を作っていきます。

超電導業界のNVIDIA的存在になれればいいなと思っております。

電気業界に、次の産業革命を起こします。

これはもう確実に起きると私は信じて、夜もワクワクして眠れません。

地球の先へ。月の電力インフラを超電導で創る未来 

最後になりますが、地球での問題が片付いたら、次は月に行こうと。

月は、超電導にとって非常に素晴らしい環境を備えています。

月の電力インフラは超電導になっていくと、私は信じております。

JSA、日本超電導応用開発、ぜひ応援をよろしくお願いします。

ありがとうございました。

▶︎実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/原口 史帆/浅郷 浩子/戸田 秀成/小林 弘美

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