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ICC KYOTO 2023 スタートアップ・カタパルトに登壇した、LX DESIGN金谷 智さんのプレゼンテーション動画【「複業先生」によるワークシェアとDXで、学校教育業界の変革に挑む「LX DESIGN」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください！
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット FUKUOKA 2024は、2024年2月19日〜 2月22日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。
本セッションのオフィシャルサポーターはノバセルです。
▶【速報】“直感的“と”プロが満足“を両立！ノーコードWebデザイン制作を可能にする「STUDIO」がスタートアップ・カタパルト優勝！（ICC KYOTO 2023）
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【登壇者情報】
2023年9月4〜7日開催
ICC KYOTO 2023
Session 1A
STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門
Sponsored by ノバセル
金谷 智
LX DESIGN
代表取締役社長
HP | STARTUP DB | X（旧Twitter）
1990年、富山県生まれ。高岡高校、東京学芸大学 教育学部を卒業後、公立小学校学級担任などを経て、教育系スタートアップ、株式会社LX DESIGNを設立。教育特化型外部人材マッチングサービス”複業先生”など、テクノロジー×コミュニティ×教育領域のサービスを全国展開。都内私立大学での客員教員、地元富山大学での授業など、国、行政、企業、多様なプレイヤーを巻き込んだ、学校の新たな関係人口創出エコシステムに注力。
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金谷 智さん 学校教育から1兆円企業を創り出し社会を変える、LX DESIGNの金谷 智です。
皆様や皆様のお子様たちが、学校の中から、世界中のエンジニアやクリエイター、起業家や地域のプレイヤーなどと一緒に学べたら、人生が変わったと思いませんか？
学校教育にプロフェッショナルからの学びを
私たちは、皆様の時間の1%を次世代のために贈っていただきたい、そんなコンセプトで、学び合い、贈り合いの世界を実現しています。
「何をそんな当たり前のことを」、もちろんそんな風に思われた方もいらっしゃると思いますが、その当たり前が、学校教育においてはほとんど実装されていません。
なぜなら学校側は、繋がりがない、経験がない、そもそも時間がないといった理由から、NHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』を見せる、図書室に連れて行って本を読ませる、というのが限界だからです。
また、教育に貢献したい個人にとっても、学校に学びを分かち合う仕組みがないために、仮に母校に電話をしてみても「どちら様ですか？」と言われて終わってしまいます。
そのギャップを、「複業先生」において解消しています。
審査を経た登録者が複業先生としてデビュー
早速、デモをご覧ください。
登録希望者はオンライン上で簡単に登録ができ、審査を経ます。
教員は、授業の専門性や経験から授業依頼が可能です。
評価や授業内容が一元化、可視化されていることにより、安心して授業の依頼ができます。
このデモンストレーション映像は、チームみんなが一緒に作ってくれました。
登録者支援が充実、教育現場の満足度が高い「複業先生」
提供価値です。
1授業数千円から、1学校あたり30万円程度等、自治体（教育委員会）・学校の成熟度に合わせてご導入いただいており、弊社側は教育業界出身のカスタマーサクセスチームによる授業実施までの伴走等のオプションプランを準備しています。
また、登録者に対しては授業の準備の生成AIによる自動化や、複業先生の養成講座を開催しており、忙しい皆様にも安心してご参加いただけています。
これまでありそうでなかった仕組みとして、学校現場で喜ばれており、登録者、生徒たち、先生たち、それぞれのステークホルダーの感動から、取り組みが広がっています。
継続率、満足度共に高く、今年度の導入学校数は350校を超えています。
年間売上は1億円を超え、来期は50自治体、3,000校にご導入を待っていただいており、年間売上は数億円を見込んでいます。
当初、全国の教育委員会に、狂っているとやや引かれ気味でしたが、5年経って愛していただけるようになりました。
メディアでも、学校の取り組みはもちろん、地域の大学や地元の企業などとのコラボレーションも紹介され、学校教育改革ど真ん中のスタートアップとして、応援いただいています。
▶専門家と学校 結びます サービス「複業先生」（中日新聞）
また、昨年2022年にはベネッセからご出資いただいて、学校・教育委員会向けの営業連携を開始しています。
▶ベネッセ、「複業で教師をしたい人と学校をつなぐ」LX DESIGN社と業務提携（ICT教育ニュース）
チームには、学校教育内外からジョインしていただいており、全国の校長先生、OB、OGにも参画をいただいています。
質・量ともに人手不足の学校現場
この10年で、学校教育、先生たちの働き方は社会課題として顕在化しています。
具体的には、国内35,000校に100万人の先生が働いていますが、20兆円のお金が毎年使われています。
しかし、学校現場における人手不足は、キャリア教育や起業家教育、IT教育といった新しい領域、また、教科教育や部活動など、これまで教員が当たり前に対応していた領域の両方で、質・量ともに顕在化しているのです。
外部環境の変化、すなわちコロナ禍によるデジタルインフラの普及や大学入試改革、部活動の地域移行などが、国の政策の後押しもあって起こり、このマーケットのドアが開きました。
学校の先生になりたい人たちが減れば減るほど市場が伸びていく、そんな皮肉で悲しい構造になっており、シリコンバレーでは、同じ領域の先行事例（Swing Education）で500ミリオンドルを超えています。
20カ国から1,500名が複業先生に登録
私たちの強みは、「共感ベースのコミュニティ」「運営のオペレーション」そして「ハイブリッドなチーム」です。
複業先生のご登録者様は、20カ国から、1,500名を超えており、大義や志への共鳴からコミュニティが拡張しています。
当初、複業先生の養成講座は、登録者の品質担保のためのみで提供していましたが、その熱狂から収益が積み上がりました。
海外で先行して立ち上がっている米国エドテックのGuild Educationは、リスキリングマーケットに染み出しています。
プラットフォームの両輪で成長することによって、5年で10,000校、50億円が見えてきました。
「ワークシェア」と「DX」で学校教育業界に変革を
しかし、これだけでは大きな産業構造は変わりません。
業務負荷の軽減や人手不足の解消はエントリーの課題に過ぎないので、教員の働く体験や硬直したカルチャー、予算・政策決定プロセスにメス入れをしていきます。
私たちは、自身の役割を「ワークシェア」と「DX」の2軸と定義し、具体的には、学校現場でこれまで教員が属人的に行っていた、例えば電話での保護者への情報共有、生徒や保護者との面談を、オンラインの学級通信や進路相談アプリなどに置き換えていきます。
教育委員会に対しては、これまで教育委員会が年に1回だけ紙でとっていた実態把握のアンケートを、現場の先生たちの授業の受発注データで置き換えていきます。
これらにより、これまでブラックボックスかつアナログだった学校教育業界に、データ・ドリブンの変革をもたらします。
学校教育に新たなコミュニティを創出
当初800億円しかなかった非常勤講師のマーケットは、その奥に20兆円の大きなDXマーケットが眠っていました。
93カ国における日本人学校で、徐々に実証事業を始めています。
学校教育に新たなコミュニティ、すなわち関係人口を付与することによって、子どもたちには新たな機会を与えるのはもちろん、地域のコミュニティに対しては、孤独の解消に尽くしていきたいと思っています。
小学校教員を経て創業
最後になりますが、学校教育は確かに難しい。
僕自身、東京都港区で小学校の教員を4年間経験してから、6年前に創業しています。
もともと校長先生一家に長男として生まれ、幼少期から学校の先生になりたいと思って育ってきましたが、学校はテクノロジーの波についていけず、古い体質のままでは50年後、100年後に先生という仕事自体もなくなってしまうと思いながらに大きくなりました。
複業先生に登録いただき一緒にチャレンジを！
今日会場で聞いていただいている皆様、オンラインで世界中から聞いていただいている皆様、皆様と一緒にこのマーケットをぜひ変革していきたい。
ピッチ資料_20230905_ICC事務局送付用 (1) 40
今日、チームから何人も来てくれていますが、僕たち自身も学びながら、このマーケットで大きなチャレンジをこれからしていきたいと思っています。
今日の僕の話に共感いただけた方は、ぜひお声がけいただけたら嬉しいです。
誰もがそうあるべきと思いながら、できていなかったこのマーケットでしたが、僕には、やる理由がありました。
そして、やらない理由もありませんでした。
今日聞いていただいている皆様、ぜひ、複業先生に登録いただいて、一緒に頑張りましょう！
応援よろしくお願いします。
（終）
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編集チーム：小林 雅／小林 弘美／浅郷 浩子／戸田 秀成