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【終】インバウンド・ビジネスはブルーオーシャン!共に産業を創ろう【F17-2E #8】

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「今、インバウンド・ビジネスが熱い」【F17-2E】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!8回シリーズ(その8)は、セッションの締めくくりとしてインバウンドビジネスに携わる方々に向けてメッセージをいただきました。是非御覧ください。

ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス KYOTO 2017は2017年9月5〜7日 京都市での開催を予定しております。


【登壇者情報】
2017年2月21日・22日・23日開催
ICCカンファレンス FUKUOKA 2017
Session 2E
注目ベンチャー特集「今、インバウンドのビジネスが熱い」

(スピーカー)

加藤 史子
WAmazing株式会社
代表取締役社長

紀陸 武史
株式会社Huber.
代表取締役CEO

董 路
日本美食株式会社
代表取締役

(ナビゲーター)

井上 真吾
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン
プリンシパル

「今、インバウンド・ビジネスが熱い」の配信済み記事一覧

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【本編】

井上 あっという間に残り10分程になりました。最初の方のお話が私にとってとても印象的でした。

単なるビジネスとしての魅力ではなくて、本質的な価値に近い事をやっているし、何より皆さんそれぞれがとても楽しんでらっしゃいますね。

楽しくて仕方がないという正のオーラが出ている対談も珍しいと思いました。それぞれ印象に残ったお話はありましたか?

紀陸 加藤さんがおしゃっていた「ピボット(方向転換)するつもりは無い」というところですね。

加藤 何度考えても、観光産業という大きな枠組みからは、ピボットする気はあまり起きませんね。

紀陸 観光産業という大きな道から外れる選択が見えないのです。

色々形は変わるかもしれないけれど、とても性にあっていると思いました。色々なところに行けるし、楽しくて仕方がない。

加藤 観光産業はとても幅が広いので、例えば食から離れても芸術でもヘルスケアでも農業でも観光産業とつながるので、非日常的で、世界とも繋がれる、この観光産業の中でやっていきたいです。

質問者 観光産業の中でやりたいことがたくさんある中で、例えば加藤さんでいう地域創生等、今後何がやりたいというお考えはありますか?

紀陸 僕の会社の掲げている目標は「世界中の人を1人でも多く友達にすること」です。

旅という非日常体験の中での出会いを最適化し、より素晴らしい体験を届けていきたいです。

あと観光産業という世界に入ってみたら、地方には「こんなに良いものを持っているのに、何故ちゃんと伝えないのだろう…もったいない。」と思うことがたくさんあります。

これもなんとかしたいと思っています。

観光産業には「なんとかしたい」ものが溢れている

加藤 なんとかしたいがたくさん積み上がってきます。良いものを持っているのに誰も知らないというものが山ほどあります。

それと出会わせるためにはどうしてもプラットフォーム思考になります。

ここの地域の人を助けるだけであれば数は少ないですが、場を作れば規模感が出るので。

井上 助けたい人だらけなのですね。

加藤 そうです。地域が、良いものを持っていないのであれば仕方が無いですが、良いものは持っているのです。

それが世界に向かって知られるための手伝いが必要だと思っています。

紀陸 うずうずするようなものがいくらでもあります。

例えばある町に行ってみると、その町の観光資源を海外の人に見せたら喜ばれるようなものがたくさんあるのに、何故そこの二次交通を上手く作らないのかとか、今来ている人に向き合わないのかとか、来てくれている人は何故来ているのか何故聞かないのか、とか。

加藤 売れるものがあるのに、売る仕組みがなかったり、たまに、売る気が無い状態です。

紀陸 発信の仕方にしてもポイントがずれていて、何故いつまでもこの写真を掲げているのか、とか。

情報を発信し続ける必要がある

加藤 観光は、実際に、食べる前・体験する前に消費者は決断をしないといけない。

日本旅行にいくと決めたら、美味しいや楽しいを感じるのは数か月先なのに、先に、数十万の出費が来るのです。

だから他の消費財より知らせることに力を入れないと買ってもらえません。

そこの重要性が分からないと、もったいないことになります。「1度きてくれたら絶対満足してもらえる」場所なのだけど、「永遠に来てもらえない」ということになります。いつか来る白馬の王子様をおめかしして待っているお姫様ですね。

紀陸 綺麗な格好をして待っていてもお客様がこなければ自信が無くなり、しなくて良い最適化をしていってしまいます。

だから頑張って発信して、送り続けないといけないのです。

加藤 これ受けないなあと言って違う方向に行ってしまったり。

紀陸 そして気付いたらパッチワークみたいになってしまったり。

井上 ありがとうございます。

インバウンドビジネスの魅力は記事を読む人にも伝わると思います。

締めくくりとして、インバンドビジネスを面白いと思われている方、検討している人達へメッセージをお願いします。

インバウンドビジネスはブルーオーシャン

加藤 インバンドビジネスもそうですが、観光産業が大きいですね。

観光産業を外国人に向けるのは単なるターゲットの話であって観光産業として考えています。

巨大な産業の割に優れたビジネスパーソンが比較的少ないのでチャンスです。

 マーケットが大きくて、まだ理解していない人も多いので、仲間を作っていきたいと思っています。

何よりもこの産業で一番困っているのは人材が少ないということです。

人材を募集しています。特にインターナショナルで食が大好きな人を。日本だけではなく、世界にも展開していきますので、どんどん応募して頂きたいと思います。

後は「選択と集中」で食にフォーカスしたいので、食のエキスパート、食で言えば日本食というポジションを作りたいので、そういうポジションで皆さんと協業してシナジーを生んでやっていきたい。

コラボできる仲間を増やしたいと思います。

井上 では最後に、紀陸さん締めのお言葉をお願いします。

紀陸 まさに成長して広がっているブルーオーシャンのマーケットなので、みんなで盛り上げていきたいです。

たくさんの人たちと切磋琢磨して学び合い、結果いいものが生まれてくれば良いし、その盛り上がりを作っていくためにどんどん連携し、力を合わせてマーケットを盛り上げていくのがいいと思っています。

加藤 私が一生かけても出来ないことがあるのは既に分かっています。しかし見たい社会の姿は明確にあるので、観光産業に携わる人が増えて欲しいと思っています。

その中では、もちろん、勝ちたいですが!

井上 観光産業は、共に産業を創るというICCにふさわしい産業だと思いました。

これをもって対談を終了したいと思います。ありがとうございました。

(終)

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編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/横井 一隆/立花 美幸

【編集部コメント】

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