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【速報】廃プラと活用企業をつなぐ循環型サプライチェーンで、ごみを資源に生まれ変わらせる「レコテック」がスタートアップ・カタパルト優勝!(ICC KYOTO 2024)

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「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場「Industry Co­-Creation(ICC)サミット KYOTO 2024」(2024年9月2日〜9月5日開催)、9月3日の朝に「STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門」 Sponsored by EVeM が開催されました。

第一線で活躍する審査員が注視する中、10社のスタートアップが各7分間の熱いプレゼンテーションを繰り広げました。審査員の投票の結果、廃プラと活用企業をつなぐ循環型サプライチェーンで、ごみを資源に生まれ変わらせる「レコテック」が優勝しました!

優勝:廃プラと活用企業をつなぐ循環型サプライチェーンで、ごみを資源に生まれ変わらせる「レコテック

ごみを調達できる社会をつくる、Climate Tech StartupのRECOTECH。2007年に設立し、2020年末に資金調達を実施しスタートアップ化。サーキュラーエコノミーを実現するデータプラットフォーム「pool」は、廃棄物をデータ化し、資源の回収効率を高め、リサイクル材料を活用したい製造業者と排出事業者を繋ぎ合わせて循環型サプライチェーンをデザインする。poolが大手メーカーと大手百貨店との共創によって、東京都と共同で構築した廃プラの循環型サプライチェーンは、経産省/環境省の大臣認定を取得し全国に拡大中。新規/既存プレイヤーと共に、廃棄物業界に変革を起こすサーキュラーエコノミーのリーディングカンパニー。

大村 拓輝
レコテック
執行役員
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大学時代にアメリカのオレゴン州ポートランドに留学し、環境に配慮した都市設計の美しさに惹かれる。帰国後はポートランドに本社を置く、ナイキジャパンのマーケティング本部に20年ぶりの新卒として入社。5年間在籍し、デジタルマーケティング、リテールブランディング、学生コミュニティの立ち上げとマネジメントを経験。2021年、大きな世の中の変化をチャンスと捉え、RECOTECHのスタートアップとしての立ち上げタイミングで入社。同時期に東京から山梨へ移住。 早稲田大学社会科学部卒、ポートランド州立大学ビジネスプログラム終了。

結果速報

ICCサミット KYOTO 2024 Session 1A 「STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門」優勝は、廃プラと活用企業をつなぐ循環型サプライチェーンで、ごみを資源に生まれ変わらせる「レコテック(得点: 36点)でした!

第2位は、需要が急増する原作小説を集めるIPプラットフォーム「Teller Novel(得点: 35点)でした。 

第3位は、製造業ベテラン職人の見積もりをDXで実現する「匠フォース」(匠技研工業)(得点: 33点)でした。 

第4位は、誰でも簡単にミリ単位の空間計測を可能にするアプリ「Scanat」(nat)(得点: 23点)でした。

同率5位は、書類・説明・支援のデジタル化で医療者と患者の安心できる関係を築く「医患連携クラウド MediOS(メディオス)」(Contrea)(得点: 22点)でした。

同率5位は、長大なリーガル文書管理を効率化する、Microsoft Wordプラグイン「BoostDraft」(得点: 22点)でした。

当日の中継映像もぜひご覧ください。

2位以下の登壇サービス・プロダクト一覧

第2位:需要が急増する原作小説を集めるIPプラットフォーム「Teller Novel

IPプラットフォーム事業を手がける株式会社テラーノベルは、2022年にMBOによりDMMから独立。漫画市場のモバイルシフトによる需要拡大に伴い、原作小説の需要が急増し、深刻な原作不足に。テラーノベルは、モバイルファースト、レコメンデーションUX、出口支援を特徴とする新しいプラットフォームを提供し、クリエイターを集める。「Teller Novel」はダウンロード数760万、コンテンツ数900万、月間3億PVを達成。AIでヒット予想を行い、集英社、KADOKAWA、ソニーミュージック等のパートナーと80以上のプロジェクトを進行中。

蜂谷 宣人
テラーノベル
代表取締役社長
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2012年に新卒で株式会社ディー・エヌ・エーに入社。以降、日本のインターネット・エンタメ・メディア領域において、toCサービスに携わり続ける。エンジニアとしてモバゲーアバターの開発を担当した後、グループ会社で女性向けメディア「MERY」のサービス開発や新規事業の立ち上げに従事。その後、ゲーム配信プラットフォーム「ミラティブ」を経て、DMMグループに参画。日本のエンタメコンテンツ産業の可能性を確信し、テラーノベルをMBOし独立。才能あるクリエイターに、日本から世界へ羽ばたく舞台を提供し、日本発のグローバルヒットIPを生み出すことに挑戦している。

第3位:製造業ベテラン職人の見積もりをDXで実現する「匠フォース」(匠技研工業)

匠技研工業は、2020年創業の東京大学発スタートアップ企業。製造業を対象に、部品の「値決め」をDXするSaaS「匠フォース」を提供している。世の中のあらゆる製品は、部品の集合体である。その部品1つ1つを、ベテランが時間をかけて値決めをしているが、原価高騰の影響や市場相場を考慮し、適正な売価を素早く決定することは至難の技である。「匠フォース」は、業務の効率化は勿論のこと、高度なノウハウを要する見積業務の技術承継や、見積価格の適正化に貢献している。上場企業から町工場まで幅広い導入実績があり、今後も製造DX領域にて「匠の力を拡張する」プロダクトを複数展開していく。

前田 将太
匠技研工業
代表取締役社長
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匠技研工業株式会社、代表取締役社長。 東京大学法学部卒業。  大学時代は4年間、体育会のラクロス部に所属し、昼夜練習に明け暮れ、学生日本一を目指していた。 法科大学院に進学後、東京大学のアントレプレナー道場(授業)にてOB起業家の方の講演に心を撃たれ、スタートアップの世界に飛び込むことを決意。 ラクロス部同期3名と共に、匠技研工業(旧社名:LeadX)を創業した。 ピボットを重ねる中で、「日本の未来を背負う挑戦をしていきたい」という思いを強く抱き、2021年より「匠フォース」(製造業向けSaaS)事業を展開。2023年に2.1億円のプレシリーズA資金調達を実施。

第4位:誰でも簡単にミリ単位の空間計測を可能にするアプリ「Scanat」(nat)

nat株式会社は、2019年に設立した会社で、『IMPACT THE SOCIETY』をビジョンに、日々の仕事や生活を変えるプロダクトを開発・社会へ実装し、人々の生活に必要不可欠なインフラへと成長することで、安心・安全で豊かな社会の実現を目指して事業を展開している。現在主力で開発しているiOSアプリ「Scanat」は誰でも簡単に高精度に現実空間の記録・計測ができるアプリで、iPhoneやiPadさえあればどこでも利用できる。建設現場等での現地調査はカメラとメジャー、紙でしか記録できないため、作業者にも経験とスキルが求められるのに対し、Scanatは経験や知識がなくても空間を高精度に記録することが可能。建設業界のリーディングカンパニーのみならず、製造や不動産などの業界でも導入が進む。

Bruce Liu
nat
代表取締役社長
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高校卒業まで中国で過ごし、2010年10月に来日後、新規サービスの立ち上げを含め、インターンやバイトを通じて多くの業界(投資銀行、VC、ウェブマーケティング、不動産、小売等)を経験。卒業後に外資系2社にてファイナンスやPMI、戦略や経営コンサル等業務を経て、2019年にnatを設立。早稲田大学政治経済学部卒。MENSA会員。

同率5位:書類・説明・支援のデジタル化で医療者と患者の安心できる関係を築く「医患連携クラウド MediOS(メディオス)」(Contrea)

医療者と患者がデジタル上でも連携可能な「医患連携クラウド MediOS」を提供しているContrea (コントレア) 株式会社は2020年に創業。従来、医療者・患者間のやり取りは書類や口頭で行われており、医療者の業務負荷と患者の医療体験の低下に繋がっていた。MediOSは、医療者と患者がデジタル上で連携することで、説明や書類の手続きを簡便にしたり、自宅時間も支援したりと、病院の時間・空間を拡張することがを可能にする。大学病院や地域中核病院からクリニックまで規模を問わず導入され、累計3万人以上の患者に利用されている。昭和から変わらない患者体験をアップデートすることを目指す。

川端 一広
Contrea
代表取締役CEO
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東京都立大学、放射線学科卒。がん専門病院にて4年半放射線技師として従事していた中で、医療者・患者間のコミュニケーションに課題を感じ、起業を決意。当初はVR (Virtual Reality) 上で、CTやMRI画像を医療知識がなくても簡単に分かるシステムを独自で開発する。研究費の獲得や、学会発表など研究も同時に行っていた。しかし、医師・患者双方のニーズを捉えられず、起業前にピボットを決意。その後、医師へのヒアリングや患者会へ参加して課題と向き合い直し、現在のMediOSの構想に辿り着く。起業前にスタートアップのいろはを学ぶためにAillis株式会社に転職。その後、2020年1月にContrea株式会社を設立。「医療にかかわる全ての人に安心を」のミッションを掲げ、”安心”を大切にしている。会社名は医療において重要と考えている”信頼”、”安心”、”納得”の英語の頭文字から名付けた。

同率5位:長大なリーガル文書管理を効率化する、Microsoft Wordプラグイン「BoostDraft」

ソフトウェアエンジニアと弁護士という異業種間の対話から着想を得て、リーガル文書向けIDE「BoostDraft」を開発し、2021年に設立。徹底したユーザーファーストの思想から、Microsoft Wordのプラグインとして、法的文書の形式的な作業に特化して自動化・効率化する機能を提供する。その深い顧客理解と高度な開発力によって、高い顧客満足度を獲得。外部調達なく、ユーザーからの口コミや紹介での拡大を軸に急成長を続ける。創業当時からグローバル市場に進出し、米・英・韓でも展開中。「技術で日本発のグローバルスタンダードを作る」をモットーに、今後世界にイノベーションを起こす事業展開を進める。

藤井 陽平
BoostDraft
共同創業者・代表取締役社長
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幼少期からプログラミングを始め、NTT研究所でソフトウェア研究、Bain & Companyで戦略コンサルタントを経て、BoostDraftを創業。初年度から世界展開、公用語英語、社員の7割が開発者という日本では異例の組織を構築。CEOとして研究開発とビジネスのバランスをとり、資金調達なしで初年度から一貫した黒字経営を行い、3年弱で組織を50人規模に拡大。米国へ単身で移住し米国事業の立ち上げをゼロから行う。現在6カ国でサービスを展開。 事業を通じて知識を自動で整理し簡単に脳内にダウンロードできるようにするナレッジトランスファーの実現を目指す。京大情報学学士/修士、マサチューセッツ工科大学MBA

AIがアシストする労務相談プラットフォーム「HRbase PRO」(Flucle)

社会保険労務士向け労務相談SaaS「HRbase PRO」を提供する株式会社Flucle(フラクル)。2015年に設立し、人事労務コンサルティング、研修サービスなどを経て2019年にHRbaseサービスを提供開始。労務管理に関する法律やQ&A、説明資料などのデータベースを提供しており、2024年4月には生成AIが労務相談に対して最新かつ正しい資料を基に回答を行う「労務相談AI」機能を実装。多くの社会保険労務士事務所に利用されている。

三田 弘道
Flucle
代表取締役
公式HP | 公式X

大阪大学大学院在学中に社会保険労務士試験に合格。 株式会社ミナジンでは労務管理支援とシステム設計、開発を行う。 300社以上の企業の労務管理支援の中で労務領域の属人化を課題に 感じ、「HRbase PRO」を開発。 全国社会保険労務士連合会 イノベーションAIプロジェクト委員。 大阪府社会保険労務士会 デジタル化推進特別部会員。

高品質アノテーションデータを、全国のクラウドワーカーが作成する「harBest(ハーベスト)」(APTO)

株式会社APTOは、AI開発でボトルネックになるデータ作成作業を素早く低コスト・高品質に実施できる「harBest」を提供する。AI開発には、高品質で大量なデータが必要で、AI開発の80%を占めるのがデータ収集/作成である。そのような課題解決のため、APTOは効率的にデータ作成ができるSaaSツールを提供する。また、データ作成作業は、24時間365日全国にいるクラウドワーカーに依頼可能である。クラウドワーカーの中には月間で5万円以上を稼ぐユーザーも存在し、他のポイ活アプリには類を見ないほど稼げるアプリになっている。

高品 良
APTO
代表取締役CEO
サービス公式HP | 公式X

大学で情報システム工学分野の専攻をした後、SEとして大手基幹系システムのインフラ構築やバックエンドの開発に携わる。2017年にVR事業で独立し、エンタメ系VRコンテンツの開発を手掛ける。2020年1月にAIのデータ作成に課題を感じ、APTOを共同創業。

ブラウザ拡張機能でユーザーと事業者の間に入り、Eコマース体験を最適化する「PLUG」(STRACT)

ショッピングアシストアプリ「PLUG」を運営する株式会社STRACTは2017年設立。PLUGは、iOSのSafariブラウザで動作し、パーソナライズされたクーポンのオファーが自動で届いたり、価格比較を自動で実行したりする。Apple JapanやAdidas、Qoo10、じゃらん、SBI証券など国内約1000以上のECサイトと提携しており、現在約40万人のデイリーアクティブユーザーがいる。ユーザーは経済的に賢い選択が自動化できる一方、ECサイト側にとっても、離脱したユーザーや高LTVユーザーのコンバージョンがアシストされる、「コンバージョンのラストワンマイル」を最適化するプロダクトである。

伊藤 輝
STRACT
代表取締役社長
公式HP | 公式X

1995年北海道生まれ。ソフトウェアエンジニア。8歳よりプログラミングをはじめ、個人事業として開発していたAndroid音楽アプリのヒットを契機に、慶應義塾大学在学中の2017年、株式会社STRACTを法人成りにより設立。開発したモバイルアプリはシリーズ累計国内500万DLを達成。慶應義塾大学ではユーザインタフェースの研究に従事しIoTデバイス「MagicKnock」を開発。2019年にデーティングアプリ事業を株式会社パートナーエージェントへ事業譲渡後、2022年よりショッピングアシストアプリ「PLUG (プラグ)」を開発。

企業と妊婦社員のための、パーソナル助産師伴走型サービス「MamaWell」

妊娠・育児期女性を対象に、「パーソナル助産師」と「デジタルヘルスデータ」を組み合わせ相乗効果を最大限に引き出した伴走型健康管理サービスを法人向けに提供している株式会社MamaWellは2022年に設立。働く妊婦が抱える健康と仕事のバランスの課題に対し、ウェアラブルデバイスで取得したデータを基に、各人専属の助産師が個別にサポートを行う。企業には就労中の妊婦社員の業務負荷を可視化したレポートを送付し、就労環境の調整や個別事案に対応できる企業向け相談に対応している。これにより、企業はミスコミュニケーションの解消や、適切な業務量への見直しを行うなど、従業員の健康を保ちつつ生産性を高めることができる。

関 まりか
MamaWell
代表取締役
公式HP | 公式X

富山市出身、つくば市在住。大学卒業後、助産師として総合病院に勤務し、500人以上の出産に立ち会う。その後、千葉大学大学院に進学し、「妊婦の身体活動」をテーマに研究を進め、2023年3月まで「JST次世代研究者挑戦的研究プログラム」の支援を受けて博士論文研究を実施。博士課程在籍中に、自身の研究・助産師・妊娠経験を起業シーズに株式会社MamaWellを創業。千葉大学・筑波大学の2大学発ベンチャーとして認定される。「パーソナル助産師」×「ヘルスデータ」で妊娠生活と仕事の両立を支援する伴走型健康管理サービスを提供し、2023年度経済産業省「フェムテックサポートサービス実証事業」に採択。

表彰式

(終)

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編集チーム:小林 雅/原口 史帆/浅郷 浩子/小林 弘美/古川 琢郎

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