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ICC KYOTO 2022 D2C & サブスク カタパルトに登壇いただいた、cadre 藤巻 滉平さんのプレゼンテーション動画【発売初日で売上1億円! YouTube番組から生まれたブランド「cadre(カドレ)」は消費者と共に“求められる家電”を作る】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット FUKUOKA 2023は、2023年2月13日〜2月16日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションのオフィシャルサポーターはプレイドです。
▶【速報】保育施設向けおむつサブスクで手ぶら登園を実現!「BABYJOB」がD2C&サブスク カタパルト優勝!(ICC KYOTO 2022)
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【登壇者情報】
2022年9月5〜8日開催
ICC KYOTO 2022
Session 12A
D2C & サブスク カタパルト
Sponsored by プレイド
藤巻 滉平
株式会社cadre
代表取締役
1993年神奈川県生まれ。大学在学中に起業し、経営と並行して、受託開発と投資事業を行う会社に入社。投資先を含む、ベンチャーから大企業まで様々な新規事業開発に従事。複数の事業売却経験を経て、Youtuberのヒカルと格闘家の朝倉未来が主催する、YouTubeで延べ1000万回再生された起業家育成リアリティショー『ノンタイトル』から生まれた企画として株式会社cadreを創業。家電D2C事業を展開。第一弾のプロダクトとしてドライヤーをリリースし、初日で売上1億円を突破した。
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藤巻 滉平さん 皆さん、こんにちは。
cadre(カドレ)の藤巻と申します。
「家電業界の新しい常識を作る」
これが、我々が抱えているミッションです。
量販店で納得する家電を選ぶのは難しい
私は昔から家電が大好きでした。
分解したり、組み立てたり、動くとワクワクしたりする。
それを経てエンジニアになりましたが、実際自分で家電を選びに量販店に行った際、機能性は良くてもデザイン性に対し、「いや、違うな」と思うものが多かったです。
さらにあまりの商品の多さに、どう選べばいいのか分かりませんでした。
そんなふうに困惑した経験はありませんでしょうか?
機能性もデザイン性も両方満たす、自分が納得できる商品を諦めてしまう方が、多いのではないでしょうか?
自身がもっと納得する購買体験を作ることはできないのか。
そういう思いから、cadreを立ち上げました。
家電スタートアップは、なぜ国内にほとんど存在しないのか
でも皆さん、今思っていますよね。
家電D2Cはハードルが高すぎる。
事実、家電D2Cスタートアップは、国内にほとんど存在しません。
なぜか?
家電は、初期投資が大きい割に売れるかどうか分かりません。
そして、その検証もしづらいのです。
消費者の声を反映しながらリスクを最小化し、質の良い家電を作りたいと思っていました。
YouTubeの番組をきっかけに家電開発に挑戦
実はcadreという会社は、YouTuberのヒカルさんと格闘家の朝倉 未来さんが主宰する『Nontitle』というYouTubeのリアリティショーから生まれたのです。
投資が約束され、一定の販売予測が立てられる。
そうなったら、自分の中で家電開発に挑戦しない理由がありませんでした。
良い家電を皆さんに届けたい。
詳しくは後ほどお話ししますが、今回第1弾としてヘアドライヤー(cadre hair dryer)を開発し、結果として初日で1億円以上の売上、初回発注分は即完売、追加希望を頂き、多くの人が楽しみにしてくれるプロダクトを作ることができたのです。
▶初日売上、1億円突破!ヒカル×朝倉未来のYouTube番組から生まれたプロダクト「cadre hair dryer」追加生産が決定!(PR TIMES)
本日はcadreがただインフルエンサーマーケで家電を売る会社ではなく、家電業界の新しい常識を作る存在であることをお伝えするために来ました。
家電を購入する際、消費者が抱えている課題
現在家電の購入で消費者が抱えている課題は2つあります。
1つ目は、選択肢が多すぎる。
たとえばヤマダ電機で取り扱うドライヤーは、なんと431種類もあります。
これだけあると、どう選ぶのか難しいと思います。
2つ目は、無駄なコストを消費者が負担していることです。
販促支援金や売れない商品の在庫処分費、これらが上乗せされた商品代金となっています。
では、なぜこれらが起きてしまうのか?
それは家電業界の構造に問題があるからです。
いまだに販売の中心となっている家電量販店は、常に新しい商品を並べることを求めがちです。
そこでメーカーは、売り場の確保のために速いサイクルで新商品を供給しようとします。
しかし、前のモデルと大きく変える余裕もないため、本質的ではない機能の一部追加やカラーバリエーションの追加など、マイナーアップデートされた商品が乱立します。
結果として、似たり寄ったりの大量の商品に、私たち消費者は困惑します。
購入の最大の障壁を取り去る試み
そこで消費者が本当に求めるシンプルで高品質な商品を開発することにしました。
ただ、それだけでは、初日で1億円の売上とはなりません。
購入の最大の障壁とは、皆さん、何だと思いますか?
それは、「消費者の懐疑心」です。
今回私たちはそれを取り払うために、どういう人がどんな想いで家電を作っているのかを伝えることにコミットしました。
従来の家電開発は、社内で慎重に検討した上で製品開発を行い、CMをはじめとしたマスマーケティングによる販促に頼ってきました。
消費者との接点はほぼなく、クローズドです。
その結果生まれてきたのが、今までの家電でした。
無駄な機能が多く、UI/UXの観点が欠落しがちで、そこに消費者の共感は生まれません。
商品開発の過程を消費者に見せる
今回私たちが行ったのは、消費者を巻き込んだ商品開発です。
もちろんインフルエンサーの存在もありましたが、我々が商品を開発している間の葛藤、どうしてそこを大事にしているのか、それを伝えられたからこそ、ストーリーが伝わり共感が生まれ、初日で売上1億円という数字につながったのです。
初日で1億円売上達成、その販売プロセスとは
そうです。
私たちは、販売プロセスを再発明します。
再現性はあるのか?
あります。
2つの武器で実現します。
cadreの強み①「作る力」で本当に求められる機能に集中
1つは、「作る力」です。
私たちの強みである商品企画力と、国内大手家電の製造もしている技術力のある工場とが連携することで、シンプルで本当に求められる家電を開発します。
こちらの動画をご覧ください。
とても軽量なドライヤーですが、これだけパワフルで、一般のドライヤーと比べて、およそ2倍の風量があります。
メインターゲットとなる層が、いかに速く髪を乾かすことができるか。
そして、いかに髪の毛に潤いを保てるか。
それを重視する人が多いため、機能はそれら2つを中心に絞り、普段使いから外出用までコンパクトさを実現しました。
特に子どもの髪まで乾かさなければいけない親御さんから、「軽さと風量は本当に嬉しい」という声を非常に多く頂いています。
cadreの強み②「伝える力」で欲しい商品の情報が集まる
2つ目は、「伝える力」です。
お客さんと私たちの距離が近く、誰がどんな想いで作っているかを伝えることができます。
実際、SNSはTwitterもInstagramも開設1カ月で1万フォロワーほどになり、毎日消費者から欲しい商品のDMが送られてくるようになりました。
商品のことでも、そうでないことも発信しているYouTubeアカウント(カドレの休日)も開設し、チャンネル登録者数は開設1カ月で2万人超え、そしてすでに55万回視聴されています。
家電D2Cの新しい成長モデル
では、家電D2Cのビジネスは儲かるのか?
実際1億円の売上があり、その後も順調に売れてはいますが、家電は単品通販モデルです。
実は今、消費者から「ドライヤーに合うヘアケアグッズが欲しい」という声を非常に多く頂いていて、現在高品質なヘアオイルを開発しています。
このようにクロスセルを狙い、サブスクモデルと掛け合わせることで、従来の家電メーカーの戦い方を覆し、フローとストックの両軸での成長を図ります。
初期投資が膨大に必要な家電は、自社が持つコミュニティを用い、予約販売の直販モデルを展開していくことで、データや志向に基づいた開発が可能で、在庫リスクの軽減も可能となります。
7兆円の家電の市場規模だけでなく、27兆円のライフスタイル市場も視野に入れ、伸ばしていきます。
まずは初年度売上10億円を目指しています。
11月に新宿伊勢丹でポップアップも実施したり、お試しレンタル制度やホテル、宿泊施設とのコラボを実施していくことで、より多くの方へたくさんの商品を届ける機会と話題を作っていきます。
家電業界で新しい常識を作りたい
お願いです。
消費者に愛される商品を作っていきます。
本日会場にいらしているマルイさん、伊勢丹さん、阪急阪神百貨店さん、JR西日本SC開発さん、ぜひご一緒させてください。
皆様の暮らしを豊かにする革新的な商品を作っていき、消費者にストーリーを伝えて巻き込んでいくことで、家電業界の新しい常識を作りたいと思います。
応援のほど、よろしくお願いいたします。
ありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/星野 由香里/浅郷 浩子/正能 由佳/戸田 秀成/小林 弘美