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【速報】製造から瓶詰めまでハンドメイド。築100年の古民家で造る“アマーロ”醸造場「伊勢屋酒造」が第3回 ICC SAKE AWARD優勝!(ICC KYOTO 2024)

「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場 「Industry Co­-Creation(ICC)サミット KYOTO 2024」(2024年9月2日〜9月5日開催)、9月4日に「ICC SAKE AWARD」(Sponsored by ICCパートナーズ) の決勝トーナメントが開催されました。10の酒造が参加し、酒のスペシャリストや酒を愛する審査員たちが2日間にわたって投票を行った結果、「伊勢屋酒造」が優勝に輝きました!

決勝トーナメントは、前日に行われた10社が参加した予選ラウンドを勝ち抜いた6つの酒造が、自慢の酒を出品。オフィシャル審査員、オーディエンス審査員総勢50名超が「ベスト・インプレッション」で評価。世界で戦えるSAKEを日本から生み出すことを目指すSAKE AWARD、3回目となる今回は6社から準々決勝で4社、準決勝で2社に絞られ、「伊勢屋酒造」が1位となりました。

結果速報・決勝トーナメント詳細

入賞企業と、決勝トーナメントの詳細は以下の通りです。

優勝:伊勢屋酒造

準優勝:ハッピー太郎醸造所

第3位:HOLON GIN (SOMA)

決勝トーナメント

※予選7位以下は順不同にて掲載しております。

次のラウンドに進んだ(もしくは優勝した)企業に◎印をつけています。

決勝
◎  伊勢屋酒造「SCARLET Cask Marriage batch06 スカーレット  カスクマリッジ バッチ06」
ハッピー太郎醸造所「something happy 久美子さんと桃子さん」

3位決定戦
◎  HOLON GIN (SOMA)「HOLON ORIGINAL」
みなべクラフト梅酒 (CU9)「Yii (MINABE CRAFT UMESHU No.9)」

準決勝
◎  伊勢屋酒造「SCARLET ELIXIR AMARO スカーレット エリクサーアマーロ」
◎  ハッピー太郎醸造所「something happy オリエンタルホエー」
みなべクラフト梅酒 (CU9)「MINABE CRAFT UMESHU No.4」
HOLON GIN (SOMA)「HOLON GIN 雨」

準々決勝
◎  伊勢屋酒造「SCARLET  RADICE スカーレット ラディーチェ」
◎  ハッピー太郎醸造所「something happy 政所の茶縁」
◎  みなべクラフト梅酒 (CU9)「MINABE CRAFT UMESHU No.8」
◎  HOLON GIN (SOMA)「HOLON GIN SEASONAL 金木犀」
喜多屋「KITAYA JAPANESE TEA SAKE 焙じ茶」
西平酒造「Sonic Aging」

出品酒造・酒一覧

優勝:伊勢屋酒造

神奈川県相模原市:製造から瓶詰めまでハンドメイド。築100年の古民家で造る“アマーロ”醸造場

酒造からひとこと
神奈川県相模原市に2020年設立。甲州街道9番目の宿場町「小原」に現存する、築100年の古民家を再生し酒類製造場とした。 造られる薬草酒(アマーロ)の原料は圃場で栽培した薬草を使用し、世界に届けるお酒造りに日々挑戦している。

SCARLET  RADICE スカーレット ラディーチェ

今回の「RADICE」は、根をテーマにしたアマーロです。新潟の越後薬草蒸溜所で蒸留された華やかな原酒を使用し、アンゼリカやブラッククミンなど30種以上をブレンド。3年の試行錯誤を経て完成した、華やかで大地を感じる一品です。


元永 達也
伊勢屋酒造
代表取締役
公式HP | 公式X

1986年、大阪府生まれ。渋谷のモルトバー「Bar CAOL ILA(バー・カリラ)」で店長を務めた後、新宿の「Ben Fiddich(ベンフィディック)」や台湾の「WA-SHU 和酒」、中国のゴールデンプロミスの姉妹店「ウイスキーキャット」にて勤務。甲州街道9番目の宿場町である「小原」の築100年の古民家を再生し、2020年に伊勢屋酒造を開設する。

第2位:ハッピー太郎醸造所

滋賀県長浜市:どぶろくを軸に滋賀の発酵文化や生産者の価値を発信する醸造所

酒造からひとこと
米丸ごとのサケ「どぶろく」を軸にハッピーを提供する滋賀県長浜市の醸造所。現代の食卓に驚きと楽しさを提供するべく開発した副原料入りどぶろく「something happy」シリーズを展開し、その輪郭のはっきりした爽やかな味わいで海外にもファンが広がっている。醸造の傍ら、滋賀の発酵文化や琵琶湖を大切にする生産者の価値を積極的に発信し、ミッション「発酵を通してハッピーな食環境を未来に繋ぐ」を掲げて奮闘中です。

something happy 政所の茶縁

琵琶湖源流域「政所」の無農薬実生在来茶木の緑茶を使用。「お薄」のような滋賀を語るどぶろく。


池島 幸太郎
ハッピー太郎醸造所
代表
公式HP | 公式X

ハッピー太郎醸造所代表の池島幸太郎は話せる発酵屋であり醸造家です。3つの酒蔵・計12年の蔵人修行ののち2017年糀屋・鮒寿司屋として起業。製造販売の傍ら、滋賀県ならではの発酵文化や農業漁業など琵琶湖を大切に想う生産者たちの価値について発信。2021年滋賀県長浜市・商業文化施設「湖のスコーレ」にテナント入居し、「その他の醸造酒」醸造免許取得して「米まるごとのサケ・どぶろく」醸造を開始。顔の見える生産者の副原料を活かしたどぶろく「something happy」シリーズを事業の軸に据え、新しい糀のサケを全国に届けている。事業ミッションを「発酵文化を更新し、現代の食卓に驚きと楽しさを提供して、ハッピーな食環境を未来へつなぐ」として
さらなるハッピーをお届けしたいと奮闘中です。

第3位:HOLON GIN (SOMA)

東京都中央区:東洋古来のハーブとスパイスで「心と身体の調和」を生み出すクラフトジンブランド

酒造からひとこと
『HOLON』は、“ととのえる”時間に寄り添うクラフトジンブランドです。ストレスや疲れを抱えやすい現代人にやさしい東洋のハーブやスパイスなどを調合。心と身体の調和をテーマに、その味わいを保ったまま口あたりのよさを引き出すため、ジンとしては度数の低い約35〜40度ほどに仕上げており、炭酸水などで割るとアルコール度数およそ5〜7%ほどで楽しめるのが特長です。ブランド名『HOLON』は、古代ギリシア語の「全体と部分の調和」を意味する言葉に由来しています。クラフトジンとそれを楽しむ時間を通して、心と身体の調和に寄り添う存在でありたいという想いを込めています。

HOLON GIN SEASONAL 金木犀

「HOLON GIN SEASONAL 秋 <金木犀>」は、気持ちが落ち着く香りをもつ「金木犀」を基調にしたジンです。

古くから漢方としても使われてきた金木犀の優しい香りを、柔らかい甘さの杏(アプリコット)、スパイシーなカルダモンやシナモンリーフが包み込む、芳香な味わいに仕上げました。

徐々に日暮れが早まり夜が長くなることから”秋の夜長”とも言われるこの季節に、寝る前のリラックスタイムや読書のお供にもぴったりのお酒です。

また、秋は「五行思想」の中でも「金」にあたることからイメージを想起し、パッケージのイラストデザインでは、シャイニーゴールドをテーマカラーに設定。稲や作物の収穫の季節と、神秘的な金木犀の香りを表現しています。 また、夏は「五行思想」の「火」にあたることからイメージを想起し、パッケージのイラストデザインでは赤をテーマカラーに設定。太陽の日差しの強まりとともにエネルギーが溢れる季節の訪れを表現しています。

主なボタニカル:
金木犀、ドライ桂花、杏(アプリコット)、ラベンダー、カルダモン、シナモンリーフ、シナモン、パンダンリーフ 、マーガオ、アンゼリカルート、ローズペタル、リンデン、ジュニパーベリー


堀江 麗
SOMA
代表取締役社長
公式HP

HOLON創業者。1992年生まれ。Google Japanに勤務の後、クラフトジン「HOLON」を立ち上げる。その後植物の探究・表現をするコレクティブ「VERDE」、アイスクリームを通して植物を知る「erb」を設立。クラフトジンをはじめとする飲料や嗜好品の企画プロデュースを続けながら植物にまつわる様々な領域を探求する。

みなべクラフト梅酒 (CU9)

和歌山県日高郡:南高梅発祥の地から、梅酒の価値観を変える

酒造からひとこと
国内一の梅産地・和歌山県みなべ町から生まれた「みなべクラフト梅酒」。小規模農家が自家農園で栽培した肉厚で柔らかな”紀州南高梅”を、それぞれの個性が際立つレシピでつくりあげたこのクラフト梅酒には、受け継がれてきた先人たちの知恵と、現代を彩る自由で新しい発想が込められています。

MINABE CRAFT UMESHU No.8

収穫された中でも特に香りの良い南高梅のみを使用。わずかなはちみつだけで完熟南高梅のエッセンスを引き出した甘くないクラフト梅酒は、味の濃い料理とのペアリングも楽しめます。


高田 遼
CU9(キュー)
代表取締役
公式HP | 公式X

1988年生まれ、和歌山県みなべ町出身。早稲田大学卒業後、三菱商事株式会社に入社。その後、プルデンシャル生命保険株式会社にて営業、iFデザインアワード(ドイツ)にてマーケティング、株式会社ディー・エヌ・エーにて事業企画などに従事。 iFデザインアワードに在籍中の2021年に株式会社CU9を創業し、同年末より、和歌山県みなべ町の小規模農家が自家栽培した南高梅を使った「MINABE CRAFT UMESHU(みなべクラフト梅酒)」プロジェクトをスタート。

喜多屋

福岡県八女市:創業200余年の日本酒と本格焼酎の蔵元

酒造からひとこと
福岡県八女市で日本酒と焼酎を醸す兼業蔵。創業以来「主人自ら酒造るべし」の家憲を受け継ぎ、今では当たり前になった「蔵元が経営だけでなく酒造りにも携わる」スタイルを200年以上続けている。「蔵元が酒を造れる」フェーズから「蔵元が酵母を操れる」フェーズへと進化を始めたばかり。

KITAYA JAPANESE TEA SAKE 焙じ茶

日本酒×玉露焙じ茶。伝統と革新をコンセプトに、八女のテロワールを共有する2つの素材同士が重なり共鳴し合う、和のリキュール。


木下 理紗子
喜多屋
製造リーダー
公式HP

1995年、福岡県に生まれる。14歳の頃、家業である株式会社喜多屋の後継者になることを決意。 2018年、株式会社喜多屋に入社。2020年、九州大学大学院 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 修士課程を修了。同年9月から2022年4月まで、出羽桜酒造株式会社に出向、清酒製造職に従事した。2023年4月より、株式会社喜多屋 製造リーダーに就任。2024年4月より九州大学大学院 生物資源環境科学府 生命機能科学専攻 博士後期課程所属。大学院在学時から現在まで、喜多屋および、九州大学農学部発酵科学研究室、独立行政法人 酒類総合研究所との共同研究に従事。

西平酒造

鹿児島県奄美市:音楽で熟成する“Sonic Aging”も実験中、焼酎の新しい可能性に挑む黒糖焼酎メーカー

酒造からひとこと
「黒糖焼酎で世界と奄美を繋げる」をミッションに、音楽家で奏でる酒蔵。世界最古の黒糖焼酎から、業界初の音楽付き焼酎まで、伝統と革新を持ち合わせた個性豊かな作品は、正にアルバムを作るように。3年後の創業100周年に向け、島を飛び出し、国内外へ発信を行なっている。

Sonic Aging

貯蔵樽にスピーカーを設置し、Rock、Reggae、Hiphop、島唄(奄美民謡)など様々なジャンルの音楽を聴かせて熟成したSonic Aging。音楽の振動が焼酎にどのように影響し、変化するのかを実験中!


西平せれな
西平酒造
代表取締役
公式HP | 公式X

鹿児島県 奄美大島生まれ。西平酒造 4代目代表。昭和音楽大学を卒業後、関東を中心にミュージシャンとして活動。2014年に奄美に帰郷し、黒糖焼酎造りの修業をはじめる。 2021年、代表に就任。「黒糖焼酎で世界を繋げる」をミッションに、音響貯蔵“Sonic Aging”など、焼酎の新しい可能性にチャレンジしている。

表彰式

(終)

編集チーム:小林 雅/谷 郁果/小林 弘美/浅郷 浩子/原口 史帆/古川 琢郎

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