こんにちは。
ICCパートナーズ 小林 雅です。
2018年2月19-22日まで開催したICCサミット FUKUOKA 2018も無事終了しました。
開催してほっとしておりますが次の9月のICCサミット KYOTO 2018の準備もスタートしております。次回もぜひご期待ください。
さて、毎回アンケート調査をしております。その結果を共有いたします。
ICCサミット FUKUOKA 2018のNPSは80.82%
ICCサミットでは「NPS」を採用しています。NPSとは「ネットプロモータースコア」の略で、ベイン・アンド・カンパニーが開発した手法です。
ICCカンファレンス KYOTO 2017の「愛されるブランドを創る」の記事「ネット・プロモーター・スコア(NPS®)を活用して顧客ロイヤリティを定量化する」を是非ご覧ください。
ICCサミット FUKUOKA 2018のNPSは80.82%でした(有効回答数は292名)。
前回のICCカンファレンス KYOTO 2017のNPSは69.12% (N=285)とくらべて、11.7% 上昇しました。さらに強くオススメする「10」を選択している方は実に60.62%に達します。
資料:ICCサミットのNPS
ICCサミット FUKUOKA 2018のセッションの評価
次のICCサミット FUKUOKA 2018の個別のセッション別の評価です。
ICCサミットは個別のセッションに対して「最高だった(素晴らしかった)」「良かった」「期待外れだった」の3択の質問をしております。「最高だった(素晴らしかった)」と回答した比率をスコア化し、指標として採用しています。
有効回答人数は292名の方から回答をいただきました。各セッションの回答数を292名で割った比率が「回答率」となっております。
もっとの評価の高いセッションはSession 4F「知性の核心とは何か?」でした。89.1%というのはICC史上最高評価でした。私もライブで聴いていておりましたが会場が一体となった雰囲気と登壇者議論のテンポの速さなど本当に素晴らしいセッションでした。「これぞICC」というセッションでした。
Session 4E 「知性の核心とは何か?」セッション風景
アンケート結果はICCサミット FUKUOKA 2018 プログラムもあわせてご覧ください。
資料:ICCサミット FUKUOKA 2018 アンケート結果
ICCサミットではセッション評価が50%を超えるセッションを「素晴らしい」セッションの基準として設定しています。今回は65セッション中 38セッションが50%を超える結果となりました。
前回は20セッションだったことこと考えると今回は大幅に増加しました。セッションの充実がNPSに反映されたと考えています。
資料:「最高だった」と回答した比率が50%を超えるセッション数
次にICCサミットの「セッション・ポートフォリオ」をご覧ください。
ICCサミットのセッション評価は35%〜60%のレンジに集中します。スタートアップ・カタパルトのような集客人数が多く、評価の高い「目玉」のプログラムが重要になります。今後は赤のエリアをいかに増やすか? そして今回の評価が低い青のゾーンのセッションは原因を分析し、何が課題だったのか?などしっかり改善したいと考えております。評価が低い=悪いセッションというわけでもないのですが、テーマ設定のフォーカスが弱かったなど企画者としての反省点も多いです。
資料:ICCサミット FUKUOKA 2018のセッション評価の散布図
ICCサミット FUKUOKA 2018での「ともに学ぶ」ことに対する妨害行為に関して
ICCサミット FUKUOKA 2018では定量的な評価に加え、定性的なコメントをしっかり目を通しています。「問題行為」などをコメントするところにICCの「ともに学び、ともに産業を創る」に相反する行為の報告がありました。
それは、スポンサー企業の1社が経営者同士の会話にカットインし、営業トークを繰り返すという行為でした。この行為は複数の方から報告を受けており、特に登壇者が参加する「レッド・パス(登壇者は赤色のパスになる)」専用のパーティにおいてスポンサー企業の参加者が経営者同士の会話を妨害したという大きなクレームがありました。
アンケートには「スポンサーだから仕方がないかもしれませんが・・・」というコメントがありましたが、ICCサミットは「ともに学ぶ」ことがを大切にしている場です。スポンサーだから関係なく、経営者同士が議論しているところカットインして妨害することはICCサミットの目指すところとはまったく異なります。
当該スポンサー企業に関してはクレームが多発したことを共有するとともにすべてのスポンサー企業や登壇者の方に具体的な企業名と参加者の名前を共有し、主催者として謝罪いたしました。今後の参加も制限することになりました。
今まではさすがにこのようなことはしないだろうと特にガイドラインはなかったのですが、今後はこのような意図的な営業行為はスポンサーの展示ブースなど限定したエリア以外では全面的に禁止することに決定いたしました。また、「意図的な営業行為」に関してもガイドラインを策定し、遵守いただくようにいたします。例えば経営者同士の会話をカットインし、一方的に営業する(ビラを配るなど)ことは禁止いたします。
ICCサミットでの正しいアプローチは今回のIBMさんやレノボ・ジャパンさんのようにバリスタやモバイルバッテリーの無料貸し出しのような「感謝」型のマーケティングです。
「スピーカー企業なのにこんなことをしてくれる!」という感謝が好印象につながり、結果としてスムーズな名刺交換につながる。コーヒーは「美味しい」、バッテリーは「助かった」ということになる。どういう状況でどのようなことが求めらているか?をしっかり考え、それに見合あったものを提供する。それがスポンサードされたものだと好感度が変わります。
好感度の「貯金」みたいなものがあり、それを営業行為のようなマイナスを埋めると考えています。
以上がICCサミット FUKUOKA 2018のアンケート結果でした。
次回もさらにレベルアップすべく日々考えていきたいと考えています。ぜひご期待ください!