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【速報】父から受け継いだ育てる漁業で、こどもたちの未来に食をつなぐ「Firesh®」(ふく成)がクラフテッド・カタパルト優勝!(ICC FUKUOKA 2023)

「ともに学び、ともに産業を創る。」エクストリーム・カンファレンス 「Industry Co­-Creation(ICC)サミット FUKUOKA 2023」、2月15日に「CRAFTED CATAPULT 豊かなライフスタイルの実現に向けて」 Sponsored by Makuakeが開催されました。8社のものづくり企業が各7分間の熱いプレゼンテーションを繰り広げました。審査員の投票の結果、父から受け継いだ育てる漁業で、こどもたちの未来に食をつなぐ「Firesh®」(ふく成)が優勝いたしました!

結果速報

ICCサミット FUKUOKA 2023 Session 8A 「CRAFTED CATAPULT 豊かなライフスタイルの実現に向けて」優勝は、父から受け継いだ育てる漁業で、こどもたちの未来に食をつなぐ「Firesh®」(ふく成)(得点:40点)でした!

第2位は、創業90年の手工業技術で、受注生産から自社開発商品の国内外展開へ挑戦する「増田桐箱店」(得点:28点)でした。

第3位は、トマトを食卓に当たり前にある存在へ、規格外トマトの生産加工「ヨダファーム」(得点:25点)でした。

当日の中継映像もぜひご覧ください。

登壇サービス・プロダクト一覧

優勝:父から受け継いだ育てる漁業で、こどもたちの未来に食をつなぐ「Firesh®」(ふく成)

とらふぐや真鯛の養殖・加工販売を行う株式会社ふく成は2016年創業。熊本県の天草でのとらふぐ養殖で60年以上の歴史を引き継ぐふく成は、過去30年で水産業者は激減し、一次産業が儲からない現状に対して水産業の高付加価値化での解決を目指し、水産養殖×特殊冷凍技術で、旨味やコクが27%アップ、アニサキスが死滅した安全な「冷凍鮮魚」を実現した。コロナ禍以前は卸売業専門だったが小売業も開始し、産直ECサイト「食べチョク」では、水産部門2年連続1位を達成。「冷凍鮮魚」は美味しさが保たれるだけでなく、輸送、フードロス削減、価格の安定、作業効率化など多くの利点があり、その強みを活かして高付加価値かつ持続的なスマート水産業を推進したいとする。


平尾 有希
株式会社 ふく成
取締役
HP

短期大学卒業後、Five foxesに就職。父の病をきっかけに帰熊し、熊本ファミリー銀行(現 熊本銀行)へ転職。24歳の時にふぐ割烹「福なり」の女将として経営に携わる。28歳の時に「急性骨髄性白血病」を患い約2年間の闘病生活を経て、ふく成へ復帰。現在は仕事・家事・育児と日々奮闘中です。

2位:創業90年の手工業技術で、受注生産から自社商品開発の国内外展開へ挑戦する「増田桐箱店」

株式会社増田桐箱店は1929年の創業以来、福岡県古賀市で桐箱の製造販売を行う専門店。人間国宝や国立博物館の作品を収納するハイエンドな箱から全国の特産品などのギフトの箱まで年間約120万個を製造している。2013年からは「桐箱のある生活」というコンセプトを掲げ、福岡在住のプロダクトデザイナー小嶋 健一氏と「kirihacoプロジェクト」を開始し、ブックシェルフや米びつなど、桐の特性を生かした商品開発を行っている。2022年6月からは、東京・御徒町の実店舗「hacotas (ハコタス)」にて販売している。今後はこの店舗で桐箱のオーダーメイド等の製作相談も可能となる予定である。


藤井 博文
株式会社増田桐箱店
代表取締役
HP

1987年生まれ 普通高校を卒業後、台湾へ語学留学へ。留学の最中に祖父が訪台し事業を継がないかと話をうけ2007年帰国後増田桐箱店へ入社。2010年同社副社長へ就任2012年代表取締役社長へ就任。就任後2工場を統合し、2013年古賀市青柳町へ新社屋を建設移設へ2014年桐箱の加工技術をいかした「kirihaco」ブランドを立ち上げBto事業へ、その後海外展開などを含め今にいたる。

3位:トマトを食卓に当たり前にある存在へ、規格外トマトの生産加工「ヨダファーム」

山梨県で約60年前から続くトマト農園を運営している株式会社ヨダファームは2022年設立。山梨県特有の高い晴天率と日照量という環境と、ヨダファームこだわりの栽培方法によって作られるトマトは、甘みと酸味のバランスが絶妙で濃厚な味わいである。ただ農業協同組合に出荷する際には味ではなく規格が重視されるため、販売できない規格外トマトを使った加工品の製造も始める。規格外トマトの加工品で過去7回、Makuakeにてクラウドファンディングに挑戦し、総勢2669名、応援総額2100万円超を達成した。将来的には農家が自分で規格外野菜を加工できるシェアキッチンを備えたトマト料理を提供するレストランの開業を目指す。


功刀 隆行
株式会社ヨダファーム
代表取締役社長
HP

大学卒業後、山梨県厚生農業協同組合連合会に就職。 職場で出会った妻と結婚し妻の家業であるトマト栽培に感銘を受けると共に、日常では知り得ない「農業界の現状」を深く知る。 そこで日増しに『このままじゃ農業は変わらない』 と強く感じ、ついに自らが10年間続けた仕事を辞め、周囲の心配を押し切り就農、農家として状況を肌で感じながら、次世代へ進化させたいと思い活動開始する。 自治体やJAだけではなく我々農業者側から何か現状を打破できることが無いかと試行錯誤している。 これまでMakuakeにてプロジェクト過去7回実施、ただ今8回目に挑戦中!

本家9代目が免許再取得で復活させた清酒「敷嶋」(伊東)

愛知県半田市亀崎町で日本酒を製造する伊東株式会社は2020年創業。1788年に創業、2000年に廃業した伊東合資会社にて製造されていた日本酒「敷嶋」を、伊東家9代目の伊東 優さんが復活させた。日本酒製造に必要な「清酒製造免許」は廃業の際に返却されてしまっており、現在は原則として新規発行もできないが、免許譲渡を検討していた関東地方の蔵元の株式を取得することで2021年3月に再取得を果たした。免許取得前に委託醸造していた「敷嶋 0歩目」は一升瓶換算で約500本、「敷嶋 半歩目」は1000本が地元中心の販売にも関わらず即完売という人気ぶり。2022年には、復活後初めての自社製造「敷嶋 1歩目」の絞りが行われた。


伊東 優
伊東株式会社
代表取締役
HP

1984年生まれ。愛知県半田市出身。一橋大学経済学部卒業後、2007年よりNTTドコモにて勤務。実家が酒蔵だったが、2000年に廃業。自身も醸造とは無縁の世界へ就職するが、2014年祖父の死をきっかけに酒蔵復活を決意。2018年にドコモを退職。鯉川酒造、長珍酒造、福持酒造場にて酒造りを経験。2020年、2021年と福持酒造場にて「敷嶋0歩目」「半歩目」を製造し、ブランドを復活。M&Aにより清酒製造免許を再取得、2021年12月より念願の半田市亀崎町にて酒造りを開始し「敷嶋1歩目」をはじめとした商品を展開。食事とお酒、それぞれの味を昇華させる、愛知らしい酒質を目指している。2022年10月旧宅が有形登録文化財に上申され、酒蔵復活のきっかけにもなった巨大な木造建造物群の活用を2023年より本格化予定。建物の一部を飲食店などに改装し、2023年夏オープンを目標に、”ここでしか味わえない空気感”を提供すべく検討中。

イチゴ狩りで市内観光No.1、地域から農業を盛り上げる「井上寅雄農園」

株式会社井上寅雄農園は2021年創業。古くは家業としてりんごや桃の生産を担っていたが、地元の長野県佐久平にレジャーがないことに着目して、イチゴ狩り農園を開業。最新鋭のハウスをオランダから導入するなどして、国内外からの観光者流入を作り、2023年度には年間来園数1万人を見込んでいる。規格外のイチゴと酒造のコラボによるアップサイクルや、6〜11月の洋菓子に使われるイチゴがアメリカ産であることから、夏場の生産による輸入産からのリプレイスへの挑戦など、新たな試みを続ける一方で、農業従事者の定着を促進するべく経営や生産支援のサービスなども精力的に行っている。


井上 隆太朗
株式会社井上寅雄農園
代表取締役
HP | STARTUP DB

1992年に長野県佐久市で生まれる。 地元佐久長聖高等学校(野球部)→玉川大学農学部を卒業後、日本農業経営大学校に進学。イチゴ栽培の事業計画発表において優秀賞を受賞。 その後、さらに農業の勉強をするためオランダに単身渡航。 Verkuijlen Fruit & Vegetablesに勤務し、イチゴ栽培について深く学ぶ。 帰国してからは、長野県内の企業の農業事業立ち上げに参画。2020年に「井上寅雄農園」を設立し、 長野県が行なっている「信州アクセラレーションプログラム事業」の第3期生にも選ばれている。

1300年前の飛騨の匠の技術、国産材で作る家具「飛驒産業」

岐阜県高山市で木工家具を製造販売する飛驒産業株式会社は1920年創業。企業理念に「匠の心と技をもって飛騨を木工の聖地とする。」という志を掲げる。「人を想う」「時を継ぐ」「技を磨く」「森と歩む」という4つの価値観を大切にし、1300年前の飛騨の匠の技術を引き継ぎ、国産材を活用したデザインと使い心地にこだわった家具を製造、理念を伝える店舗を展開している。産学官共同研究から生まれた最高の座り心地と最高のデザインの「SEOTO-EX」は「立ち上がりたくない椅子」とも評される。椅子一脚8万円〜18万円という高価格帯のブランドであるが、好評のため注文から商品到着まで4〜5カ月かかる商品もある。


岡田 明子
飛驒産業株式会社
代表取締役社長
HP

岐阜県高山市生まれ。南山大学外国語学部卒業。 2011年飛驒産業株式会社に入社。2020年の創業100周年を機に、自社の方向性を定めたいという想いからブランディングプロジェクトを立ち上げ、企業理念の言語化・体系化を牽引した。2021年12月、代表取締役社長に就任。

イチゴの可能性を世界へ広げる「おさぜん農園」

2008年から京都府八幡市でイチゴの観光農園を営む株式会社おさぜん農園は2012年創業。イチゴは運送や販売の期間も踏まえて完熟前に収穫されてしまうのが一般的であるが、おさぜん農園は完熟させてから収穫した一番おいしい状態のイチゴを食べて欲しいという思いから、出荷主体ではなく観光農園という形でイチゴを提供している。イチゴを通して農業に興味を持ってくれる人を増やしたいという目標もあり、農業未経験者へのノウハウの伝授や研修受け入れ、独立支援も行っている。海外で売られる輸出果物の鮮度に課題を感じ、マレーシアでの現地生産、現地消費を目指して挑戦中。


長村 善和
株式会社おさぜん農園
代表取締役
HP

1983年京都府生まれ。江戸時代初期から続く農家の長男として生まれ、2008年から地元京都にていちごの高設栽培を開始。2012年5月に「いちごの可能性を追求する」という経営理念のもと、株式会社おさぜん農園を設立し、いちごの生産から販売・加工・流通など一気通貫でいちごに纏わる事業を展開。「食卓にいちごのある生活を」をコンセプトに、いちごのお塩・お砂糖などのいちご調味料を開発。近年は新たないちご体験サービス「いちごの庭プロジェクト」や新規就農希望者を応援する「いちご農家応援プロジェクト」を手掛け、平地での夏いちご栽培にも挑戦。現在は、マレーシア・キャメロンハイランドでのいちご現地生産に取り組む。

あまおう、栗…さまざまな地元産副原料と「クラフトサケ」を醸す「LIBROM」

株式会社LIBROMは、代表の柳生 光人と醸造責任者の穴見 峻平が阿部酒造などの酒蔵でそれぞれ修行したのちに、「その他の醸造酒」の酒類製造免許で2020年に創業。「その他醸造酒」は日本酒の醸造工程で何らかの副原料を加える必要があるが、LIBROMではあえて副原料をふんだんに使用することで、日本酒カクテルのような新鮮な味わいの「クラフトサケ」を福岡の街中で造っている。「自由な醸造スタイルで酒造りにロマンを」をモットーにしており、副原料にはあまおうや栗といった福岡県産の原料を使う。1本2600円〜2900円という日本酒と比べて高めの価格設定帯であるが、販売当日には予約で売り切れることもある。


柳生 光人
株式会社LIBROM
代表取締役
HP

創価大学卒業後、山口県にある新谷酒造に修行に入り、1年間酒造りを学ぶ。その後石川県の農口尚彦研究所に入社し、農口尚彦杜氏のもとで3年間お酒造りを学ぶ。2020年7月株式会社設立。2021年5月LIBROM Craft Sake Breweryをオープン。

表彰式

編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/小林 弘美/原口 史帆鵜飼 一誠/古川 琢郎

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