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2020年9月29日〜30日、ICCオフィスにて、ICCサミット KYOTO 2020の最後のイベント、運営スタッフ打ち上げが、2回に分けて行なわれました。そこで今回初の試みとして開催された「チーム・カタパルト」の書き起こし記事をお届けします。「B会場運営チーム」を代表してプレゼンを行なったのは坂井健さんです。ICCサミットの運営を担うスタッフがどんな人たちで、どんな役割を担っていたかわかる内容です。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット FUKUOKA 2021は、2021年2月15日〜2月18日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
「チーム・カタパルト」とは
各運営チームの代表が、ICCサミットでのチームの奮闘や学びを、ICCサミットのピッチコンテスト「カタパルト」さながらに4分間でプレゼンするというもの。
今回のプレゼンター坂井さんが所属した「B会場運営チーム」は、通常セッション、ラウンドテーブル、ワークショップとバラエティーに富むプログラムの運営を行いました。
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【チーム情報】
ICCサミット KYOTO 2020
(B会場運営チーム)
飯島 和也、遠藤 隆太、金田 拓也(統括)、木下 智史、坂井 健(統括)、関谷 丈二(統括)、中野 聡美
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坂井 健さん 皆さんこんにちは!B会場運営チームの坂井健です。
突然ですが、会場にいらっしゃる皆さんの中で、今回運営チームの統括ではなかった方はどれくらいいらっしゃいますでしょうか?
(会場過半数が挙手)
ありがとうございます。
では今手を挙げていただいた方の中で、「いつか統括をやってみたい」と思っている方はどれくらいいらっしゃいますでしょうか?
(会場ちらほらと挙手)
ありがとうございます。
今日僕がどうしてもここに立ちたかったのは、初統括としてどういう風に考えたのか、どんな風にメンバーと一緒に会場をつくってきたのかをお伝えしたかったからです。
初の統括業務。気持ちは“全軍前進”!
僕がICCサミットに参加したのは、今回で3回目です。1回目と2回目はA会場でカタパルトの運営を担担当しました。カタパルト会場の統括と言えば、福西さん、今井さん、三輪さんが有名ですね。
ずっと、彼らの大きな背中を見ながら運営をしてきました。
これまでの統括に負けたくない!絶対頑張るぞ!と、今回初めて統括に挑戦しました。
B会場運営メンバーは、このような顔ぶれです。
ご覧の通り、僕はICC歴が一番短いにもかかわらず統括を任せていただきました。
気分は「全軍前進」(※)。
▶編集注:漫画『キングダム』で、侵攻してきた趙軍討伐のため、秦軍10万の総大将の任を受けた秦の大将軍・王騎(おうき)が発した一言。
ICCサミット運営の事前準備を徹底的に行う
絶対に成功させたい!そう思って徹底的に準備をしてきました。
例えば、ランチ会を実施したり、ストレングスファインダー(※)を使って一人ひとりの個性を知るワークを実施したりするなど、皆で情報交換を行いました。
▶トム・ラス『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0 (日本語) 』(日本経済新聞出版)
これだけ準備したから絶対大丈夫!僕は意気揚々と、会場のある京都に向かったのです。
開催前日、チームメンバーときちんと向き合えていなかったことに気付く
準備日になりました。準備は完璧。リハーサルもしっかり行うことができ、新型コロナウイルス感染症対策のオペレーションも確認しました。
明日は万全だ!そう思って僕はスタッフ前夜祭(※)に行ったのです。
▶スタッフ前夜祭も“新しいスタイル”で。明日からの挑戦と、サミット成功への想いが一つに!【ICC KYOTO 2020レポート】
しかし、そこでカネタクさん(B・C会場統括 金田さんの愛称)からかけられた言葉は、僕が思っていたものとは全く違いました。
「たける、メンバーのことちゃんと見てる?」
そう言われてしまったのです。
同じ運営チームの遠藤くんからも、「たけるさんが何を考えているか分からない。置いてきぼりにされている感じです」と言われてしまったのです。
ショックでした。絶対に成功させてやると決めて臨んだB会場で、僕はメンバーから置いてきぼりで何も分からないと言われてしまったのです。
確かにその時の僕は、「オレが模範にならないと」「オレがチームを引っ張らないと」と思ってしまっていました。
理想の統括の背中ばかりを追っていて、チームメンバーとしっかりとコミュニケーションできていなかったのです。
一人ひとりの声を聞き、メンバーの主体性を引き出した
そこからはできる限り一人ひとりとコミュニケーションを取って、運営においてどのようなことにどれだけの不安を持っているのか、どうしたら改善できるのかを考えました。
さらに、ICCサミットの運営になぜ挑戦したいと思ったのか、ここでは他にどんなことがやってみたいのか、そういったことも一人ひとりとコミュニケーションすることができ、主体性のあるメンバーにはどんどん業務を任せていきました。
そして3日目、僕は会場には行くことができなかったのですが(※)、
▶編集注:前日夜に特別プログラム「CRAFTED NIGHT」「Co-Creation Night」の深夜に渡る運営と備品撤収を担当をしたため、午前中は宿泊所に待機しサミット会場には不在であった。
運営のミスがゼロなのはもちろんのこと、もっともっとICCに貢献したい、挑戦したいというメンバーも出てきてくれました。
雅さん(ICC小林さんの愛称)が、ICCサミット KYOTO 2020が終わってから、「次回どういうチームで挑戦したいですか?」という投稿をされました。
そこでB会場運営チームの遠藤くんが、いの一番に「カタパルト会場運営をやりたいです」と言ってくれました。
彼が、会場運営でも一番難易度の高いカタパルトでICCに貢献したい、挑戦したいと言ってくれたことがとても嬉しかったです。
統括は、メンバーの個性を輝かせる「オーケストラの指揮者」
「こんな統括で良かったんだろうか?」と不安になっていた僕に、チームメンバーからサプライズがありました。それがこちらの動画です。
確かに僕は理想的な統括にはなれなかったかもしれません。
でもこのビデオメッセージは、B会場運営チームのメンバー一人ひとりが、このB会場でよかった、やり甲斐があった、しっかり運営できたと思ってくれた証拠なのではないでしょうか。
はじめ僕は、「統括は自分が何でもできなければならない」「統括は指示者だ」と思っていました。
ですが今では、統括は指示者などではなく、一人ひとりの個性を輝かせる「オーケストラの指揮者」だと思っています。
一人ひとりが個性豊かな楽器を持ち、その個性豊かな楽器を演奏できてこそオーケストラになる。僕はそういう統括として次回も挑戦したいと思っています。
いつか統括に挑戦したいという人のために、何かご参考になることがあれば幸いです。
ご清聴いただき、ありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/フローゼ 祥子/戸田 秀成
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