創業者が社長を譲る条件とは?【C16-1 #9】 – 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

創業者が社長を譲る条件とは?【C16-1 #9】

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これまでに配信した、経営に関する議論を総特集いたします。今回は、ICC Connection 2016 から、「俺たちのHARD THINGS」を15回に再編集してお届けします。15回シリーズ(その9)は、クラウドワークス吉田さんに、役員全員が退任を考えたという上場後の「HARD THINGS」についてお話しいただきました。セプテーニ佐藤さんのアドバイスにも注目です。ぜひ御覧ください。

ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス KYOTO 2017は2017年9月5〜7日 京都市での開催を予定しております。

「俺たちのHARD THINGS」の配信済み記事一覧

小林 では次、いよいよ最後の「HARD THINGS」です。

小林 ついにクラウドワークスの話ですね。吉田さんお願い致します。

吉田 はい。結論としては再度一致団結してやっております。

というのも、ドリコムでの経験から、上場後にくる組織の歪みのようなものは、アナウンスしていたのです。

さらに、クラウドワークス上場時には役員に1名、上場後の戦略だけを考える担当をつけました。

その担当は、つまり上場にまったくコミットしない役員です。そういう役員も立てていたので、比較的ソフトランディングにできるかな、と思っていました。

ですが、上場時30名、上場後半年で50名増えて、80名です。この80名のマネジメントということで歪みがとても出ました。

ですから上場後の3年は3人しか辞めていないのに、上場後に「吉田さんが嫌だ」という理由で、幹部クラスで採用して辞めた者がいたのです。

成田(副社長)に社長を譲った方が良いのではないか

高橋 それはショックですね。

田中 キツイですね。絶対に言われたくないです。

吉田 これでまず、私の人望はガタ落ちです。

当時私は、名物副社長の成田に社長を譲り渡した方がいいのではないかと思いました。

成田 修造さん(株式会社クラウドワークス 取締役副社長 COO)

小林 それは誰かに言われたのですか。それとも自分でそう思われたのですか。

吉田 私の人望がないタイミングだったので、そういう風潮になっていた。そして、常勤監査役に「ちょっと話があるのです」といって飲んだ時のことです。

私は、「社長を成田に譲ろうと思うのですが」と相談をかけました。すると、常勤監査役は「それ良いと思うよ」と言うのです。

全然引き止めもしないんです(笑)。

そこで、私のケースで行けば、「社長を譲り渡すということはどういうことなのか」ということを研究したのです。

結果、以下の結論に達しました。

その時は、(クラウドワークスは)赤字で、社長と副社長の信頼関係がまだ十分にない中でした。

要は、信頼関係というのは利益を通じてできるものですから。

少なくとも営業利益を100億円くらいは私と副社長で出した後でなければ、結局一回引き渡したとしても自分として心残りがあるのでまた戻って来てしまう。

最近はこうしたケースが頻出しています。よって、いろいろ話をして、留まることに私はしました。

苦しい時に降りたら駄目だ

小林 高橋さん、どう思われましたか。

高橋 ソフトバンクなどはまさにそうですよね。

吉田 最近結構そういう話が多いのですよね。創業者復帰というような。

本当に後継者育成の成功事例などないのではないかというくらいです。

高橋 相当打率が低いですよね。

小林 そういう意味ではセプテーニは稀有な存在でしょうか。

吉田 稀有だと思います。

そして、(セプテーニの)佐藤さんに聞いたらそうおっしゃっていました。

佐藤光紀さん(セプテーニホールディングス代表取締役社長)

営業利益をしっかり出すところまで七村さんと佐藤さんでやって来たから、七村さんとしても「彼はちゃんと利益を出せる男だ」という信用があり引き渡した、と。

つまり、苦しい時に引き渡したのではなくて、2人で結果を出してから引き渡した。

ですから、苦しい時に降りたら駄目だと、佐藤さんには言われました。

「今は社長を引き渡している場合ではないよ」

と言って。

田中 僕はもう30年間引き渡さないという宣言をしてしまっています。

小林 でも、孫さんのケースではないですが、それがさらに20年とか伸びたりはしませんか。

田中 そうだと思います。

別に辞める気はないということはずっと言い続けていますから。

ただ、30年たつと70歳なので、少しヨボヨボでしょう。

ですから、そのくらいだとは思っていますが、後30年は社長をやり続けるということは言ってしまっています。

(続)

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/石川 翔太

続きは 自分がやりたい事業にかける思いこそ創業者の強み(ナイル高橋) をご覧ください。

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【編集部コメント】

続編(その10)では、クラウドワークス吉田さんのお話から、社長を退く条件などを議論しました。各登壇者で会社への考え方が違い、興味深いです。是非ご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。

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