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ICC KYOTO 2025 スタートアップ・カタパルト登壇いただき4位に入賞した、しゃもじ 土井 良記さんのプレゼンテーション動画【データに基づくトレーニングと遺伝子検査で、野球選手の可能性を最大化する「しゃもじ」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください！
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット FUKUOKA 2026は、2026年3月2日〜3月5日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。
本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。
▶【速報】生産加工の“かくれフードロス”をアップサイクルで解決する「ASTRAFOOD PLAN」がスタートアップ・カタパルト優勝！（ICC KYOTO 2025）
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【登壇者情報】
2025年9月1日〜4日開催
ICC KYOTO 2025
Session 1A
STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門
Sponsored by EVeM
土井 良記
しゃもじ
代表取締役
公式HP | 公式X
株式会社しゃもじ 代表取締役／筑波大学研究員。國學院大学卒業後、米国の大谷翔平選手らメジャーリーガーが多く通うトレーニング施設「Driveline Baseball」にてトレーナー資格を取得。2023年に、野球選手のパフォーマンス測定・トレーニング・怪我予防を統合したプラットフォーム「Suportal」を立ち上げ、プロ・アマチュアを問わず約7,000名の選手にサービスを提供。筑波大学との共同研究を推進し、現在は次世代型動作解析システムの開発や遺伝子検査を活用したアスリートマネジメント事業を展開。世界唯一のスポーツ総合商社として、グローバル市場での事業拡大を目指している。
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土井 良記さん 株式会社しゃもじの代表、土井と申します。
本日はよろしくお願いします。
メジャーリーガーとプロゴルファー、2人の共通点は？
「スポーツ界の新たなスタンダードを創る」、ということで、まずはこちらをご覧ください。
ドジャースの山本 由伸選手は、身長178cmで体重80kgと、メジャーリーガーとしてはあまり大きくないにもかかわらず、球速159km/hの豪速球を投げます。
有名なゴルファーであるローリー・マキロイ選手は、330ヤードも飛ばすのですが、175cm 73kgで、日本人で言えば標準体型ですが、ゴルファーとしては小さいと思います。
これらの選手の特徴、共通点は、小さくても身体の使い方が上手いことで、だからこそ戦えているのだと思います。
野球特化の身体能力測定×トレーニング×遺伝子検査を提供
我々は野球特化で、人それぞれの身体的な特徴、特性の身体能力測定を国内にて、出張型で行っております。
測定結果に基づくトレーニングを提供した上で、さらに、野球特化で遺伝子検査キットを提供しています。
サポート後、一躍プロの注目を集めた選手も
豊川高校の中西 浩平選手は、もともと球速139km/hのピッチャーでしたが、半年足らずで152km/hまで上がりました。
本人の努力の賜物なのですが、我々が提案した毎月のトレーニングをきちんと行ってくれています。
一躍、プロ注目のピッチャーとなり、今年のドラフトで指名されるのではないかというピッチャーになりました。
▶【高校野球】豊川の中西浩平投手がプロ志望届提出 最速152キロ右腕（東愛知新聞）
二番手だったピッチャーもこの夏、球速が134km/hから150km/hとなりました。
強豪校ではない学校の100km/h出なかったピッチャーも、135km/h（2025年8月時）まで上がりました。
甲子園の常連2校もサポート
このようにチームをサポートさせていただいており、有名どころだと、2025年、夏の甲子園で準優勝した日大三高に、私たちは毎月トレーニングのために行かせていただいています。
また、ベスト8に入った東洋大姫路高校も支援している、そんな会社です。
怪我なくパフォーマンス向上を目指す「Suportal」
この事業の立ち上げ背景は、私自身がものすごく野球が好きだからです。
それに尽きます。
私自身、高校まで野球のプレイヤーをしており、大学でも続けようと思ったのですが、怪我が原因で断念してしまいました。
私だけではなく、野球経験者の約7割が怪我を経験していると言われています。
そのうちの約8割が、肩、肘、腰という特定部位に痛みを発症させています。
これだけ分かっているにもかかわらず、野球界の現状はなかなか変わりません。
ですから、我々はまず現状を把握した上で、適切なトレーニングを提供するためのソリューションを展開しています。
プロの測定士による出張身体能力測定
ただ、測定はかなり面倒なので、全て我々にお任せください。
かつ、50ほどある測定項目を、プロフェッショナルの測定士たちが測定します。
個人最適化トレーニング動画、詳細分析を提供
さらに、専用アプリを提供しており、アプリ上で測定結果をフィードバックし、その選手に合わせたトレーニング動画のセットリストをAIが生成します。
投球動作、打撃動作の動作分析をし、投球の回転数や縦横にどれくらい変化しているか、などの細かい数値データも閲覧いただけます。
高校生はアプリを渡しただけではなかなか続かないので、現場に行って、汗水たらして一緒にトレーニングをしている点が一番刺さっています。
希望者には野球特化の遺伝子検査キットを提供
こちらは希望制ですが、遺伝子検査キットも提供しています。
唾液検査をしていただくと、人によって異なる必要栄養素に合わせた食事の指導をしますし、人によって違う筋肉のタイプや質も分かるので、それに合わせたトレーニングを提供します。
▶大阪大学医学部発の高精度の遺伝子検査サービスに基づき開発された野球専用遺伝子検査キットで子どもの才能を最大化（PR TIMES）
月額3,500円×選手数のビジネスモデル
現在、7,000名ほどのユーザーがいて、社会人、大学生、高校生です。
ビジネスモデルは、測定、トレーニングサービスは月額3,500円で、遺伝子検査キットは33,000円(新料金)で提供しています。
ボディビルダーはプロ野球選手になれる？
現在、私たちはトレーニングにかなり力を入れています。
トレーニングと言うと筋力トレーニングのイメージがあると思いますが、我々が提供しているのは、野球が上手くなりたい人向けのトレーニングなので、ボディビルダーのように大きくなるのが目的ではありません。
ボディビルダーがプロ野球選手になれるかと言うと、そうではないと思います。
なぜボディビルダーがプロ野球選手になれないかと言うと、野球の動作に転移させられる、つまり野球動作に紐づくトレーニングをしていないからです。
会場には、ゴルフをしていらっしゃる方もいると思うので持ち帰っていただきたいのですが、ヒップヒンジと言う、骨盤を屈曲内旋するような動きがありますが、このポジションを取っていただくと出力がめちゃくちゃ大きくなるので、皆さんのヤード数も30は伸びると思います。
ぜひ、やってみてください。
投球動作・筋活動・弾道が測定できる世界初の機材を開発中
このようなポジション（ヒップヒンジ等）のことを専門用語で「アトラクター」と言い、安定すべき動作パターンという意味です。
ヒップヒンジは、そのうちの一つです。
ヒップヒンジができているかできていないかは、正直、トレーナーにしか分かりません。
つまり、今までは皆さんが判断するための数値がなかったのです。
そこで我々は、筋電センサー等を用いて、筋力数値から紐解いてヒップヒンジができているかどうかを判断しています。
ヒップヒンジ以外にも重要な要素があるのですが、それらも全て測定できるものを今、筑波大学と共同開発しています。
世界初のハード機材です。
現状、野球界はボールの回転数など結果に対してフィードバックできる分析機材はかなり揃っているのですが、我々は結果ばかりを追い求めているが故にフォームや動作が置いてきぼりにされていると考えました。
その動作について、筋電センサー等を用いてフィードバックする試みです。
新機材と遺伝子検査でワールドシリーズ制覇へ
我々は現在、メジャー球団とプロ野球の球団、25球団との商談機会を頂いて話を進めており、筋電センサーの基礎研究、特許申請の準備をしています。
新たな機材（YAMATO1.0(仮)）と遺伝子検査を用いて、ワールドシリーズを制覇を成し遂げていきます。
よろしくお願いいたします。
（終）
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編集チーム：小林 雅／浅郷 浩子／小林 弘美／正能 由佳／戸田 秀成