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ICC FUKUOKA 2025 スタートアップ・カタパルトに登壇いただき、見事優勝に輝いた、emome 森山 穂貴さんのプレゼンテーション動画【レクリエーションを超えて、豊かな高齢者社会への産業創出に挑む「emome」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。次回ICCサミット KYOTO 2025は、2025年9月1日〜9月4日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。
本セッションのオフィシャルサポーターは EVeM です。
▶【速報】シニアと介護施設への映像レク事業から、豊かな超高齢社会を目指す「emome」がスタートアップ・カタパルト優勝!(ICC FUKUOKA 2025)
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【登壇者情報】
2025年2月17〜20日開催
ICC FUKUOKA 2025
Session 1A
STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門
Sponsored by EVeM
森山 穂貴
emome
代表取締役
公式HP | 公式X
2002年生まれ。香港やシンガポールなど海外に10年以上滞在したのち、東京大学入学。在学中に、株式会社emomeを立ち上げ、社会の自己効力感を高める事業創出を志す。一方で、起業の厳しさに打ちひしがれ、家業である株式会社ハートフルサンクで、介護事業のサポートに従事。介護業界での課題に直面し、解決に勤しむ中で、この業界が世界から注目を浴びていることを実感し、世界一の高齢者向け事業会社を目指す。現在は、「高齢者の生活と業界をリッチに」することをモットーに介護事業運営に加え、事業所の魅力を向上させる事業を展開。また、営業利益率の低い介護業界で、保険外収入とのセットアップで高い収益性を実現。
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介護施設の手伝いで知った利用者と職員の思い
森山 穂貴さん 高齢者の生活と産業を豊かにする、emome(エモミー)の森山です。
私は東京大学在学中の2年生の頃、はじめて人生に迷う中、家業の介護施設を手伝いました。

そこで聞いた言葉です。
「どうせ死ぬから、もうこのままでいいんだよ。どうせ私たちは、社会の邪魔者だから」

一方、職員からは、「必死で働いているのに理不尽なことばかりだよ。辞める人も多いし、本当に嫌になる日々だ」

ただでさえ暗い未来に、すこしでも明るさを届けたい。
その一心で、「シニアカレッジ」を始めました。

シニアカレッジは、「めっちゃ楽しい」と「めっちゃ簡単」を同時に実現する、映像活用レクリエーションクラウドです。



施設選びで重視されるレクリエーションタイム
レクリエーションは、介護施設のエンターテインメントアクティビティです。

毎日、職員が創意工夫を凝らしたプログラムが展開されています。
介護事業所の一日はこのようになっており、レクリエーションは1日2~4時間の楽しい時間である反面、職員の大きな負担になっています。


レクリエーションは、集客にもつながります。

施設見学の70%以上は、レクリエーション中に行われています。
各施設が利用者に選ばれる大きな理由になっているのです。
そんなレクリエーションで困っている事業所は、全国で15万。

この数は、コンビニエンスストアのおよそ3倍です。
レクリエーションの課題を、シニアカレッジが解決しています。

毎月追加、700コンテンツ以上の“レクリエーション版Netflix”
シニアカレッジは、レクリエーション版のNetflixです。

毎月30本、全国の介護事業所からヒアリングし、求められているものを追加しています。
既に700本以上のコンテンツを配信しており、 企画から編集まで一貫して全て内製しています。
今日は皆さんに、シニアカレッジを体験いただきたいと思います。

ご起立ください。
実際、高齢者になったつもりでご参加いただければと思います。
今日取り組むのは、色読みクイズです。

文字のインクの色を答える、非常にシンプルな脳トレです。

このように文字が流れてくるので、「あお、あか、みどり」と、インクの色を回答してください。


3つ、リズムに合わせて答えていきたいと思います。
「せーの」の後に、私と一緒に答えましょう。
▶編集注:この時、リズムに合わせて8回、会場参加者と色読みクイズを行いました。

それでは皆さん、ご着席ください。
結構間違えていらっしゃったのではと思います(笑)。
楽しく盛り上がれるコンテンツで職員の負担を軽減
シニアカレッジで、現場のレクリエーションは大きく変わっています。

属人性が高かったのですが、誰でも盛り上げられる環境になっています。
導入施設数は既に、600を超えています。

日本の大手企業にもご利用いただいており、提供者数は既に10万を超えています。
このような介護施設向けサービスをリリースしてまだ半年強ですが、ARRは今期2.4億円で着地予定です。
これからもっと、職員も高齢者も明るく生きる環境づくりを目指します。

でも、それだけでは、終わりません。
私たちは、高齢者の生活と産業を豊かにする会社です。

苦境に立つ介護業界を変えるのは「保険外収入」
このグラフを見てください。

5年成長で年商4倍、YoYは132%です。
これは、私の家業であり、現在emomeのグループ会社であるハートフルサンクのものです。
1981年創業で、業界で最も古い会社の一つです。
苦境に立たされている介護業界で、なぜ私たちがこのような成長をできているのか。
その裏にシニアカレッジがあります。
キーワードは「保険外収入」です。

一般的な介護事業のビジネスモデルは、行政負担9割で、介護保険報酬に基づいています。

しかし、社会保障費が限界を迎える中、介護事業の経営は困難になっています。
そこで私たちは保険外サービスを加えることで、収益の上がる介護経営を実現しています。

例えば、旅行事業や物販事業です。
この介護保険外収入は、業界では非常にホットトピックになっています。
しかしながら、中小企業の多い介護業界では、なかなかここにリソースを割けていません。
シニアニーズをもとにエンタープライズと事業開発
では、なぜ私たちはそれができているのでしょうか。
まず、シニアカレッジは施設での生活を豊かにするサービスです。
それを通じて全国の事業所から、「本当はこういうことがしたいけれどできていない」というニーズを把握することができています。

そしてそれをもとに、国内エンタープライズ企業の皆さんと共に、オープンイノベーションを実施しており、両社のアセットを掛け合わせた事業開発をしています。
▶[和泉市]やわらか牛丼、高齢者に好評「吉野家×Heartful」(泉北・金剛さやまコミュニティ)
▶小田急百貨店の商品を全国の介護施設で。株式会社emome、小田急百貨店と提携して施設内ショッピング「SATIMER」をスタート。(PR TIMES)
さらに、それを支えているのは、私たちの現場です。

高速で事業検証をする環境が整っています。
これが、私たちの圧倒的な事業開発力につながっているのです。
実際、グループ会社のハートフルサンクは圧倒的な業績を叩き出しています。

全体の50%が保険外収入、そして相場の2倍の顧客単価を実現しており、これは業界でも最高水準です。
10件のM&A実施後も保険外収入50%を維持
それだけではありません。
業界を刷新するために私たちは、M&Aを非連続な成長ドライバーにしています。


実は国内に30万事業者のある介護業界ですが、最大手のシェアはわずか0.6%と、非常に分散型になっている産業です。

さらに倒産も相次いでおり、多くの事業承継ニーズがあります。
私たちは、ここにおいても既に実績があります。
この数年で、10件のM&Aを実施しました。

PMI(M&A後の統合マネジメント)にも成功しています。
全事業統合後も、保険外収入50%を維持しています。
さらにそれを強めるため、今年、M&Aに強い某VCを仲間に入れて、鋭意資金調達中です。

介護関連市場は、介護保険単体でも30兆円、保険外も合わせれば50兆円の超巨大産業です。

そこに対して私たちは、長年のナレッジ、事業開発力、そして強いファイナンスチームを活かして、高いトップライン成長を目指しています。

3年後の150億円、5年後の550億円を追いかけています。
超高齢社会を生きる全ての人が豊かになる産業を
色々、大きなことを話しつつも、目の前にあるのは目が回る日々です。

辛いこともたくさんあります。
でもなぜ私が頑張れているか、それは、自分が人生に迷い、自分に何ができるのか、何で生きているのか分からなくなった時に、そっと背中を押してくれた現場の高齢者たちがいたからです。
そして、そこに職員の皆さんがいてくれたからです。
皆さんの生活を少しでも豊かにしたい。
それによって、ほんの少しでもいいから恩を返したい。
その思いが、私を前に突き動かしてくれています。
今日、皆さんに宣言をしに来ました。

emomeは、未来社会を創造しています。
暗くもある超高齢社会を生きる全ての人の生活が少しでも豊かになる、そんな産業を創ります。
ご清聴いただき、ありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/小林 弘美/正能 由佳/戸田 秀成