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いよいよ実証実験開始! 改札、決済、スマートロック…日常生活で、“人版ETC”の認証体験を目指す「Sinumy」(ICC FUKUOKA 2026)

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ICC FUKUOKA 2026 カタパルト・グランプリに登壇いただき5位に入賞した、Sinumy 倉内 亮弥さんのプレゼンテーション動画【いよいよ実証実験開始! 改札、決済、スマートロック…日常生活で、“人版ETC”の認証体験を目指す「Sinumy」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回500名以上が登壇し、1,200名以上が参加する。そして参加者同士が真剣に議論し、学び合うためのカンファレンスです。次回ICCサミット KYOTO 2026は、2026年8月31日〜9月3日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

本セッションのオフィシャルサポーターはAGSコンサルティングです。

▶【速報】ネクストステージ突破から下剋上! 落とし物DX「find」がカタパルト・グランプリ優勝(ICC FUKUOKA 2026)


【登壇者情報】
2026年3月2〜5日開催
ICC FUKUOKA 2026
Session 6A
CATAPULT GRAND PRIX (カタパルト・グランプリ)- 強者が勢揃い –
Sponsored by AGSコンサルティング

倉内 亮弥
Sinumy
代表取締役CEO
公式HP | 公式X① | 公式X②


東京大学薬学部卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーにてコンサルタントとして2年間勤務し、中長期戦略策定やM&A、全社再生プロジェクトに従事。その後、オンライン薬局スタートアップのPharmaX(旧YOJO Technologies)に創業期から参画。4年間の在籍期間中、執行役員・事業部長として事業立ち上げを牽引した。
2024年2月にSinumy株式会社へ参画し、同年6月に取締役に就任。2025年6月より代表取締役CEOを務める。同社では、Bluetoothを活用した世界初の瞬間ハンズフリー認証技術の社会実装を推進し、交通改札やレジ決済など、リアル世界におけるあらゆる認証のシームレス化を目指している。


倉内 亮弥さん “人版ETC”で世界を変える、Sinumy(シナミー)株式会社です。

よろしくお願いします。

多くの人にとってハードルであり続ける「認証」

こちらは、何気ない改札の風景です。

人々がICカードやスマートフォンをかざして、改札を通っています。

では、想像してみてください。

もしも、あなたの右手が動かなかったら。

目が見えなかったら。

あるいは、車椅子に乗っていたら。

普段当たり前のようにできることが、大きなハードルになることが想像できるのではないでしょうか?

これは、改札の話だけではありません。

コンビニ・スーパー、駐車場、オフィス。

ほとんどの認証が、スマートフォンなどのデバイスを不自由なく使える人を前提に作られていますが、実は多くの人にとって高いハードルになっています。

認証のスリーステップに存在する“バリア”

世界で中程度以上の視覚障害を抱える方は、約2.5億人、車椅子を利用される方は、約7,500万人。

統計には表れない不自由を抱えている方も含めると、もっと多くいらっしゃいます。

スマホを取り出す、画面を見る・操作する、そして端末にかざす。

多くの方が何気なくやっているこのスリーステップが障害になる人がいます。

私たちはこれを「認証バリア」と呼んでいます。

「一部のニーズ」が「全員の当たり前」に

ここまで聞いていただいて、「これはバリアフリーのピッチなんだ」と思った方がいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。

「カーブカット効果」という言葉をご存じでしょうか?

1970年代に車椅子の方のために段差をなくしたスロープは、今ではベビーカーを押す時、スーツケースを引く時、誰もが使っています。

最初は障害のある方のために作られたものが、今では全員の当たり前になっています。

そして、聴覚に障害のある方のために生まれた字幕も、今では様々なシーンで誰もが触れるものになっています。

研ぎ澄まされた利便性は、一部の人だけではなく世界中の人に使われる、そんな技術になります。

これが、カーブカット効果です。

“タッチしなくていい改札”のテクノロジーを発明

決して難しい話をしているわけではありません。

タッチしなくていい改札、めっちゃ楽じゃないですか?

使いたくないですか?

言ってしまえば、それだけなのです。

SinumyはスマートフォンのBluetoothを活用して、操作ゼロ、意識ゼロ、そして世界中の誰もが使える自動認証技術を発明しました。

百聞は一見に如かずということで、一昨日(2026年3月2日)、東京メトロ南北線の白金台駅で始まった実証実験の様子を、録画したての動画でお見せします。

東京メトロ・東芝とのタッチレス改札機実証試験の取り組みが、各メディアに掲載されました(Sinumy)

奥でベビーカーを押す通行者に、注目してください。

スマートフォンは、ベビーカーのかごに入っています。

何もせずに、改札を通過できました。

ぜひ、もう一度ご覧ください。

これが、次世代の認証技術です。

目指しているのは“人版ETC”

では、この技術をどうやって実現したのでしょうか?

参考にしたのは、高速道路のETCです。

何十年も前から、何もせずに通るだけで認証される体験が、すでに実現されていました。

つまり、私たちが目指しているのは、“人版ETC”に、ほかなりません。

“人版ETC”を実現する2つの特許技術

ETCの肝は、前後左右を走る車の中から、まさに今、精算機を通過する特定の車を位置測定すること、そして、その車からセキュアに決済を行うこと、この2つがとても重要です。

一方、人の場合は車よりはるかに小さく、密集するため、これが非常に難しくなります。

Sinumyは、この壁を越えました。

Bluetoothを活用して、従来は1.5m程度だった解像度を数cmまで引き上げることで、人を区別できるようになりました。

セキュリティについてですが、従来、Bluetoothは、音楽や通話といったライトな使われ方をしていました。

このBluetoothを決済にも展開できるように、セキュリティ技術を確立しました。

たった2年前の論文でも、Bluetoothは最高精度で0.86mと言われていました。

これでは、個人を区別することはできません。

Sinumyは、これを数cmの解像度まで引き上げることに成功しました。

文字通り、世界初・唯一無二の技術を我々は持っています。

社会実装のしやすさで有利なBluetooth

Bluetoothの長所は、社会実装のハードルが低いことです。

顔認証であれば誤認証のリスクがあったり、生体情報を登録したくないユーザーがいたりしますし、漏洩した時には取り返しのつかない問題になります。

スマートフォンの電波を使った他の技術では、UWB(Ultra Wide Band、超広帯域無線)などが挙げられますが、現時点で我々と同じ精度を達成した技術はありませんし、仮にあったとしてもBluetoothほどは普及していません。

普及していないので、コストも高いです。

それに比べてBluetoothは、全世界のスマートフォンにすでに搭載されていて、新しい技術に比べて圧倒的に低コストです。

“スマホに触れずに改札通過”は遠い未来ではない

使い方も、とてもシンプルです。

初めて使う時は、アプリをインストールして、ユーザー登録をしていただきます。

サービス連携には30秒ほどかかりますが、一度連携すれば、その後は何も気にする必要がなく、スリープ状態のスマートフォンで改札通過や決済が行えます。

そして、これは遠い未来の話ではありません。

私たちは研究開発フェーズから製品化、社会実装のフェーズへ歩みを進めました。

昨年度は、まだ小規模な実証実験や展示会出展などで基盤作りを行っていました。

本格的に社会実装に乗り出した今年度は、早速、ご覧のような企業の皆様、主に改札機メーカーや交通事業の皆様と取り組ませていただいております。

中でも交通改札の領域では、大手改札機メーカーである日本信号、東芝、そして東京メトロという心強いパートナーの皆様と検討を進めており、公開できない多くの事業者からも引き合いを頂いています。

多様なニーズに応える、選ばれる認証技術

私たちが求められる背景には、グローバルなトレンドがあります。

日本では2024年4月、障害者差別解消法の改正により、民間事業者の合理的配慮が義務になりました。

リーフレット「令和6年4月1日から合理的配慮の提供が義務化されました」(政府広報オンライン)

EUでも交通の発券機や決済端末のアクセシビリティについて、罰則付きの義務化が行われました。

鉄道や民間施設の皆様にとって、認証バリアはもはや「解決すべき」ことではなく、「解決しなければならない」ことになりました。

こういった法令対応だけではなく、顧客体験、省人化、インバウンド対応、コスト意識という様々な事業者ニーズを我々は満たしています。

だからこそ、多くの事業者に求められていると実感しています。

ビジネスモデルは、ハードウェアとソフトウェアの両面です。

「認証モジュールの販売と保守」、そして「セキュアな認証プラットフォームの提供」にも対価を頂きます。

すでに動いている交通改札事業の既存のパイプラインだけでも、4年後には30億円超の売上を見込みます。

テーマパーク、オフィス、あらゆる場で新しい認証体験

もちろん、我々が取り組むのは、交通改札の領域だけではありません。

店舗での決済、テーマパーク、オフィスや自宅のスマートロック、日常のありとあらゆる認証体験を“人版ETC”で塗り替えます。

認証バリアの解決というキーワードを出発点として、次世代認証の巨大市場に取り組みます。

この200兆円という市場規模は、決して大袈裟でも夢物語でもありません。

なぜなら、我々は世界の誰にもなし得なかった“人版ETC”を世界で初めて実現したからです。

認証の世界を変えるSinumy

今日伝えたいことは、非常にシンプルです。

何もせずに改札を通れたら。

一瞬で決済が終わったら。

そんな世界にワクワクしていただけたら、とても嬉しいです。

Suicaが生まれて25年、3Gは5Gになり、「ググる」は「AIで検索する」になりました。

しかし、認証の世界は大きく変わっていません。

認証の世界は、我々が変えます。

ご支援、応援のほど、よろしくお願いします。

ご清聴ありがとうございました。

▶︎実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成/小林 弘美

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