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「WAmazing」は訪日外国人旅行者にとって”手の中の旅行エージェント”になる【F17C-WAM #2】

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WAmazing加藤さんのプレゼンテーションを2回シリーズでお届けします。(その2)は、訪日外国人旅行者向けプラットフォーム「WAmazing」の市場性と目指す姿や事業目標についてお話し頂きました。ICCカンファレンス FUKUOKA 2017 スタートアップ・コンテスト「カタパルト」プレゼンテーションの書き起こし記事です。WAmazingは、見事優勝しました! ぜひ続編も御覧ください。

スタートアップビジネスの「エコシステム」を構築し、日本の起業家を支援するプログラム「IBM BlueHub」は「カタパルト・グランプリ」のオフィシャル・サポーターです。

本記事で特集しております8分間のプレゼンテーションを行う「CATAPULT(カタパルト)」のプレゼンターを募集しております。「スタートアップ」「IoT/ハードウエア」「リアルテック」「カタパルト・グランプリ」の4カテゴリーで募集しております。ぜひ募集ページをご覧ください。


登壇者情報
2017年2月21日・22日・23日開催
ICCカンファレンス FUKUOKA 2017
Session 1B
CATAPULT(カタパルト) -スタートアップコンテスト-
Supported by IBM BlueHub

(プレゼンター)
加藤 史子
WAmazing
代表取締役

横須賀で生まれ育ち、慶応大学SFC(環境情報学部)卒業後、1998年、新卒で(株)リクルート入社。インターネットが一般社会に浸透する時期にリクルートの情報事業を「紙からネット化」する新規事業開発を行う。じゃらん.net立ち上げ、ホットペッパーグルメ立ち上げなどの後、観光による地域活性・調査研究を行う「じゃらんリサーチセンター」にて主席研究員として活動。スノーレジャーの再興をめざし「雪マジ!19」他、若年層需要喚起策を各種業界に提案し「マジ部」(現在、日本の全19歳人口の7人に1人が会員として利用)を立ち上げ。国・県の観光関連有識者委員や、執筆・講演活動を行ってきたが、「もう1度、世界も視野に入れた本気のスケーラブルな事業で、日本の地域と観光産業に貢献する」を目的に、2016年7月、WAmazingを創業。(国・県の観光関連有識者委員は継続就任中)

訪日外国人旅行者向け観光プラットフォーム「WAmazing」の配信済み記事一覧

加藤 2017年2月1日に日本を訪問する外国人旅行者向けの新サービスを開始しました。

訪日外国人旅行者向け観光プラットフォーム「WAmazing」

皆さんは、海外旅行に出かける時に、どんなことに困りますか?

例えば海外の空港に行って自分のスマホを取り出すと、圏外で使えなくて困りますよね。

外国人旅行者の方も同じ事に困っているんです。

そこで我々は、SIMカードと5日間500MBのデータ通信容量を無償提供します。

空港に設置された受取機でWAmazingのSIMカードを受け取れば、自分の携帯に差してすぐに日本でもインターネット環境が使えるようになります。

旅行者の方は、事前にWAmazingのアプリをダウンロードして、会員登録をしておくだけです。

このアプリは今、3つの機能を提供しています。

1つ目はSIMカードを設定、受け取る、管理する機能です。

2つ目、タクシーを配車したり貸し切り予約をする機能です。

そして3つ目は観光アクティビティを予約、購入する機能です。

▲Part 1のハイライトはここまで▲

▼Part 2 はこちらから▼

旅行者の4人に1人を占める香港と台湾からスタート

2017年2月1日にまずは2カ国でサービスローンチしました。香港と台湾です。

なぜこの2カ国なのでしょうか?

昨年(2016年)、 日本には2,400万人の旅行者が訪れました。そのうち600万人が香港、台湾からのお客様、まさに4人に1人がこの国の方々です。

私は先ほど(500MBの通信容量を無償で提供することを)「無料の魔法」と言いました。

人は自分がとっても欲しいものがタダになると「無料の魔法」にかかり、どんどん口コミ拡散
してくれるんです。

実際はどうだったのでしょうか。

WAmazingのアプリリリース初日、香港のメディアが公式FacebookページでWAmazingを取り上げました。

たちまち1.2万いいね、3,000以上のコメントが付き、そして6,000件以上のシェアが行われました。

翌日の香港のApp Store「旅行カテゴリー」で初登場し、4位にランクインしました。世界のUBERに並んでいます。

台湾でも同じように口コミ拡散しています。

結果として、WAmazingのアプリもインストール数は、開始2週間で12,000件を突破しました。どんどん伸びています。

広告費は5万円しかかけていません。ということは、1インストールあたり4円です。

ほとんどが自然の口コミで広がっているということなんです。

毎日成田空港では、このような光景を見ることができます。WAmazingのSIM受取機に群がっていますね。

このようにWAmazingアプリにはどんどん人が集まってきています。

こうして集まってきた人たちと日本の隅々までの魅力を出会わせる、これがWAmazingアプリです。

WAmazingは、「手の中の旅行エージェント」になる

WAmazingの強みは、旅行者が数ヶ月前にこれら全てを完了していることにあります。

アプリのインストール、個人情報の登録、日本旅行の日程、どの空港から入ってどの空港から出るか、全て我々に分かっています。

そして一番重要なこと、決済情報の登録も完了しているんです。

これにより私たちは、訪日外国人旅行者に対して最適な観光をレコメンドでき、ユーザーはアプリ内でワンタップするだけで購入することができます。

まるで「手の中の旅行エージェント」、人気スポット、レストラン、レジャー、宿泊、全ての手配が完結します。

WAmazingのサービス全体は、訪日外国人の旅行者の誰もが使うプラットフォームサービスです。

私達のビジネスは、①通信事業、②決済事業、③旅行事業です。

このアプリさえ入れておけば、日本でのモバイル通信を使用することができ、旅行中に必要な全てのことがアプリ内で決済することができます。

通信事業はSIMの追加容量販売を行っていて、初日に売上が立ちました。

旅行事業は、送客に対して手数料収入を収受します。

2020年に500万ユーザー獲得を目指す

そしてこの市場の魅力的なところは、どんどん伸びていて、拡大が約束されていることです。

年次1.2倍で成長し、2020年には4,000万人の外国人旅行者が訪れます。

やってくる4,000万人のうち、8人に1人、500万ユーザーが利用するアプリ・プラットフォーム・サービスに育てていきたいと考えています。

昨年(2016年) 日本を訪れた外国人旅行者の一人あたり消費額は17万円でした。

ユーザー数の500万人が17万円使い、そのうちの5%をWAmazingが手数料収入等で売り上げると425億円となります。これが2020年WAmazingの売上高の目線です。

これを作り上げるのは、こちらの創業チームです。

創業半年で成田空港、タクシー業界、観光体験を押さえ、プラットフォームサービスを立ち上げました。

この4人は全員元リクルートで、10年以上じゃらんなどの旅行業界の開発に携わりました。

そして創業メンバーとしてあと2人、元クックパッドCTOの舘野がWAmazing のCTOとして参画しました。3か月でSIM受取機・アプリ含め開発完了し、サービスローンチに漕ぎ着けました!

私たちは、観光産業を21世紀日本の基幹産業にします。

なぜなら日本には世界一の観光資源が豊富にあるのに、世界の旅行者はまだそれを十分に知らないからです。

増え続ける外国人旅行者と日本の素晴らしい観光資源の出会いをWAmazingは作ります。

本日はご清聴ありがとうございました!

(終)

WAmazingは見事、スタートアップコンテスト「カタパルト」で優勝しました!

カタパルト登壇者全員、日本アイ・ビー・エム株式会社IBM BlueHub Lead 事業開発担当 大山 健司 氏と共に表彰式の1枚です!

(完)

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/横井 一隆/城山 ゆかり

WAmazing 加藤 史子さんのプレゼンテーション動画をぜひご覧ください。

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【編集部コメント】

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