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ICCサミット FUKUOKA 2019 スタートアップ・ダイジェスト(前半) 3位入賞に輝いた、オリジナルライフ 榎本純さんのプレゼンテーション【オリジナルライフは、花嫁のための“実例で探せる”式場検索サービスで「業界の常識」を変える!】の文字起こし記事をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢800名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うためのエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット KYOTO 2019は2019年9月2日〜5日 京都での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2019 ゴールド・スポンサーの電通様にサポート頂きました。
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【登壇者情報】
2019年2月19日〜21日開催
ICCサミット FUKUOKA 2019
Session 11B
スタートアップ・ダイジェスト – 注目スタートアップを一挙紹介!(前半)
Supported by 電通
(プレゼンター)
榎本 純
オリジナルライフ株式会社
代表取締役CEO
公式HP
三重県出身。東京大学行動文化類社会学科卒業。外資系広告代理店McCann-Ericksonでのメディアプランナーを経て、㈱リクルートにて、経営企画(R25、新規事業、ゼクシィなど)、フリーマガジン『R25』のオンライン化、ポンパレ事業立ち上げを歴任。NEWRINGグランプリ、TOPGUNアワード受賞、ソフトバンクアカデミア1期生。2015年4月オリジナルライフ株式会社を設立。2016年2月結婚準備のポータルアプリ「ウェディングニュース」リリース。インスタグラムフォロワー数でブライダル業界No1、アプリダウンロード15万突破。リピーターがいないため結婚式場が顧客満足のフォーカスできない根本課題に対処するため、卒花嫁が自らの経験をシェアすることで新規集客を実現する新しい結婚式場マッチングサービスをリリース。
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▶「ICC FUKUOKA 2019 スタートアップ・ダイジェスト」の配信済み記事一覧
榎本 純氏 オリジナルライフ株式会社の榎本です。
花嫁の、花嫁による、花嫁のための結婚準備アプリ「ウェディングニュース」を運営しています。
私とCTO以外は全員花嫁でサービスをつくっている、そんな会社です。
「情報の非対称性」が大きいウェディング業界
2019年1月にWBS(ワールド・ビジネス・サテライト)さんに取材を頂きました。
そこではある花嫁が、結婚式場から最初に提示された280万円の見積もりが、あれよあれよという間に500万円になってしまった、そんな結婚準備のトラブルを語っていました。
最初の見積書には料理等詳細の記載はなく、その詳細が分かったのは申込みから半年後。
実は提示されていたのは、とても来賓の方々をお迎えするにはそぐわないような、最低ランクのプランでした。
結婚式の日取りが近づくなか、花嫁は追加料金を支払わざるをえませんでした。
実はこの花嫁が経験したような事例は、頻繁に起こっています。
ウェディングは未だに「情報の非対称性」が非常に大きい領域です。
先ほどの事例に出てきた結婚式場において、最終見積もりが当初の見積もりよりも平均で200万円上がるという口コミはネットに存在しますが、探すことができない、見つけることができないという課題がありました。
インスタフォロワー数業界No.1の結婚準備アプリ「ウェディングニュース」
我々は、“検索しなくても”知るべき情報と出会える、結婚準備に特化した情報収集アプリを運営しています。
リリースから2年、ユーザーさんにはすごく熱く利用していただいています。
平均滞在時間1時間以上、ストアレビューも4.5点となっています。
またInstagramのコミュニティーを非常に重視しており、フォロワー数はブライダル業界で圧倒的No.1となっています。
また2018年7月にWEB版をリリースし、半年で40万MAU (Monthly Active Users) まで成長させることができました。
ようやく、業界に働きかけができるくらいのユーザー基盤ができてきたと思っています。
結婚式場の課題は、結婚式に“リピーター”がいないこと
私たちは、そもそも情報武装をしないと損をするという、ブライダル業界の構造自体がおかしい、それを変えたいと思っていました。
真の課題が何なのかずっと分からなかったのですが、やっとわかりました。
それは「結婚式にリピーターがいない」ということです。
リピーターがいないので、結婚式場は新規顧客獲得をずっとやり続けなければなりません。
結婚式場は試食会に参加者を集めるため、1人あたり10万円以上の広告費をかけているという現状があります。
そして広告の出稿原資を得るため、50%以上のサービス販売マージンをとっています。
サービスクオリティと値段に大きなギャップがあるというところが問題になっています。
そうなると、結婚式場が暴利をとっているのではないかと思われるかもしれませんが、実はそうではありません。
実は、ブライダル産業全体の営業利益の6割がメディアに集中しているのです。
10万人を雇用している産業なのですが、1,000人程度のメディアに付加価値が集まっているという状態です。
結婚式場は広告出稿の原資を獲得しなければいけないので、顧客満足よりもまずは粗利の確保に走らざるをえないのが現状なのです。
では結婚式でリピーターをつくればよいのではないか? と考えましたが、結婚式場をリピートすることはすごく難しく、離婚したとしても同じ会場で結婚式を挙げることはなかなかありません。
ではどうすればよいのでしょうか。
「実例で探す結婚式場マッチングサービス」で課題を解決!
リピーターとは、サービスを実際に経験しその良さを知っているからこそ、もう一度購入する人のことです。
そこで、実際に結婚式を挙げた花嫁さんの「実例」から次の顧客を獲得できるように構造を変えることができれば、それはリピーターと同じになるのではないかと考えました。
そして、実例による新しい結婚式場マッチングサービスを2019年1月10日にリリースしました。
こちらのデモ動画をご覧ください。
ご覧いただいたとおり、広告ではなく、すべて実例で探すことができるという点が最大の特徴です。
この実例は、ユーザーにアプリからレポートとして投稿いただいております。
すでに2,500名に約30万枚の写真を投稿いただいています。
彼女たちは実例のレポートを自分のInstagramで積極的に紹介してくれており、かなり熱いコミュニティになっています。
最近では、LIVE配信で後輩花嫁の相談に答えるという取り組みもされており、フォロワーから結婚式場が予約を獲得するという流れができてきています。
卒花さんの実例によって次のユーザー獲得が可能になると、顧客満足を経営課題に変えることができると考えています。
これまでは広告で集客をするので、粗利をどう確保するかが一番重要でした。
しかし、実際のユーザーが次の顧客を連れて来てくれるのであれば、「良い結婚式をつくる」ことが一番の経営課題になります
そうすれば、結婚式をもっと自由に変えられるのではないかと考えています。
業界唯一のメタサーチ型モデルで産業進化に貢献する
ビジネスモデルについてご説明します。
予約に対して提携メディアから対価をいただく、メタサーチ型のモデルを運営しています。
実績として、平均約1万円の集客対価をいただいています。
次にトラクションです。
送客売上は2018年12月対比、2019年1月には約3倍、2月には6倍となる見込みです。
すでに、数百万円規模の売上が立っています。
ウェディング領域では現状メタサーチのサービスは我々しかいません。
旅行のトラベルコちゃんや人材のじげんさんに並ぶような規模の大きいビジネスをつくっていければと考えています。
広告の出稿額が大きい会場ではなく、いい結婚式をつくった会場が勝つ世界を実現していきたいと考えています。
「消費者ジャーナリズムで産業の進化に貢献する」をビジョンにしています。
こ清聴ありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/三木 茉莉子/尾形 佳靖/戸田 秀成/小林 弘美
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