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ICCサミット FUKUOKA 2020 スタートアップ・カタパルトに登壇いただいた、ナレッジ・マーチャントワークス 染谷 剛史さんのプレゼンテーション動画【シフトワーカーの“仕事体験価値”を向上!店舗業務改善クラウド「はたLuck」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回250名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2020は、2020年8月31日〜9月3日 京都市での開催を予定しております。参加登録などは公式ページをご覧ください。
本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2020 プレミアム・スポンサーのラクスル様、プラチナ・スポンサーの日本アイ・ビー・エム様にサポート頂きました。
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【登壇者情報】
2020年2月18〜20日開催
ICCサミット FUKUOKA 2020
Session 1B
STARTUP CATAPULT スタートアップの登竜門
Supported by ラクスル & 日本アイ・ビー・エム
(プレゼンター)
染谷 剛史
ナレッジ・マーチャントワークス株式会社
代表取締役
公式HP | STARTUP DB
1976年茨城県生まれ。小山工業高等専門学校電気工学科卒業。信州大学経済学部卒業。1998年リクルートグループ入社。中途・アルバイト・パート領域の求人広告営業に従事。マーケットプロデュース部門に異動し、WEB系商品開発に従事する。2001年株式会社デジットブレーン入社。副編集長、ホテルやハウスウェディングのコンサルティングに従事。2003年株式会社リンクアンドモチベーション入社(東証1部上場)。大手小売・外食・ホテルといったサービス業の採用・組織変革コンサルティングに従事。2012年執行役員就任。新規事業開発(グローバル事業立ち上げ、健康経営部門の立ち上げ)を経て、サービス業に特化した組織人事コンサルティングカンパニー長。2017年ナレッジ・マーチャントワークス株式会社を設立。代表取締役に就任。チェーンストア経営の組織変革を目的にサービス産業に特化したリテールテック事業を推進。
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染谷 剛史さん よろしくお願いいたします。
私たちは、店舗サービス業に特化して生産性向上を支援するクラウドサービス「はたLuck」を開発しています。
シフトワーカーの“仕事の体験価値”を高める必要性
皆さんは、昨今のアルバイト事情をご存知ですか?
私がアルバイトをしていた時代は、サービス業の店舗で決まった時間に働くのが当たり前でしたが、今では、スマートフォン一つあれば、フリマアプリなどCtoCで稼げたり、自分に都合のよい時間を選んで働くことも可能な時代になりました。
一方で、現在私たちがお手伝いしているお客様の店舗での情報共有手段は、まだ紙ベースで、このように大学ノートが使われています。
こうした現場を担うのは、曜日ごとに、朝番・昼番・夜番、と勤務時間帯を固定せずに働く“シフトーワーカー”と呼ばれる方々です。
今、サービス業の店舗の多くは人手不足に悩まされています。
いわゆるフリーターと呼ばれている人々の数は、ピーク時から80万人も減りました。
働き手が減る一方で、好きな曜日・好きな時間に働きたい人が増えているとも言えます。
店舗はこうした中、“週に3回、1日2時間だけ”働く人たちを束ね、情報共有と引き継ぎをして、365日サービスの品質を守らなければならなりません。
しかし、冒頭のスライドで示したように、現場はいまだに「紙のノート」と「PC1台」で何とかしなければならない状況です。
しかも、PCを使えるのは店長のみ、という店舗は少なくありません。
こうした労働環境はここ30年間ほとんどアップデートされておらず、シフトワーカーの“仕事体験価値”が全く考慮されていないワークデザインになっているのです。
はたLuckアプリで、あらゆる店舗業務を一元管理
では、彼らの“仕事体験価値”をどのように向上させるのか?
そこで私たちは、先ほど見ていただいたようなアナログな業務管理を改善し、効率的に情報共有と引き継ぎをすることで店舗サービスの品質を守る、このようなアプリを作りました。
まずは、デモをご覧ください。
シフトワーカーの方々は、出勤して制服に着替えてから、情報共有用の大学ノートを見ます。
そこで初めて新商品や新たなシステムが始まることを知り、いきなりレジで対応しなければならないという状況が起こっています。
しかし、我々のアプリを入れていただくと、出勤途中でも確認できるので、安心して業務に就くことができるようになります。
このようなサポートが、店舗におけるサービスの質や生産性の向上につながると考えています。
先ほどのデモでは、連絡ノート機能のご紹介をしましたが、他にも、マニュアル教育、自動シフト作成、評価などの機能があり、スマートフォンで利用できるオールインワンのサービスをご提供しています。
特徴①:楽しく“楽”に、店舗内の情報共有が可能に
このアプリを使うメリットは、3つあります。
まず、仕事が圧倒的に楽になることです。
先ほどのように大学ノートで情報を共有しなければならない場合、パソコンを開いて本部から来ているメールを印刷し、それをハサミで切って大学ノートに貼りコメントを書かなければならず、1投稿に約10分もかかってしまいます。
しかしこのアプリを使えば、「連絡ノート」をタップし、カテゴリを選び、写真などを添付してコメントを投稿するだけ。
通知機能があり、誰が見て誰が見ていないのかも分かります。
日々の気づきを、楽に投稿することもできます。
例えば、座布団の置き方やハンガーの左右の向きなどの細かいことも、その場ですぐに投稿できるようになります。
店長は、個人までなかなか伝達しきれなかったことを簡単に共有できるようになり、受け取り手も、自分のスマートフォンで簡単に確認することが可能になりました。
特徴②:店舗ごとのスコア化で、SV業務もサポート
2つ目のメリットは、複数店舗を管理するSV(スーパーバイザー)の業務効率向上を図れる点です。
このアプリでは、オペレーション、サービス、エンゲージメント、勤怠管理のスコアを偏差値化することができ、前月とのスコアの比較や、各店舗の強みや弱みの把握ができます。
SVは通常約10店舗を管轄していますが、どこにリーチして改善すればよいかを一目で把握することができるのです。
特徴③:ネットワーク分析で店舗内のつながりを可視化
3つ目のメリットは、データ分析によって店舗内部を可視化できることです。
これまでは、店長しか使えないPC1台で業務管理されていたので、本部からは店長のパフォーマンスまでしか見えませんでした。
しかし、このアプリを使えば、店舗内にナンバー2やナンバー3候補となる人材がいるのか、そしてもし店長が抜けてしまった場合に店舗がどうなるのかというシミュレーションまでできます。
また、評価の感情データを分析すれば、キッチンとフロアの相性が良いかや、新しいメンバーがネットワークに入れているかなどまで把握した上で、店長とSVがやりとりをすることができるようになるのです。
私達は、このサービスを月額200円/IDで提供しており、特に店舗数を多く抱える企業に導入していただいています。
「はたLuck超シフト」で店舗を超えた人材のシェアを
次に開発ロードマップです。
今後は、「はたLuck」を通じて人手不足の根本解決をしていきたいと考えています。
「はたLuck 超シフト」のローンチにより、「希望シフトに入れなかった」等の理由で生じる余剰人材を、SVが最適配置・労務管理できるようになります。
2022年以降は、シフトワーカーのPro人材の輩出を目指していきます。
はたLuckの中でスキルを身につけた人材が企業とブランドを超えてシェアされるよう、スキル共通評価をしていくのです。
そうすれば、高いスキル・高い評価を得ている人には他社からオファーが来るようになり、自給や待遇が改善されるきっかけになると考えています。
導入店舗数は今年2,000店舗を超え、来年には累計5,000店舗以上の導入を目指しています。
シフトワーカーの仕事体験価値向上が、社会を変える
ここまで見てきたように、すべてのシフトワーカーの方々が、働く喜びや幸せを感じられているとは言えないのが現状です。
私たちのアプリは、正規・非正規雇用者の格差問題の解決にもつながると考えています。
多くの非正規雇用者が、正規雇用者の半分の生涯賃金、不十分な福利厚生制度の下での労働を余儀なくされ、教育訓練も満足に受けられていません。
母子家庭の母親の8割以上が働くが、半数は非正規雇用のシフトワークで働く。
そういった人たちのお役に立ちたいと思い、創業しました。
シフトワーカーの仕事体験価値の向上が、サービスの質を上げ、店舗の生産性を向上させる。
それが私たちの目指す、”SWX(シフトワーカー・エクスペリエンス)経営”です。
応援よろしくお願いいたします。
(終)
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編集チーム:小林 雅/尾形 佳靖/フローゼ 祥子/大塚 幸/戸田 秀成
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