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ICC FUKUOKA 2021 カタパルト・グランプリに登壇いただいた、WAmazing 加藤 史子さんのプレゼンテーション動画【訪日客向け免税ECを立ち上げ、需要回復に備える「WAmazing」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2021は、2021年9月6日〜9月9日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。
本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2021 プラチナ・スポンサーのAGSコンサルティング様にサポート頂きました。
▶【速報】自律分散型水循環システムの社会実装に挑む「WOTA」がカタパルト・グランプリ優勝!(ICCサミット FUKUOKA 2021)
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【登壇者情報】
2021年2月15〜18日開催
ICC FUKUOKA 2021
Session 7A
カタパルト・グランプリ
– 強者が勢揃い –
Supported by AGSコンサルティング
加藤 史子
WAmazing株式会社
代表取締役社長
慶應SFC卒業後、リクルートにてインターネットでの新規事業立ち上げに携わった後、観光産業と地域活性のR&D部門じゃらんリサーチセンターに異動。主席研究員として調査研究・事業開発に携わる。2016年7月、訪日外国人旅行者による消費を地方にもいきわたらせ、地域の活性化に資するプラットフォームを立ち上げるべくWAmazing株式会社を創業。
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加藤 史子さん よろしくお願いします。WAmazingの加藤です。
WAmazingは、訪日外国人旅行者向けサービスを提供しています。
私はICCで、ピッチに立つことが多いので、「今日もまた、同じサービスの話だろう」とお思いかもしれません。
ですが、我々はコロナで大打撃を受けて第二創業をしていますので、新鮮な気持ちで話を聞いていただければと思います。
「世界中の人たち」と「日本の隅々までの魅力」をマッチング
我々は、世界中から日本にやってくる訪日外国人旅行者と日本隅々までの観光資源をマッチングするサービスとしてスタートしました。
スマホで旅行手配が完結する「手の中の旅行エージェント」
具体的には、旅行者の「手の中の旅行エージェント」となり、スマホで旅行会社のように、宿泊・交通・アクティビティの手配や予約決済などができるサービスを提供しております。
訪日外国人旅行者の旅マエからアプローチ
我々は、日本国内22カ所の空港にSIMカード受取機を設置し、無料SIMカードを提供しながらユーザーを集めました(※)。
▶編集注:成田、羽田、中部、関西、旭川、新千歳、函館、青森、秋田、岩手、仙台、新潟、茨城、小松、静岡、米子、岡山、広島、北九州、那覇、下地島、鹿児島にて、無料SIMカードを提供。
また、オウンドメディアを運営し、GoogleなどのSEOを最適化することで、旅マエからインバウンド旅行者にリーチして、その人達にとって必要な日本での商品をワンストップで提供することで、インバウンド旅行者1名あたりの売上単価を最大化してきました。
コロナ禍で売り上げは激減
しかし、コロナによる影響で4月以降の売上が壊滅的です。
2020年1月の売上と比較して、4月の売上は98%減となってしまい、今もこの状態が続いています。
インバウンド需要回復期に向けた3つの対応
そこでWAmazingは、サバイバル大作戦を昨年(2020年)実施しました。
必ずインバウンド需要は戻るので、約100名のチームの雇用を維持する、これを目的に資金調達に奔走し、徹底的なコスト削減を行い、そして売上を早期に立てる新規事業を立ち上げてきました。
徹底的コストダウンで雇用を維持
例えばコスト削減では、2020年4月にはオフィスの全面退去を決断し、全員フルリモートワークに移行しました。
また、役員報酬の全カットや、監査法人との契約途中解除も実施し、徹底的なコストダウンを行いました。
今では全コストの95%以上が人件費という状態になっています。
つまり、雇用を守るための人件費以外のほとんどのコストをカットしました。
2020年11月に約8億円を資金調達
昨年11月には約8億円の資金調達を実施しました。
低価格・高品質な翻訳サービスを提供開始
新規事業の1つ目としては、弊社の約半数を占める外国人従業員の雇用維持、そして彼らの力を活かすため、ローカライズ翻訳サービスを始めました。
こちらは観光に限らず、色々な企業様から翻訳受託しています。
一般価格の半額くらいの非常に低価・高品質のサービス提供となっていますので、ぜひ皆様のところでも需要がありましたら、WAmazingを助けると思ってお声がけいただけると幸いです。
自治体・DMOからの受託事業を開始
新規事業の2つ目としては、自治体・DMO(観光地域づくり法人)と呼ばれるような行政組織へのコンサルティング事業、受託事業を多くやっています。
新規事業ですが、立ち上げから既に1億円以上の売上を立てています。
こうして資金調達もできた、新規売上も随分順調に立ってきたということで、ランウェイがかなり長くなっています。
ここからコロナ収束後の需要回復期に、しっかり備えていきたいと思っています。
訪日外国人向けに新しい買い物サービスを立ち上げ
そこで今日は、新サービスの買物サービスをご紹介させてください。
訪日外国人旅行者の市場はとても大きいのですが、その中でも、買い物代の占める割合が一番大きくなっています。
2019年は、約4.8兆円の消費額がありましたが、その約35%にあたる1.6兆円以上が買い物代となっています。
訪日外国人が買い物で感じる不便
彼らインバウンド旅行者の日本でのメリットは、なんと消費税を払わなくていいのです。
10%オフで買えます。
ただ、これは店舗ごとの手続きになっているので、その店舗が税務署から許可をもらっていないとできません。
地方では免税手続きができる店舗が少ないですし、店舗ごとに5,000円以上買わないと免税対象にならないので、マツモトキヨシで3,000円、ドン・キホーテで3,000円の商品を購入しても、免税対象にはなりません。
その他、手続きに並ぶ、パスポートを持ち歩かなければならないといった不便、不満があります。
免税ECショッピングサービスを立ち上げ
そこでWAmazingは、オンラインで、日本で人気のお菓子や化粧品を免税価格で買える免税ECサービスを立ち上げました。
購入商品は出国空港で受け渡し
ECでも、外国の自宅に送るわけにはいかないため、彼らが出国する時に必ず通る、出国空港で商品を受け渡します。
旅マエでも旅ナカでも、いつでもスマホから商品を買えます。
そのため、手ぶらで観光できますし、時間を節約できますし、いつでもどこでもホテルの部屋からでも、お買い物をお楽しみいただけます。
コロナが流行する直前の2019年末に、羽田空港や成田空港に、商品受け取りカウンターがオープンしたところでした。
その後、コロナに見舞われてしまいました。
そこで、回復期に向けて、withコロナ時代の新しい旅行消費スタイルを提供いたします。
免税EC商品の受け渡し用非対面型ロッカーを開発
2021年10月から全国主要空港にて、非対面型ロッカーでの免税ECサービスを開始する準備をしています。
今は有人の対面でしか商品を渡せない、手続きできないという規制が、規制緩和により非対面OKとなりますので、ロッカーに顔認識機能、パスポート読み取り機能を加えた、新しい免税EC受け渡しロッカーというものを、独自開発しています。
WAmazingは、無料SIMカード受取機など、新しいマシンを開発して空港に置くのを得意にしていますので、こういったサービスで知財も申請済みですし、新しい非対面・非接触・安心安全のお買い物サービスを提供いたします。
免税ECで地方創生に貢献
これによって、日本各地の人気の産品を免税ECでどんどん買っていただいて、地域消費に貢献し、地方創生の切り札と言われているインバウンド市場、ここを諦めずに頑張って広げていく、そんなWAmazingを引き続きやってまいります。
リアルならではの観光交流、リアルならではの市場ですので、ぜひ、今後も引き続きインバウンドで頑張るWAmazingを応援していただければ幸いです。
ありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成
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