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ユーザーがユーザーを呼ぶ“シェア買い”で、日本のショッピングを面白くする「カウシェ」(ICC FUKUOKA 2022)

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ICC FUKUOKA 2022 カタパルト・グランプリに登壇いただいた、カウシェ 門奈 剣平さんのプレゼンテーション動画【ユーザーがユーザーを呼ぶ“シェア買い”で、日本のショッピングを面白くする「カウシェ」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回300名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2022は、2022年9月5日〜9月8日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションは、ICCサミット FUKUOKA 2022プラチナ・スポンサーのAGSコンサルティングにサポートいただきました。

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【登壇者情報】
2022年2月14〜17日開催
ICC FUKUOKA 2022
Session 6A
カタパルト・グランプリ
– 強者が勢揃い –
Sponsored by AGSコンサルティング

門奈 剣平
株式会社カウシェ
代表取締役CEO

1人だと買い物できないECアプリ「カウシェ」代表取締役CEO。1991年生まれ、日中ハーフ、2007年まで上海で生まれ育つ。2015年慶應SFC卒。2012年より宿泊予約サイト「Relux」に1号社員として入社。2人から200人、シードからM&A後のPMIまでのスタートアップシーンを経験し、海外担当役員&中国支社長として、年間取扱高50億円の大幅な事業グロースに貢献。2020年4月より起業。ECを通じて日本に貢献すべく、2020年9月にカウシェをローンチし、2020年11月に約1.8億円のシードラウンドを実施( Global Brain、Anri、千葉道場ファンド)。


門奈 剣平さん カウシェの門奈です。

「1人だと買い物できないEC」を作っています。本日はよろしくお願いします。

「1人だと買い物できないEC」とは?

今日はまず、ちょっと「わかりづらい話」からさせていただけたらなと思っています。

ただこの話は僕たちのビジネスの肝にもなってくるので、ぜひ聞いていただきたいと思います。

こちらの図は、実際にカウシェ上で発生した、ある買い物からスタートしていって、買い物がどんどん広まっていった様子を表したものです。

「●」がお客様で、「線」はお客様同士が一緒に買い物をしたり、つながっている様子を表しています。

あるお客様の買い物から始まって、時間が経つにつれてどんどん広がっていって、少しずつ大きな買い物のネットワークになっていくのが、カウシェの中の世界です。

この図の中にいるのは僕たちの一部のユーザーで、このような図が無数に存在しているのが、私たちのEC、カウシェです。

本日は、僕たちがビジネスとして、カウシェをどのように作り上げてきているのか、ご紹介できればと思っています。

キーワードは、先ほど言った「1人だと買えない」です。

デモをお見せいたします。

カウシェは今、みんなが毎日使うような、食料品や飲み物に始まり、ドラックストアで売っているような日用品、家電まで様々なものを販売しています。

どれもオンラインの価格より10〜20%、普通に買うよりもちょっとお得になっているのですが、これは「誰かと一緒に購入をするとお得になる」という仕組みの上で成り立つものです。

そこが通常のECと違う、カウシェの特徴です。

具体的にお話しすると、買い物の決済が終わったら、SNSやLINE等で、誰かに商品をお勧めしたり、カウシェのアプリの中で誰かにお勧めをしながら、一緒に買うひとを見つける構造になっています。

例えば、ママ友のLINEグループで商品をお勧めして、「これ、美味しいと言っているから、じゃあ私も買おうかな」という人が現れて、自分以外に1人でも決済すると、シェア買いが成立、お互いにお得な価格で購入でき、商品がそれぞれの家に届くという形になっています。

ちなみに、24時間以内に自分以外誰も購入しなかった場合は、全額返金となって買えなくなるので、皆さんは、積極的にシェア買い仲間を探します。

そして「私たちも、じゃあ一緒に買おうかな」と別の方も参加して、様々なSNS上で、知っている人や知らない人も含めてどんどん交流が盛んになるような買い物体験になっています。

アプリの累計ダウンロード数が50万件を突破

我々は、ユーザーの拡散が起点になり成長してきて、今ローンチして1年4カ月ほどです(2022年2月時点)。

アプリの累計ダウンロード数は50万を突破している状態で、急激に成長しています。

特徴のひとつは、ユーザーが日本全国に広がっていて、東京以外の比率が8割超の形だということです。主に、全国のお子さんのいるママさんたちにたくさん使っていただいています。

中にはほぼ月に18回購入している方もいて、ほぼ毎日「何か掘り出し物がないかな?」とカウシェを見てはお買い物を楽しんでいただいていることがわかります。

毎日チラシを見ながら、ときどきママ友同士で情報交換をしているようなイメージをしていただけたらと思います。

実は、これが販売事業者の皆さんにとっても、大きなメリットになっています。

浮いた広告費用をお客様に還元

先ほどのお客様の行動を事業者側からの視点で見ると、購買意欲が高いお客様が、「あなたも一緒にどう?」という様に商品の魅力を広めて、他のお客様を連れてきてくれる存在になっていくのです。

つまりはこのお客様の行動が、プロモーションや広告の代わりになっていくという構造です。

これまでのECは、なかなかそう簡単にトラフィックや新しいユーザーにリーチできませんでした。

月額出店料の負担以外にも、広告費をはじめとしたユーザー獲得費を多くかけないと、リーチが難しかったのです。

カウシェでは販売手数料をいただきますが、それ以外の費用に関してはかかりません。その分の費用を、お客様に割引という形で還元することができ、お客様には「シェア買い相手となるお客様を呼んできていただけませんか?」と提案をしている形です。

今商品を約8,000点販売しているのですが、ほとんど出店者の離脱がないという状況で、この形が持続可能であると確信しています。

シェア買いが拡散し、1年で20倍の成長

こういった構造によって、僕たち自身もビジネスとして大きくドライブしている状況になっています。

これが2020年10月時点での僕たちのモデルです。

中の円に「月間購入者数」がいて、その間でシェア買いがあちこちで発生し、新たにアプリをインストールするユーザーも、これに巻き込まれてきています。

これをマンスリーで大きく回転させていくために、僕たちは拡散し、拡大をしていくことを促進しており、今1年で約20倍の規模に、どんどん、どんどん拡大をしていっているという構造です。

ユーザーがユーザーを呼び、CACは3,000円

我々の武器はCAC(顧客獲得単価)です。

従来のECのプラットフォーム運営では、たくさんの広告費をかけて初回クーポンにどんどん費用をかけていきました。

カウシェの場合ではユーザー拡散が起点になっていて、企画や販促イベントでユーザーを適度に巻き込みながら運営しており、全コストを入れてCACが3,000円という構造になっています。

これは、他社の一般的なECと比較して、3〜5倍ぐらい効率が良いのです。

GMV(流通取引総額)も今指数関数的に成長していて、前年同月比で21倍というペースで急激に成長しています。

1社あたりの1カ月の売り上げが1,000万円を超えるような事業者もたくさん出てきています。

ユーザーがユーザーをどんどん呼んでくるので、早く商品も拡充していこうということで、先日家電の販売もスタートしていて、こちらもいい売れ行きになっています。

家電の様に高単価のものが購入されると、私たちとしては1~2個の販売で、CACが回収できることになります。そしてまたその収益を、お客様およびEC事業者がより盛り上がるモデル作りに投入し、どんどん「シェア買い」の輪を広げていきたいと思っています。

日本のショッピングはまだまだ面白くなっていく!

最後になりますが、今ここにいる皆さんも、僕たちと一緒にショッピングの未来を創っていきませんか?

最初にお見せした、わかりづらい図をもう一度出しますが、こんなグラフをEC事業で、皆さん見たことは絶対にないですよね。

このように、オンラインで皆さんがつながっていきながら、今いる50万人のユーザー同士のつながりも、今後どんどん、どんどんアクティブにしていこうと思っています。

今後のカウシェですが、フォロー・フォロワー同士がコミュニケーションをしたり、また、ときどき出店者ともコミュニケーションができるような空間をここから創っていきたいと考えています。

お客様からすると、シェア買いをしたい商品について周りに伝える場所にもなり、知って語り合っていく、そんな空間になります。

事業者の皆さんにとっても、新たに直接お客様と接触する接点になっていき、むしろ直接お客様の声を聞きながら、お客様と一緒に広めたり売ったり、ないしは共創していく、Co-creationの空間を、皆さんぜひ一緒に創っていけないかなと思っています。

日本のショッピングは、まだまだ面白くなっていくのではないかと思っております。

以上、門奈より日本のショッピングを面白くする「カウシェ」についてでした。ありがとうございました。

実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成/大塚 幸

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