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スピーディーな商品開発で、世界で戦える化粧品ブランド作りに挑む「モノック」(ICC KYOTO 2022)

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ICC KYOTO 2022 CATAPULT GRAND PRIX(カタパルト・グランプリ) – 強者が勢揃い – に登壇いただいた、モノック 小澤 一郎さんのプレゼンテーション動画【スピーディーな商品開発で、世界で戦える化粧品ブランド作りに挑む「モノック」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回ICCサミット FUKUOKA 2023は、2023年2月13日〜2月16日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションのオフィシャルサポーターはAGSコンサルティングです。

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【登壇者情報】
2022年9月5〜8日開催
ICC KYOTO 2022
Session 6A
CATAPULT GRAND PRIX(カタパルト・グランプリ) – 強者が勢揃い –
Sponsored by AGSコンサルティング

小澤 一郎
モノック株式会社
代表取締役

1991年生まれ。明治大学法学部在学中にパペルック株式会社を創業。最初にローンチした写真アプリ「papelook」は全世界2,000万ダウンロードのヒットアプリに。その後、化粧品メディア「FAVOR」をローンチし、150万MAUを超えるメディアへ成長。2019年からは化粧品D2Cを始め、現在は化粧品D2Cブランド立ち上げ支援「D2C STATION」を運営。2021年に社名をパペルック株式会社から「モノ作り」のモノック株式会社へと変更。今までに累計1.6億円の資金調達を行う。


小澤 一郎さん 我々モノックは、「世界で戦える化粧品ブランドを作る」をミッションに、複数のD2C化粧品ブランドを運営しているメーカーです。

私はこれまで、写真アプリやメディアなど、ITの分野で挑戦をしてきましたが、日本の化粧品ブランドに課題を感じ、化粧品のD2Cに参入しました。

自社化粧品ブランドの開発経験を活かし、独自のサービスでブランド立ち上げ支援にも注力(Professional Online)

化粧品市場で後れを取る日本への危機感

我々はもともと化粧品のメディアを運営していたのですが、その時、日本のブランドが海外のブランドに比べて、大きく後れを取っていると感じていました。

実際に化粧品市場を見てみると、アメリカ、中国、韓国に比べて、日本だけが伸びていない状況だったのです。

アメリカや中国では、D2Cブランドが大手を凌ぐ勢いで伸びており、時代が変わるなと感じていました。

一方、日本では、大量生産、大量のTVCM投下、大量の店舗展開といった、従来の売り方が続いていました。

このままでは、中国や韓国のブランドに比べて、さらに後れを取ってしまうという危機感と、もっと日本のブランドを盛り上げていきたい、そんな気持ちで商品開発を始めました。

コロナ下でも4倍の売上を達成

我々モノックですが、化粧品市場がコロナで大きな影響を受けたなか、この2年半でブランド数は1から20へと増加、売上も4倍の7.2億円へと成長しました。

さらに、3年後、売上100億円を目指せるところまで来ました。

本日は我々が、ただの化粧品D2Cブランドではなく、仕組みで伸びていける化粧品メーカーであると、皆さんにお伝えしたいと思います。

1~2年かかる化粧品ブランドの商品開発を最短3ヶ月で

さて、審査員の皆様のお手元には、「BATHNA TIME」という入浴剤をお配りしました。

この商品は、ご自宅でサウナ気分が味わえる入浴剤です。

昨年(2021年)、サウナが流行り始めた頃に企画を開始し、わずか3ヶ月で商品化しました。

サウナをコンセプトにした入浴剤としては日本初となり、400店舗に導入され、ベストコスメ賞も頂きました。

「薬用BARTH中性重炭酸入浴剤」がロフト ベストコスメ 2022SS ボディケア ホームスパ部門 第1位に選出(PR TIMES) 

そう、我々の強みは、旬のネタをどこよりも早く商品化することなのです。

実際、従来のブランドが1~2年の時間をかけていたところ、我々は3ヶ月という非常に早い商品開発を行っています。

なぜ短期間でヒット商品を生み出せるのか

なぜこんなに短期間で、ヒット商品を生み出せるのか、その鍵は「3つの再現性」です。

1つ目が、「販売戦略」です。

化粧品市場では、売上の9割が店舗販売で、そのうちドラッグストアが半分、百貨店やバラエティストアが残りを占めています。

そもそも、大手のブランドが、なぜ開発に時間がかかるのかと言うと、スライドの赤枠で囲った大きなゾーンを狙って生産やマーケティングを考えなければならないからです。

我々はこの中で、中価格帯のバラエティストアに販路を限定することで、小回りのきくスピーディーな商品開発を実現しました。

今までのブランドで言えば、1ブランドで100億円の売上を作っていたところを、我々は1億円のブランドを100個作るという戦略で、今の時代に求められている「より自分の趣味趣向に合ったもの」を商品化しています。

このSNS時代では、1、2年後のヒットの予測をするのは不可能ですよね。

そこで我々は、お客様の声をもとに、アジャイル開発の要領で高速でPDCAを回し、商品のアップデートを続けています。

2年半前、たった1つのブランドから始めた我々は、今では20のブランドで100商品以上をローンチしました。

ハードルの高い店舗導入についても、1,000店舗に流通しています。

累計出荷数も、100万個を突破しました。

ブランドローンチで苦労して「オペレーション」をDX

さらに我々は、これらのブランドをたった15人で運営しているのです。

なぜ少ないリソースで、多くの商品をスピーディーに生み出せるのか、それが再現性の2つ目、「オペレーション」です。

最初に出したブランドには、我々は非常に苦労しました。

というのも、ローンチするまでやることが多すぎ、専門知識も必要で、寝ないで作業する日々が続きました。

そこで、ローンチまでに必要なナレッジを貯めてマニュアル化、オペレーションのDXを行っています。

さらに化粧品ECに必要な、バーチャルシミュレーションや診断機能などは社内で全て開発し、汎用的に利用できるようにしています。

FAVES BEAUTY(FAVES BEAUTY)

これらにより、ローンチに要する時間は3分の1に圧縮することができました。

“最高の化粧品嗅覚”を持つ社員たちの「企画力」

3つ目の再現性は、「企画力」です。

ブランドをローンチするまでの間、一番重要な過程が企画です。

我々モノックでは、最高の化粧品嗅覚を持った企画部が、全て社内で企画をしています。

企画部は、我々が7年前にローンチした化粧品メディア「FAVOR(フェイバー)」の編集部です。

趣味が高じて作ったメディアでしたが、MAUは160万を突破しました。

試した商品の数はなんと10万点以上、そんな化粧品マニアたちが、商品企画をしているのです。

これだけ試してきた企画部だからこそ、品質、価格、デザイン、機能の要素をバランス良く配合できるのです。

まさに我々の企画力は、“秘伝のタレ”と言えます。

これら3つ(販売戦略・オペレーション・企画力)により、売れる企画をスピーディーに商品化し、ヒットを再現しています。

化粧品ブランドのローンチに必要な全てをワンパッケージで提供

現在20ブランドを出していますが、2年後までに100ブランドを目指します。

そのためには、「再現性」だけではなく「拡張性」も必要です。

ブランドのローンチまでに必要な全てをワンパッケージにし、「D2C STATION」という名前で運営しています。

そう、「化粧品ブランドのフランチャイズ化」なのです。

化粧品事業に参入したい企業は、我々に初期費用をお支払いいただくことで、モノックのノウハウと看板を使うことができ、さらに販売までと、全てお任せいただくことができるのです。

人も、ノウハウも、営業も一切不要です。

1,500万円程度の初期投資で始められ、平均2年で回収できるモデルを構築しました。

今では北海道から九州まで、40社ほどオーナー様がいらっしゃる状況です。

年間100ブランド・150商品を創出し売上100億円に挑戦

最後に、今後の展望です。

年間150商品の創出のうち、10万本以上のヒット商品を現在の2商品から20商品へと、50万本以上のメガヒット商品を現在の1商品から5商品へと増やすことにより、年間売上100億円を目指しています。

世界で戦える化粧品ブランドを作ることに、我々は本気でチャレンジしていきます。

ECや物流、マーケティングなど、ノウハウをお持ちの方は、ぜひご一緒させてください。

モノックでした、ご清聴ありがとうございました。

実際のプレゼンテーション動画もぜひご覧ください。

(終)

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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/正能 由佳/戸田 秀成/大塚 幸

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