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ICCカンファレンス KYOTO 2016 において大好評だった「ベンチャー投資最前線 – 次のビック・ウェーブはどこにあるのか?」【K16-5B】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!7回シリーズ(その1)は、各ベンチャーキャピタリストの注目領域や担当ポートフォリオ(投資先)を交えて自己紹介を頂きました。是非御覧ください。
ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス KYOTO 2017は2017年9月5〜7日 京都市での開催を予定しております。
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登壇者情報
2016年9月6日・7日開催
ICCカンファレンス KYOTO 2016
Session 5B
「ベンチャー投資最前線 – 次のビック・ウェーブはどこにあるのか?」
(スピーカー)
今野 穣
株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ
パートナー COO
榊原 健太郎
株式会社サムライインキュベート
代表取締役CEO
千葉 功太郎
慶應義塾大学
SFC研究所 上席所員
宮田 拓弥
Scrum Ventures
General Partner
(モデレーター)
佐俣 アンリ
ANRI
General Partner
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▶ 「ベンチャー投資最前線 – 次のビック・ウェーブはどこにあるのか?」の配信済み記事一覧
佐俣アンリ 氏(以下、佐俣) ご紹介ありがとうございます。
ANRIの佐俣アンリでございます。
初日の最終セッションということで、なるべく元気にやりたいなと思っています。
1984年生まれ。
慶應義塾大学経済学部卒業後リクルートに入社、デジタルコンテンツ新規事業立ち上げに携わる。East VenturesにてFreakOut(2014年マザーズ上場)、CAMFIREの投資及び創業を経て2012年ANRI設立、独立系ベンチャーキャピタルとして39社に投資実行。現在20億円規模のファンドを運営中。主な投資支援先としてRaksul、Coiney、UUUM、SmartDrive、CrowdWorks(2014年マザーズ上場)、MERY(2014年DeNAに売却)、mamari(2016年にKDDIグループに売却)がある。
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最終セッションは、毎回、(GMOインターネットの)熊谷さんらが登壇するセッションや(ヤフーの)川邊さんなどが登壇するセッションなど大人気コンテンツを並べられるので、果たして人がいらっしゃるのかと不安だったのですが、思いのほかたくさんの方に来て頂いてとても嬉しいです。
では、セッションを始めていきたいと思います。
まずは皆さんに自己紹介を頂きたいと思います。
お名前と、どんな国でどんな会社に、どれくらいのサイズの投資をされているのかというのを、口頭で簡単に頂ければと思います。
それでは、宮田さんからお願いします。
宮田拓弥 氏(以下、宮田) Scrum Venturesの宮田と申します。
今日はアメリカ担当ということで、サンフランシスコからやって来ました。
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宮田 拓弥
Scrum Ventures
General Partner
Scrum Ventures 創業者兼ゼネラルパートナー。サンフランシスコをベースに、米国のテックスタートアップへの投資を行うVCを経営。これまでに、コマース、ヘルスケア、SaaS、動画、IoT、VR、Fintechなどのスタートアップ約50社に投資を実行している。またSan Franciscoでコラボレーションオフィス ZenSquareを運営している。TechCrunch、B Dash Campなど国内外のメディア、イベントでの寄稿、講演など多数。それ以前は、日本および米国でソフトウェア、モバイルなどのスタートアップを複数起業。2009年ミクシィのアライアンス担当役員に就任し、その後 mixi America CEO を務める。早稲田大学大学院理工学研究科薄膜材料工学修了。
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基本的にはアーリーステージの投資を行っています。我々は、創業間もなくプロダクトがあって売り上げがまだないような会社に、大体2,000万から5,000万円くらい投資をするというVCファンドです。
分野に関しては、基本的には専門を問わずというのが我々の特徴で、ソフトからハード、エンタープライズからコンシューマーまで全てやっています。
この後にも細かくお話をしますが、特に注目している分野は5つあり、モビリティ(車)、人工知能(AI)、バーチャルリアリティー(AR)、ヘルスケア、あとはロボティクスというところに投資しています。
佐俣 ありがとうございます。
では、千葉さんお願いします。
千葉功太郎 氏(以下、千葉) 皆さんこんにちは。
千葉功太郎と申します。
今日はエンジェル投資家として参加しています。
慶應義塾大学環境情報学部卒業後、株式会社リクルート(現 株式会社リクルートホールディングス)に入社。インターネット黎明期よりWebサービスやモバイルサービスの立ち上げに従事し、2000年よりモバイル系ベンチャーの株式会社サイバードへ。2001年に株式会社ケイ・ラボラトリー(現 KLab株式会社)取締役に就任。2009年に株式会社コロプラに参画、同年12月に取締役副社長に就任。採用や人材育成などの人事領域を管掌し、2012年東証マザーズIPO、2014年東証一部上場後、2016年7月退任。2015年に業界130社が加盟する社団法人モバイル・コンテンツ・フォーラム代表理事に就任。また、2016年には慶應義塾大学SFC研究所 ドローン社会共創コンソーシアム上席所員に就任。国内インターネット業界のエンジェル投資家として、スタートアップやVCへの投資は数十社に広がる。
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アカデミックな匂いを出したら頭が良く見えるのではないかなと思って(笑)、慶應義塾大学の上席研究員の肩書きで来ましたが、僕は個人投資家なので、下は500万円くらいから1億円くらいまでのレンジで、ステージもシードから意外とレイターまでカバーしています。
【2017年6月1日から「DRONE FUND」をスタート!】
佐俣 何社くらいに投資されているのですか?
千葉 後でお話しますが、30社プラス16VCファンド(ベンチャーキャピタル)といった感じです。
佐俣 全て自己資金ということですよね?
千葉 そうですね。マイファンドです。
佐俣 恐ろしい資金量ということで。
千葉 よろしくお願いします。
佐俣 ありがとうございます。
では、榊原さんお願いします。
榊原健太郎 氏(以下、榊原) 皆さん、こんばんは。
サムライインキュベートの榊原です。
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榊原 健太郎
株式会社サムライインキュベート
代表取締役CEO
株式会社アクシブドットコム(現VOYAGE GROUP)創業期において営業統括として、営業本部の立ち上げ、営業販促戦略、広告商品開発、アライアンス戦略に取り組む。その後、株式会社電通ワンダーマンにて、大手情報通信・飲料メーカー・金融会社のダイレクトマーケティング戦略に従事。その後、株式会社ECナビ(現VOYAGE GROUP)に復帰、営業統括として、西日本広告販売ブランチの立ち上げ、営業本部の再構築、モバイルサイトの立ち上げに従事。2008年にシードスタートアップの経営、マーケティング、営業、人事戦略支援等、スタートアップインキュベートに特化した株式会社サムライインキュベートを設立し、代表を務める。また、2014年5月からイスラエルに移住し、日本初のインキュベーターとしてブランチを設立し、イスラエルスタートアップにも投資、インキュベートするとともに、日本とイスラエルの100社ほどのスタートアップの社外取締役を兼務している。
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今、投資先が約120社あり、その内訳は、日本が約90社、イスラエルが約30社です。
イスラエルに行って2年になりますが、去年は1年くらいずっとイスラエルにいまして、今は1か月おきよりももっと早いですかね、3週間おきに日本とイスラエルを行き来しているインキュベーターです。
投資のステージは、プレシードステージに投資しています。日本で言うとアイディア段階ですかね。金額は日本だと1社あたり450万円ほど出資しておりまして、イスラエルだと1社あたり約1,000万円ですね。
イスラエルのYコンビネータ(Y Combinator LLC)的な位置付けと勝手に言ってしまっていますが、そのくらいの一番最初の段階で投資しているようなプレイヤーです。
佐俣 そうすると、エンジェル投資家(個人投資家)に本当に近い感じでしょうか?
榊原 そうですね、僕らの後にエンジェル投資家が(投資を)入れる感じですね。
佐俣 エンジェル投資家よりも前なのですか?
榊原 はい。プレエンジェル投資家です(笑)。
佐俣 競合の投資家は、イスラエルにいるのですか?
榊原 イスラエルは、そもそも日本人なら投資を受けるかなと思ったら、やはり日本人が大好きで、競合はいないですね。
ですので、1年半経った現在で、30社くらい投資した感じですね。
佐俣 ありがとうございます。
では、今野さんお願いします。
今野穣 氏(以下、今野) こんばんは。
グロービス・キャピタル・パートナーズの今野です。
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今野 穣
株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ
パートナー COO
2006年7月グロービス・キャピタル・パートナーズ入社。
2012年7月同社パートナー就任。
2013年1月より、同社ジェネラルパートナーおよび最高執行責任者(COO)就任。
同社は、1996年より国内外から多数の機関投資家の資金(累計660億円)を運用する独立系ベンチャーキャピタルであり、世界有数の運用実績を誇る。主な投資担当先にライフネット生命保険、ブイキューブ、みんなのウェディング、アカツキ、Quipper、キラメックス、Bplats、スマートニュース、リノベる、イタンジ、ファストメディア、Vasily、Akippaなどがある。同社入社以前は、経営コンサルティング会社(アーサーアンダーセン、現PwC)にて、プロジェクトマネジャーを歴任。東京大学法学部卒。
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我々は、VC(ベンチャーキャピタル)を20年くらい、累計5本で660億円くらい運用しています。
投資先は、敢えて完全に日本国内です。
ただ、6、7割のVCファンドの出資者は海外の投資家です。要は日本に投資をして日本でリターンを出すことを期待されている海外の投資家に対して仕事をしています。
投資領域は、基本的にインターネット周りだったら何でもやりますという感じです。
バイオ、創薬とか、リアルサービス業はあまりやらないですけれども、それ以外は基本的に投資しています。
投資ステージは、シリーズA以降に投資しています。シード・ステージの投資はやらないです。
シリーズA、B、Cは敢えて分散投資しています。結果的に、投資のロットは3~5億円くらいがボリュームゾーンで、1~15億円くらいレンジで投資しています。
よろしくお願いします。
佐俣 ありがとうございます。
拍手をお願いします。
僕もベンチャーキャピタルをやっていまして、皆さんの中で一番小粒なシードファンドとして、日本で累計約40社に投資をしています。
創業資金もないような一番シードのシードみたいなところから、大きい規模だと1億円くらいの規模の投資をしています。
元々はインターネット領域が専門でやっていたのですけれども、後でお話をしますが、実は今、技術系の領域に注力していて、今月くらいに何社かの投資のプレスリリースを出そうと思っています。
僕の投資家としての悩みがまずありまして、それで色々お話を伺っていきたいのですけれども、年間で恐らく200人くらいの学生起業家にお会いするのですが、この2年くらい、テーマがないという話をすごくよく聞きます。
その結果何が起こるのかというと、この3年間であったキュレーションメディアの数が100社。
キュレーションメディアってご存知でしょうか? MERY(メリー)とかiemo(イエモ)に代表されるメディアですね。
そういったものをやるしかない、みたいなことを、若い人達は結構真面目に言います。そして、「これから何をやっていくといいのですか?」と聞かれるのです。
思い返すと、2010年くらいには、ゲームやソーシャルアプリなどのトレンドがあったのですが、今はトレンドが無くなってきているのではないかということで、この1、2年でちらほら、特に若い起業家からは相談を受けています。
そこで、プロの投資家である皆さんが、今どんな領域がホットだと思われていて、どんな投資先に投資されているのかについて、順番に伺いたいなと思います。
では、一番早いところだと、榊原さんからではなくて、千葉さんからいきましょうか。スライドは1枚と申し上げたのですが、千葉さんがスライドを10枚くらい作って来られたようです。
一番長そうなので千葉さんからいきましょうか。
(続)
続きは日本で最もVCファンドに投資している千葉功太郎氏が注目する3つの分野【K16-5B #2】をご覧ください。
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編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/Froese 祥子
【編集部コメント】
続編(その2)では16のVCファンドと30社のベンチャー投資を行う著名個人投資家である千葉功太郎さんにいま注目している投資領域についてお話頂きました。是非ご期待ください。今回の感想はぜひNewsPicks(ICCのNewsPicksページ)でコメントやフォローを頂けると大変うれしいです。
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