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開催レポート③:経営者の素顔とスタッフのホスピタリティ。カルチャーショックのDAY2

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【開催レポート】ICCのウェブサイトを見て「何だかすごそう」と興味を持った私(浅郷)は、2月の「ICCサミット FUKUOKA 2018」にスタッフとして参加してみることに。超初心者の目で見たICCサミット FUKUOKA 2018の裏と表をレポートしたいと思います!

(その3)は、DAY2をレポートします。初めての目で見たICCサミット、スタッフ業務に慣れてくると、少しずつこの場が特別な理由が見えてきました。

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「ICCサミット FUKUOKA 2018 開催レポート」の配信済み記事一覧

この日は、カタパルト・グランプリのライブ中継配信からスタート。リアルテック、スタートアップの垣根なく、半導体から猫の健康ケアまで、過去のカタパルト入賞者たちが再度結集して競う。

21日、カタパルトグランプリ

審査員も真剣にディスカッション(メルカリ小泉氏とBEENEXT佐藤氏)

初日ほどの緊張感はなく、登壇者もリラックスして見える。ここでは世界初の半導体技術を持つ、コネクテックジャパンが優勝。この記事の一番上の写真は受賞直後の撮影で”ICCポーズ”(拳を握ったポーズ)をとっていただいたものだ。

【速報】IoT時代を世界随一の半導体生産で支える 「コネクテックジャパン」がカタパルトGPベストプレゼンター!

半導体に詳しくなくても、どれだけそれが世界にインパクトがある技術かということが的確に伝わるプレゼンを行った平田勝則さんは、セッションスポンサーである株式会社AGSコンサルティング様より、賞品のヱビスビール一年分を獲得して「今まで社員には発泡酒で頑張ってきてもらったので」と感激の表情。

カタパルト・グランプリ入賞者とスポンサーであるAGSコンサルティング様で記念撮影

「面白いものを作る余力がメーカーにはない。ベンチャーだからこそのスピード感、スタートアップならではしかできない冒険をしてほしいし、そういうところと組みたい」という審査員のコメントに、次は自分達だと思った参加者も少なくないはずだ。

ICCサミットの環境

1日中、ホテル内の会場を行き来して過ごすため、少しでも快適な環境を作ろうと通路スペースには様々な企画が用意されている。例えばバリスタがその場で煎れるコーヒー。一番人気はスポンサーのIBM Bluehub様のロゴがついたカフェラテだったそう。

リピーター続出、会場で飲める本格ラテ

「ICCは他のカンファレンスとは全く雰囲気が違います。圧倒的にスタッフのモチベーションが高いし、内輪で固まってトークしたりしていない。ホテルの方より早く動いていますし」とは、数多くの企業イベントにも参加しているバリスタ井野さんの弁。

今回からの試みで登場して大好評だったのはスムージー。立食パーティーでは野菜が不足しがちだからという発想での導入だそうだが、2日間で1,225杯が飲まれたという。

もう一つ、今回から初登場したのはカタパルト・パーク。カタパルトで紹介された製品が展示されていて、その場で触れたり、説明を聞くことができる。

「日本の工場が持つ技術を守りたい」とファクトリエの小林氏

例えばメイドインジャパンの工場直結ファッションブランド、「ファクトリエ」のブースでは、3枚のシャツの中からもっとも高級なシャツを当てるクイズを実施。経営者クラスでもかなり正答率が低いそうで、当然外した私はちょっと安心。そのクイズ解説をしながら企業理念を伝え、商品も販売し、手応えを感じていたそう。

その他、カタパルトに登場した完全栄養食「COMP」の試飲や、メルカリが始めるシェアサイクルサービス「メルチャリ」などが展示され、プレゼンを聞くだけではなく、体験できる仕組みになっている。

メルチャリに乗るソウゾウ松本氏

スポンサーブースでは、Lenovoの貸し出し携帯バッテリーが大人気。出張中の必需品であり、名刺と交換に借りることから、双方にとってメリットのある形になったようだ。

経営者の本音トークに驚く

テーマを語るにふさわしい登壇者が登場する(写真中央:KLab 真田氏)

生でプレゼンやセッション(討論)を聞くというのは、とても刺激的な体験だ。どこかのセッションでも話されていたが、生身の人間が話すのをその場で見るのは、言葉以上のメッセージを受け取ることになる。

私のような一般人ですらそうだから、企業の最前線で働く人たちはそこから多くのヒントやアイデアを得るのだろう。カンファレンスの模様は後日記事化されるが、書き起こしや映像では伝わり足りない。事前に何本も映像を見ていったが、その場で聞く情報量を超えることはなかった。演劇やライブをDVDで観るより、生で観るほうが感動するのと同じである。

どの方も驚くほど率直に、赤裸々に自分の失敗談や悩んだことを話し、それについてどう考えたか、どう対応したかという過程を普通に話してくれる。企業の未来について語ることはあるだろうが、自分の会社でこんな話をする機会はあるのだろうか?

経営者は孤独だ。「社員が飲み会に呼んでくれない。誘われない理由はわかるけどさみしい」「みんな楽しそうでいいなと思う」「呼び出されるのはどこかへ謝りに行く時だけ」というのを、いくつかのセッションで耳にした。

しかし、そんなことを言いながらも同じ境遇の人達が集まっているせいか、楽しそうである。討論中にも、一つの発言に触発されてみるみる顔が輝き、熱意を持って語り出す様子は、見ている側にも伝染する。この情熱がビジネスを推し進めているのだろうと伝わってくる。

登壇者に共通する印象は、自分が持っているものを共有して役立てたいという意識。「それは企業秘密」という言葉は、私が知る限りは聞かれなかった。教える、伝えるという上から目線ではなく、まさにICCのコンセプトである「ともに学び、ともに創る。」を体現されている方々ばかりだ。

スタッフの献身性はどこから来るのか

結束感を表現

「先々を見て、社員がやっていける仕事を作っていくのが経営者の仕事」
「起業は楽しいこと。未来を作って行くのは楽しい。それを次世代に示さなければ」
「人が育って循環する仕組みを作り、どんな未来を創るかみんなで仮説を立てて、それを正解にしていきたい」

ボランティアスタッフは持ち場を交代で担当すれば、そんな話を毎日のように聞くことができる。登壇者の熱量の高さがスタッフに伝わって、モチベーション高く動けるという面も非常に大きいと思う。

「何かお困りですか?」とスタッフの一人が参加者に声をかけたところ「これが噂のICCホスピタリティですね!」と喜ばれたという。これは別にマニュアルに大書されているわけではなく、自然に発生していることだ。ホスピタリティでもあるが、登壇者やこの場が持つ雰囲気から自発的にその言葉が出てくるのではないだろうか。

スタッフ間では、業務や効率の改善のために自主的に提案が上がり、それに対して忌憚のない意見と、スピーディーな実行が続く。仕事柄、私は色々な職場にお邪魔しているが、こんなに自律しているエコシステムがあるところは初めてだ。言い方は悪いが一時的な寄せ集めチームなのに、本当に衝撃的である(スタッフは毎回4割程度入れ代わる)。

セッションの内容はもちろんだが、私がこの三日間で一番影響を受け、刺激を受けたのは一緒に働くスタッフである。今までの自分がロンダリングされ、新しい視点さえ得た気分だ。数日前までひたすら怯えていたが、そんな暇はないことをひしと感じる。

後日、社員をボランティアスタッフとして送りたいという話が来ていたと聞く。何の心構えもない私が刺激を受けたほどだから、きっと効果があると思う。

(続)

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続きは 開催レポート④:ついに最終日。ボランティアスタッフを強くお勧めしたい理由 をご覧ください。

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編集チーム:浅郷浩子/榎戸貴史

【編集部コメント】

続編もご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。

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