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フラフープの熱狂再び!伝説の「仲山進也のチームビルディング講座」がICCアカデミーに登場!!【ICCアカデミーレポート】

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今回のICCアカデミーは、前週の「Yahoo!アカデミア 伊藤 羊一学長による「Yahoo!アカデミア 研修体験プログラム【Lead the self】」に続いて、超人気セッションの登場です。ICC FUKUOKA 2019、2日目のF会場を興奮と深い学びの驚きで満たした、楽天大学がくちょ仲山進也のチームビルディング講座を、総勢46人が体験!その模様をレポートします。ぜひご覧ください。

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。次回 ICCサミット KYOTO 2019は2019年9月3〜5日 京都開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。


【開催情報】
6月26日(水)
「仲山進也のチームビルディング講座」
@ICCパートナーズ オフィス

【ご参加いただいた方々(敬称略)】
會田 武史 RevComm
明石 ガクト ワンメディア株式会社
碓氷 早矢手 株式会社講談社
大薮 雅徳 株式会社Elaly
緒方 恵 株式会社中川政七商店
小田 志門 カラクリ株式会社
小原 一樹 シルタス株式会社
柏谷 泰行 ERRORs株式会社
川鍋 一朗 JapanTaxi株式会社
神吉 康太 株式会社 AOI Pro.
岸名 友美 シルタス株式会社
桑原 真明 株式会社Next Branders
小林 紘子 ベースフード株式会社
近藤 洋祐 株式会社電脳交通
佐藤 伸剛 株式会社プライムアシスタンス
柴田 可那子 寺田倉庫
田澤 悠 BnA株式会社
内藤 祥平 株式会社日本農業
中平 健太 株式会社ガラパゴス
西澤 明洋 エイトブランディングデザイン
橋本 舜 ベースフード株式会社
寳槻 昌則 株式会社ビットキー
三浦 崇宏 GO
森 隆晃 株式会社Tsunagu.AI
森 雄一郎 株式会社FABRIC TOKYO
森田 憲久 株式会社Beer and Tech
安田 瑞希 株式会社ファームシップ
山入端 佳那 株式会社ラングレス
吉岡 聖貴 株式会社中川政七商店
渡辺 裕介 株式会社チョコレイト
森 一紘 株式会社Next Branders


ICCサミットの超人気講座がアカデミーに登場!

ICCサミットでの初開催時、その内容は未知だったにも関わらず、参加希望が殺到した仲山さんのチームビルディング講座。その際の模様は下のレポートのとおりですが、このときの盛り上がりは本当にすごいものがありました。

満員御礼!「『よなよなエール』も実践!仲山進也のチームビルディング講座ワークショップ」で体験した、チーム作りの要諦とは【ICC FUKUOKA 2019レポート#7】

ICCサミットの場だったから、狭い部屋だったから、あのメンバーだったから、あんなに盛り上がったのか? あの熱狂は再び再現されるのか? 同じ講座をレポートして、果たして違う内容になるのか? さまざまな疑問をもとに、今回も取材に臨みました。

到着した人から、自分の名札作りを促す仲山さん

暑い中、赤坂見附駅から麹町のICCオフィスまで歩いてきた仲山さんは「暑い暑い」と言いながら、うちわを片手に笑顔で到着。続いて、次々と参加者が到着してきました。

明石ガクトさん「あの棒? を下げるだけで本当に組織は変わるの? 本当に?」

参考までに、講座で使うのはフラフープです。いずれにせよ、実際に体験してみなければわかりません。最初にICC小林 雅が仲山さんをご紹介して、集まった方々に呼びかけました。

ICC小林「僕も、福岡で見ていましたが、本当にものすごい熱気でした。この講座に参加すれば、我がチームは劇的によくなると思っていませんか?(挙手ちらほら)

そんな魔法はないと仲山さんは言うのですが、結果として、ここにいる人達は本当にまとまったチームになります。その体験を、ぜひみなさんが会社に戻ったときにしていただければと思います。

今回、ICCサミットの運営チームスタッフも参加するのですが、我々もいいチームになりたいと思っています。それではがくちょ、よろしくお願いします!」

愛称記憶ゲームに全力投球

仲山さん「いままさに、雅さんが思いっきり期待値を上げてくださったのですが……。基本は3ヵ月かけてやっているものを、2時間ぐらいで変わるわけがないので、そのぐらいの期待値でお願いします。それでは椅子を片付けて、みんなで大きな輪になりましょう」

事前に椅子を片付けておくかどうか仲山さんに確認していたのですが、不要とのことでした。そんな小さな共同作業からチームビルディングは始まっているようです。

その後は前回と同じく、全員の人数をカウントしたあと、3つのグループに分かれ、登壇者も運営チームスタッフも渾然一体となったアクティビティが始まりました。詳細は前回のレポートの通りですが、ハイタッチしながら、お互いの愛称を覚えていきます。

君の名は…

その後は名前当てクイズ。ひと通りの挨拶が終わると、一人ひとりを確認しながら、名前を反芻して記憶。みんな真剣になっていて声の大きいこと! 7分間の挨拶&記憶タイムが終わると、立候補者がグループの円の中心に立ち、グループメンバーを指差しながら一人ひとりの愛称を当てていきます。

FABRIC TOKYO森さん、難なくコンプリート!

川鍋さんも何とかクリア!

全員を当て終わると、グループから大きな歓声が上がります。思い出せなくて言葉に詰まると、ヒントを出したり、思い出せたら握手をしたり。各グループ5〜6名がクリアした時点で、すっかり和気あいあいとした雰囲気になっています。

川鍋さん「あ〜、疲れた!今日これで終わりですよね!?」

そんな川鍋さんも、同じグループのメンバーの愛称をもちろんばっちり暗記していました。

「一体感がやばいです」

仲山さん「それでは次は、みんなでフラフープを下げるだけという、かんたんなお仕事をしていただければと思います。背が一番低い人の方の位置からスタートして、床に全員の指がついたらゴールです。フラフープは人差し指で下から支えます。指がちょっとでも離れたら、最初からやり直し」

よーしやるぞ! ああ、あれね、ちゃんと下ろせばできるでしょ、という気合いを入れて臨む3グループですが……。

ミッションは、肩から下の高さへ下げる、だけど…

指が届かないほど、フラフープがぐいぐい上がっていってしまうグループ、フラフープは動かないけれど、人だけひざまずいているグループ、順調だったのに、腰の高さまで来たら微動だにしなくなるグループ。みなさん超真剣な表情ですが、心と身体は裏腹のようです。

なぜできないのか? なぜ下げたいのに上がるのか? どのグループも15人では難しいのだろうと、何人かだけで試してみると、簡単に下げることができています。その体験をもとに、改めて全員で臨みます。

各グループ、呼吸を合わせようと掛け声が生まれてきました。

「きっしーーーーさえーーーーーー」
グループメンバーの愛称を掛け声にしたり、

真剣!

「せーの、ふぅ〜〜〜〜〜〜〜〜っ」
女性多めのグループでは、陣痛の呼吸法のような合図で下ろしていったり、

「下げて、下げて、下げて、下げて」
農耕民族的な掛け声で一致団結するグループありと、それぞれ工夫をこらしています。

なかなか下げられないのに楽しそうだったグループ

やがて2つのグループがフィニッシュ、どこからともなく「気合いと根性だぁ!」という声が聞こえました。

できたーーー!

疲労困憊、でも達成感!

FABRIC TOKYO森さん「半端なく汗をかきました。一体感がやばいです」

30分でフラフープのアクティビティは終了、簡単なアクティビティにも関わらずみんな大汗をかいていて、一仕事終えた表情です。室内の熱気がすごかったため、空調を21度まで下げたほどでした。

チームの成長法則には4つのステージがある

早めにフィニッシュしたグループから、今のアクティビティを振り返ります。①うまくいかないときは何が起こっていたか、逆にうまくいっているときは何が起こっていたか、②自分は何を考えながらやっていたか、③仕事と通じる点があるとしたら何か、をメンバー同士で話し合っていきます。

この先の流れも、前回のチームビルディング講座と同様でしたが、アクティビティの展開も含め、メンバーが違うだけで、盛り上がりも反応も大きく違います。

共通しているのは、同じグループだった人たちが、共同作業を経て距離感が縮まってチーム的なものへと変わる雰囲気を漂わせてきたことでしょうか。座っている座席のポジションにも、チーム同士のまとまりが見えてきました。

再び座学になると、チームの成長法則「フォーミング」「ストーミング」「ノーミング」「トランスフォーミング」 4つのステージの解説から、近くの席同士でのディスカッションになりました。格下のチームが格上に勝つ「ジャイアント・キリング」が起こるのは、格下のチームがノーミング以上に達しているときだといいます。

参加者たちのディスカッションからは各ステージにに関する質問が多数上がりました。そのいくつかをご紹介しましょう。

  • チームメンバーが入れ替わったら、成長ステージはどうなるのか?
  • 成長ステージが戻ってしまうことはあるのか?
  • この成長ステージは、それぞれどのくらいの時間がかかるものなのか?
  • ストーミングはしなければいけないものなのか?
  • トランスフォーミングの先には何があるのか?

トランスフォーミングなチームの動画が紹介されましたが、仲山さんいわく、ノーミングで十分いい会社としてのパフォーマンスは出るとのこと。チームメンバーが替わると成長ステージは逆戻りするし、競合の出現などによる環境の変化や、時代の変化に企業がついていけないときにもフォーミングに戻るそうです。

フラフープの30分のアクティビティのなかでも小さいサイクルでステージの変化が起こっていて、フラフープが上がっていったときが超初期のフォーミング、みんながどうする?とアイデアを出し始めたときがプチ・ストーミング、みんなの息を合わせようと掛け声が生まれ始めた頃が、プチ・ノーミング期に当たるとのことでした。

そのあとには、フォーミング体質度チェックがあり、日本人は空気を読んで言いたいことを言わずにいたり、意見の対立が起こるとすぐ仲裁に入って議論を沈静化させようとするような、フォーミング体質の人が多いとのことでした。フォーミングのカギとなるのが「心理的安全性」で、フラフープ下げをやるときに「名前を覚えてからやるのと、覚えずにやるのとでは違いが出る」といった解説がありました。

共同作業で成長を急ぐときの死角とは

チームで仕事をする際にフォーミングを進めることが大事だとわかる1本の動画を、仲山さんが紹介してくださいました。

仕事で意見がぶつかる前に、フォーミングを進めておいて「この人はいい人だな」と思える関係性をつくっておくことができれば、敵対することなく意見のすり合わせがしやすくなるそうです。

ICCの参加者層は、スピーディーな事業展開で社会変革を試みる方々(言い換えればせっかちな人)が多く、一刻も早くジャイキリしたいと切望していることは明らか。しかしフォーミングをすっ飛ばして、心理的安全性が確立しないうちに「ストーミングだ! 率直な意見を!」と強いると逆効果で人の心は閉じてしまいます。

うまくいっていないときは、他人を責めがちになります。フラフープが傾いたとき「自分はちゃんと下げているのに、誰が下げていないのか?」と、誰もが思ったはず。でも実は「全体がうまくいっていないときは、誰もうまくいっていない」のです。むしろ進捗がわるいように見える「下がっていない側」になす術はなく、それを修正するには「下がっている側」に主導権があるといいます。逆説的な解説に、目からウロコが落ちた方も多かったのではないでしょうか。

ともすれば、誰が正しくて誰が誤っているという二元論に陥りがちですが、実は誰もが正しくて、お互いの正しさの間合いが違うだけ。人によって正義が違うのは当然のことなので、その正しさの「間」をチューニングするのがストーミングだということでした。そしてストーミングが生まれやすい絶妙な難易度のお題を設定するのはリーダーの大事な仕事だといいます。

少ない人数のときは簡単にフラフープを下げることができたのに、大勢になると途端にできなくなる。しかも自分が声をかけても、いくら頑張っても、全体が下がるわけではない。参加者の方々は、それを自らや組織に重ね合わせて、考えずにはいられなかったのではないでしょうか。

チームビルディング後の懇親会は、盛り上がり方が違う!

この日、驚いたのは、講座が終了したあとの懇親会の盛り上がりです。仲山さんによるチームビルディングを経たためか、声の音圧が違います。

川鍋さん「ストーミングの前にまずは名札だ!と思いました。7分で名前を覚える、そこから会社でやろうと思いました。今日イチの学びです!」

緒方さん「めちゃめちゃ勉強になりました。仲山さんが、心理的安全性を確保する手段として紹介していた『アンガーマネジメントゲーム』を、話を聞いてすぐ注文しました。

今日は執行役員と一緒に講座を受けに来ました。中川政七商店は、今までゴール設定だけで、55店舗を運営しており、チームビルディング的なものを何もしてきませんでした。でも明日、そのキックオフをするので、今日の講座を受けて、これからどうするか話し合う予定です」

FABRIC TOKYOの森さん「世の中の集団はほとんどフォーミングだというのが驚きで、これから世の中を見るときの目が変わりそうです。意見がバッティングする前にフォーミングをしておかないと、バッティングしたときに心のシャッターが閉じてしまうというのが興味深かったです。

ベンチャー企業を経営していると、新しく入った人にすぐに活躍してほしくて、どんどんミッションを与えてしまいがちです。でもまず最初にチームビルディングもありなのかなと思いました」

直帰される方々は、同じグループだった人に声をかけつつ、後ろ髪を引かれるように去っていきました。一方、懇親会に参加される方々は輪になって、ラウンジスペースでお酒や軽食を囲んでいます。

仲山さんが講座の中で紹介していた「無礼講ースター」(ヤッホーブルーイング社製)や「アンガーマネジメントゲーム」も登場して、さらに懇親会は盛り上がりました。「無礼講ースター」をしていると聞きつけ、東京に出張で来ていたヤッホーブルーイング所属でICCサミット運営チームスタッフの清水さんも駆けつけて登場。その清水さんに食い下がっていたのが西澤さんです。

西澤さん「普段、どうしてもものづくりのほうを優先してしまいます。作ったらええやん、いいもん作れないなら意味ないぐらいでやっているのですが、こうやって学びに来ることも大事だと思いました。ところで、さっきやってたカルタ(無礼講ースターのこと)、売り切れでもどうにか買えません?」

スタートアップ・カタパルトに登壇予定の企業も多数参加していたのが、前回ICCサミットでの開催時との大きな違いでした。これからチーム作りをしていくというステージにある企業が多かったのは、仲山さんにとっても新鮮だったようです。そんな企業のひとつ、シルタスの小原さん。

小原さん「チームビルディングは苦手なので来ました。各ステージを自然発生的に、どう設計するかが大事なのだなと思いました」

普段の懇親会では、知っている人同士が歓談するか、はじめましての応酬になります。しかし、ともにアクティビティを行った仲間として、運営チームスタッフも交えさせていただいて、すっかり打ち解けた雰囲気になっていたのが、この仲山さんのチームビルディング講座の威力でしょうか。

碓氷さん「面白かったのは、見るとやるのは大違いだということです。記事を読んだときは、そうはいってもフラフープを下げるくらいできると思っていたけど、実際やってみたらできなかった。難しかったですね。やはり最初は人のせいにして、誰か上げているのだろうと思ったのですが、後半は焦点が自分に向かってきました。

ほんの少し自分の指が離れたときに、申告をするかどうか悩みました。自分は言えないと思って他の人を見ると、離れている人もいて。それを見て安心しながらやっていました(笑)。

心理的安全性とセットの話ですが、それがあるからといって、全部何でも言っていいという話でもないと思うんですよ。それは企業でもチームビルディングでも同じだと思います。ストーミングに向いている人、ノーミングに向いている人、バカ正直に詰めてくる人もいていいと思うんです。僕は忖度するタイプですが、マネージメント側での立場に向いているのだと思います。

今回僕らのチームでは『ふ〜っ』て掛け声で、隣は『下げる、下げる』でしたけど、ああいう声をかけようと言い出す人は、貴重だと思いますね。やってみてトライするという人は偉い。そういう人をどうやってチームに置いておくかがポイントだと思いました。

先日、違うチームの余波で自分のチームでもストーミングに近いことがありました。いいストーミングなので歓迎ですね。いい波が来たなという感覚を持てるのは、違うチームでストーミングとかトランスフォーミングを経験していたからかもしれません。仲山さんの話は実体験としてとても共感できました」

期待値を下げて始まった講座ですが、たった2時間でこの効果。時間をかけるとどのようにチームが変わるのか、期待せずにはいられません。同じ講座でも、出席者が変わるとまったく雰囲気も、フラフープ下げのソリューションも異なり、課題も異なるというのは、そのまま企業の数や、組織の数だけ、様々なやり方があるということでしょう。

最後まで残ってくださった参加者の方々、運営チームスタッフも一緒に記念撮影をさせていただきました。チームがビルドされた感、あります!

ICCサミット運営チームスタッフも同様に、こういった事前イベントを重ねて、コミュニケーションによるフォーミングを繰り返しながら、私たちなりのフラフープ下げの掛け声を持って、ICC サミット KYOTO 2019を成功させるべく、ともに努力していきたいと思います。

仲山さん、ご参加いただいた皆様、どうもありがとうございました!

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成

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