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ICCのコミュニティ、学べる環境を活かして、日本を支えてきた産業を絶やさず、紡いでいきたい(石橋 孝太郎)【スタッフレポート:スカラシップでICCに参加して】

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ICCサミット KYOTO 2019にスカラシップ制度を利用して参加したGazelle Capitalの石橋 孝太郎さんに、運営スタッフ参加の感想と、そこで学んだことについて聞きました。スタッフレポートとしてご紹介します!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回200名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 ICCパートナーズでは現在、2020年2月17日〜20日 福岡市で開催予定のICCサミット FUKUOKA 2020の運営チームスタッフを募集しています。詳細は、こちらのページをご覧ください。


ICCサミット KYOTO 2019にスカラシップ制度を利用して参加したGazelle Capitalの石橋 孝太郎さんに、運営スタッフ参加の感想と、そこで学んだことについて聞きました。スタッフレポートとしてご紹介します!

ICC運営スタッフに応募したきっかけと、なぜ応募したいと思ったか教えてください。

CROOZ社の子会社である投資会社のCROOZ VENTURES設立を経て、僕は今、Gazelle CapitalというVCファンドの代表をしています。日本国内の、既存産業にインターネットの力で変革、変化を及ぼそうとする事業に投資をします。エクイティ・ファイナンスまでしてチャレンジしようという、さまざまな起業家にお会いしています。

小林さんのことは、IVS時代から存じ上げていました。以前に大学生を対象としたIVSのイベントを慶應義塾大学で開催したときに、リディラバの安部 敏樹さんなども登壇しており、その懇親会で若手がピッチするという機会があったのです。

その時に、僕はNPOのSTUDY FOR TWOの代表もしていて、小林さんにアドバイスをいただきながらピッチをしました。そこから何かが始まったわけではないですが、それ以来、SNSなどではずっとつながりがあり、独立されてICCを始めたこと、仕事上での先輩たちがスタッフとして関わっていることも知っていました。

でも、応募するきっかけとなったのは、2019年のE.A.S.T. RUSH の一件でした。外から見ていても、小林さんは自分にすごく厳しい人だと改めて思うようになったのです。自分なりのポリシー、正義感がわかりやすく、自分の組織だからその規律を組織内にも求める。改めて一連の動きを見て実感しました。

小林さんの言っていることは、圧倒的正論です。そういう人がやっているコミュニティを見てみたいと思いました。また、小林さんというコミュニティオーナーとコミュニティの関係性に純粋に興味がありました。

参加者として行くには参加費が高くて、それに僕自身はまだ参加者レベルではない。でもボランティアスタッフとして関わることができるのであれば、横のつながりも増えそうだし、なにより小林さんのやっているコミュニティというのがしっかり体験できるのではないかと思いました。

ICCサミットで、学んだこと、気づいたこと、深く印象に残っている出来事、エピソードなど、実際に参加したときの感想を教えてください。

B会場の運営スタッフチームと

B会場の運営を担当しました。会場統括の蒲さんの統括の補助、会場誘導、画面表示のスイッチャーもやり、司会以外は一通りやりました。初めての参加だったので、いただいた役割を自分なりに徹底的にやりきるようにして、何を得たいとか、どうしたいということは考えていませんでした。

登壇者の誘導担当からバトンをつなぎ、登壇者の方々を前テーブルへ案内して、5分前には登壇いただき、画面も投影されるようになっていて、司会も準備できていて、会場前方から参加者には座っていただき、明かりを絞っていって、イントロの音楽を流して……その流れをチームとして美しく回すことが一番大事です。

印象的だったのは、同じくB会場の運営スタッフとして参加をした尾原 和啓さんが、1回だけ司会を担当したときのことです。すごく場の雰囲気を温めてくださって、会場の温度感がまったく変わり、登壇者の方がとても話しやすくなった。あの場において付加価値を上げるアプローチもあるのだなと思いました。

司会は裏方として盛り上げる方法もあるし、表から行く方法もある。尾原さんは、ICC以外での与信があって、関係値があるから表からよりできるのだろうと思いました。

実際に参加してみて思ったことは、このコミュニティが何のために集まっているのか、ぶれないことが大事だということです。何に寄り添っているのか、何に価値を感じて集まってきていて、時間を投資しているのか。

コワーキングスペースなどもそうですが、コミュニティマネジャーとは、スナックのママみたいなもの。集合的に意思決定されるのではなくて、誰がやっているのかが重要なのだと思います。

そこにお客さんがついてファンがついてというのがスナックだと思うし、それは今も昔も変わらない。それが人間なんじゃないかと思うのです。

小林さんのような、ちゃんと自分にも、他人にも、コミュニティに対してもポジティブに厳しい人がいるから成り立つ。ご自身の人生の時間を投資していらっしゃることが一番すごいから、こういう機会になっているのだろうと思います。そこに人生を投資するという人はあまりいません。

ICCは、小林さんがそう意思決定をして、やりきって積み上げてきているからこそのコミュニティなのではと思います。もし小林さんがいなくなったら、普通に回転はしていけるけれども、徐々に同窓会みたいになっていくと思います。

だから関わるのを止めようと全然思えません。関わる前提のもとで、どういう形でこのコミュニティに関わって参加していくかは、いろんな切り口があると思います。

参加者かスタッフかは、往復してもいい。スタッフの三輪(開人さん、e-Education代表)さんは登壇もしています。そういうことを非連続化してやっていくことで、個として学びが最大化していくかもしれない。チームとしてもそういう人が増えていくことで、より強くなっていくのではないでしょうか。

オペレーションだけを回すだけなら、下手な個はいらないけれど、ICCのスタッフはそれだけじゃないのではと思います。プロになればプラスアルファは出せるけど、ボランティアスタッフの集まりです。そういう個を巻き込みながらやるというのはありなんじゃないかと思います。

スタッフとして参加してよかったことを教えてください。また、どんな人に参加をおすすめしたいですか?

参加をおすすめしたい属性としては2つあって、1つは事業会社で働いていらっしゃる、3〜5年目、30歳以下ぐらいの人。むしろIT業界でないほうが学びが多いと思います。理由は視野や振り幅が広がるからです。

IT業界ならではの聞き慣れないカタカナ語を使っているのは置いておいて(笑)、たとえば成城石井で働いている5年目の人が来たほうが、振り幅はIT企業5、6年目の人より確実に大きいはずだと思います。

あとは尾原さんのような人が増えるのもいいのではないかと思います。

自分が社長だったとして、社員さんも研修としていつも連れてきているような方でも、2、3回参加しているなら、スタッフとして参加されてみるといいんじゃないでしょうか。

関わり方を変えてみると、また見える景色が違います。ともに学ぶ環境に時間を投資していることに変わりはない。ボランティアスタッフの輪の中に入っていただくということは、視座が変わり、また学びが深くなる違ったボールになるのではないかと思います。

そういう方たちが、有機的にいろいろな形でコミュニティに参加するのは、面白いんじゃないでしょうか。

ICCでの経験を、今後どのように生かしていきたいですか?

B会場での「レジェンドが語り尽くす! メガベンチャーを創るための経営者の仕事とは?」セッションは、印象的でした。日本はもう豊かで、水道をひねったら水が出るように、携帯を開けば電波が飛んでいる時代を創ったのが、千本さんたちのようなアントレプレナーとしてやってきたことです。

まさに産業を創ってきた世代です。それと同じようなことをしたかったら、もうアジア、アフリカしかありません。

一方で成熟した産業がある日本の中で、まだまだ立ち上がっていない産業もあるし、既存産業も世代交代をしていかなければならない。

千本さんや藤森さん、本当の意味で日本の産業を創ってきた方のお話を聞くことができるのは、本当に伝記を読んでいるような経験でした。

1を聞いて10を知る。千本さんにとってはとりとめもない話なのかもしれませんが、いかに想像力豊かに彼の伝記を聞くことができるか。自分の現状や投資先の企業と照らし合わせたり、想いを馳せながら聞きました。

起業家のみなさんがたくさん聞き手側にいらっしゃいましたが、想像力を掻き立てられる、とても満足度の高いコンテンツだったと思います。

僕はとくに、既存産業にインターネットのテクノロジーを入れるスタートアップを創っていきたいと思っています。電力会社、通信会社、こういうレベルの話なのだ、そもそもこういう人たちが既存産業をこういう人がこういうふうに創ってきたのか!と思いながら聞いていました。

その人たちが立ち上げて大きくなってきたマーケットに、徐々に歪みが起きてきていたり、インターネットが遅れているために、このままでは場合によって、日本を支えてきた産業が死んでいってしまうことがあると思います。

僕の中では「紡ぐ」という言葉が一番しっくり来ているのですが、今の既存の産業が変革したり、変化させて、次の世代へ紡いでいかないと、残っていかないと思うのです。次の世代まで既存産業を紡いでいく変革を起こせるようなスタートアップを、一緒に創れるような立場になりたいと思いました。

スカラシップ提供企業への感謝のメッセージをお願いします。

スタッフとしてだけの関わり方で、ICCサミットを通じ、「ともに学び、ともに産業を創る。」のではなく、このコミュニティや、学べる環境を活かして、もっと自分なりに「産業を創る」ことを目指したいと思います。

最後になりますが、今回ICCサミット KYOTO 2019への参加には、スカラシップ制度というスタッフ向けの支援制度を利用させていただきました。

株式会社HAiK 山内 宏隆 様
株式会社セプテーニ・ホールディングス 佐藤 光紀 様
株式会社ネオキャリア 西澤 亮一 様
株式会社キュービック 世一 英仁 様

スカラシップをご支援くださった企業の皆様、本当にありがとうございました。

(終)

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編集チーム:小林 雅/石橋 孝太郎/浅郷 浩子/戸田 秀成

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