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新企画続々! 早くも次回、ICCサミット KYOTO 2020の下見を行ってきました

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ICCサミット FUKUOKA 2020が終了して、1ヵ月とたたない3月9日〜11日、次回8月31日からの開催に向けて、ICC一行は会場や新企画の下見のために京都を訪れました。ICCサミット KYOTO 2020では、どんな企画を検討し、どこへ行ったのか、まだ構想の段階ですがお伝えします。ぜひご覧ください。

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回250名以上が登壇し、総勢900名以上が参加する。そして参加者同士が朝から晩まで真剣に議論し、学び合うエクストリーム・カンファレンスです。 次回ICCサミット KYOTO 2020は、2020年8月31日〜9月3日 京都市での開催を予定しております。参加登録などは公式ページをご覧ください。


こんにちは、ICCサミットに関する活動をつぶさにお届けする浅郷です。今回は、8月31日から開催を予定しているICCサミット KYOTO 2020の下見(第1回目)を行ってきましたので、その様子をお伝えしたいと思います。

2月に開催したICCサミット FUKUOKA 2020のスタッフ打ち上げに先立って、早くも第1回目の下見を行った理由は、前回からの改善を反映して新しい企画を進め、よりいいものを作り上げたいという気持ちからです。

新しい企画には初めて出会う人たちがいます。そういう方々にICCサミットや企画の意図について説明をしてなるべく理解していただくように努め、よりよいCo-Creationができるように、コミュニケーションを重ねることが必要です。

今回はその第1回目。こちらとしても、現場を見て何が可能かどうかを見て、お互いに不明点を確認する必要があります。そのため今回は深い詳細までは詰めず、ご挨拶と現場の実際に見てみるということが主となりました。

写真中心に、現段階での新企画の概要を含めてお伝えしていきます。このご時世ですので、変更があることは含み置いていただきつつ、ご覧ください。

DAY1 京都に到着

京都に到着して私たちが真っ先に向かったのは、ICCイチオシのおいしいうどん店、おめん高台寺店。ランチを終えて店を出てみると、天気のいい春の日なのに新型肺炎の影響のためか、かつて見たことのないほど人影がありません。人力車も暇そうにしています。

この日のスケジュールは、

  • 13時 メイン会場であるウェスティン都ホテル京都の打ち合わせ
  • 15時 パーティ会場のSODOHで打ち合わせ
  • 17時半 平安神宮会館下見と打ち合わせ
  • 19時半 node hotelで関西在住の運営スタッフと食事会

となっていました。時計を見ると13時まであと1時間近くあります。そこで、地元経済に貢献すべく、私たち、人力車に乗っちゃいました!

すでに経験済みのICC代表・小林を除く3人は、人生初体験。タクシーの代わりに「えびす屋」の観光人力車に乗って 高台寺からウェスティンまで移動です。

知る人ぞ知るフォトスポットも教えてくれます

人力車の座席から見ると、知っている景色が違って見えました。俥夫(しゃふ)さんは、歴史からおすすめのカフェまで、どんな質問にも答えてくれるので京都への理解も深まります。いろいろ余裕のある方には、ぜひおすすめしたい体験です。

えびす屋の人力車は、車が入れない小道に特別に入ることができます。通行中は舞妓さんも目撃!

メイン会場/ウェスティン都ホテル京都

約1時間の旅行気分を堪能したあとは、お仕事開始、長い改装工事が一部終了したウェスティン都ホテル京都で打ち合わせです。エントランスに入ったところから、いきなり別のホテルに入ったようなリニューアルぶりに、毎年参加くださる方は驚くはず。写真中心に紹介していきましょう。

喫茶スペースは2階に移動。エントランスを入ると明るく広々とした雰囲気です

前回、WITH THE STYLE FUKUOKAを貸し切ったCo-Creation Nightの好評を受けて、夜まで部屋で語り合う企画ができないものか?と、改装したばかりの広めのスイートルームなども見学しました。

ラグジュアリースイートのリビングスペース。もう一室は寝室です

この広い部屋も、集まって語り合うのによさそうです

鳳凰の間とウッドデッキはパーティ会場で検討。ビアガーデン企画もありかも!?

レストランなども多少入れ替わりがあり、ICC準備日ランチとして毎回お世話になっていた中華料理「四川」がなくなり、代わりにミシュランの星を獲得したフランス人シェフによる鉄板焼やフレンチレストランなどが新オープンしていました。朝食会場も広々とした明るい会場にリニューアルしています。

また、過去の開催で「モチベーション・クラウド・ラウンジ」として日中の時間にICC参加者専用カフェとして使用したバー「ムーンライト」がなくなって、新しく「麓座」というライブピアノ演奏が楽しめるバーがオープンしていました。

ヴィンテージシャンパン約100種類を揃えるシャンパンラウンジ「麓座」

オープニング・パーティ会場/SODOH

毎回ICCサミットのオープニング・パーティでお世話になっているSODOHの木村さんとは、福岡のWITH THE STYLEやルイガンズの話でスタート。このSODOHや京都のもう一つのパーティ会場、フォーチュンガーデン京都も含め、4つは同じPlan・Do・Seeの施設で、ICCは非常にお世話になっています。

京都でも人気のレストランで、パーティ会場、結婚式会場でもあるSODOHも、今は新型肺炎のあおりでキャンセルなどが相次いでいるそう。このタイミングで普段はできないクリーニングやメンテナンスなどを行っているということでした。

次回ICCサミット KYOTO 2020でも、昨年に引き続きオープニング・パーティをHIGASHIYAMA、 PAGODAとYASAKAの3会場で開催する予定です。一番小さいYASAKAでは、くつろぎのスペース的な演出もできるのではないか?という案も出ました。

運営スタッフのプレ飲み会(ICCサミット開催の前前夜)も、昨年はATELIERで開催しましたが、今年も引き続き、SODOHのどこかの会場で行う予定にしています。運営スタッフのみなさんはお楽しみに!

パーティ会場/平安神宮会館

平安神宮会館は満を持しての再下見です。実は昨年にパーティ会場として使いたかったのですが、先約が入っていたため叶わず、代わりにCRAFTED NIGHTがアートホテルをジャックという企画が生まれました。

今年は空いているということで、DAY2のCRAFTED NIGHTのパーティ会場の使用を検討しています。パーティの時間帯を想定して、日没後の様子を確認するために訪れました。

エントランスから入ったソファスペース

パーティ会場に使用を検討しているスペース

近代庭園の先駆者といわれる小川治兵衛による庭園は、日が暮れると美しくライトアップされます

七代目小川治兵衛の庭園一覧(おにわさん)

日が暮れてくると、庭園はライトアップされるものの、足元はかなり暗くなることがわかります。

庭の池にかかる橋を見に行きました。

橋のたもとまで来ました。

時が止まったような空間です。

橋の向こうには、京都御所から移築したという建物が幻想的に見えます。

屋内で、たとえばCRAFTED NIGHTのようにテーマ性のあるディスカッションをしたあとは、夜の庭でチルアウトというのもいいかもしれません。ロケーションに誘われて、歴史談義にも花が咲きそうです。構想はふくらみますが、こちらでの開催含め、進展があったらお知らせしますね。

関西在住の運営スタッフと食事会@node hotel

年に2回のICCサミットには、全国各地からボランティアスタッフが駆けつけてきてくれます。平安神宮会館から戻ったICC一行は、この夜、関西在住のスタッフと合流。ベテランの津田晋吾さん、杉田彩子さん、安田 圭佑さんとともに、貸し切り企画検討のためにこの夜滞在するnode hotelで食事をすることになりました。

お酒とおいしいお料理をいただいたのですが、そのうち、昨年のICCサミットのパーティでお出しして好評だった、魁力屋のラーメンを食べてみようという話に。

食べたあとまた食べる面々

そのあとはバーでゆっくり語り合い、京都の夜は更けていったのでした。

DAY2 新しい企画の施設を下見する

パーティ会場/node hotel

今回、私たちが宿泊したnode hotelは「アートコレクターの住まい」をコンセプトとしたホテル。昨年のBnA Alter MuseumでのCRAFTED NIGHTが大成功だったことから、イベント×滞在が特別な体験となるような会場を探して、見つけたホテルです。

node hotel外観。阪急京都線「烏丸」駅、地下鉄烏丸線「四条」駅から徒歩約6分

エントランスを入った、1階のパブリック・スペース

ガウディの椅子の上に掛かっている絵は、世界が注目する若手アーティスト、井田幸昌の作品

この日は、node hotelのコンセプトメイクを手掛けた、Canvasの金尾彰典さんと打ち合わせ。このホテルを作ったいきさつや、貸し切り企画の相談をしました。しかしそれよりも先に、金尾さんがICCサミットのことをご存知だったことに驚きました。

金尾さん「ICCの開催中は、夜に皆さんがこのバーに集まってこられるのです。何十人と来られることもあるし、そのあと街のご案内でアテンドすることもあって。20部屋という規模のホテルなので、貸し切りイベントなど、いろいろな形でやってみたいと思っていました」

金尾さんは芸術系大学を卒業後、任天堂のグラフィックデザインや映像を制作する仕事に就き、その後コンサル会社でコミュニケーションデザインに関わっているうちに、すでに企画があるもののコミュニケーションを創るだけでなく、企画そのものに携わりたいという思いから現在に至るそうです。

手掛けたものは、新丸ビルのMD(マーチャンダイジング。どういうターゲットを集客するか、どのような店を入れるかのデザイン)や、商業施設、ホテルの開発、町家の再生など。そのひとつ、node hotelは、2019年7月にオープンしたばかりのホテルです。

1階奥にある印象的な紫色のバーカウンターはアメジスト&大理石製

ラグジュアリー外資か、ビジネスホテルで二極化する日本のホテルカルチャーをもっと豊かなものにするために、小さくても素敵なデザインホテルを創ろう、日本人にとって魅力的なものを創ろうというコンセプトで、4年前はビジネスホテルになる予定だったのを大転換させたのだそうです。

金尾さんやホテルの成り立ちについてお話をうかがったあと、京都といえばこの方、電通の各務 亮さんも加わり、さまざまなお部屋や飾られているアート作品について、見学することにしました。

まずはICC小林が泊まっていたジュニア・スイートの部屋。サンフランシスコ出身の現代アーティスト、バリー・マッギーの作品が飾られています。バリー・マッギーはまだ若いものの、これからどんどん作品の価値が上がっていくと言われているそうです。

ドアを開けると、思わず頬がゆるむユニークな作品が出迎えてくれます

エディ・マルティネズの作品も室内に飾られています

ちなみに部屋にあるアート作品は、一切の解説や説明はありませんが、それは普通にアートがある空間を見せたいというコンセプトゆえ。作品についてもっと知りたいというゲストのためには、フロントに資料を置いてあるとのこと。作品はリースのため販売しておらず、入れ替わることもあります。

写真左が金尾さん。視線の先にあるものは…

ダンボールに残した落書きを額装したレプリカなしの一点もののバリー・マッギーの作品

部屋には飾られているアーティストの画集なども置いてあります

ジュニア・スイートの部屋は、広々としたバスルーム、ウォークイン・クローゼットやキッチンがあり、ソファセットなども置かれています。

金尾さんいわく「間違いなく今後価値が上がってくるアーティスト」カワイハルナのペインティング

部屋を巡りながら、金尾さんが作品や作風の特徴、どんな価値があってなぜ注目されているのか、なぜアートが投資対象になりえるのかなどを、あふれる想いとともに解説してくださいました。

とくに興味深かったのは、部屋の見学の前に金尾さんが語った、欧米諸国の企業がアートを通じていかに個性や価値を作り、影響力を高めていくのかということ。アートが経済といかに密接な関係があるのかという部分です。

法貴信也の作品が飾られた部屋で、抽象画の見方、作られ方、その価値を解説する金尾さん

金尾さん「日本を代表する経営者に、アートをもっと知ってほしい。

フランスのように、アート、芸術の強い国の音楽、服、プロダクトをみんな買うじゃないですか。とくにヨーロッパ、北米は、ブランドとアートの密接な価値を作るのがとても上手です。

一方で、日本のアートマーケットはすごく小さい。文化・芸術の価値が小さくなっています。

中国は、文化芸術の価値を底上げして、世界へのコミュニケーション能力を育てている。それで強いファッションブランドや文化が生まれてきています。

アートは楽しむのが大前提で、自分の人生を豊かにするのが大前提ですが、ビジネスにつながっている、経済につながっているのがすごいのです。

パリのファッションウィークにみんなが行くのは、あそこに住む人たちの文化・センスが素敵だと思っているからです。

日本は素晴らしい技術をもったワイナリーがあるけれど、いかに心に訴えかけることができるかというと、それはまだ弱いのではないでしょうか」

心に訴えかける手段として、プロダクトやストーリーだけでなく、アートという手段もある。下見と打ち合わせですが、ビジネスにとってのアートの必要性を、見学しながら痛烈に学ぶ機会にもなりました。

各務さんには、このnode hotelと、平安神宮会館の企画も含めてご相談。ICCサミット KYOTO 2020の2日目の夜は、平安神宮会館で京都の歴史と幽玄の世界をたっぷり感じたあと、現代アートの刺激がつまったnode hotelで語り合うという、真逆の体験ができる夜を、現時点では構想しています。

パーティ会場/フォーチュンガーデン京都

毎回お世話になっている、フォーチュンガーデン京都の木下さんとも打ち合わせ。前回のお互いからのフィードバックと、次回の予定を話し合いました。天候にもよりますが、前回はDAY1のアフターパーティで使用した雰囲気のいいルーフトップテラスを、最初から使用する予定です。

4階の階段を登ってルーフトップへ出たところ

ハイテーブルやチェアが出て、夜はまったく違う雰囲気になります。雨が降らなければ最高に気持ちのいい空間になりますので、ぜひお楽しみに。

スタッフ打ち上げ会場/京都 南禅寺 八千代

2月のICCサミット FUKUOKA 2020の最終日の夜、その日まで残った運営スタッフは福岡のルイガンズというリゾートホテルで、打ち上げディナーと、希望者は宿泊をして、別れを惜しんで語り合うということがありました。

無償でボランティアとして参加してくれるスタッフも、Co-Creationの場を作る大事な仲間として感謝したいというのが趣旨なのですが、次回京都でもそういった機会を設けたいということになり、今回その候補となったのが、ウェスティン都ホテル京都から徒歩で10分程度のこちらの旅館です。

 

1905年からの建物を修繕して使っている南禅寺近くの旅館 八千代

ブルーボトルコーヒーのカッピング体験をされた方は、お気づきかもしれません。ブルーボトルコーヒー 京都カフェのはす向かいにある、料亭旅館 八千代が、その旅館です。

門をくぐったところ

館内は古い本館と、別館に分かれていて合計16室。それにレストランや広々とした宴会場、大浴場などがあります。今回は本館の、6人まで泊まれる半露天庭園風呂のついた「松」と「竹」に下見も兼ねて宿泊させていただきました。

この2つは基本的に同じ間取りで、2間続きの16畳の居室と、半露天庭園風呂がついています。

部屋には名札がかかっています

部屋に入ると……

広い! そして左の障子を開けると……

檜のいい香りのする広々としたお風呂!

1階のお風呂は庭園に臨み、2階のお部屋には窓の外に椅子が置かれたバルコニーがあって、湯上がりに出ると気持ちがよさそうです。

庭園を見下ろす窓辺には、ソファなどが置かれています。

しばらくすると、仲居さんが温かいお茶とおしぼり、お茶請けをお部屋に持ってきてくれました。夕食が終わって部屋に帰ると布団が敷いてあるなど、ザ・旅館のおもてなしです。

本館は古い建物ですが、設備は極めてアップデートされており、WiFiはもちろんのこと、部屋でApple TVも観られます。宿泊した部屋にはダイソンの最新ドライヤーが備えられていて、驚きました。

ペットボトルの代わりに氷水の入ったポットが部屋に用意されているのは、サステナブルな観点からも最先端。今回のタイミングではキャンセルが相次いでいたものの、普段は外国人観光客が多いというのもうなずけます。

打ち合わせでは、ICCサミットの運営スタッフで使いたい旨を伝え、部屋や館内を案内していただきました。

まず見学したのは、長期滞在者向けに、洗濯機や電子レンジが備えられたベッドの部屋。和モダンな洗練された雰囲気です。

下の写真は吉田茂が愛したという部屋。平安神宮と同じく小川治兵衛による庭園に面しています。

丸いお風呂がある部屋は、室内に縁側があって腰掛けたり、窓際のテラスの椅子から庭を眺めることもできます。

別館の部屋はユニットバスですが、部屋は和室で、ふすまには印象的に京唐紙が使われていました。

広いお風呂に入りたいときは、高野槇を使った大浴場もあります。

ラウンジスペースでは、風呂上がりに一息ついたり、新聞を読むこともできます。セルフサービスで楽しめる小川珈琲やソフトクリームも大好評だそう。

収容力十分の大広間。ここで無事終了したことを喜びあいたいですね!

本館はもともと住居だったために、大きな部屋や小さな部屋があり、それぞれ個性のある部屋になっています。大広間がある別館は1階にレストランがあり、そこで翌朝、朝食をいただきました。

朝食会場

庭に出てみると、池に錦鯉が悠々と泳いでいました。夏だと緑が濃くなりさらに美しいことでしょう。

京都といえば湯豆腐ですが、八千代では朝食からいただけます。

食後は部屋に戻って、小川珈琲でリラックス。朝食の間に、部屋の布団はすっかり片付けられていました。

さて、ここまで8月31日からの開催を予定しているICCサミット KYOTO 2020の下見レポートをお送りしました。

この下見の内容をすべて実現できることを望んでいますし、そのつもりで準備を進めていますし、それが社会情勢的にも可能な状況になっていることを、何よりも望んでいます。

不確実性があるからこそ、十分に備えて準備して、現実的な実現を考える。それを念頭に置きながら、ともに産業を創る気持ちを絶やさないように、注意をしながらも今までと同じペースで続けていきたいと思っています。以上、京都の下見現場からお送りしました!

(終)

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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成

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