夢を実現するために、仲間とお金をどう集めるか?(ユーグレナ永田)【A16-1 #4】 – 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

夢を実現するために、仲間とお金をどう集めるか?(ユーグレナ永田)【A16-1 #4】

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「ソーシャル・イノベーション実現に向けて」【A16-1】セッションの書き起し記事をいよいよ公開!9回シリーズ(その4)は、ユーグレナ永田さんに「理念を実現するためにどう力を集めるか」についてお話頂きました。是非御覧ください。

「ICCx AIESEC カンファレンス」は、NPO法人アイセック・ジャパン(AIESEC)とICCパートナーズが共同で開催した、AIESECに所属する大学生を対象としたカンファレンスです。当日は高い志を持った大学生250名が、ビジネスリーダー/社会起業家たちのパネルディスカッションと、質疑応答セッションに参加しました。

本年も、2017年9月15日(金)に「ICCx AIESEC 2017」を開催する予定です。参加を希望される方は、ぜひ全国25大学のAIESECの各委員会に所属ください。

Aiesec Logo


【登壇者情報】
2016年9月13日開催
ICC×AIESEC ソーシャル・イノベーション・カンファレンス2016
Session 1
「社会をより良くする起業家の夢の実現を支える仕事」

(スピーカー)
永田 暁彦
株式会社ユーグレナ
取締役 財務・経営戦略担当

(モデレーター)
小林 雅
ICCパートナーズ株式会社
代表取締役

「ソーシャル・イノベーション実現に向けて」の配信済み記事一覧

【前の記事】

【本編】

永田 ミドリムシは40年以上研究されていたので、色々な研究者がミドリムシの使い方に関しては研究していました。

食べ物にすればとても良いということは分かっていたのですが、それに加え燃料としてもとても優秀であるということも分かっていました。

ミドリムシは100種類以上あるのですが、ある種類は体の中にジェット燃料と同じ成分を蓄えます。

これを沢山作れば、地球の環境問題の解決にもなる。

栄養素が沢山あるミドリムシもあるし、燃料を沢山作るミドリムシもあるということが分かりました。

けれど、誰も大量に培養できなかったということです。

これを僕達が大量に培養できるようになったことで、日本やディベロッピング・カントリー(発展途上国)の人達も、「これを持ってきてくれたら嬉しい」となりましたし、さらに燃料業界の人達も「ついに、あのミドリムシがジェット燃料になるまで沢山作れるようになった。ぜひ持ってきてくれ」ということになりました。

燃料と食料を、世の中にミドリムシで供給するということを2005年にスタートした。

これが、僕達がこの会社を始めたきっかけです。

会社の理念は「人と地球を健康にする」

AIESEC生まれのこの会社ですが、会社としての理念は「人と地球を健康にする」というものです。

先進国も、そして発展途上国も人間の健康を満たしましょうということと、その周辺にある地球環境を良くしていきましょう。

燃料でCO2を排出しない世界にしましょうということを目指しているのが弊社です。

皆さん大学3年生、4年生になると就職活動をすると思いますが、会社は絶対に経営理念を持っています。

100%経営理念はあります。

だけど、経営理念と、やっていることと、やっている人をじっくり見比べて欲しいんです。

理念に向かい、真正面から全力で取り組みしようとしている会社が、全体の何%あるかという話です。

僕たちは、人と地球を健康にするためなら何でもします。

それはとにかく集中して取り組みたい。

逆にいえば、それをやりたくない人は、弊社には入らない方がいいと思います。

理念を実現するためにどうお金を得るか

永田 これを、今どのように実現しているかという話です。

先にお話しますと、今バングラデシュで150万食位ミドリムシの給食を供給し、栄養失調状態の子供たちの問題解決に寄与しています。

バイオジェット燃料開発においても、何十億円というお金をかけ、バイオ式燃料開発を進めています。

結局そのお金をどのように生むのかというと、二つの事業に分けて取り組みしています。

一つはヘルスケア事業ということで、日本や中国というお金を持っている人達にミドリムシの食品を沢山買っていただいています。

売上でいうと110億円位なのですが、弊社は独占製造販売をしているので、とても利益率が高いんですね。

食べている人がいましたら大変恐縮なのですが、80%位利益率があります。

80億円位お金が入ってくる訳です。

これを、自分達がやりたいことに使っているということです。

会場の中に研究者の方がいましたらぜひ伝えたいのですが、自分のやりたい研究に年間何億円、何十億円もかける意思決定を30代ですることができる。

そのための手法は、会社を作る他ないと思っています。

弊社は自分達で食品を売り、そのお金で研究をしている。

これができることの幸せは、とてつもなく大きいと思います。

そのために事業を二つに分けて色々な開発をしています。

何かを成し遂げるために仲間を集める

永田 加えて、若い会社が「世の中を変えます!」と言うと、「お前らそんなこと出来るのか?」と大体言われますが、いかに大企業と連携して、「本当にできそうだ」という雰囲気を出すかがとても大事だと思います。

例えば燃料事業でいうと、弊社はANAさんの株主に入っていたり、パートナー企業でいうとシェブロン、日立製作所、いすゞ自動車さんと共同研究をしているのですが、自分達の持っていない資産を外部に求めることにより、実験を進めたり、事業を進めたり、各々の可能性を高めるということを行なっています

伊藤忠商事、電通さんも弊社が未上場のころからのパートナーシップ企業ですし、株主でもあります。

正に僕達は、20代後半で「僕達はミドリムシで絶対世界を変えるので、今のうちに投資をして一緒にやりましょう!」ということを言いながら13年間取り組みしてきたという経緯があります。

実際、売上は毎年2倍に増えています。

今年(2016年9月期)111億円、去年が60億円、その前が30億円ですので、ミドリムシのマーケットを変えるということをどんどん行っています。

何が言いたいかというと、「世界を変えたい」と思った時、熱い想いを持つだけではなく、ファイナンスの能力も必要ですし、「ミドリムシを世界中に何百億円売る」という指針基づき、実際に売り上げることができる人はいるか?

僕達はそれを20代の頃から行なってきました。

マーケティング力も必要かもしれない、世界で初めてのものを生み出す研究開発費も必要かもしれない。

何かを成し遂げたいと思ったら、それに付随する能力が沢山必要だと思っています。

そしてそれは、今いる一人一人だけでは実現できません。

仲間と実現するしかないと思います。

だから僕達は、研究開発者も、マーケッターも、ファイナンスの専門家も仲間をどんどん集め、「世界を変える」という意識の中色々なことを実現しています。

2015年の「第1回日本ベンチャー大賞」を受賞

永田 その結果、実は去年(2015年)「第1回日本ベンチャー大賞」という日本中の若手企業の中で一番を決める賞を受賞しました。

なぜ一番をいただけたのか、安倍首相に理由をお聞きしたところ、まず世界を変えようとしていること。

しかもそれを、若い技術力で取り組みしていること。

さらに寄付といったことではなく、自分達で稼ぎ、自分達で使い道を選んでいることということでした。

継続的に何かをするには、それが必要ということは自明かなと僕達も思いました。

写真提供:ユーグレナ社

従業員は全部(グループ会社含む)で190名位(2016年講演当時)です。

190名中30名位はバングラデシュ人です。

小林 何か理由があるのですか?

永田 この後の話にも出てくるのですが、実は今、バングラデシュでとても面白い事業をしています。

3,000農家をマネジメントしているんです。

小林 おー。

永田 その事業にバングラデシュ人が30名ほど関わっています。

国内6拠点、海外2拠点があります。

東京証券取引所1部に上場している、東大発ベンチャーとして初めての会社です。

僕自身、東証一部で一番若いCFOです。

とても若い会社だけれど、きちんと稼いで社会にお金を使っている会社です。

もう一つポイントがあります。

会社が段々儲かってくると、最初の頃の想いがなくなってくる。

これは良くある話です。

「こんなに儲かったから、皆で別荘を買いましょう、どこかへ行きましょう」ということがありがちですが、僕達はそんなことはありません。

世界を変えると決めているからです。

(続)

続きは 世界を変えるために必要な力は何なのか?を本気で考えよう(ユーグレナ永田) をご覧ください。

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編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/横井 一隆/立花 美幸/鎌田 さくら

【編集部コメント】

永田さんからの就職活動へのアドバイス「(会社の)経営理念と、やっていることと、やっている人をじっくり見比べて欲しいんです。理念に向かい、真正面から全力で取り組みしようとしている会社が、全体の何%あるかという話です。」は金言ですね。(横井)

続編もご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。

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