市場の読みを大外し!と思ったら生まれた残存者利益(Fringe81田中)【C16-1 #4】 – 【ICC】INDUSTRY CO-CREATION

市場の読みを大外し!と思ったら生まれた残存者利益(Fringe81田中)【C16-1 #4】

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これまでに配信した、経営に関する議論を総特集いたします。今回は、ICC Connection 2016 から、「俺たちのHARD THINGS」を15回に再編集してお届けします。15回シリーズ(その4)は、Fringe81田中さんに市場を完全に読み間違えた「HARD THINGS」をお話し頂きました。その後の、意外な結果にもご注目ください。ぜひ御覧ください。

ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス KYOTO 2017は2017年9月5〜7日 京都市での開催を予定しております。参加者の募集を開始しました。

「俺たちのHARD THINGS」の配信済み記事一覧

小林 田中さんは、(その3のナイル高橋さんのお話のような)大金を投じてやって全然駄目だったけれど、そのアセットが活きたというような経験はおありですか。

田中 たぶんそれは次に出てくると思います。

小林 では、次を出してしまいましょう。

市場を大外ししたHARD THINGS

田中 今でこそ化石なのですが、Internet Explorer7というのがRSSリーダーをすべて搭載するというリリースがマイクロソフトから出ていたのです。

それで、「これは絶対にRSSリーダーが来る」と思って、会社を作って、リクルートさんと電通さんと提携をしたのです。

小林 元々の社名はRSS広告社ではなかったですか?

田中 そうです。

実は、Fringe81はRSS広告社から名前を変えただけなのです。

ただ、来る来ると言われていたので、起業家は新しい事業を作るのだったら、ウェーブに乗った方が良いに決まっているでしょう。

ですから、これはウェーブだと思って始めたら、遅れに遅れて、3年後にマイクロソフトが出すのですね。

吉田 RSSリーダーは、私とてもヘービーユースしていました。

しかし、あれは結局なぜ来なかったのでしょうかね。

高橋 マスに行かなかったからでしょう。

吉田 ああ、マスに行かなかった。

田中 でも、それは不思議で、サイバーエージェントの藤田さんもブログで「これからRSSリーダーの時代が来る」と言っていたのです。

だから絶対来ると思ってやってみたら、最初の月の売上が2万円くらいだった。

小林 高橋さんと同じですね!

高橋 でも、こちらは半年で2万円ですから(笑)。

田中 そして、当然ながら最初は、50億円から100億円くらいの市場になるというような事業計画を立てるわけです。

しかし、全然行かないのです。

1年目はだいたい1億円くらい赤字を出して、すぐ資金もほぼ尽きました。

創業期の2011年のRSS広告社のメンバーの写真
「8月全員で予算達成ダー!」(写真提供: 田中 弦)

吉田 当時、RSS広告社で資金はどれくらい集めたのですか。

田中 それでも3億円くらいだったと思います。

吉田 RSS広告で3億円くらい集めた!

田中 ですから、当時それくらいフィーバーしていたのです。

今はまったくですが。

続けた結果、舞い込んだ「残存者利益」

田中 しかし、実はまだこれは続いているのです。

日本のRSSフィードをほぼすべて制覇してしまったので。

今は派遣の人が1人で回していて、利益率80%とかになっています。

吉田 捨てきれない感じですね。

高橋 いつか累損を回収できるでしょうか。

小林 数字を聞いたことがあるのですが、とても儲かっていますよ。

吉田 そうなのですか。

田中 その事業はそうです。累損(累積の損失額)はかなり前に解消してます。

これはもう何もしなくても回ってますから。シェア100%ですからね。

高橋 まさに残存者利益(編集注:過当競争や収縮傾向にある市場において、競争相手が撤退したあと、生き残った企業のみが市場を独占することで得られる利益)ですね。

田中 そうです。残存者利益。

でも、マイクロソフトを信じたら、まるで騙されたという話だったのです。

搭載されるので間違いなく来ると世界中の人が言っていた。

そして、来るだろうと言われていたのですが、なぜか3年かかったのです。そして、あまり来なかった。

小林 でも、ICCカンファレンスに来るような起業家というのは、そうやって一回外して今があるという人が多いですね。

吉田 ドリコムのブログもそうですね。

ブログ一本足打法で上場しましたからね。

小林 すごいですよね。

吉田 当時はブログシステム一本で最大7,000万円などで売れました。

今は無料で作れるのに。

小林 ええ、無料ですよね。

田中 笑いごとじゃあないですよ(笑)。

吉田 それくらい製品のサイクルが速いということです。RSSも結局3年たっても立ち上がらなかったということですものね。

田中 そうです。3年たっても結局立ち上がらなかった。

しかし、一応生きてはいたので、頑張って続けたら収益が上がっていったということです。

小林 わかりました。それでは次の「HARD THINGS」へ行きましょう。

(続)

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/石川 翔太

続きは 人生行き詰まった36歳の落日(クラウドワークス吉田) をご覧ください。

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【編集部コメント】

続編(その5)では、クラウドワークス吉田さんが1回目の起業で失敗した際の「HARD THINGS」をお話いただきました。強烈なストーリーです。是非ご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。

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ICCパートナーズ(ICC Partners Inc.)は産業を共に創る経営者・経営幹部のためのコミュニティ型カンフ ァレンス「Industry Co-Creation(ICC) カンファレンス」の企画・運営および新規事業創出・アライアンスなどのアドバイザー業務を行っています。