預金残高20万円!Fringe81田中氏が経験したギリギリの資金調達とは?【C16-1 #8】 – INDUSTRY CO-CREATION(ICC)

預金残高20万円!Fringe81田中氏が経験したギリギリの資金調達とは?【C16-1 #8】

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これまでに配信した、経営に関する議論を総特集いたします。今回は、ICC Connection 2016 から、「俺たちのHARD THINGS」を15回に再編集してお届けします。15回シリーズ(その8)は、Fringe81田中さんが経験した、資金が危うくショートするタイミングでの資金調達についてお話いただきました。是非御覧ください。

ICCカンファレンスは新産業のトップリーダー160名以上が登壇する日本最大級のイノベーション・カンファレンスです。次回 ICCカンファレンス KYOTO 2017は2017年9月5〜7日 京都市での開催を予定しております。

「俺たちのHARD THINGS」の配信済み記事一覧

小林 それでは次の「HARD THINGS」へ行きましょう。

高橋 これはシビれますね。

吉田 これは嫌ですね。

気づいていなかった資金上の「月末の谷」

田中 ベンチャーというのは、自転車創業をしようと思えば、月末にちゃんと振り込まれてさえいれば延命できますでしょう。

でも、その時、どれくらい自分が自転車操業をしているか、良くわかっていなかったのです。

ちゃんと勉強をしていなかったという話でもあったのですが、別に自転車操業をしていても良いと思っていました。

そして、その日、資金調達の日だった。資金調達されると思っていて、銀行残高をずっと見ていたのです。

すると、月末でまず現金がすごく減っていくのです。

吉田 先に引き落としがありますものね。

田中 そうです。その引き落としで残高が20万円になったのです。ここまで自転車操業だったのかと思って驚きました。

小林 月末に至るまで20万円の前はいくらだったのですか。

田中 要は、広告などですと、粗利がそれほど高くない商売ですから、出し入れが大きいのです。

ですから、ある程度何千万円あっても、いきなり支払いが大きく発生したりするのですぐ減る。

それで、本当に20万円になったのです。

そして、その次には9,020万円になりました。振り込みがあったのです。

これで生き残ったなということがありました。危なかったです。

資金繰りを考えていた大学の卒業式

高橋 完全に結果オーライですね。

田中 結果オーライだったのですが、まあ、キャッシュフロー上でいけば何とかなるとずっと思ってはいたのですが、月末にどれくらいの谷があるかなど意外に知らなかったりするでしょう。

それで凍りついて潰れてしまう会社もあると思うのです。ですから、結構ワイルドにやりすぎたという感じはしました。

小林 高橋さんはそういう経験はおありですか。

高橋 あります。

小林 一番どん底の銀行残高というのはいくらだったのですか。

高橋 正確には憶えていませんが、2009年には300万円くらいまで行きました。

それで、借金は数千万円。

僕は大学を卒業したのが2009年なのですが、卒業式の日は資金繰りのことを考えていました。

小林 吉田さんはどうでしょう。

吉田 私は、個人としてはクラウドワークスを上場する38歳くらいまで何かしら借金が常にあるような生活をずっと続けていました。

ですから、社会人になって15年以上ですね。

しかし、会社はそうではありませんでした。

と言うのも、会社のために営業をするのはすごく得意なので、現金が足りなくなったことはないです。

一回目の起業も、どんなに会社の事業が立ち上がらなくても、現金は結構あった。

そして、それがクラウドワークスの増資の時のみなさんからの信頼になりました。

吉田 そういう、自分で手金で事業を回せるという迫力で、3億円の資金調達などが成立したので、それは一つの自信にはなりましたね。

まあ、「HARD THINGS」がテーマとは言え、少しは良いことも言っておかなければなりません!

(会場笑)

高橋 このままでは相当酷い人たちだということになってしまいますからね。

吉田 そう。失敗だらけではないか、となってしまいます。

だから、たまには少し良い話もしておかないとなりません。

それで、そういうことがあったので、お金はそういうようにちゃんと稼げていました。

小林 なるほど。それでは田中さん、続きをお願いします。

すべてのお金を「ぶっこんでやろう」

田中 はい。僕はこの時、増資する3か月前までは、「増資は成功する」と信じようとやっていました。

どの道、拒否されたらウチの会社は潰れます。

ですから、すべてのお金を「ぶっこんでやろう」とやっていた。

だから、良かったのだと思うのです。

小林 田中さんは、キャラ的にいつも「ぶっこんでいる」イメージがありますね。

田中 いや、まだまだ足りないです。

小林 足りないですか。何回「ぶっこんで」いますか。まずRSS広告で「ぶっこんで」いますでしょう。

田中 それから、第三者配信やアドテクで「ぶっこんで」います。

また、今はまた広告事業以外のことをやろうということで、新規事業に「ぶっこみ」出しています。

だいたい、ウチの会社はエンジニアの3分の1から半分くらいは常に研究開発を何かやっているという会社なので、常に「ぶっこんで」はいます。

そして、常に「ぶっこんで」行くと、だんだん現金が足りなくなってくるということでしょうね。

(続)

編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/石川 翔太

続きは 創業者が社長を譲る条件とは? をご覧ください。

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【編集部コメント】

続編(その9)では、クラウドワークス吉田さんに、役員全員が退任を考えたという上場後の「HARD THINGS」についてお話しいただきました。セプテーニ佐藤さんのアドバイスにも注目です。是非ご期待ください。他にも多く記事がございますので、TOPページからぜひご覧ください。

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ICCパートナーズ(ICC Partners Inc.)は産業を共に創る経営者・経営幹部のためのコミュニティ型カンフ ァレンス「Industry Co-Creation(ICC) カンファレンス」の企画・運営および新規事業創出・アライアンスなどのアドバイザー業務を行っています。