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ICCと出会い、僕の人生は変わった。「一生懸命」をもう誰も笑わない、笑わせない。(森本 敦也)【スタッフレポート:スカラシップでICCに参加して】

ICCサミット FUKUOKA 2024 にスカラシップ制度を利用して参加した株式会社ネオキャリアの森本 敦也さんに、運営スタッフ参加の感想と、そこで学んだことについて聞きました。スタッフレポートとしてご紹介します!

Industry Co-Creation (ICC) サミットは、「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回400名以上が登壇し、総勢1,200名以上が参加し、参加者同士が朝から晩まで真剣に学び合い、交流します。

次回ICCサミット KYOTO 2024は、2024年9月2日〜5日、京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。

ICCサミットは、宿泊・交通費など自己負担によるボランティアの運営スタッフで運営されています。優秀なメンバーがより多く参加してもらえるように、ICCサミット KYOTO 2018より、ICCサミット参加企業に支援していただく取り組みを始めました。遠方から参加する若手社会人・学生スタッフを対象に、スカラシップ制度として最大50%程度の宿泊・交通費を補助をしています。個人としてスカラシップを提供いただいている方々もいらっしゃいます。

運営スタッフに応募したきっかけや、なぜ応募したいと思ったかを教えてください

今回は登壇者を受付から控室、そしてセッション会場へご案内する誘導チームに所属

私は生まれも育ちも関西で、社会人になっても関西で働いていました。

社会に出て6年が過ぎ、社内では年々大きな責任ある仕事を任されるようになり、私は、現状にある種満足していました。

しかし、そんな時、自分の力不足による大きな挫折を仕事で経験しました。

これを乗り越えるためには、根本的に自分が変わらなければいけないと覚悟を決め、住み慣れた関西から縁もゆかりもない福岡への異動希望を出し福岡にきました。

同い年で同じ業界の縁で友人になった、ICC運営チームの森田 大地さんから、ICCは福岡で開催されていると以前から聞いていたので、自分を変えるためのチャレンジの一つとして、ICCへ応募しました。

どのような気持ちで今回のICCサミットに臨みましたか?

初参加は、1年前のICC FUKUOKA 2023です。そして、2023年9月の ICCサミット KYOTO 2023に続けて参加し、今回は、3回目の参加でした。

過去2回は「受付」という参加者の方々とICCとの最初の接点をデザインする役割でしたが、今回は「誘導」という登壇者の方々を時間通りに会場までご案内する役割を担当しました。

今回の「誘導チーム」は私のように初めて誘導を担当する方や、初めてICCに参加する人がほとんどという経験値の浅いチーム構成でした。

業務マニュアルを読んだり、誘導経験者の方にお話を伺う中で、「誘導チーム」における重要な成功要因は、迅速かつ正確な報・連・相にあると考えました。

チームの心理的安全性を高め、些細な違和感も無視せず、手を挙げて相談できる環境づくりを自分のチーム内での役割とし、私はチームビルディングを担当しました。

ICCサミットで学んだこと、気づいたこと、深く印象に残っている出来事、エピソードなど、実際に参加した時の感想を教えてください

ICC参加者と一緒にワークショップに参加する森本さん

「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変える」

ネオキャリアの入社当初から社内でもよく耳にしたこの言葉。

聞いた当時は「へーそうなんだ」くらいの認識でしたが、人材業界や取引先の経営者の方々と話しているとこの言葉をよく聞くようになり、ずっと頭の中に残っていました。

言いたいことはわかるものの、この言葉の意味を体感している実感がなく、標語みたいなものというのが自分の認識でした。

今回のICCで、チームビルディングを担い、ようやくこの意味を体感し、機会を捉え、自分の人生を自分で選択して生きている感覚を得ました。

誘導チームの責任者として、まず何をゴールにすべきかを考えました。

そして当日をイメージし、メンバー、登壇者、参加者、そしてICCサミットの動きを想定する。そこからはじめました。

誘導チームは初めてだったので、実は全くイメージが湧きませんでした。これはチャンス(機会)でした。

誘導チーム統括のサブローさん(西川 友邦さん)と話をする時間をつくったり、同じく統括の夏井 悠さんにもSlackでたくさん質問を飛ばしました。ここからチームビルディングがスタートしました。

統括陣の意見、価値観を聞き、最終的に「違和感や疑問をすぐに口に出せる心理的安全性の高さ」が誘導チームに必要だと自分で考えました。

そこで、サミット開催前までに、チームビルディングイベントを2回に分けて開催しました。

1回目は、オンラインにて、統括とメンバー間の距離を近くするために全体での自己紹介、小グループでのディスカッションの時間もつくりました。

2回目は、ICCオフィスに集まっての開催。クイズ方式で、今度は他己紹介をしました。

どちらもチームのメンバーがどんな人なのか理解する他者理解と、自分の言葉で伝える自己開示がテーマです。

また、開催時の連絡ツールとして使用しているSlackをこの時期にマスターしてもらおうと、本番さながら、Slack内で質問が投げかけやすいように、イベント時は、Slackで発言をしなければいけないものも用意しました。

誘導チームは、人数が多いために、「自分一人ぐらいはやらなくてもいい」という気持ちが出てしまう懸念がありました。

みんなが一人ひとりを見ている!という、各人の存在を認めることにより、各人の一つひとつの発言がチームのためになり、全員が受け入れられているんだ!という安心感をつくりました。

その中で、本番、登壇者の皆さんを誘導する中で、大きな気づきがありました。

ICCサミットの登壇者は、セッションが始まる30分前に、スピーカー控室に集合し、同じセッションに登壇する皆さんと顔合わせをします。

和やかな雰囲気の控室ですが、30分という短時間で、セッションが素晴らしいものになるように、みなさん自然と心理的安全性がある空気を作っていると感じました。

セッションの中で、忌憚なく意見交換できること、気前よく赤裸々に話してくれるのは、この時間が大切になってきます。

つまり、私たち誘導チームが、早く登壇者の方を控室に誘導することができれば、登壇者同士の時間を1分1秒でも長く作ることができる。

その後、セッション前の登壇者の写真撮影に誘導する。そこでは、みなさんの元気がもっと出るように、メディアの撮影チームが声掛けをする。

いい雰囲気を壊さぬように、登壇者の皆さんを、再び誘導チームが会場にご案内する。

私たち誘導チームは、焦らず、心のゆとりをもち、こうして登壇者の皆さんを誘導できたのは、事前の準備で見えない心理的安全性が確立できていたこと。チームビルディングが功をなした瞬間でした。

誘導チームの一人ひとりが、1分1秒を大事にして、余裕を持って行動する。そうすれば登壇者のみなさんも、同じように、心にゆとりを持って、気持ちよくステージに上がってくださる。私たちの行動が登壇者に影響を与えることを知りました。

私がチームビルディングで発信したことが目の前のチームのメンバーに伝わり、メンバーの意識と行動が変わり、その影響が登壇者の方にも伝播していました。

与えられた業務を問題なく遂行させるということだけではなく、サミット全体のクオリティを高め、ひいては社会を前に進める一端を担っていることに気づきました。

運営スタッフとして参加してよかったことを教えてください。また、どんな人に参加をおすすめしたいですか?

スタッフ打ち上げで、同じ誘導チームの磯さんと司会を務める森本さん

私は以前仕事で大きな挫折をしたことがあります。

組織のために一生懸命にやっていたつもりが、周りからは自分の昇格のために必死と映っていました。

「自分のことにしか興味がなく、周りのことはどうでもいいんでしょ? 正直言って不愉快です」

と正面切って1on1の面談で言われました。

私は、一生懸命になりすぎて盲目で周りが見えていなかった。それが結果として周りに嫌な思いをさせていたのです。

その経験から、私は「自分の一生懸命さは誰かを不幸にしてしまう」とずっと思っていました。

しかし、ICCの場において「一生懸命」はスタンダードであり、社会を変える尊いものであると全力で肯定してくれました。

もう一度一生懸命やりきるチャンスをICCが私にくれました。

間違いなくICCとの出会いは僕の人生を変えてくれました。

私と同じように一生懸命になることに臆病になってしまっている人がいれば、ぜひICCの門を叩いてほしいです。

あなたの一生懸命さを誰も否定しません。

私たちは、全力で肯定し、自分一人では辿り着けなかった一生懸命なあなたを引き出します。

社会を変えるのは誰かの一生懸命さしかありえないと、私は信じています。

誘導チームの名漫才コンビとなった森本さんと磯さん

ICCでの経験を、今後どのように生かしていきたいですか?

3、4回目参加対象のステップアップ賞にノミネートされ見事受賞!

ICCの参加者のように、一生懸命な人で溢れる世の中ができたら素敵ですよね。

ICC代表の雅さん(小林 雅)は、ICCスタンダードのスピーチの中で、「一生懸命な人は、時に笑われたり、バカにされたりする」と言います。

そんな境遇の中にいても、孤独に「一生懸命さ」を貫いている人がいると思います。

私は、そんな人たちを全力で肯定する人間でありたいです。

「あなたの一生懸命さを誰も笑わないよ」と。

ICCの活動だけでなく、自分の仕事や私生活においても一生懸命さの応援者であり、この価値観に共感してくれる仲間探しをしていきたいです。

スカラシップ提供企業への感謝のメッセージをお願いします

スカラシップ支援者、ベースフードの橋本舜さんと

いつも私たちの活動のご支援をいただきありがとうございます。

私は、ICCでの活動や人との繋がりを通して、社会を変える力と責任は自分にあると自覚しました。

皆さんから繋いでいただいたバトンを握って、まずはこの時代を一生懸命に駆け抜けます。

そして次代を創る人たちに、皆さんと同じようにバトンを繋ぎます。

応援してよかった!と思っていただけるよう、自分の足で社会に立ち、邁進して参ります!

(終)

今回の提供企業は以下の会社です。ご協力いただいたスカラシップ支援企業の

     (()内は支援回数)

そして、個人サポーターの皆さん、本当にありがとうございました。

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編集チーム:小林 雅/北原 透子/浅郷 浩子

 

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