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1. 人間への理解に挑む5名、シーズン15のテーマは「恐れ」

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「大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か?」も、シーズン15に突入! モデレーターの村上臣さんが7年半の軌跡を振り返り、発表した今回のテーマは、人間の本質的な感情、「恐れ」。IT批評家の尾原和啓さんがトップバッターに指名されます。このセッションの前身となる「知性の核心とは何か?」でモデレーターを務めていた尾原さんは一体何を語るのか? ぜひご覧ください!

ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回500名以上が登壇し、1,200名以上が参加する。そして参加者同士が真剣に議論し、学び合うためのカンファレンスです。次回ICCサミット KYOTO 2026は、2026年8月31日〜9月3日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。

本セッションのオフィシャルサポーターは青山スタイル / natです。

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【登壇者情報】
2026年3月2〜5日開催
ICC FUKUOKA 2026
Session 2F 
大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か?(シーズン15)
Supported by 青山スタイル/ nat

(スピーカー)

石川 善樹
公益財団法人Well-being for Planet Earth
代表理事

井上 浄
リバネス
代表取締役社長 CCO

尾原 和啓
IT批評家

中村 直史
五島列島なかむらただし社
代表 / クリエーティブディレクター

(モデレーター)

村上 臣
スマートニュース
VP of Consumer Product
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▶『大人の教養シリーズ 人間を理解するとは何か?(シーズン15)』の配信済み記事一覧


村上 臣さん(以下、村上) 皆さん、お越しくださいましてありがとうございます。

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村上 臣
スマートニュース
VP of Consumer Product

青山学院大学理工学部物理学科卒業。大学在学中に仲間とともに有限会社「電脳隊」を設立。2000年8月、株式会社ピー・アイ・エムとヤフー株式会社の合併に伴いヤフー株式会社入社。
2011年に一度退職した後、再び2012年4月からヤフーの執行役員兼CMOとして、モバイル事業の企画戦略を担当。2017年11月にビジネス特化型ネットワークのLinkedIn(リンクトイン)日本代表に就任。2022年4月グーグル合同会社入社。日本における検索の開発責任者として日本独自機能の開発や生成AI活用などに貢献。2024年11月スマートニュース株式会社にVP of JP Productとして入社(現任)株式会社ポピンズ 及び株式会社ランサーズの社外取締役ほか複数のスタートアップの戦略・技術顧問も務める。主な著書に『転職2.0』『稼ぎ方2.0』(SBクリエイティブ)・『Notionで実現する新クリエイティブ仕事術』(インプレス)がある。
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大人の教養シリーズ「人間を理解するとは何か?」、シーズン15でございます。

よろしくお願いします。

シーズン15を迎えた、10年後に役立つかもしれないセッション

石川 善樹さん(以下、石川) ちなみに、返事で「はい」と言うようになったのは、明治以降だとご存知ですか?

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石川 善樹
公益財団法人Well-being for Planet Earth
代表理事

1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。公益財団法人Well-being for Planet Earth代表理事。
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尾原 和啓さん(以下、尾原) は?

村上 小ネタをぶっ込んできますね(笑)。

井上 浄さん(以下、井上) それまでは何だったの?

石川 「はい」は薩摩弁だといわれています。

村上 なるほど。

石川 警察と軍事を薩摩が取り仕切っていたからです。

当時、各地から集まってきて、「返事は?」と言うと、「へえ」とか「ほい」とか「サー」とか言うんですよ。

バリエーションがありすぎたので、統一しようと。

返事は「はい」だ、と。

村上 なるほど。

石川 ですから、皆さんが「はい」と言っているのは、しらずに影響を受けているということです。

村上 なるほど、でもまあここは九州ですしね(会場はヒルトン福岡シーホーク)。おおむね薩摩。

石川 はい。

村上 さすが。

尾原 教養がほとばしる。

石川 (笑)

村上 というわけで、こんな話を7年半に渡ってしている、ご長寿セッションの一つになってしまいました。

今回初めてこのセッションに参加される方は、どれくらいいらっしゃいますか?(挙手を促す)

やはり半分くらいですね、ありがとうございます。

井上 ありがとうございます。

村上 毎回、大体50%くらいがリピーターで50%くらいが新規なので、50%くらいのドロップ率ということですね。

毎回入れ替わっているなと思うわけですが、リマインドです。

このセッションは、今日も明日も全くビジネスの役には立ちません。

ただ、皆さんは経営やビジネスをやっていらっしゃると思いますが、経営というのは結局、「人」です。

人を扱っているわけですよね。

ですので、やはり本質的に人は何なのかについて、まあ10年後くらいに「あのセッションで言っていたのはこれだったのか」と思う時が来るかもしれない、そんなセッションでございます。

大人の教養シリーズには今、美食セッションなどもありますが、このセッションが大人の教養シリーズの元祖なのです。

僕は2回目のICCサミットから参加して10周年になりますが、その頃、(小林)雅さんと話していて、「ICCは良いですが、HOW TOモノばかりなので、もう少し本質的なリベラルアーツや教養の話をしても面白いのでは?」と言うと、「じゃあやってよ」となり(笑)。

それで、人間を理解したいということで始まったのが、このセッションです。

シーズン14までの振り返り

村上 これは恒例ですが、まず、これまでの7年半でどういうことを話してきたか、ざっと振り返りをします。

私はDJ役で、今日はPhDホルダーの方(石川さんと井上さん)がスピーカーの半分を占め、IT批評家(尾原さん)と言葉の専門家(中村さん)というメンバー構成です。

ですので、データや、エビデンスに基づいた、よく分からないグラフが出てきます。

これは最初に、今は量子コンピュータをボストンで作っている北川(拓也)さんがレギュラーメンバーだった際、青春の存在をデータで証明したのがきっかけです。

青春は存在する、と。

▶4.『青春と僕』――楽天CDO・北川拓也は今、科学者として「青春」を理解する(シーズン1) 

また、マインドフルネスは、サンスクリット語の「サティ」が起源であるという投げ込みがありました。

▶2. 言語のグローバル化が「人間の理解」を加速する〜マインドフルネスの概念を例に(シーズン2)  

腸内細菌の研究をされているメタジェンの福田(真嗣)さんが登場すると、彼は腸内細菌原理主義者なので、人間には別に意思などなく、全て腸内細菌に操られているという持論で、ガンダムを模して、「人は腸内細菌の乗り物である」と主張しました。

「ガッツフィーリング」という言葉がありますが、「ガッツ」というのは腸のことであり、脳と腸は実際に迷走神経でつながっているそうです。

ですので、頭で考えているつもりであっても、実は腸内細菌の生み出した何らかの物質によって、我々は意識をコントロールされているのではないか、という話をしました。

▶4. 人類は、お腹の中の“パイセン”腸内細菌に支配されている!?(シーズン5)
▶4. 腸内細菌原理主義者が力説、「若いアムロ」で老化を改善する仕組み(シーズン11)

あと、結構ロボットの話も出てきますね。

▶4. 人間は“人ではないもの”といかにコミュニケーションするのか?(シーズン8)
▶1. ICC最長の人気シリーズ「人間を理解するとは何か?」シーズン10!(シーズン10)
▶3. 役割分担が進むと、人間の脳は縮小する(シーズン14)

僕はこれが好きなのですが、善樹さんが、「doing」より「being」であると、つまり、我々は何かをすることばかりに気を取られているけれど、一緒にいる、こうして皆さんと一緒にこの空間にいるだけでも価値があるのではないかという話をしました。

▶5. 他者を理解するには、とにかく長い時間一緒にいること(シーズン10)

「老い」についても話しました。

ここ最近は、「老いる」とか「間」とか、結構プリミティブなテーマが続いています。

ある地域では、「お若いですね」と言われることが最大の屈辱で、「年を取っていますね」というのが褒め言葉という文化があるようです。

▶2. 老いに対してポジティブだと寿命が7.5年長い(シーズン11)

直近のセッション(シーズン14)では、シーズン13で取り上げた「間(ま、あいだ、あわひ)」を合体させる「合」が大事なのではないかということで結構盛り上がり、最終的には、テーゼとアンチテーゼでジンテーゼになるということではなく、「和」だという結論になりました。

▶2. 石川 善樹が考える、白黒つけない日本人の「和」の心(シーズン14)

これも善樹さんが言ったことですが、真ん中にはやはり「空」があって、その中にいろんなものが存在すること、その調和、受け入れることが大事なのではないかと。

つまり「being」ですね。

このような過去14シーズンの無駄な知識と圧倒的な熱量によって、我々はまた一歩進めたらいいなと。

井上 進もう!

村上 はい。

解像度が上がると問いは増える

井上 7年半やってるんですよね?

村上 やってますよ、でも人間を理解できないです。

井上 分からない、まだ。

石川 シーズンが進むごとに、我々は後退していっていますよね、多分。理解が。

村上 そうです、そうです。解像度が上がると、後退しているように見えます。

尾原 「分からない」が増える。

村上 そう、問いが増える。

でもこれからは、いかに問いを立てるかが重要です。AIの時代ですから。

皆さんもAIを使っていると思います。

尾原さんはAIのセッションに登壇されますよね?

尾原 そうですね。

村上 昨年(2025年)のマッキンゼーのAIレポートで、「人間がすべきことは3つしかなくなる」とありました。

▶エージェント型AI 時代の到来:企業 変革の新たな戦略(マッキンゼー)

まず、「方向性」、ディレクションを打ち出すこと。

そして、「ダメ出し」、つまりレビューをすること。

あとは、「例外処理」をすること。

AIをプロセスに入れれば、この3つ以外はAIが全部すると。

尾原 できちゃいます、本当に。

村上 そうなると、あとはフィジカルの話になります。

僕も、もうすることがないなと思っていて、最近はお茶を点てています。

もう僕にできるのは、お茶を点てることくらいしかないと。

それから、能の太鼓ですね。日本文化を嗜んでいます。

あと、花を入れます。

井上 やっぱり、感じればいいんですよね。“Just feel”ですよね。

村上 “Don’t think! Feel!”ですね、ブルース・リーは正しかったと。

シーズン15のテーマは「恐れ」

村上 ということで、今回のテーマはこちらでございます。

「恐れ」とはなにか?

恐れですね。

「おそれ」にはいくつかの漢字がありますので、ひらがなで書けば良かったですね。

英語でも、「awe」とか「fear」とかいくつかあります。

これまでいろんな話をしてきましたが、本質的な感情である恐れを扱っていないということを、NotebookLMが指摘してくれました。

尾原 へー!

村上 これは裏話ですが、このセッションは基本的にDJである僕がテーマを決めて、スピーカーの皆さんの専門性を引き出すことになっています。

本番2週間くらい前に、「こういう理由でこのテーマにしました、こういうアングルで何か投げ込みをしてください、資料は期限までに僕に出してください」とそれぞれに依頼します。

僕はそれをマッシュアップし、本番直前に控え室で発表順を伝えるのです。

尾原 そうですよ。

村上 だから、いきなり、「え?今日トップバッター?」となる。

そんなドキドキを込めています。

恐れは、今まで触れていなかった話です。

冒頭、尾原さんから、いきなりすごく難しい言葉で始まりますが……。

尾原 まあまあまあ。

井上 みんな、もう恐れています……。

尾原 (笑)

村上 今、恐れが充満しましたが(笑)。

トップバッターにこれを持ってきてみた、ということで、本人も予期していなかったと思いますが、10分程度でお願いします。

尾原 分かりました。

(続)

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編集チーム:小林 雅/小林 弘美/浅郷 浩子/戸田 秀成

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