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ICC FUKUOKA 2026 カタパルト・グランプリに登壇した、LOOOF 丸谷 篤史さんのプレゼンテーション動画【古民家を文化邸宅の宿として再生し、日本の風景を未来に残す「LOOOF」】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回500名以上が登壇し、1,200名以上が参加する。そして参加者同士が真剣に議論し、学び合うためのカンファレンスです。次回ICCサミット KYOTO 2026は、2026年8月31日〜9月3日 京都市での開催を予定しております。参加登録は公式ページをご覧ください。
本セッションのオフィシャルサポーターはAGSコンサルティングです。
▶【速報】ネクストステージ突破から下剋上! 落とし物DX「find」がカタパルト・グランプリ優勝(ICC FUKUOKA 2026)
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【登壇者情報】
2026年3月2〜5日開催
ICC FUKUOKA 2026
Session 6A
CATAPULT GRAND PRIX (カタパルト・グランプリ)- 強者が勢揃い –
Sponsored by AGSコンサルティング
丸谷 篤史
LOOOF
取締役副社長
公式HP
1986年、広島生まれ。新卒で野菜の生産から販売まで一貫して行う国立ファーム有限会社にて、店舗マネージャー、社長室、物流センターなどを経験したのち、全国数百拠点の発達障害の支援施設を展開するハッピーテラス株式会社(現 デコボコベース株式会社)で取締役を務める。2012年芦川ぷらす(現 LOOOF)の立ち上げより参画し、LOOOFでは事業戦略、マーケティング戦略を担当。2019年より本格的にLOOOFを展開することを決め、古民家のチェーン展開、新規事業開発、ブランド構築など経営戦略を担う。
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丸谷 篤史さん 株式会社LOOOFは、「文化邸宅をふやし、日本の風景をつくる。」カルチャースタートアップです。

1日1組限定の古民家宿「るうふ」を運営
LOOOFは創業6年目の会社で、代表の保要(佳江さん)の地元でスタートしました。

LOOOF(るうふ)の語源は、「地域の屋根」という意味の造語です。

日本の地域には、28種類もの屋根があります。

日本文化の象徴である「歴史の根と屋根を消さない、未来へ結ぶ。」というミッションを掲げ、古民家宿の企画、設計・施工、運用まで一貫して行い、1日1組限定の古民家宿「るうふ」を運営しています。


「時を超える宿」というコンセプトで、

築150年の古民家を薬草サウナの宿(るうふ 清之家)へ。


政商・小佐野賢治の生家を、クラシカルなワインを楽しめる宿(るうふ蔦之家)に。


最近では、(清芳山荘という)第10代日銀副総裁 木村 清四郎の家も手掛け、文化財の宿を造るようになりました。


1泊2食付き、専属スタッフがおもてなし
るうふには専属のスタッフが居り、一人ひとりに寄り添ったおもてなしを提供します。

食事は囲炉裏料理で1泊2食付きです。

おかげさまで、とても高い満足度を頂いているのです。

4年で店舗数は7倍、売上は16倍に
4年前、たった4店舗だった店舗は今年(2026)の4月に29店舗になります。

2年前のICCサミット FUKUOKAのクラフテッド・カタパルトでは優勝。

▶日本各地に、土地ならではの風景と文化を継承する古民家宿をつくる「LOOOF(るうふ)」(ICC FUKUOKA 2024)
Forbesの「カルチャープレナー」にも選出していただきました。

▶Forbes JAPAN 11月号 世界を動かすカルチャープレナーたちCULTURE – PRENEURS 30に保要 佳江(代表取締役)が選出されました。(THE TIMELESS HOTEL LOOF)
4年前、6,000万円だった売上は、今期9.8億円、来期は14.2億円を見込んでいます。

まだまだ売上が小さいですが、スケールするための計画を本日プレゼンいたします。
風景はその土地ならではの自然と文化邸宅で形作られる
事業を始めることになったきっかけは、世界中をバックパッカーで旅している時のことでした。

ネパール人のシャヒットに「日本には、風景がない」と衝撃的なことを言われ、言い返すことができませんでした。

そして、風景に関して考えるようになりました。
風景は、その土地ならではの自然に、その土地ならではの文化邸宅が重なり合います。

文化邸宅とは、伝統構法で造られる住宅のことで、古民家も文化邸宅の一つです。

イタリアのポルトフィーノ、チェコのプラハ、オーストリアのハルシュタット、インドのバラナシ。




京都でも文化邸宅の割合は12%
世界各国には素晴らしい風景がたくさんあるにもかかわらず、なぜ日本には風景が少ないのか?

それは文化邸宅の数が問題でした。

全住宅に対して文化邸宅が占める割合は、日本はたったの2.9%で、京都ですら12%しかありません。


資産価値を失い、消えゆく建築物
その理由は明確で、高度経済成長の過程で、古いものより新しいものが価値あるものになり、日本は30年で建物の資産価値を失います。


その結果、文化を自分たちの手で壊しているというのが日本の建築の現状です。

その結果、文化邸宅は全住宅に対してたったの2.9%。

木工大工の就業人数は激減、若手の担い手がいないのが現状です。


僕たちの世代こそ、日本の文化を取り戻す役目がある
日本の文化邸宅がなくなる。

つまり、それは日本が風景を失うということになります。

このままではいけない。

高度経済成長の恩恵を受けた僕たちの世代だからこそ、文化を取り戻す役目があると思い、活動を始めました。
ニッチなバケーションレンタル市場で勝負
不動産価値がなくても、事業を通じて価値をつければ良い。

そうして作ったのが、るうふのビジネスモデルです。
大きく伸びる観光業の中で、ニッチで勝てる市場、4,500億円のバケーションレンタル市場を選びました。

古民家の運営代行型フランチャイズモデル
るうふは1日1組限定の一棟貸しの宿で、面積が広くプライベート感が特徴です。

小規模グループがメインターゲットで、平均稼働率50%、1棟あたりの月間売上が190万円ほどのスモールビジネスです。


物件は賃貸モデルが主流です。

家を改修し綺麗にする代わりに家賃を低価格で提供してもらい、小規模高収益モデルを実現しています。

運営代行型フランチャイズモデルを展開し、不動産投資をするかのように文化投資を行えるようにしています。

加盟店オーナーは、文化投資という地域貢献と収益を両立しています。

文化邸宅づくりのノウハウを蓄積
こちらは、LOOOF本部としてのビジネスモデルです。

加盟・開発・設計・施工・運営代行と一貫したマネタイズモデルで、加盟後から常にキャッシュポイントを作っています。
このモデルでものづくりが変わります。

従来の受託モデルとは違い、文化邸宅ばかり扱うプロ集団になり、伝統構法木造建築市場の工務店TOP 3もこの3年で視野に入っているのです。

ビジネスを通して文化を残す、文化価値モデルを構築しました。

再生と新築からうまれた“アジアのベネチア”烏鎮
でも、このモデルだけでは全く足りません。

新しいモデルを探している時に出会ったのが、中国の烏鎮です。
▶格別な趣きをもつ烏鎮(中華人民共和国駐大阪総領事館)

この美しい風景は、昔からあるものではありません。
たった1人の起業家(陳 向宏さん)がうみだした風景で、10年で1,000億円もの投資を行い、巨大観光都市へと発展させました。


再生と新築を組み合わせ、風景の創出を行っています。

「これだ」と確信しました。
「再生」と「新築」で日本の風景は新しく作れる。

ビジョン①1泊30万円の高級モデルをリリース
ここから風景を作るためのビジョンを、お話しします。

まず今年、現状の2倍近い単価の1泊30万円の高級モデルを2ブランド、リリースし、高付加価値化をします。

ビジョン②賃貸モデルから所有モデルへ転換
それに伴い、現状の賃貸モデルから所有モデルへと転換します。

築22年以上経つ木造建築は減価償却が4年のため、古民家再生は節税対策モデルへ。

新築モデルもリリースします。

不動産所有モデルは、固定賃料と変動賃料で、NOI(実質の運営利益) 7.1%の利回りを想定しています。

ビジョン③共創パートナーと文化投資を加速
従来の賃貸モデルにはなかった出口戦略を強化し、文化へ投資いただく方々を圧倒的に増やします。

地方銀行との資金スキームの準備も進んでいます。

また、2年前のICCサミットで、共に創る株主に参画していただき、95%以上が小規模プレイヤーのバケーションレンタル市場で、圧倒的ナンバーワンを目指します。


宿泊客のニーズに応える宿泊体験を提供
1日1組限定だからこそできる、パーソナライズ化された対応を実現します。

同じ宿でも、お客様によってニーズはさまざまです。

簡易なアンケートで一、つひとつをカスタマイズします。
旅の目的を入力すると、AIが自動で旅のしおりを制作します。

完全プライベートからフルサービスまで、オーダーメイドの旅を実現します。

2026年夏、実装予定です。
チェーンアセットでサービス品質を最大化
また、インバウンド多言語対応をしています。

宿の満足度を大きく左右する食事は、名店監修のもとセントラルキッチンで作製し、どこに宿があっても、その土地ならではの食事を提供できます。

また、高騰し続ける枕やシーツのリース事業を内製化しました。

私の福祉ベンチャーでの経験を生かし、障害者の方の戦力化を進めオペレーションを強化しています。

マーケティングからオペレーションまでチェーンアセットを構築し、ナンバーワンのサービスをうみだします。

仕組みの上に“その土地の景色”を乗せて全国展開
そして、るうふで開発したチェーンアセットを地域パートナーへシェアし、日本全国に風景を作ります。

離島の風景を作るRITOブランドを長崎県対馬市に。

酒蔵(山梨銘醸)と宿場の再生をする「宿場esoto」は、山梨県北杜市にオープンします。

▶「七賢」の山梨銘醸、最高賞の受賞報告会 古民家旅館の来春開業を発表(日本経済新聞)
グローバル塗料メーカー武蔵塗料と、東京都青梅市に風景を作ります。

行政との連携も強化しております。


まずは5年で20地域に、2030年度には102億円を目指します。


今動かなければ、日本の風景は残せない
それでも、文化邸宅が2.9%という数字は変わりません。

いや、どんどん減っています。
もう時間がないのです。
今動かなければ、日本の風景は残りません。
子どもたちの世代に、孫の世代に、この素晴らしい日本の風景を残すために、皆さんの力を貸してください。

一緒に日本の風景を作る方々を募集しています。

この国には、誇るべき風景がある。
この国には、誇るべき風景がある。

「歴史の根と屋根を消さない、未来へ結ぶ。」
ともに良い風景を作りましょう。


ご清聴いただきありがとうございました。
(終)
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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成/小林 弘美


