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ICC KYOTO 2026 カタパルト・グランプリに登壇いただき2位に入賞した、SPACECOOL 末光 真大さんのプレゼンテーション動画【ゼロエネルギーで温暖化する地球を冷やす! 放射冷却素材で、新たな産業創出を目指すSPACECOOL】の文字起こし版をお届けします。ぜひご覧ください!
ICCサミットは「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回500名以上が登壇し、1,200名以上が参加する。そして参加者同士が真剣に議論し、学び合うためのカンファレンスです。次回ICCサミット FUKUOKA 2027は、2027年3月1日〜3月4日 福岡市での開催を予定しております。参加登録は公式ページのアップデートをお待ちください。
本セッションのオフィシャルサポーターはAGSコンサルティングです。
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【登壇者情報】
2026年8月31日〜9月3日開催
ICC KYOTO 2026
Session 6A
CATAPULT GRAND PRIX (カタパルト・グランプリ)- 強者が勢揃い –
Sponsored by AGSコンサルティング
末光 真大
SPACECOOL
代表取締役CEO兼CTO
公式HP
大阪ガスに入社後、光工学分野の研究開発に従事し2017年に放射冷却素材の研究開発を立ち上げ。この技術の事業化を目的にカーブアウトさせる形で2021年にSPACECOOL株式会社を創業。提供する放射冷却素材は電力を使わずに木陰のような涼しさを簡単に提供することができる。「世界に木陰の涼しさを」をミッションに国内外で事業を推進している。
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末光 真大さん こんにちは、SPACECOOLです。

直射日光が当たっても冷える不思議なフィルム
我々のソリューションは、この薄いフィルムです。

このフィルムは、直射日光が当たっても、ゼロエネルギーで冷えます。
太陽が当たっても冷える?
不思議に思うと思います。
なぜか。
答えは、 “by throwing heat into outer ‘SPACE’ ”
「宇宙空間に熱を捨てることによって」冷えています。
そのため、「SPACECOOL」と呼んでいます。
20世紀の冷却インフラはエアコン、21世紀はゼロエネルギーの「SPACECOOL」
私が研究を始めた2017年、この技術に誰も注目していませんでした。
それが今や、世界経済フォーラムが選ぶ次世代技術として、世界中で注目されています。
そして、SPACECOOLはそのリーディングカンパニーとして、広く知られています。

我々はこの潜在市場を約10兆円と見ていますが、さらに大きくなると思っています。
というのも、エアコンが20世紀の冷却インフラを作りました。
我々SPACECOOLは、21世紀のゼロエネルギー冷却インフラを創ろうとしています。

建物を冷やし、都市を冷やし、地球を冷やす
この素材は、太陽が当たってもゼロエネルギーで冷えます。

当然、建物を冷やすことができます。
建物を冷やすと省エネになります。
ここは当然ですよね?
ただ我々は都市も冷やせると思っています。
なぜなら、ゼロエネルギーで冷えるからです。
そして究極的には地球をも冷やせる、そう思っています。
私たちは21世紀の冷却インフラとなる100兆円の産業を創ろうとしています。
そしてこれは、遠い未来の話ではありません。
地球温暖化による痛みは非常に大きなものになっていて、我々はこの痛みを取り除く適応策(気候変動の影響に備えるための対策)を起点にすると、この冷却インフラの実現ができると考えています。

暑さによる損失を防ぎ、人と空間を守る
例えば、屋外機器。
近年、ストップ・ブレイク・アラート、そんなことが世界中で非常に増えていますが、フィルムを貼るだけで、それを防ぐことができます。
屋外機器は、事業の根幹に関わるので重要です。
だから買ってくれます。
例えば、一次産業。
近年、暑さで豚の食欲がなくなり、需要と供給が合わなくなって、夏場のキロ単価が2倍になっています。
このフィルムを貼った事例を載せていますが、屋根の温度が大きく下がることによって豚の食欲が改善し、夏場に高く売れました。

それによって、一夏で投資回収できました。
そして今、熱中症リスクが高まる中で、法律で何かしないといけない。
早くしないといけない。
すぐにできます。
だから補助金に頼らずにスケールします。
2021年の創業以来、累積施工面積は30万m2を達成しています。
地球の熱を宇宙に放出する新素材の仕組み
では、これがどうやって冷えるのか、簡単に説明します。

この素材を貼ると、「熱エネルギー」を「遠赤外線光エネルギー」に変えて、宇宙空間に熱を放出します。
ただこれだけでは冷えません。
なぜかというと、太陽光が強いからです。
この太陽光をできる限りブロックして、太陽光からの「イン」よりも放射冷却による「アウト」を大きくしています。
「イン」よりも「アウト」のほうが大きいから冷えます。
これを光工学で実現しています。
こういった光学制御を行うと、点線の外気温に対して放射冷却素材の温度は2〜6℃低減します。

日射反射塗料の温度は、外気温プラス10℃ぐらいになります。
これを大阪ガスで初めてやった時、私は「新しい産業だ」と思いました。
この新しい産業を創るために、2021年にカーブアウト起業して、今に至っています。

そして今、世界市場を狙うディープテック・クライメートテック企業に成長しています。
特許でノウハウを守り、自社工場を持たずに委託生産
ではどうやって、グローバルに広げているのか説明します。

まず、ビジネスモデルはファブレス(自社工場を持たないビジネス)で生産しています。
ですので、アセットライトです。
そしてグローバルでも非常に適用が早いです。
バリューチェーンを構築する時に、グローバルで生産できます。
だから広がりやすいのです。
ただ、「どうやってノウハウを守るのか」とよく聞かれます。
ノウハウを守るために、強力な国際特許を50件以上出願・保有しています。
既存の商材と一体化させ、施工費をかけずに市場へ
ただ、これだけでは広がりません。
施工しないといけないからです。
施工するために、我々は既存のプラットフォーム戦略を用いています。

これは既存の施工方法を持つ既存の商材と一体化して、既存の方法で市場に届けるというものです。
例えば防水シート、テント生地、これはマスト・ハブの技術です。
彼らの技術と一体化することによって、マスト・ハブの技術と一緒に市場に行く。
だから我々は施工費がかからないのです。
でも施工ができます。だから、広がります。
既存機器への後付けで省エネ性が向上
このプラットフォームを、簡単に説明します。

例えば、屋外機器。
今スペックインを含めて1万台以上、グローバルに導入が進んでいます。
そして、この延長として室外機へ導入し、シンガポール大学と一緒に実証し、省エネ性が向上することがわかりました。
それによって今、データセンターをはじめとしてグローバルに広がっています。

万博のパビリオンやアブダビのテニスコートで導入
そしてプラットフォームのおかげで、建物への進出もできるようになりました。

例えば大阪・関西万博。
ガスパビリオンが、SPACECOOLそのものでできた建物でした。
40%の省エネを達成しました。
▶大阪・関西万博 「ガスパビリオン」で採用された放射冷却素材による省エネ効果の検証結果を公開(PR TIMES)
例えば東京都では、防水シートを導入しています。
この建屋では8%省エネが進み、避難所として使われる小学校の体育館への導入が進んでいます。
そして暑いアブダビ。
あのアブダビに、エアコンを使っていないテニスコート用のテントがあります。
このテントは、エアコンを使わずに屋外よりも5℃低減し、プレーできる時間が50%増えました。
▶UAEの高級リゾート「Emirates Palace Mandarin Hotel」、テニスコート用テントに放射冷却素材「SPACECOOL」を採用(PR TIMES)
こんな力強い成果が出ています。
メッカ巡礼者に放射冷却日傘を提供
そして今、グローバルに進出しています。

中東、ASEAN、そして標準化。
これも、我々が主導して行っています。
そして今、建物だけでなく、人を直接守る領域にもチャレンジしています。

このためにファブリックを作り、今年は日傘にチャレンジしました。
▶SPACECOOL日傘 Type2(SPACECOOL)
そして今、メッカ巡礼者向けに1,000本導入し、巡礼者を我々が守っています。
建物を冷やす。
都市を冷やす。
地球を冷やす。

そんな21世紀の冷却インフラとなる100兆円の産業を創ろうとしています。
そのためには、多くの仲間が必要です。
ぜひ仲間になってください。
ありがとうございます。
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編集チーム:小林 雅/浅郷 浩子/戸田 秀成/小林 弘美


