【NEW】ICC サミット FUKUOKA 2027 開催情報詳しくはこちら

AIで仕組みが変わっても、その先に生みたいのは応援・対話・共創。いただいた機会を、次へ繋ぐ人になりたい(山本 健志)【スタッフレポート:スカラシップでICCに参加して】

ICCサミット KYOTO 2026 にスカラシップ制度を利用して参加した九州大学 工学府 修士1年 山本 健志さんに、運営スタッフ参加の感想と、そこで学んだことについて聞きました。スタッフレポートとしてご紹介します!

Industry Co-Creation ® (ICC) サミットは、「ともに学び、ともに産業を創る。」ための場です。毎回500名以上が登壇し、1,200名以上が参加する。そして参加者同士が真剣に議論し、学び合うためのカンファレンスです。

次回ICCサミット FUKUOKA 2027は、2027年3月1日〜3月4日 福岡市での開催を予定しております。詳しくは、こちらの公式ページよりご確認ください。

またICCサミット FUKUOKA 2027に向けて運営チームの募集を開始いたします。 11月17日/25日には採用説明会を実施予定です。ぜひ下記のバナーよりご応募ください。

ICCサミットは、宿泊・交通費など自己負担によるボランティアの運営スタッフで運営されています。優秀なメンバーがより多く参加してもらえるように、ICCサミット KYOTO 2018より、ICCサミット参加企業に支援していただく取り組みを始めました。遠方から参加する若手社会人・学生スタッフを対象に、スカラシップ制度として最大60%程度の宿泊・交通費を補助しています。

また個人としてスカラシップを提供いただいている方々もいらっしゃいます。

運営スタッフに応募したきっかけや、なぜ応募したいと思ったかを教えてください

秋田県男鹿市の稲とアガベ、岡住 修兵さんを訪問した際の一枚

ICCとの出会いは大学4年生の11月、秋田県男鹿市の稲とアガベを訪問した際に紹介していただいたことがきっかけです。

当時から一次産業地域のまちづくりや生産者と消費者の接続に関心があった僕は、それを体現している会社の一つとして酒造りを起点にまちづくりまで事業領域を展開している岡住 修兵さんを訪ねました。

そこで見たのは、人口2万人の地方都市・男鹿に移住し、クラフトサケを武器に町を、日本を動かそうとしている姿。

「なぜここでこんなことをやるのか?」「その覚悟はどこから来るのか?」

そんな僕の質問にまっすぐ答えてくださったあと、岡住さんに最後にこう言われました。

「今度、福岡でピッチするから、絶対見に来てよ」

それが、ICCでした。

その場で稲とアガベの社員でもあり、ICCスタッフでもある荒木 珠里亜さんに「君みたいなタイプは一度見に来たらいいと思う」と背中を押され、気づいた時にはスタッフに応募していました。

どのような気持ちで今回のICCサミットに臨みましたか?

初めて参加したICCサミット FUKUOKA 2026の会場にて岡住さんと再会

そのまま3月のICCサミット FUKUOKA 2026に初めて参加し、今回の京都が2回目の参加でした。

前回、初めてのICCを終えて思ったことは、「まだまだICCの魅力は分かっていないんだろうな」ということでした。

ICCでは、会期後にスタッフが自分の業務チームの代表としてピッチを行うチームカタパルト(通称、チーカタ)があります。

チーカタでは本番さながら、経営者の方々が審査員として来てくださるのですが、その後に幸運にも焼肉会に誘われ、ICCに関わり続けている経営者の方々と話す機会がありました。

「なぜ、ICCに何度も参加するんですか」

そんな話に始まり色々話をする中で、参加者の思う魅力と自分が見たICCの空気が少しずつ重なり、業務に必死だった本番とは違った感覚を得ました。

本番後のチーカタの後にして初めて、参加が体験になった感覚だと思っています。

2回目のICCでは、会期前から自分なりに貢献する場所を見つけることでその感覚をさらに追うこと、そして、参加者目線のICCの価値や魅力をもっと掘り下げることをゴールにして会期に臨みました。

ICCサミットで学んだこと、気づいたこと、深く印象に残っている出来事、エピソードなど、実際に参加した時の感想を教えてください

Day0と呼ばれる準備日。2回目の会期が始まった

右も左も分からず飛び込んだ初回に対して、準備段階から関わることができた2回目の会期はICCの全てともいえる一生懸命やりきることの重要性を痛感する日々でした。

印象深かったのが、本番1カ月前のカタパルト必勝ワークショップでの一コマです。

前回のカタパルト・グランプリで優勝したアイランデクス池田 和法さんが本番までの試行錯誤をまとめて紹介していたのですが、ライバルのプレゼンの徹底的なスコア分析と自社が示すべき強みの特定、表現の工夫、最後には毎日のICCスタンダードの写経まで、これがとにかく面白かった。

拍手をしながら、登壇者が7分のピッチにこれだけの時間と思いを詰め込んでいることに、自分はまだまだ足りないという悔しさを覚えました。

同時に自分が業務を担当している誘導控室チームは、そんな登壇者が登壇に向かう前のラストワンマイルに携わっているという、ともに産業を創る一員としての自覚も高まったように思います。

そんな準備期間には運営そのものにも大きな変化がありました。

ICC公式デジタルガイドアプリICC Atlasの導入です。

登壇者情報やスケジュールなど、別々に管理されていた情報源の一元化が進みました。

同時にICC全体のAI活用が急速に進んだことで、誘導控室チームの業務にもAI活用を取り込める可能性が生まれました。

参加回数が少ない自分でしたが、AIを業務に取り込むという挑戦はチーム全員にとって初めての課題。

業務でのAI活用を担当することで、ICCの理解度を高めながら業務改善に貢献できる。

通常業務とは違う切り口から貢献できるチャンスだと捉えました。

統括の森田 大地さんと話して、前回から課題と感じていた登壇者の控室への到着や離着席を把握・共有するアプリを作成することを決めました。

日々変化するAtlasの情報をキャッチアップしながら業務に役立つものを作ることは、組織の中でAI活用がどう進むのか、またICCがどう準備されるのかという2つの観点からICCを見ることになり、理解度を上げる充実した期間になりました。

開発したアプリの画面

こうして、本番を迎えた2回目のICC。

AI化が進んだ先で改めて感じたのが、ICCの熱量の高さです。

今回は見逃したくないと思っていたローカル・コネクテッドのセッション。

セッション後に意見交換する登壇者と審査員の真剣な姿を見た時、聞く・知るという知的好奇心の充足とは違う、自分もこの場を作っている一人なんだという一体感のような充足感がありました。

他にも、Co-Creation NightでのAIの議論。

小規模ワークショップの盛り上がりなど、その場に完全に参加はできなくても業務の中で、その対話の場の熱を前回より鮮明に感じました。

AIは仕組みを変えうる。そのスピードについていく。

でも、その変化の先で生みたいものは、さらなる応援であり、対話であり、共創である。

AIによる効率化と一度きりの体験価値の最大化。

自分自身もそのミッションに挑んだ一人として“変化する場の魅力”を感じることのできた2回目のICCだったと思います。

スタッフとして参加してよかったことを教えてください。また、どんな人に参加をおすすめしたいですか?

ともに一生懸命やりきった誘導チームの仲間と

2回参加してみて自分の思うICCスタッフの魅力は2つあり、1つはチームやコミュニティ、マネジメントへの解像度が上がることです。

誘導控室チームは毎回約半数が新人メンバーで毎回メンバーが大きく変化する上、統括メンバーによってマネジメントとして重視するタイミングやチームの理想状態への積み上げ方が変わります。実際に、過去2回の異なるチームビルディングで多くの学びがあったと感じます。

また、オンラインで十分コミュニケーションを取れていたと思っていた部分が本番だと穴になっていたり、他チームとの連携改善のために本番を迎えてから運用を変更したりと多様な状況が発生するからこそ、色々なコミュニケーションの形を試せる貴重な実践の場になっています。

お互いが一生懸命やりきっているからこそ生まれる、フィードバックの質が高いこともありがたいです。

あとは、日常に持ち帰れるアイデアとして、登壇者の自己紹介やワークショップの場の作り方も時間がある時にはセッションで学ぶようにしています。

もう一つは、自分が携わりたい業界の最先端の対話の場に関われるということです。

ICCを知った時、ICCを見てみたいと思う理由となったのが、ローカルや食、文化に関するセッションがあるということでした。

稲とアガベを入口に関わり始めたICCですが、フード & ドリンク アワードやローカル・コネクテッドのようなセッション、Co-Creation Nightを通じて、自分の持つ課題感の二歩三歩先を実践する経営者の方々に出会うことができました。実際にこのような課題に事業を通じて挑んでいる方々がいることに大きな刺激と学びを得ています。

・住み続けられる地域づくりのためにその地域の産業を創っていく会社

・技術革新で食糧生産課題の解決から産業を変えようとする会社

・新たな観光の仕方や応援の仕方で地域との関わり方を広げる会社

ICCに来るまでは、地方と都市、営みと産業は二項対立の違う世界に捉えていた部分もあったのですが、“Co-Creation”を生むための業界の横断性と深さが両立されているICCを見ていて、相互に学び合える部分があると考えるようになりました。

なので、個人的にはもっと地方からのスタッフ参加が広がればいいなと思います。

経営や金融、人材、広報といったテーマは都市部の人だけが向き合う課題ではないと思いますし、スカラシップのような距離の壁を越えて参加できる支援もあります。

何よりこうして真剣になることを応援してくれる場を、日本全体で活用しないのはもったいない。

Club福岡会のメンバーと

最近は、福岡に住むICCスタッフのメンバーで会期前後に対面で集まるClub福岡会を開催しており、東京のイベントにはオンライン参加が多くなってしまう福岡メンバーで負けじと盛り上がっています。

次回は福岡開催。

Club福岡一丸で頑張りたいと思います。

ICCでの経験を、今後どのように生かしていきたいですか?

スタッフ同士の交流の場で。人との繋がりが次の機会を運んでくれる

ICCでは何度も繋がりの重要性を思い出す機会をいただいています。

ICCに参加したきっかけもそうですが、2回目に参加する目的を作ってもらったのも、毎回違うチームメンバーとの学びも、全て人との繋がりが導いてくれたものでした。

・一生懸命やりきる。

・挑む人の応援者たれ。

・全員対等。全員真剣。

そんな人たちが集まる場の繋がりが生むものは、今は目の前の出会いでも年を重ねるごとに想像以上に大きい財産になる気がします。

最近は、ICC以外の場でICCに関わっている方にお会いすることや、ICCがきっかけで知った会社の情報がネットに流れてきて感情が動くことも増えました。

正直、今の僕はキャリアとしてどういう立場に身を置いていくのか、まだ迷いがある状況です。

時に人との繋がりを生かしきれていないとプレッシャーに感じる時もあります。

でも、その迷いやプレッシャーも含めて、自分を高めてくれるこの環境は本当に貴重な場です。

今後に向けては、まだまだ未熟ながらこうした貴重な機会を繋いできてもらった身として、僕自身が次に繋げていく人になりたいと思っています。

スカラシップ提供企業への感謝のメッセージをお願いします

スカラシップを通じて、僕たちスタッフを応援してくださり、ありがとうございます。

スカラシップは本番への参加だけでなく、本番前後に東京で開催されるイベントへの参加にも活用しており、ICCという場に最大限関わる機会を支えていただいています。

2度参加した今、改めて感じているのは、ICCはICCパートナーズのみなさん、スタッフ、参加者、スポンサー、関連企業、そして会場関係者など、そこに関わる一人ひとりによって作り上げられているということです。

つまり、ICCは「人」が創っている。

そしてそれは、産業も、社会も同じなのだと、ICCを通じて教えてもらっています。

ともに産業を創る。

まだ何者でもない僕たちの機会に投資してくださる企業のみなさまには、感謝しかありません。

今後とも日々精進していきたいと思いますので、応援よろしくお願いいたします。

(終)

今回の提供企業は以下の会社です。ご協力いただいたスカラシップ支援企業の

(()内は支援回数)

スカラシップ支援企業の皆さん。左からTHE GROWTH 山代さん、マネーフォワード金坂さんと竹田さん、SoVa 山本さん。

そして、個人サポーターの皆さん、本当にありがとうございました。

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編集チーム:小林 雅/北原 透子 / 浅郷 浩子

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