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ICCサミット KYOTO 2018 では、「Honda Xcelerator カタパルト」を開催することとなりました。
「Honda Xcelerator」の理念やそのプログラムの詳細をお伝えするため、2018年2月9日に行われた、Honda Xcelerator Japan ローンチイベントでのプレゼンテーションを記事化いたしました。
(イベント全体サマリーはこちらのビデオ及び記事をご覧ください。)
シリコンバレーからグローバルに活動を広げ、今年日本にも上陸した「Honda Xcelerator」にご注目ください!ICCサミット KYOTO 2018 では、「Honda Xcelerator カタパルト」を開催します。詳細はこちらから、ぜひご覧ください。
本日はお忙しい中、お越し下さり誠にありがとうございます。
Honda Xcelerator Japanを担当する羽根田里志と申します。
まず、日本のスタートアップに関わるみなさまへのメッセージを簡潔にお伝えすると、
「Hondaは日本のスタートアップエコシステムに貢献したい。そしてモビリティ・ロボティクス・AI分野のコラボレーションによって、グローバルで、世界中の移動と暮らしをより良く変えていきたい」
ということです。
ご存知のように、大企業のオープンイノベーション活動は盛況です。
「その中で、なぜHondaなのか?」
「何がメリットで、面白いのか?」
ということをお伝えしていきたいと思います。
Honda の原動力:「チャレンジ」「夢」「役立ち」
まず、Hondaを知ってもらうために、我々の原点をお話します。
我々のDNAは、スタートアップマインドに欠かせない「チャレンジスピリット」です。ホンダも70年以上前、自転車にエンジンを付けた、「スタートアップ」でした。
Hondaは「Power of Dreams」、「夢」を原動力として、浜松の小さな町工場だった時に、レースで世界一になるという奇跡を起こしました。
同時に、「技術は、人に奉仕する手段である」という本田宗一郎の言葉通り、人を中心に、生活に根ざし、「生活の役に立つ」プロダクトも、作ってきました。
ここがコラボレーションにおいて、もっとも重要で、「どんな夢があるのか」「どう役に立つのか」、それこそが、“Hondaのオープンイノベーション”の大前提です。
Honda Xcelerator Japan 設立の想いと役割
我々は、Honda Xcelerator Japan をローンチし、日本のスタートアップのみなさまと、コラボレーションを強化していくことを、改めてお伝えします。
Hondaの全ての部門と、イノベーティブなスタートアップと繋げるのが、「Honda Xcelerator」の役割です。
Honda Xceleratorが、最も大事にしていることは、オープンかつスタートアップフレンドリーに、お互いにメリットのあるコラボレーションをすることです。
例えば、コラボレーションで開発したプロダクトは、Hondaだけの成果物になるのではなく、お互いにシェアし、自由に使えることを基本としています。
それでもHondaにとっては、他社よりも早く、イノベーティブな商品を世に出せるチャンスを得ているわけですし、そのスピード感がなければ、そもそも競争力にならないと考えます。
また、Hondaの社員も、コラボレーションを通してチャンレンジスピリットが刺激されます。シリコンバレーに行けば、Hondaの原点があると言って帰ってきます。
それはとても大きな、我々のベネフィットです。
Honda Xceleratorが提供できる多彩なリソース
Hondaは、その「夢」と「役立ち」の精神から、車やバイクを始め、芝刈り機や発電機などのパワープロダクツ、Honda Jetやロボティクスをつくっています。
現在は年間で、車は500万台、先に申し上げた商品等トータルでは年間3,000万台の商品をお客様に届けています。車に限らず、このような多くの商品があることが、Hondaが他社とは全く異なるユニークネスです。
そうしたオープンなコラボレーションを進めるために、Honda Xceleratorから提供できる4つのリソースを紹介します。
まず資金提供については、成果物のシェアを前提とした、プロトタイピング用の開発費用を提供します。
また、開発に必要となるテスト車両などのハードや、データを提供します。
ガレージ(オフィス)については、「Honda R&D Innovation Lab Tokyo」を、協業を進める場 としてOpenしました。
また、ホンダのモノづくりのノウハウを持つ、エンジニアがメンターになります。特に、モノづくりのスタートアップの方々から、とても好評です。
募集するパートナーの領域
探しているパートナー様の領域は、モビリティに関する技術だけでなく、AIやRobotics、工場などの生産現場を革新するテクノロジーや、エネルギーなど、広くパートナーを募集しています。
これまでに、車でのコラボレーションが、バイクや他の製品に広がった事例もあるので、領域は意図的に広くしています。
また、我々はこれまでグローバルに、コラボレーション実績を重ねてきました。
例えば、WayRayというヨーロッパでのパートナーは、AR技術を自動車に応用し、ドライバーの視界に、ナビゲーションなどの情報を立体的に表示できます。小型のヘッドアップディスプレイとして、軽自動車のような小型車にも搭載できます。
次に、Tactual Labsというカナダのパートナーは、手の指の骨格の動作を、リアルタイムな3Dデータとして検出できる技術を持っています。自動車、バイク、ロボティクスなど、多くの分野でUIを一気に変える期待があり、現在プロトタイピングで検証中です。
本日お越し頂いた、Drivemodeの古賀さん、Nextremerの向井さんとは、数年前からコラボレーションをさせて頂いており、この後ピッチ、パネルディスカッションにご登壇いただきます。
最後に、Honda Xceleratorでは、お互いにメリットのある、コラボレーションの機会であれば、いつでもオープンに、かつスピーディーに、コラボレーションを加速させたいと思います。
ぜひ、冒頭に申し上げたHondaスピリット、「チャレンジ」「夢」「役立ち」に共感頂けるスタートアップの方と、ご一緒させてください!
ご清聴、どうもありがとうございました!
▶ICCサミット KYOTO 2018 では、「Honda Xcelerator カタパルト」を開催します。詳細はこちらから、ぜひご覧ください。
(終)
▶こちらのプレゼンテーションと同日に行われたパネルディスカッションの模様もぜひご覧ください。
https://industry-co-creation.com/industry-trend/33045
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編集チーム:小林 雅/榎戸 貴史/戸田 秀成/浅郷 浩子
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